高槻中学・高等学校について 偏差値や倍率・学費や入試要項も解説

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カテゴリ:学校情報

高槻中学校・高等学校は、大阪府高槻市に位置する中高一貫校で、グローバルに適応する人材の育成に力を入れている高槻中学校・高等学校は、高校受験による募集を行わないため、入学資格を中学受験によってしか得ることができません。
本記事では、高槻中学校・高等学校の特徴に加え、入試情報や対策についても紹介しているので気になる方はぜひ参考にしてください。

高槻中学校とは


高槻中学校は、大阪府高槻市にある中高一貫の私立学校です。
一貫教育を行っており、生徒たちは中学から高校まで同じキャンパスで学びます。
同校はグローバルな視点を持ち、自立心を育てる教育を重視しています。
また、進路に関しても高い実績を誇っており、数々の有名大学への進学者を輩出しています。

高槻中学校の特徴

高槻中学校では、グローバルリーダーを目指すため、体系的な6年一貫カリキュラムを提供しています。
中学2年までは、進路に関わらず全ての生徒がグローバルリーダーとしての基礎素養を身につけるため、「GLコース」に所属します。
中学3年からは、より幅広い学問領域を探求し、ゼネラリストを目指すために「GLコース」に所属するか、または特定の専門分野に絞り込み、スペシャリストを目指す「GS」または「GA」コースに所属するかを、選択することになります。
「GS」は、高度な理系専門コースで、大阪薬科医科大学と連携していることから、最新の実習や研究に積極的に参画するチャンスを提供しています。
一方、「GA」は環境汚染や感染症など、グローバルヘルスを主要テーマとしたプログラムであり、国内外の一流大学との協力により、学生は高度な知識を得ることができます。

高槻中学校の難易度・偏差値

偏差値 56~64
大阪府での偏差値ランク 237校中3位
全国ランク 2,247校中55位

高槻中学校・高等学校の偏差値は56〜64と標準〜やや高めになっています。
これは、大阪府内の中学校の中で、四天王寺中学校に次いで3位と、相当なランクを誇ります。
同じ偏差値水準の中学校には、大阪星光学院中学校や清風南海中学校などが挙げられます。
このことからも、高槻中学校は非常に高いレベルの教育を提供していると言えるでしょう。

高槻中学校の学費

学費やその他費用
入学金 240,000円
授業料 678,000円
日本振興センター会費 552円
学年費 130,000円
保護者会費 7,500円
こども総合保険 19,000円
学習用iPad購入費 64,000円
合計 1,139,052円

授業料として納める金額は、年ごとに決められており、4月27日までに支払う必要があります。
なお、この金額は一年分の授業料です。
さらに、学年費には教材費、模試受験料、野外学習費などが含まれており、支払われた費用が残った場合は、次の学年に繰り越されます。
これにより、生徒たちは追加の費用を支払う必要がなくなり、教育を継続することができます。
授業料と学年費の支払いは、生徒たちの教育が円滑に進むように管理されています。

高槻中学校の入試情報

高槻中学校の入試は、一般入試と英語選択型入試の2つがあります。
一般入試では、学力試験が行われます。
英語選択型入試では、学力試験(国語、算数、英語、リスニング)が実施されます。
どちらの入試も、高槻中学校独自の試験が行われるため、事前に勉強法や対策を練っておくことが重要です。

高槻中学校の入試要項

入試区分 A日程 英語選択型入試 B日程
募集人員 男子:100人前後/女子:80人前後 男子:60人前後/女子:30人前後 男女共に若干名
受験料 20,000円
出願期間 2022年12月6日(月)10:00〜2023年1月6日(木)11:59
試験日程 2023年1月14日 2023年1月15日
合格発表 2023年1月15日
校内発表:10:00〜16:00
ホームページ:11:00〜
2023年1月17日
構内発表:10:00〜16:00
ホームページ:11:00〜

高槻中学校は、大阪府高槻市にある進学校で、かつては男子校でしたが、現在では女子生徒も募集しています。
入試方式は、A日程入試、英語選択型入試、B日程入試の3種類があり、出願期間は同じですが、試験日と合格発表日が異なりますので、注意が必要です。
合格発表は、校内とホームページで開示されます。
高槻中学校は学力向上を目指す生徒におすすめの学校で、関西地域での有名私立校として、多くの受験生が受験を検討しています。
入学した生徒たちは、充実した教育環境のもと、学習指導や進学指導を受け、将来の大学進学や就職活動に繋げています。

高槻中学校の受験科目

高槻中学校の受験科目は以下の通りです。

高槻中学校入試の試験科目
A日程 4科目型 国語(60分)120点
算数(60分)120点
理科(40分)80点
社会(40分)80点
3科目型 国語(60分)120点
算数(60分)120点
理科(40分)80点
英語選択型入試 国語(60分)120点
算数(60分)120点
英語(40分)100点
リスニング(30分)60点
B日程 国語(60分)120点
算数(60分)120点
理科(40分)80点

高槻中学校入試のA日程入試では、国語・数学・理科・社会の4科目型と国語・数学・理科の3科目型の2つの受験方式があります。
自分の得意科目を考慮し、受験科目数を選択することが推奨されています。
一方、B日程入試の場合は国語・数学・理科の3科目での入試のみ可能です。
英語選抜入試では、A日程入試と同様の国語・数学・理科を受験した後、独自の英語試験・リスニング試験を受けることになります。
英語が得意な方は、この方法で挑戦してみることがおすすめです。

