洛南高等学校の難易度や偏差値・倍率は?入試概要や対策方法・入試傾向についても解説

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カテゴリ:学校情報

今回は洛南高等学校についてご紹介します。
本記事では洛南高等学校の難易度や入試概要、各科目の対策方法や入試傾向についても解説しています。
記事内では洛南高等学校の口コミや評判、進学実績についても詳しく解説しているため、志望校として考えている方や受験を考えている方は是非参考にしてください。

洛南高等学校とは

洛南高等学校についてご紹介します。

洛南高等学校の基本情報

まずは、洛南高等学校の基本情報について以下にまとめました。

概要

洛南高等学校は、京都府京都市南区にある伝統ある私立高校です。1902年に設立されました。仏教の真言宗を基盤とし、学問や人間形成を重視する教育を展開しています。また、「知性と人間性を兼ね備えた人材の育成」を理念に掲げ、京都の名門校として高い評価を得ています。現在は中高一貫教育を提供し、附属中学校と連携した独自の教育プログラムを採用しています。

生徒数

2024年度5月1日時点での生徒数は以下の通りです。

 

1年 2年 3年 合計
425(119) 421(113) 401(116) 1247(348)

()内が女子の人数

3学年合わせて1247名です。女子生徒の方が少なく全体の3割が女子で7割が男子となっています。これはもともと男子校で2006年から男女共学化されたためだと考えられます。

アクセス

アクセスは以下の通りです。

住所 〒617-0002 京都府京都市南区壬生通八条下る東寺町559
アクセス 近鉄京都線 「東寺駅」から徒歩約5分

JR京都駅 八条口から徒歩約15分

交通の便が良く、京都市内の主要な交通網に近い立地です。
また、JR、近鉄を利用することで、府内外から通学が可能です。

進学実績・合格実績

洛南高等学校の進学実績は非常に優秀で、例年、京都大学や大阪大学をはじめとする国公立大学や、同志社大学、立命館大学などの難関私立大学にも多くの合格者を輩出しています。
2024年度の合格実績は国公立大学だと東京大学9名、京都大学72名、大阪大学16名、神戸大学18名など合計で211名が現役で合格しています。私立大学だと関関同立247名、慶應義塾大学19名、早稲田大学21名など海外大学も合わせると合計で498名が現役で合格しています。

洛南高等学校の入試概要

続いて洛南高等学校の入試概要について説明します。

入試スケジュール

2025年度の入試スケジュールは以下の通りです。

出願期間 2024年12月1日(日)~2025年1月24日(金)
試験日 2025年2月10日(月)
面接日 2025年2月11日(火・祝)
合格発表日(WEB) 2025年2月13日(木) 15:30 
入学手続き 専願合格者: 2月13日(木)~2月14日(金)

併願合格者: 2月13日(木)~3月21日​(金)

募集人数・合格者数

募集人数と合格者は以下の通りです。

専願 併願

男子

女子

男子

女子

募集人数 144
合格者数 20 10 75 14 267 152

外部から空パラダイムは男女で約48名、海パラダイム(αプログラム・βプログラム)は男女で約96名です。

合格最低点

洛南高等学校は合格最低点の公表をしていませんが、合格点、最高点、平均点について表にまとめました。

専願 併願

男子

女子

男子

女子

最高点 367 382 339 341 439 406
合格点 281 299 238 246 346 303
平均点 319.1 336.4 268.6 268.4 377.7 331.8

年度にもよりますが、専願であれば6割、併願であれば7割以上取れるようにしましょう。

科目・配点

続いて科目・配点についてまとめてみました。

学科試験 国語(60分) 数学(60分) 英語(60分) 社会(50分) 理科(50分) 合計
100点 100点 100点 100点 100点 500点

国語・数学・英語が60分、社会・理科が50分です。配点は全科目100点です。どの科目も配点に差はないため、バランスよく学習する必要があるといえます。

洛南高等学校の難易度は?

