須磨学園中学校の偏差値は?倍率・入試対策方法・過去問の傾向も詳しく解説

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カテゴリ:学校情報

須磨学園中学校は兵庫県神戸市にある、中高一貫校私立の学校です。
本記事では須磨学園中学校の入試情報から偏差値、過去問、受験するにあたって必要な対策について詳しくまとめています。
記事内では須磨学園中学校の基本情報・最新の入試情報・口コミ・評判を詳しく解説しているため、須磨学園中学校に入学を考えている方におすすめのコラムです。
須磨学園中学校を受験するにあたって必要な情報なども記載してあるので是非参考にしてください。

須磨学園中学校とは?


まずは須磨学園中学校の基本情報についてご紹介します。

所在地 〒654-0009: 神戸市須磨区板宿町3-15-14
交通アクセス ・山陽電鉄、神戸市営地下鉄「板宿駅」より徒歩約15分
・神戸市営バス「川上町」バス停より徒歩約5分

須磨学園中学校の概要

須磨学園では一人ひとりの自己実現をめざし、生徒が「なりたい自分になり、そして自分は社会とどのようにして関わっていくのか」を考え、自主性を育むことを大切にしています。
社会の中で「なりたい自分」になるために、専門性・人間性・国際性、この3つの生きる力の習得を目指します。

須磨学園中学校の特徴

教育内容

「授業が基本」という方針の下、毎回の授業の中で行う「確認テスト」で、その日のうちに徹底理解を図り、補習や特別講座、インターネット授業の配信を充実させ、志望校突破をめざします。
また、携帯電話を禁止する学校が少ないなか、フィルタリング機能を備えた「制携帯」を生徒一人ひとりに配布し、学校の管理・指導の下で適切な使い方を教育します。
さらに、ノートパソコンも一人ひとりに支給するなど、ICT環境が充実しています。

コース

須磨学園中学校には難関国公立大学合格を目指すAコースと、最難関国公立大学合格を目指すBコースが設置されています。
高2進級時に文系と理系に分かれるまで、コースの入れ替えが毎年あります。
毎週土曜日の午後に、英会話(少人数指導)と理科実験に比重を置いた「探求」の授業を交互にAコースは希望制、Bコースは必修で行っています。

徹底した個別指導

須磨学園の最大の特徴はきめ細やかな個別指導です。
生徒各自の課題を一対一で解決し、一人ひとりの士気を引き出す個別指導こそが生徒個人の真の成長に繋がるものであると確信しています。
同じような疑問を持つ生徒達に解説をするなど、状況に合わせて少人数指導を行っています。
授業・特別講座や個別指導などに加えて、生徒達にとって有意義な機会となっています。

須磨学園中学校の学費

須磨学園中学校の学費について以下にまとめました。

入学金 220,000円
施設設備費 220,000円
制服一式 63,400円
学校指定品 46,930円
副教材 69,670円
授業料 576,000円
育友会費
生徒会費等
24,000円
旅行積立金 420,000円
PC リース料 50,400円
制携帯基本料金 46,800円
諸費用預り金 72,000円
合計 1,809,200円

※上記の金額には入学前納金100,000円が含まれています。
須磨学園中学校の初年度納入金合計額は1,809,200円になり、兵庫県内の私立の共学校の中では割高だといえます。

須磨学園中学校の対策方法・過去問情報


次に須磨学園中学校の対策方法・過去問情報についてご紹介します。

国語の対策方法

選択肢がやや長めの設問があるため、内容を選択肢ごとに区切りながら正しい答えを判断する力が必要です。
また、100字を超える長めの記述問題が出題されるケースもあるため、記述問題では接続詞をうまく使って正確な論理構成文章を書く練習をしておきましょう。
文章問題の中に語句の知識を問う問題も含まれており、日頃からやや難しめの言葉について辞書で意味をチェックする習慣が大切です。
聞いたことのない言葉が出てきたらすぐに辞書を引くのではなく、初めに前後の文脈や熟語に使用されている漢字などから意味を推測する練習も有効といえます。
例年、一問は長めの記述問題が出題されているので、文章の重要なポイントや人物の心情を傍線で記されている近辺の内容を最大限に利用するなどしてまとめる力を養う必要があります。
満点は難しくても間違いなく部分点の取れる記述力を確実に身につけておきましょう。
いかに部分点で点数を上げるかが合否のカギとなります。

