算数の場合の数の解き方を図解付きで解説!小学生でもわかる計算方法

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カテゴリ:勉強・対策

算数の場合の数は、「何通りあるか」を求める問題で、多くの小学生が苦手とする分野です。
しかし、正しい解き方と計算方法を身につければ、樹形図や公式を使って確実に答えを導き出せるようになります。
本記事では、基本的な考え方から応用問題まで、図解付きでわかりやすく解説していきます。

この記事を読むとわかること
  1. 場合の数の基礎概念
  2. 樹形図の考え方
  3. パターン別の場合の数の解法
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場合の数とは?基礎概念を図解で理解しよう

場合の数

場合の数は、「何通りあるか」を数える算数の分野で、日常生活でも頻繁に使われる重要な概念です。
小学生にとって最初は難しく感じるかもしれませんが、樹形図を使った視覚的な方法を身につけることで、確実に答えを求められるようになります。
ここでは場合の数の基本的な意味から、実際の計算方法まで段階的に学んでいきましょう。

場合の数の意味と基本の考え方

場合の数とは、ある条件のもとで起こりうる全ての場合を数えることです。
例えば、コインを1回投げた時の結果は「表」と「裏」の2通りです。
じゃんけんなら「グー」「チョキ」「パー」の3通りになります。
このように身近な例から「何通りあるか」を考える習慣をつけることが大切です。
場合の数の問題では、すべての可能性を漏れなく、重複なく数えることがポイントになります。
小学生でも理解しやすい具体例を使って、まず基本的な考え方を身につけましょう。

樹形図の基本的な書き方とメリット

樹形図は場合の数を求める最も確実な方法の一つです。
木の枝のように分岐させて書くことから、この名前がついています。
例えば、赤と青の2色のカードから2枚選ぶ場合、最初の選択肢を横に書き、そこから次の選択肢を枝分かれさせます。
樹形図の最大のメリットは、すべての場合を視覚的に確認できるため、数え漏れや重複を防げることです。
特に複雑な組み合わせや順列の問題では、樹形図を使うことで確実に正解にたどり着けます。
最初は時間がかかっても、丁寧に書く練習を積み重ねることが重要です。

順番を考える場合の数(順列)の解き方

場合の数(順列)

順列は、物事を一列に並べる時の場合の数を求める方法です。
順番が重要な問題で使われ、「AとBを並べる」と「BとAを並べる」は異なる結果として数えます。
小学生でも身近な例から始めれば、計算方法は決して難しくありません。
順列の基本は掛け算で求められ、問題の特徴を理解すれば組み合わせとの違いも明確になります。
ここでは、順列問題の見分け方から具体的な計算手順まで、段階的に解説していきます。

順番を考える問題の特徴と見分け方

順列問題を見分ける最大のポイントは「順番」という言葉に注目することです。
問題文に「並べる」「順番がある」「1番目、2番目」といった表現があれば、順列の可能性が高くなります。
例えば「5人の中から3人を選んで一列に並べる」という問題では、選ぶだけでなく「並べる」という条件があるため順列になります。
一方、単に「5人の中から3人を選ぶ」なら組み合わせです。
算数の場合の数では、同じ人を選んでも並び方が違えば別の場合として数えるかどうかが重要な判断基準となります。

掛け算による順列の計算方法

順列の計算は掛け算を使って求められます。
3人を一列に並べる場合を考えてみましょう。
最初の位置には3人のうち誰でも入れるので3通り、2番目の位置には残り2人から選ぶので2通り、最後の位置には残り1人なので1通りです。
これを掛けると3×2×1=6通りになります。
このように、選択肢が1つずつ減っていく掛け算が順列の基本的な計算方法です。
4人なら4×3×2×1、5人なら5×4×3×2×1となり、これを階乗と呼びます。
小学生でも掛け算ができれば、順列の計算は十分理解できます。