続いて洛南高等学校の難易度を見ていきます。

倍率

まず、倍率からです。2024年度入試では以下の通りになりました。

学科・コース 男女 倍率
専願 1.1
1.3
併願 1.1
1.2
合計 1.2

倍率は1.1-1.3となっています。男子よりも女子の方が専願・併願共に倍率が高いと言えるでしょう。

他の学校と倍率を比較すると

洛南高等学校の倍率を同じ近畿圏で中高一貫教育を持つ高等学校と比較してみます。
(併願・専願を総合し、四捨五入した倍率)

学校名 倍率
洛南高等学校 1.2
京都女子高等学校 1.3
大阪星光学院高等学校 1.1
灘高等学校 2.4

1番、倍率が高いのは灘高等学校です。1番低いのは大阪星光学院高等学校で1.1となりました。東大寺学園高等学校が高校入試を廃止したことで、関西の高校受験市場では高校入試枠がある灘、西大和、洛南などへの競争がさらに激化することが見込まれます。

偏差値

洛南高等学校の偏差値は70-73で、コース別でみると普通科海パラダイムコースが70、普通科空パラダイムコースが73となっております。洛南高等学校の偏差値は京都府内で1位を維持しており、全国的にも9,127件中31位と上位に属しているため、非常にレベルの高い学校だということが分かります。

過去5年の偏差値の推移

洛南高等学校の過去5年の偏差値は72.7~72.8で推移しています。常に偏差値は70以上をキープしており、大きく上がったり下がったりなどの変化はなく、ほぼ横ばいとなっています。そのため、今後も急激に偏差値が変わる可能性は低いと予想されます。

洛南高等学校の入試傾向と対策方法

次に、洛南高等学校の入試傾向と対策方法について解説していきます。

国語

国語は現代文と古文からなる大問3題構成となっています。漢字や語意、慣用句などといった知識問題のほか、空所補充や抜き出し、選択式など多種多様な形式が出題されています。現代文は長文内容を正確に理解し、筆者の主張や論理展開を問う問題が出され、古文では助動詞や敬語、係り結びなどの文法問題、古文単語の知識も問われています。長文読解の対策としては、評論文や文学的文章に触れ、速く正確に読み取る練習をするとよいでしょう。その際は、筆者の主張や段落ごとの論旨を意識しながら読むことも大切です。古文は基本的な文法(助動詞、敬語、係り結び)を徹底的にマスターしましょう。そして、頻出語彙は古文単語帳を活用して覚えましょう。また、記述式が中心となっているため、過去問や類題を使い、短い文章で要点をまとめる練習も繰り返し行いましょう。漢字は難関校用の漢字ドリル、語彙力は語彙集を使って知識の幅を広げるようにしましょう。

英語・リスニング

英語はリスニング、読解問題、文法の大問4題構成です。読解問題は出題形式が毎年変わるため、様々な形式に慣れておく必要があります。洛南高等学校の英語は単語や文法などの知識はもちろんですが、読解力と思考力も問われています。対策は中学英語レベルの文法や単語を確実にマスターすることが大切です。基礎をしっかりと理解したら、高校入試レベルの過去問を解き、文章量やテーマに慣れ、応用的な問題にも取り組みましょう。リスニングは中学英語レベルのリスニング教材を活用しましょう。そして、短い英文を聞き取る練習を繰り返し、会話文や指示を正確に聞き取る能力を身につけましょう。

数学

数学の大問数は5題です。全体的に難易度が高く、高校入試ではあまり見かけないような高度な計算力と思考力を問う問題が出題されています。対策として、まずは問題集を活用して基礎を固めることが非常に大切です。また、計算力を鍛えるために、標準的な問題を反復練習し、正確さを意識して計算ミスを防ぐようにしましょう。洛南高等学校特有の難しさがあるため、過去問や類題を解き、出題傾向を把握することも大切です。そして、本番を想定して、制限時間内で解く練習を繰り返し、自信を持って試験に臨めるよう準備を進めましょう。

