神戸女学院中学部の入試傾向や対策方法は?入試情報や倍率・偏差値についても解説
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カテゴリ:学校情報

今回は神戸女学院中学部についてご紹介します。
その中でも本記事では神戸女学院中学部の入試情報や合格最低点、受験日程などについて詳しく解説しています。
記事内では科目別の対策方法や入試傾向についても解説しているため、神戸女学院中学部を受験しようと考えている方や志望校を探している方は必見のコラムです。
神戸女学院中学部とは
神戸女学院中学部は兵庫県西宮市にあるキリスト教の中高一貫校です。
関西では最も古いミッションスクールとなっています。
教育の特徴としては「生徒を自由にすること」です。
これは全て自由という意味ではなく、自主性を養うためにキリスト教の教えをもとに行っています。
そのため、学校生活では自主的に行動する機会が多くあります。
また、進学実績を公表していないのも特徴です。
これは、入試に合格することが学力をつける目的ではないからですが、それでも人気のある学校として有名です。
それは、入ることが難しい上に中学生からオールイングリッシュで英語の授業を受けられるなど授業のレベルも高いからです。
神戸女学院中学部の入試傾向と対策方法
神戸女学院中学部の各科目の入試傾向と対策方法についてご紹介します。
国語の入試傾向と対策
国語は、長文2題、現代詩及び文法や語句、漢字の書き取りが頻出です。
長文は、物語文が必須であと1題は随筆文または説明文が出題されます。
長文の長さはあまり長くありません。
しかし、記述する量が多いため読解力を鍛える必要があります。
内容理解の要約問題も頻出となっています。
現代詩でも記述が多いため、長文問題全体として出来る限りはやく解きましょう。
漢字の書き取りは、同音異義語などの難易度の高い問題が多く出題されます。
さらに、熟語や敬語、漢字、語句、文法の知識の学習はしておきましょう。
対策としては、漢字は非常に難易度の高い同音異義語や同訓異字を学習する際には、四字熟語、熟語の構成、慣用句を漢字で書けるように練習しておきましょう。
記述の対策では、過去問演習をする際に記述の多い入試問題を解きましょう。
内容の要約は50字程度の出題が多いため、段落ごとに要約の練習をするようにしましょう。
算数の入試傾向と対策
算数の出題で最も多いのが図形分野です。
その次に文章題分野、整数分野、関数分野、割合分野、計算分野となっています。
計算の出題が少なく、整数・関数・割合の出題が比較的多いのが他校と異なる特徴です。
図形分野では「相似問題」「図形の移動」「表面積の問題」がよく出題されます。
文章題分野では「食塩水」「速さ」「場合の数」が中心に出題されます。
ただ、他の分野もランダムで出題されます。
整数分野では「速さと比」、計算分野は単純な計算は出題されません。
出題傾向がはっきりしているため、その傾向にあった対策が良いでしょう。
近年では難問も出題されているため注意が必要です。
過去問や他校の過去問を解くことが効果的です。
理科の入試傾向と対策
理科は生物分野が最も出題が多いもののその他の物理・地学・化学からも満遍なく出題されています。
また、総合問題も少し出題されています。
単元別では、物理分野は「てこ」「電流・電磁石」が中心です。
「てこ」では重心を使った問題がよく出題されています。
生物分野は「植物の成長」「人の体」「総合問題」、化学分野は「酸素・二酸化炭素」「溶解」「水の三態」が中心となっています。
地学は「地層」「天気」「太陽と月」が頻出です。
物理分野において複雑な回路での電流の流れ、化学分野では「水溶液」「溶解」などの計算問題が出題されることが多いため対策をしましょう。
地学分野では、天体の基本的な動きは完璧にしておきましょう。
神戸女学院の過去問以外にも難関校の問題も解いておきましょう。
社会の入試傾向と対策
社会は試験時間は45分、大問題が6題・小問題が78題の出題ですのでスピードが要求されます。
地理、歴史、公民の各分野から出題され、2024年度の分野別出題バランスは、地理44.9%、歴史42.3%、公民12.8%でした。
難問題は少なく、記述問題も多くはありません。
地理では地図や表・グラフを使用した問題が多く出題されます。
対策として、良く出題される表・グラフはポイントを覚えるようにしましょう。
また地形や産業について地図をもとに統計グラフを合わせて覚えることが大切です。
必ず最新データを使用した問題・参考書で学習するようにしましょう。
歴史は通史の形で時代ごとに出題されます。
対策として、一つの時代を詳しく学習するのではなく、幅広く各時代の重要人物・事件・文化等を学習しましょう。
年号を中心に各時代の重要事件を関連人物も含め暗記しましょう。
明治以降の近現代は戦争を中心に学習しましょう。
公民では日本国憲法関連の問題が多く出題されます。
憲法の内容をしっかり覚えるようにしましょう。
また国会・内閣・裁判所の問題もよく出題されますのでしっかり学習するようにしましょう。
神戸女学院中学部の難易度・偏差値・倍率
続いて神戸女学院中学部の難易度について偏差値・倍率からみてみましょう。
偏差値
神戸女学院中学部の偏差値は60程度です。
兵庫県内でもトップレベルと言えるでしょう。
灘中学校に次いで甲陽学院中学校、須磨学園中学校に並び2位に位置する非常にハイレベルの中学校です。
難易度も非常に高い中学校と言えます。
倍率
倍率はどうでしょうか。
直近3年の入試結果をまとめました。
募集人数 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | |
