【私立中学受験】正しい勉強法・志望校合格のためにできること

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カテゴリ:勉強・対策

現在、中学受験をするお子さんはどんどん増えております。
地域によって異なりますが、首都圏ではおよそ5人に1人が中学受験をしています。
中学受験をさせた方がいいのか悩まれている保護者の方も多いでしょう。
本記事では検討中の保護者の方の気になる項目についてまとめてみました。
受かる子と落ちる子の違いは?自宅学習のやり方は?学年別での効果的な学習方法は? 
さらに志望校別・科目別について詳しくご紹介しています。
子供の中学受験を考えている方は必見の記事となっています。

私立中学校受験のメリット


なぜ私立中学受験をするお子さんが年々増加しているのでしょうか。
私立中学受験をするメリットを見てみましょう。

子供にあった学校を自由に選ぶことができる

私立中学校には教育理念があり、それに基づいて生徒を指導します。
授業以外の学校生活や、行事などイベントにおいても教育理念を大切にしつつ取り組むため、学校ごとに校風が異なります。
各学校のホームページ等で情報収集し、また学校に直接足を運び実際に見て、ご家庭の教育方針やお子さんの長所を伸ばすような教育理念を掲げている中学校を選ぶことができます。

将来的に難関大学を目指すことができる

私立中学校の多くは中高一貫制となっています。
高校受験がないため、中高の6年間で大学受験まで見据えたカリキュラムを組んで指導している学校も少なくありません。
また、先生方のサポートも充実しているため、難関大学を目指しているのならば有利といえるでしょう。
近年では、中学受験を乗り越えれば大学までエスカレーターで進学できるため、大学附属中学も志願者が増えています。
受験に対して労力や時間を割かなくても良い分、部活などお子さまの好きなことに多くの時間を充てることができます。

中高一貫で効率よく学習ができる

前述した通り、多くの私立中学校は中高一貫校となっております。
そのため中学3年、高校3年とカリキュラムを分ける必要がなく、6年を通したカリキュラムの組み立てが可能です。
中には中学で高校の学習まで進めている学校もあります。
効率的な指導で高校2年生までには基礎的な内容をある程度履修し、高校3年生では受験対策を中心に学習することが可能となります。
6年間でカリキュラムを組むことで効率よく学習できることは中高一貫性である私立中学校のメリットといえるでしょう。

私立中学がおすすめのお子様・ご家庭の特徴


続いて私立中学がおすすめのお子様やご家庭の特徴をまとめてみました。

勉強が好きで自立している

私立中学校では独自のカリキュラムを組むところが多く、よりレベルの高い授業を受けることができます。
そのため、勉強や何かを学ぶことが好きなお子様は、私立中学校に向いていると考えて良いでしょう。
しかし、小学生の時から勉強が好きというお子様は稀で、家庭で勉強を好きになる環境づくりが大切になってきます。
低学年の時から毎日学習をする習慣をつけると、【勉強は毎日やるものだ】という意識が自然と身につきやすく、勉強することを嫌がることが少なくなります。
テストなどで目に見える形で成績が上がるのを見るとモチベーションが上がるため、さらに勉強を頑張る気持ちになるでしょう。
中学受験は本来、あくまでお子様の将来のために行うものですが、このことをあまり認識できていないまま受験に挑むお子様が数多くいます。
保護者に勉強をするように言われ、勉強を作業のように行う場合は志望校合格は非常に困難なものとなります。
そのため、お子様自身にやる気があり、自己管理ができる自立したお子様の場合は、受験に合格する可能性も高くなるでしょう。
しかし、最初から自立しているお子様もなかなかいません。
勉強の習慣と同じように、自立できるような環境づくりが必要となってきます。
たとえば、毎日同じ時間に勉強をすることを自分で守れるように声をかけてみましょう。
受験勉強を通して、自立心を養うことで自分の将来に向けてさらに努力を重ねる力も育てることができるでしょう。