理科

理科は大問6題で、物理・化学・生物・地学からの出題となっています。難関高校らしく、標準的な知識問題だけでなく、発展的な応用問題も出題されています。基礎知識の徹底のために、まずは各分野の重要ポイントを網羅的に学習し、教科書レベルの基本事項を正確に覚えましょう。物理や化学分野は計算問題を重点的に練習し、単位換算や式変形を正確に行うスキルを磨きましょう。実験や観察問題では、単なる結果だけでなく、その理由を説明する能力が必要となります。そのため、「なぜその現象が起きるのか」を深掘りする習慣をつけましょう。生物・地学分野は知識の正確さだけでなく、基本用語や現象も覚えるようにしましょう。自分が苦手な分野は優先して繰り返し学習すること、そして幅広い分野に対応できるよう、基礎から応用問題まで段階的に取り組みましょう。

社会

社会は大問3題で、地理・歴史・公民からの出題となっています。教科書レベルの内容から応用問題まで出題されており、資料やグラフから情報を読み取って考察する問題が多い傾向にあります。地理は日本や世界の地形・気候・産業、歴史は時代ごとの重要な出来事やその背景、公民は憲法、政治、経済の基本的な仕組みや現代社会の課題について学習しておくとよいでしょう。基礎固めとして、教科書を何度も読み込み、重要用語を暗記し、中学社会の資料集や地図帳を活用して視覚的に理解しましょう。時事問題の対策として、最新のニュースや話題を押さえ、関連分野を学習するとよいでしょう。社会は地道な基礎固めと記述問題への慣れが得点力アップのカギとなります。

洛南高等学校の対策をするなら個別の会

洛南高等学校の対策をするなら個別の会をおすすめします。
個別の会では、学生の講師ではなく各科目・各学校の指導実績が豊富な最高峰のプロ講師のみが在籍しており、100名以上の登録されているプロ講師の中から、お子様に最適な講師を選び洛南高等学校の合格まで導きます。
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個別入学相談会・無料体験授業を随時受け付けておりますので、少しでも気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。

洛南高等学校の評判・口コミ

大学受験に関しては、どの先生方もとても熱心に指導してくださいます。生徒のレベルも高いので、子供も良い刺激を受けて自ら進んで勉強するようになりました。とてもありがたい環境だと思います。
京大の進学実績は凄いと思います。
生徒の意識が高く、自ら高い目標をもって頑張る生徒が多いです。
(保護者/2021年入学)

学問も部活も行事も全てに全力でとても充実しています。学問に関しては塾に行かなくても、各科目のスペシャリスト(先生)に質問すればこの上なくわかりやすい教え方をしてくれるので塾に通わなくても良いと思います。しかし、実際は塾に通っている生徒もたくさんいます。行事には先生や学校全体で全力で取り組んでいます。
女性の校則はゆるいように思われますが、男性の校則は厳しめだと思いますが短髪でスッキリして雰囲気は良いです。
(在校生/2020年入学)

年齢層の高い教師ほど頭髪の検査が厳しく、スマホは触っていなくても保持がバレると怒られるといった始末です。先生によっては寛容であったりもします。
設備はとても綺麗で、広々としています。
(卒業生/2019年入学)

(引用:「みんなの高校情報」https://www.minkou.jp/hischool/school/4935/
学習面や進学実績については高評価の意見が多く見受けられました。また、施設や設備についても眺めが良い、広々としている、図書館が立派など充実しているようです。
一方で、校則が現代の高校にしてはとても厳しいとの意見がありますが、慣れてくるとの意見もありました。

まとめ

今回は洛南高等学校の難易度や入試概要、各科目の対策方法や入試傾向について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
洛南高等学校は全国的にもトップレベルの学校であり、進学実績も東京大学、京都大学など最難関大学への進学率の高さを誇っています。例年、京都をはじめ、大阪は兵庫などからも受験生が集まる人気の難関校であるため、洛南高等学校を目指している方は早い時期から受験対策をし、高い学力をつけ合格を勝ち取りましょう。
本記事を読んで少しでも参考になりましたら幸いです。