数字を並べて整数を作る問題の解き方

中学受験でよく出題されるパターンに、数字を使って整数を作る問題があります。
例えば「1、2、3の数字を1回ずつ使って3桁の数を作る時、何通りの数ができるか」という問題です。
この場合、百の位には3つの数字のどれでも使えるので3通り、十の位には残り2つから選ぶので2通り、一の位には残り1つなので1通りとなり、3×2×1=6通りです。
具体的には123、132、213、231、312、321の6つができます。
このタイプの問題は樹形図で確認すると理解が深まり、練習を重ねれば確実に解けるようになります。

組み合わせの場合の数(選ぶ問題)の解き方

場合の数(選ぶ問題)

組み合わせは順列と並んで場合の数の重要な概念です。
順列が「並べる」問題だったのに対し、組み合わせは「選ぶ」問題を扱います。
この違いを理解することが算数の場合の数攻略の鍵となります。
組み合わせでは順番を考えないため、計算方法も順列とは異なります。

選ぶ問題の特徴と順列との違い

組み合わせの問題を見分けるポイントは「選ぶ」「組む」「作る」などのキーワードです。
例えば「5人の中から3人を選ぶ」場合、AさんBさんCさんを選ぶのと、CさんBさんAさんを選ぶのは同じ結果になります。
これが順列との大きな違いです。
順列では「ABC」と「CBA」は違う並び方として数えますが、組み合わせでは同じ選び方として1通りとカウントします。
問題文に「順番」という言葉がなく、単純に選ぶだけの場合は組み合わせを使いましょう。

組み合わせの基本的な計算方法

組み合わせの計算は順列より少し複雑ですが、小学生でも理解できます。
5人から3人を選ぶ場合を例に説明します。
まず順列として5×4×3=60通りを求めます。
しかし組み合わせでは順番を考えないので、選んだ3人の並び方3×2×1=6通りで割る必要があります。
つまり60÷6=10通りが答えです。
樹形図を書いて確認すると理解が深まります。
この計算方法を練習すれば、中学受験レベルの組み合わせ問題も解けるようになります。

パターン別の場合の数問題と解き方

場合の数問題

場合の数の問題には様々なパターンがあり、それぞれに適した解法があります。
対戦回数を求める問題、道順を数える問題、色塗りや配置の問題など、中学受験でよく出題される代表的な問題形式を理解することが重要です。
各パターンの特徴を覚え、見分け方をマスターすれば、初見の問題でも正しい計算方法を選択できるようになります。

対戦回数を求める問題の考え方

対戦回数を求める問題は組み合わせの典型的な応用です。
4チームでリーグ戦を行う場合を考えてみましょう。
各チームが他の全てのチームと1回ずつ対戦するため、4つのチームから2つを選ぶ組み合わせと同じです。
計算は4×3÷2=6試合となります。
トーナメント戦の場合は負けたチームが脱落するため、参加チーム数-1が試合数になります。
対戦表を実際に書いて確認すると理解が深まり、苦手意識も解消されるでしょう。
このパターンは中学受験でも頻出なので、しっかりと練習しておきましょう。

道順を数える問題の解法

格子状の道での最短経路を求める問題は、組み合わせを使って解きます。
右に3マス、上に2マス進む場合、合計5回の移動で「右右右上上」の順番を決める問題と考えられます。
5つの位置から右に進む3つの位置を選ぶ組み合わせなので、計算は5×4÷2×1=10通りです。
実際に道筋を描いて確認すると、何通りあるかがよく分かります。
この計算方法は道順の問題で必須のテクニックなので、例題を使って十分に練習しましょう。
小学生でも理解しやすい解説を心がけることが大切です。

色塗りや配置の場合の数

旗の色塗り問題や席の配置問題では、制約条件に注意が必要です。
3色の旗で隣り合う部分を異なる色で塗る場合、最初の部分は3通り、次は2通り、その次も2通りとなり、3×2×2=12通りです。
席の配置では、特定の人が隣に座る条件があれば、その2人を1つのまとまりとして考える方法があります。
順列と組み合わせのどちらを使うかは、順番が重要かどうかで判断します。
このような問題はパターン認識が重要で、多くの練習問題に取り組むことで解法が身につきます。