国語の過去問情報

出題構成は説明文と物語文の読解問題の大問2題構成で、漢字や語句などの知識問題はこの大問の中で小問として出題されます。
記述解答問題は近年減少傾向にあり、2023年度も1題のみで、100字以上120字以内で説明するという長文記述であったため、記述についても力をつける必要があります。
難易度については、昨年より少々易化しましたがおおよそ例年並みで、比較的解き進めやすいものであったと思われます。
これまでの傾向から外れ、2023年度は説明文と詩から出題されました。
詩の出題は、須磨学園中の入試ではかなり珍しいと言えます。

算数の対策方法

過去問演習を通じて、素早く・正確に計算問題をこなせるようにしておきましょう。
基本問題重視の演習姿勢で準備すると良いですが、「解ける」というレベルではなく、「素早く解ける」レベルに到達しておくことが合格へのカギとなります。
日頃から式や解き方を丁寧に書く練習をしておき、余裕ができたら過去問で時間を計り、しっかり演習を行うと同時に、ケアレスミスをなくすトレーニングも行いましょう。
大問1の計算問題は確実に全問正解したい問題であり、ミスのない確実な計算力が求められ、大問3~5に関しても小問の前半は易しい問題も多いので、大問2の小問集合で難しいと感じたら、後半の大問の中で比較的解きやすい問題を先に片付けるようにしましょう。
問題の取捨選択や解く順番も合否を分ける重要なポイントです。

算数の過去問情報

大問1は計算問題、大問2は小問集合、大問3~5も小問集合の5題構成で小問数が多いですが、難易度はそれほど高くないため、基本的な問題を素早く解き進める力が求められます。
大問1では単位換算を絡めた問題などやや工夫された計算問題が出題されることがあります。
例年、難易度は第1回の試験は第2回と第3回の試験より比較的易しい試験内容になっています。
解答用紙はB4用紙1枚であり、基本的には答えのみを書く解答形式ですが、過去には大問4の1題だけ解法を書かせる問題が出題されました。

社会の対策方法

歴史分野や地理分野でグラフ、写真、年表、地図などの読み取り問題が頻出なので、しっかりと対策をしておきましょう。
資料を活用する問題が多いため、資料集などで定番の写真やグラフ等をチェックしておくことが大切です。
設問数が多く、記述問題も含まれているので知識問題については反射的に解答できるレベルになっておくことが望ましいです。
時事問題に絡めた出題もあるため、日頃からニュースや新聞などで政治について関心を持っておきましょう。

社会の過去問情報

ほぼ例年並みの難易度でした。
歴史分野・地理分野・政治分野と各分野からの出題が例年ありますが、歴史分野の比重がやや大きく政治分野が比較的少ない問題構成となっています。
政治分野の中には時事問題も含まれており、昨年は新型コロナウイルス関連の出題がありました。

理科の対策方法

日頃から暗記学習に頼らず、資料が何を表しているのかを読み取る意識が大切です。
計算が必要な設問の間に知識問題が隠れているケースもあるため、途中で分からない小問が出てきてもより後半の小問で解けるものが無いか丁寧に確認しましょう。
特定の小問、大問にあまり時間をかけすぎないことも大切です。
また、全体的に問題の文章が長文化しているため、読解力も必要となります。
初見の長文問題で、一見難しく思えても、問題文をよく読むと大して難しくないことも多いので、読む前から難しいと思うのではなく、しっかりと問題文に向き合いましょう。
思いのほか容易に解き進めていけるかもしれません。
いずれにしても、須磨学園特有である問題に慣れておくために、過去問を使ってしっかり練習しておきましょう。

理科の過去問情報

物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつの4題構成になっており、例年大問1から生物→化学→物理→地学の順で、4分野ともバランスよく出題されています。
例年、計算問題やシンプルな知識問題の他に、記述問題やグラフを書かせる問題なども出題されます。
グラフや図、資料をもとに自分で考えさせる出題が多く見られます。
小問数と記述解答が増えたことにより、難易度は難化しました。

須磨学園中学校の偏差値と倍率


続いて、須磨学園中学校の偏差値と倍率についてご紹介します。

須磨学園中学校の偏差値

須磨学園中学校の偏差値について入試別でまとめました。

入試名(コース) 偏差値
第1回入試(A) 58.5
第2回入試(A) 60.5
第3回入試(A) 60.5
第1回入試(B) 62.5
第2回入試(B) 64.5
第3回入試(B) 64.5