勉強に目的意識が持てている

中学受験は、小学生という小さなころに行うためお子様自身が目的を理解していないままということがよくあります。
目的がわからず努力し続けることは大人でもつらいことです。
そこで大切なのが、受験を行う際に目的をはっきりさせることです。
なぜ中学受験を行うのか、どうして受験を選ぶのかをお子様に分かるように丁寧な説明を行いましょう。
志望校を決める際は、お子様にあった学校をよく話し合いましょう。
その学校にお子様が行きたいという思いがあったうえで、受験や勉強の目的がはっきりしていると、さらに意欲がわいてくるでしょう。

子供をサポートできる環境がある

世間では【中学受験は親の受験】と言われるほど保護者が大きな役割を果たさなければなりません。
お子さまとの意志疎通やメンタルケアをしっかりしつつ、塾の送迎や学習スケジュールの管理といった勉強のサポート、志望校選びのフォローなど、保護者側がいかに体制を整えて備えられるかという点も重要になります。
そのため、共働きのご家庭はとても大変な努力が必要となるでしょう。

中学受験に必要な小学生の勉強時間は?


勉強時間は、受験が近づくにつれ長くしていきたいものです。
身につけておくべき単元数は多くなり、過去問対策や模試の見直しなども重要となってくるため、少しずつでも勉強時間を増やしていきましょう。
学校と塾以外の自習時間の目安として、4年生は平日1~2時間/日、休日4時間/日程度です。
5年生は平日1~2時間/日、休日5~6時間/日となります。
6年生になると、平日2時間/日、休日8~10時間、夏休み40日間で400時間をベースに行いたいです。

他の習い事はやめるべき?

習い事の頻度にもよりますが、塾のカリキュラムを欠席する必要がある、土日に行われる模試に参加できない、宿題や自習を行う時間が取れないなどの場合は無理に続けないほうがいいでしょう。
ただし、習い事が本人にとってガス抜きになっていたり、勉強を阻害せずに続けていける環境であればやめる必要はありません。
しかし、5年生以上では受験に向けての対策を重点的に行う必要がでてくるため、あくまでも気晴らしの一環として続けるものとして、勉強が優先であることを忘れないようにしましょう。

私立中学の合格には独自の勉強法・対策方法が必要


私立中学の合格には、独自の勉強法・対策方法が必要になってきます。
中学受験をするにあたって、挫折しにくい勉強方法についてと、6年間での対策。
そして中学受験の仕組みについてご紹介します。

挫折しにくい勉強方法について

ポイントは大きく3つあります。

1つ目は大人の役割分担を明確にするということです。
具体的には、学習の指導は学校や塾の先生に任せて保護者は指導をしないなど、「教える担当」の人と「教えない担当」の人を明確に分けましょう。
家でも塾でも常に指導される環境になってしまうと、子どもは逃げ場がなくなり追い詰められてしまいます。
これは学習効率が下がるだけでなく、子どもの精神面にも良くない影響をもたらします。

2つ目は本人が休憩できる居場所を作ることです。
長時間頑張って勉強しているので、こういったものをつくってあげると適度なメリハリもうまれ、受験勉強を乗り切れるようになります。

3つ目は結果ではなく、その過程を認めてあげることです。
結果を重視したくなるのはわかりますが、結果に関わらず頑張りを認めて褒めてあげることは、子どもの「ちゃんと自分のことを見てもらえている。
分かってもらえている」という大人に対する信頼や自己肯定感にも繋がります。
結果的にメンタルが安定しやすくなるため、挫折しにくい精神状態につながり、学習面でも良い影響が期待できます。

6年間でできる対策

まず、低学年時です。
1~2年生頃までは、学校の宿題をしっかりとこなす、子供が自発的に勉強する習慣を身に付ける、子供の好奇心や疑問に答える、五感を使って遊ぶということが大切です。
本をたくさん読んで読解力や語彙力を養ったり、パズルやゲームをすることで理論的思考を育てることが出来るので、多くの経験をさせてあげることが大事です。

3年生になると、勉強が少し難しくなってくるので、勉強の無理強いは禁物です。
また基礎が身につく前に難しい勉強に取り組んでも、応用力は付きません。
まずは論理的思考パズルや特定の言葉を使って、ゲーム感覚で子供が楽しく続けたいと思えるような勉強を捉えましょう。