---|---|---|---|---|---|
2022年度 | 135名 | 229名 | 228名 | 154名 | 1.48倍 |
2023年度 | 135名 | 254名 | 250名 | 159名 | 1.57倍 |
2024年度 | 135名 | 229名 | 227名 | 155名 | 1.46倍 |
例年1.5倍程度となっており、関西最難関校の中では高い方ではありません。
ですが、試験の難易度は高く、決して難易度が低いわけではありません。
受験者の各科目の平均点は非公開となっておりますが、4科目合計点数の合格最低点と最高点をまとめました。
合格最低点 | 合格最高点 | |
---|---|---|
2022年度 | 260点 | 337点 |
2023年度 | 261点 | 361点 |
2024年度 | 233点 | 349点 |
2023年度に比べると2024年度は合格最低点・合格最高点ともに下がっておりますが、下がったとは言え正解率58%となっております。
また 2023年度までは4科目合計260点ほどで、正解率65%となっておりますのでかなり難易度は高いと言えるでしょう。
神戸女学院中学部の入試情報
神戸女学院中学部の入試情報の詳細について解説します。
入試概要
神戸女学院中学部の入試は2日間にかけて行われ、中学受験にはあまりない体育の実技試験が行われるなど県内トップ校ならではの入試形態をとっています。
ここからは、昨年度の合格最低点や受験者数など入試に関するデータや2025年度の入試日程について解説します。
入試データ
まずは、神戸女学院中学部の合格最低点や科目別の配点、入試日程や時間について詳しく解説します。
また、受験者数や受験倍率についても解説するので、神戸女学院の受験を視野に入れている方はぜひ最後までご覧ください。
合格最低点
2024年度の合格最低点は、460点中233点となっています。
昨年度までは合格最低点が260点程度であったため、2024年度は大きく下がったことがわかります。
科目別の合格最低点は発表されていないため分かりませんが、昨年度に比べると一科目あたり7~8点程度下がったと考えられます。
科目別配点・入試時間
教科 | 時間 | 配点 | |
---|---|---|---|
国語 | 50分 | 9:50~10:40 | 120 |
算数 | 50分 | 11:00~11:50 | 120 |
社会 | 45分 | 12:50~13:35 | 100 |
理科 | 45分 | 13:55~14:40 | 100 |
科目別の配点は上記の表のようになっています。
国語と算数が50分と理科・社会と比べて5分長く、配点も高くなっていることがわかります。
特に国語は問題数が非常に多く記述問題も含まれているため、時間との勝負になると考えられます。
そのため、過去問を解く段階から時間を意識して解きましょう。
テストは筆記試験だけでなく、この他に体育の実技試験20点分が加算された460点満点で採点されます。
体育が受験科目に含まれる学校は非常に少ないため、運動が得意ではない方は不安に感じるかもしれませんが、この試験は運動能力の高さを測っているのではなく、運動に取り組む姿勢を視ているため、真剣に取り組む姿勢をみせることが高得点へと繋がるでしょう。
受験者数・合格者数
2024年度の入試結果では、受験者数227名のうち合格者は155名でした。
倍率は1.5倍程度となっており、兵庫県内の他のトップ校は平均倍率が3倍程度であることから、神戸女学院の倍率はそれほど高くないことがわかります。
ですが、偏差値からもわかるように入試難易度は高く、容易に合格することは難しいでしょう。
受験日程
2025年度の入試日は、1月18日(土)と1月20日(月)となっています。
1月18日は筆記試験が行われ、1月20日は体育の実技試験が行われます。
神戸女学院はキリスト系の学校のため、礼拝の日と定められている日曜日は行事を行わないとしており、日曜日を避けて受験日程が設定されています。
受験倍率
上記でも解説しましたが、受験倍率は1.5倍程度と関西のトップ校にしてはそれほど高くありません。
そのため、競争率が高い学校は避けたいという方にとっては、おすすめできる学校です。
神戸女学院中学部に合格するなら個別の会
神戸女学院の受験を考えている方におすすめ出来るのが個別の会です。
神戸女学院は、関西の私立中学校のなかでもかなり上位の難関校です。
個別の会では、関西の難関校への合格実績が豊富なプロ講師による完全個別授業を行っており、難関校を目指すお子さんの学力に合わせた最適なカリキュラムを作成することで、合格するために今やるべきことを明確にしています。
また、単に学習の指導を行うだけでなく、長年の指導経験から難関校を突破するためのノウハウも教えることができるため、効率よく合格を掴むことができます。
個別の会では、随時体験授業を行っています。
少しでも気になられた方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事では、神戸女学院中等部の入試傾向や入試概要について解説しました。
難関私立中学が数多くある兵庫県内においても神戸女学院は上位に位置することからわかるように、かなり難易度の高い学校であることがわかったのではないでしょうか。
ですが、早い段階から受験対策を行うことで合格を掴み取ることができるでしょう。
個別の会では、他の関西の中学校の入試傾向や入試概要についても解説しています。
気になられた方はそちらもぜひご覧ください。
この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。