須磨学園中学校の偏差値は58-65程度で、Bコースの方がAコースと比べると偏差値が高いようです。
兵庫県内の私立中学校の順位では198校中3位、全国では3,578校中48位とどちらも上位に属しており、非常にレベルの高い学校であるといえます。

須磨学園中学校と同難易度の中学校との偏差値比較

須磨学園中学校と同難易度の中学校(関西圏)と偏差値を比較してみました。

学校名 偏差値
須磨学園中学校 58-65
神戸女学院中学部 65
白陵中学校 59-65
神戸大学附属
中等教育学校
63
六甲学院中学校 58-63
大阪星光学院中学校 62-63
清風南海中学校 57-63
高槻中学校 60-63
洛星中学校 59-63

須磨学園中学校と同難易度の中学校には、同じ兵庫県では神戸女学院中学部、白陵中学校、神戸大学附属中等教育学校、六甲学院中学校、大阪府では大阪星光学院中学校、清風南海中学校、高槻中学校、京都府では洛星中学校があげられます。

須磨学園中学校の過去3年間分の倍率

須磨学園中学校の過去3年間分の倍率について以下の表にまとめました。
※第1回入試のみのデータです。

年度 受験者数 合格者数 倍率
2022 218 77 2.83
2023 176 88 2.00
2024 165 83 1.99

2024年の受験者数は、前年度とほぼ変わらない倍率でした。
一昨年度よりも昨年度、今年度は倍率が落ち着きましたが、再び倍率が高くなる可能性もあるため、受験対策は怠らないようにしましょう。

須須磨学園中学校の大学への進学実績


2024年度の須須磨学園中学校の大学への進学実績についてご紹介します。
(※一部抜粋)

国公立大学
大学名 合格者数 大学名 合格者数
東京大学 10 北海道大学 5
京都大学 18 東北大学 5
大阪大学 34 名古屋大学 5
神戸大学 53 九州大学 7
私立大学
大学名 合格者数 大学名 合格者数
早稲田大学 16 関西大学 74
慶應義塾大学 9 関西学院大学 397
上智大学 4 同志社大学 158
近畿大学 233 立命館大学 220

偏差値が高い国公立大学を目指す生徒が多く、東京大や京都大などに例年合格者を輩出するなど全国の難関大学への進学実績があります。
全体でみると、関関同立への進学率が高いようです。
2024年度は医学部医学科 21名、歯学部歯学科 6名、薬学部(6年制) 90名の合格者を輩出しており、高い合格実績を誇っています。

須磨学園中学校の評判・口コミ


次に、実際に須磨学園中学校に通っている生徒・保護者の口コミについてまとめてみました。

柔軟で、新しい考えをどんどん取り入れて、学校を良くしよう、過ごしやすくしようとしているのがよく分かります。
ハロウィンの日に学校に行くと先生が人気キャラクターの着ぐるみを着てお菓子を配っていたくらいユーモアのある学校です。
体育祭では先生が炭酸飲料の一気飲み対決をしていたこともありました。
そのどれもが楽しい思い出であり、良い経験になりました。
私にとってこの学校はとても楽しい場所です。
(在学生/2020年入学)

まだまだ可能性を感じる学校です。
決して子供を放ったらかしにはしないです。
勉強はしんどいかもしれないですが、やって当たり前の環境が出来ていて、机に向かう習慣の定着が期待できます。
同じ環境で力を合わせて学ぶ環境から友達も多くでき、お互いに勉強も遊びも両立しながら楽しくやっています。
(保護者/2019年入学)

大学受験をする事を前提としたカリキュラムが作成されているので、大学受験を考えている生徒にはとても良い環境であると思います。
(保護者/2017年入学)

(引用:みんなの中学情報 https://www.minkou.jp/junior/school/review/12721/

いかがでしょうか?
熱心で面倒見のいい先生が多く、生徒とのコミュニケーションもしっかりとれているようです。
勉強面はもちろん学校行事など保護者・生徒ともに満足していることが分かりました。

まとめ


須磨学園中学校の最大の特徴はきめ細かい個人指導であり、先生も熱心に向き合ってくれます。
また、毎回の授業で行う確認テストで授業の理解度を図ることで、補習などに活かすことで学力をさらに伸ばしてくれます。
その成果が大学合格実績にしっかりと反映されています。
東京大学・京都大学などの最難関国公立大学をはじめ、関関同立・医学部など、高い合格実績があります。
勉強だけではなく、学校行事も充実しているので様々な経験をすることができるのも魅力のひとつです。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
須磨学園中学校まとめはこちら
公式サイト:須磨学園中学校