計算を楽にする裏ワザとコツ

場合の数計算

場合の数の計算で重要なのは、正確性と効率性の両立です。
複雑な問題になるほど計算ミスが起こりやすくなりますが、適切な裏ワザや思考のコツを身につけることで、確実かつスピーディーに答えを導くことができます。
ここでは実践的なテクニックを紹介します。

樹形図を効率よく書く方法

樹形図は全ての場合を視覚的に整理できる優秀な方法ですが、場合の数が多いと時間がかかります。
効率化のコツは、パターンを見つけて一部だけ詳しく書くことです。
例えば、5人から3人を選ぶ問題では、1人目の選び方だけ詳しく書き、残りは「同様に」として省略できます。
また、対称性を利用して計算を半分にする裏ワザもあります。
中学受験では時間制限があるため、このような効率化テクニックは特に重要です。
全て書かずに規則性を見つける練習をすることで、苦手意識を克服できます。

間違いやすいポイントと対策法

場合の数で最も多い間違いは、重複カウントと条件の見落としです。
順列と組み合わせを混同する問題では、「順番を考えるか」を必ず確認しましょう。
また、「少なくとも」「ちょうど」などの条件文を見落としがちです。
対策として、問題文にアンダーラインを引く習慣をつけ、求めるものを明確にしてから計算を始めます。
検算では、簡単な場合で実際に数えて確認したり、別の方法で計算し直すことが効果的です。
学習塾でもよく指導されるパターンなので、練習問題を繰り返し解くことで確実に身につけることができます。

練習問題で実力アップ

練習問題

場合の数の理解を確実に身につけるためには、段階的な練習問題に取り組むことが重要です。
基本レベルから応用レベルまで体系的に配置された問題集を活用し、自分のペースで学習を進めましょう。

基本レベルの練習問題

まずは基本的な樹形図や順列・組み合わせの問題から始めましょう。
「3色のカードから2枚選ぶ何通りの方法があるか」といった基礎的な例題で、計算方法をしっかり身につけます。
順番考える問題と選ぶ問題の違いを明確に理解することが重要です。
また、問題に付属している解答から、なぜその計算になるのかを段階的に学習することによって基礎を固めることができます。

応用レベルの挑戦問題

余裕があれば、中学受験レベルの少し難しい問題にも挑戦してみましょう。
「4人でリーグ戦をするとき、全部で何試合になるか」などの実践的な問題で思考力を鍛えます。
これらの問題では、順列と組み合わせの概念を組み合わせて使うパターンが多く、より深い理解が必要です。
解法パターンを身につければ、類似問題への応用力も養うことができます。

よくある質問

場合の数学習

場合の数の学習において、多くの小学生や保護者の方から寄せられる代表的な質問にお答えします。
「確率との違いがよくわからない」「樹形図以外の解き方も知りたい」「計算でよく間違えてしまう」「中学受験での重要度は?」など、実際の学習現場でよく聞かれる疑問を厳選しました。
これらの質問への回答を通じて、場合の数の理解をさらに深め、効果的な学習方法やつまずきポイントの克服法を身につけることができます。

場合の数と確率の違いは何ですか?

場合の数と確率は、どちらも「起こり得ること」を扱いますが、全く異なる概念です。
小学生にもわかりやすく説明すると、場合の数は「何通りあるか」を計算して数えることです。
一方、確率は「その中でどのくらいの割合で起こるか」を表すものです。
具体例で考えてみましょう。
コインを投げる問題では、「表か裏」の2通りが場合の数です。
そして表が出る確率は「2分の1」となります。
サイコロを振る場合なら、出る目は1から6までの6通りが場合の数で、特定の目(例えば3)が出る確率は「6分の1」です。
混同しやすいポイントは、どちらも「可能性」を扱うことです。
しかし場合の数は「何通り」という数を求める算数の計算問題であり、確率は「どのくらいの可能性があるか」を分数や百分率で表す考え方です。
中学受験では主に場合の数が出題されるため、まずは「何通り」を正確に数える力を身につけることが大切です。

樹形図以外の解き方はありますか?