高槻中学受験の傾向と対策


高槻中学校受験の各科目の傾向対策について解説します。

国語

国語の試験では、読解力や語彙力、文章力などを総合的に評価されることが特徴です。
日頃から国語の勉強に励むことが、試験対策として効果的です。

問題傾向

高槻中学校入試の国語の問題は、論説文の大問1、物語文の大問2、漢字の書き取りが出題される大問3に分かれます。
全体的に高難度の記号問題が出題されることが特徴で、B日程はA日程よりも記述問題が多くなっています。

対策

難易度の高い記号問題に対処するため、消去法ではなく、正しい読解をした上での選択が求められます。
したがって、読解力を向上させるためには、明確な根拠を提示する読解の練習を日常的に取り組むことが必要です。
また、B日程の試験を受ける方は、短文での記述問題にも即座に対応できるようになるために、記述式の問題に慣れておくことが望ましいです。

算数

算数の試験では、計算能力や図形理解力、物理的な問題解決能力などが評価されます。
基本的な知識や公式をしっかり把握し、応用問題にも対応できるように準備しておくことが大切です。

問題傾向

A・B日程の両方で、大問1〜4は解答のみを書かせる問題、大問5は過程と解答を記述させる形式となっています。
難関な中学校入試においては、一般的には「詳細な計算課題」「平面図形の対比に関する問題」「立体図形の理解」「慎重な調査が必要とされる問題」など、高度なテーマがよく出題される傾向が見られます。

対策

難関大学の出題傾向を考慮し、一般的な中学校受験対策を進めていくことが効果的です。
例えば、計算スピードを向上させるために複雑な計算問題に取り組み、図や式を書いて解答を導き出す練習を行います。
また、解答過程で使用した式や値が何を表すかを言語化する能力も育てることが重要です。

理科

理科の学習においては、物理・化学・生物・地学など幅広い分野にわたる知識と技能が求められます。
適切な対策を行い、バランスよく理科の各分野を理解しましょう。

問題傾向

入試においては、A日程・B日程ともに物理・化学・生物・地学各分野から1題ずつ出題されます。
2022年度の入試では、両日程ともにグラフを作成し、それをもとに解答する問題が出題されました。
これを踏まえた対策が必要です。

対策

物理・化学については計算問題が出題されることが多いため、計算力を鍛える練習が重要です。
生物・地学に関しては図表の読み取り問題が多く出題される傾向にあるため、図や表を利用した問題解決力を身につけることが求められます。

社会

社会科には歴史・地理・公民など、様々な分野の知識が求められます。
それぞれの分野に対する理解を深めることが大切です。

問題傾向

地理分野で毎年出題される初見データを読み取る問題では、近年話題になっている出来事が題材となることが多いです。
全体的に正誤問題が多く出題され、記述問題も登場します。

対策

時事問題に関連する情報を確認し、知識をつけることが重要です。
また、幅広い知識を身につけることにより、どの問題形式にも対応が可能となります。
出来事の背景や理由も説明できるようになると良いでしょう。

高槻中学校の特徴


高槻中学校では、独自のカリキュラムが特徴的で、中学2年生までに中学校のカリキュラムを修了します。
これにより、高校2年で高校の授業も修了し、高校3年生は大学受験に向けたカリキュラムとなります。

中学2年生で中学のカリキュラムは修了

高槻中学校の生徒は、中学2年までに中学校のカリキュラムを修了し、さらに高校の内容も先取りすることがあります。
このような中高一貫教育は、生徒たちの学力を高めるだけでなく、大学受験においても有利に働くことでしょう。

SSH・SGHの指定校

高槻中学校は、全国でも珍しいSSH(スーパーサイエンスハイスクール指定)とスーパーグローバルハイスクール指定校(SGH)の資格を取得しています。
SSHは理系特化コースで、理系が得意で好きな生徒向けの特別カリキュラムが提供され、その結果、理系生徒が文系の3倍いると言われています。
実際、高槻中学校には7つの理科実験室があります。
一方、SGHはグローバルな人材育成を目指し、特別カリキュラムが提供されます。
このため、一般的な学校よりも勉強の負荷が高いことが学校説明会で明言されています。

中学生から海外研修

高槻中学校では、希望する生徒に海外研修の機会を提供しています。
中学生でもアメリカやイギリスなどでホームステイや大学の語学研修クラス、現地での学びを経験できるプログラムが用意されております。
また、中学3年生対象のターム留学では、アメリカまたはカナダで現地家庭にホームステイしながら、受け入れ校で約70日間学ぶことが可能です。

文武両道を実現できる!

高槻中学校の生徒は、知的なだけでなく、スポーツや文化系のクラブ活動でも力を発揮しています。
例えば、サッカー部は60人以上の部員が活動しており、アメリカンフットボール部は全国大会優勝を目指し練習に励んでいます。
文科系クラブ活動も活発であり、プログラミングを実践する電気物理研究部や吹奏楽部がおすすめです。
学力の高さはもちろんですが、充実したクラブ活動も誇る中学校となっています。

まとめ


この記事では、大阪府高槻市にある高槻中学校・高等学校について紹介しました。
同校は、グローバルリーダーの育成やメタ学習のための多面的評価に取り組んでおり、世界に羽ばたく人材を育てています。
また、非常に多くの医学部医学科合格者がおり、理系や医学系の指導に力を入れています。
高槻中学校を受験するか検討中の方や、この記事で興味を持った方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
高槻中学校まとめはこちら
公式サイト:高槻中学・高等学校