樹形図は場合の数を求める代表的な方法ですが、他にも小学生でも実践できる解法があります。
問題の種類や複雑さに応じて使い分けることで、より効率的に計算できるようになります。
表を作る方法は、特に2つの条件が組み合わさる問題で威力を発揮します。
例えば「3種類のトップスと4種類のボトムスの組み合わせ」なら、縦軸にトップス、横軸にボトムスを書いた表を作成し、交点の数を数えます。
樹形図よりもコンパクトで見やすく、重複や漏れを防ぎやすいのがメリットです。
掛け算による直接計算も有効な手法です。
順列や組み合わせの基本パターンを理解していれば、公式を使わずとも「3つの中から2つ選んで並べる場合は3×2=6通り」のように計算できます。
時間短縮効果が大きく、中学受験でも重宝する方法です。
規則性を見つける方法では、簡単な場合から順に考えてパターンを発見します。
道順問題などでよく使われ、全体を描かずに一部から推測する技術が身につきます。
ただし、慣れるまで練習が必要で、複雑な条件がある場合は樹形図の方が確実です。
最適な解法を選ぶためには、まず基本の樹形図をしっかりマスターし、徐々に他の手法にも挑戦することをお勧めします。

何通りの計算で間違いが多いのはなぜ?

場合の数の計算で間違いが多い理由は、主に3つの原因に分けられます。
最も多いのが重複カウントです。
同じものを何度も数えてしまう間違いで、特に組み合わせと順列を混同したときに起こります。
例えば「AさんとBさんのペア」と「BさんとAさんのペア」を別々に数えてしまうケースです。
これを防ぐには、樹形図を丁寧に描いて確認する習慣をつけることが重要です。
次に多いのが条件の見落としです。
問題文に「同じ色を使わない」「隣り合わない」などの制約があるのに見逃してしまい、全体の場合の数から適切に除外できないパターンです。
小学生には問題文にアンダーラインを引いて条件を整理する方法をお勧めします。
最後に計算ミスが挙げられます。
階乗や掛け算が複雑になると単純な計算間違いが起こりがちです。
練習では必ず検算を行い、別の方法でも答えを確認する習慣を身につけましょう。
苦手意識を持つ前に、基本のパターンから繰り返し練習することで、確実な力が身につきます。

中学受験で場合の数はどのくらい重要?

中学受験において場合の数は非常に重要な分野です。
多くの学習塾の統計によると、場合の数に関する問題は約7割の学校で出題されており、特に偏差値55以上の学校では頻出分野となっています。
習得すべきレベルの目安として、小学生は基本的な樹形図の描き方と順列・組み合わせの区別ができれば十分です。
階乗の公式よりも、パターンを理解して計算できることが重要で、何通りの計算を確実に行えるレベルを目指しましょう。
効果的な学習方法として、まず基本の練習問題を繰り返し解いて苦手意識をなくすことが大切です。
中学受験対策としては、問題別のパターン認識を身につけ、計算方法を素早く判断できるよう練習することで、本番での得点力アップにつながります。
保護者の方は、お子さんが場合の数の基本概念をしっかり理解しているかを定期的に確認してあげることをお勧めします。

まとめ

算数の場合の数

この記事では、算数の場合の数について、基本の考え方から組み合わせや順列まで体系的に解説してきました。
何通りの計算ができるようになるには、まず樹形図で基本概念を理解し、問題のパターンを見分けて適切な計算方法を選択することが重要です。
小学生の皆さんは基礎的な練習問題から始めて、段階的に応用問題に挑戦することで確実に実力アップできるでしょう。

この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
講師として希学園や浜学園、四谷学院や医学部受験予備校やプロ家庭教師センターなどで中学受験・高校受験・大学受験の集団授業や個別授業で延べ2000人以上の指導に関わり、圧倒的な成績向上と高い志望校の合格率を誇ってきた。
関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。