4年生からは中学受験対策が本格的にスタートします。
塾以外にも習い事をしている子供にとったら、勉強は確実に負担が増えることになるので、ご家庭でもしっかりサポートしてあげることが大事になってきます。
今後、勉強時間が増えてくるので、それに耐えられる体力作りをしましょう。
また学習内容よりも時間と学習量を意識して、学習するボリュームを増やします。
各教科の単元に出てくる基本的な問題が手際よく解けるくらいの計算力や漢字などの基礎を徹底的に固めていくことが大事になります。
また4年生は自己効力感を持つことがとても大事な時期になるので、難しい問題を親が押し付けてばかりいると、勉強に苦手意識を持ってしまったりするので気を付けなければいけません。

5年生は、中学受験で必要な全てのカリキュラムを塾で学びます。
学校の授業とのレベルの差が最も大きくなります。
親としては模試も沢山始まってくるので偏差値も気になりますが、子供の能力を超えた勉強量をさせたり、学習レベルを強要させたりすると挫折してしまいます。
子供が追い詰められてしまった場合、宿題の丸写し、カンニングをしたりします。
今、子供自身の課題は何か、何を学ぶ必要があるかなど、冷静に捉えないといけません。

6年生は本格的に受験生といて本腰をいれる時期です。
夏休みまでに小学校で学ぶ全ての単元を学び終える塾がほとんどです。
夏休み中に基礎の総復習をし、抜けている単元を確認しましょう。
中学・高校・大学受験の全てにおいて言えることですが、ここが最後の復習ポイントです。
ポイントをしっかりと抑えておけば、学力もまだまだ向上の余地はあります。
入試で出題される単元は、5~6年生で学んだことろです。
ギリギリ解けるかどうかの難易度問題を多く取り入れながら、ステップアップのための復習を欠かさずしていきましょう。
9月以降は過去問にしっかり取り組み、志望校に合わせた学習をしていきましょう。
また家庭では体調、睡眠、食事など健康面にも気を付けなければいけません。
規則正しい生活を送って、勉強に集中できるようバックアップしなければなりません。

中学受験の仕組みについて

初めて中学受験をする保護者の方は何をどのようにサポートすればよいのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
保護者が知っておくべき中学受験の受験の仕組みについてご紹介します。
中学受験では「国語、算数、社会、理科」の4科目が基本の試験科目となります。
学校によっては「国語、算数、理科」など3科目の場合もありますので、必ず志望校に確認するようにしましょう。
続いて中学受験の合格判定基準についてですが、全受験科目の合計点数で決定します。
4科目の場合の配点は「国語100点、算数100点、理科70点、社会70点」が多いですが、学校によっては異なる場合もあるため事前確認はしっかり行うようにしましょう。
多くの学校の試験問題は全科目基本的な問題も出題されるため、基礎問題は早い段階で理解しておきましょう。
一定の合格ラインに達すると合格になる場合が多く、全科目で満点を目指す必要はありません。
全科目の合計点数が基準点を越えていることが必須条件となっていますので、得意科目で高得点を目指し、苦手科目は基本的な問題を落とすことがないようにする等、合格点を越えるための勉強法を知ることが重要です。

科目別の私立中学受験の勉強法

続いて、科目別に私立中学受験の勉強方法についてまとめてみました。

国語の勉強法・対策法

私立中学受験の国語の勉強においては、基本的な文法や語彙の理解はもちろん重要ですが、読解力や文章の理解力を高めることが鍵となります。
まず、毎日の短い時間でも読書を習慣化しましょう。
幅広いジャンルの本を読むことで、異なる文体や表現に触れることができます。
また、古典や現代の小説、詩など、多様な文献に触れることで語彙力も自然と増えていきます。
次に、過去問を解くことも効果的です。
過去の問題を解くことで、受験で求められるレベルや出題傾向について把握することができます。
間違えた問題については、理由をしっかりと確認し、同じ間違いを繰り返さないように注意しましょう。
定期的に模擬試験を受けることで、受験のプレッシャーにも慣れることができます。

算数の勉強法・対策法

私立中学受験の算数の勉強においては、基本的な計算能力はもちろんのこと、問題解決能力や論理的思考力を養うことが重要です。
まず、基本的な計算の練習は欠かせません。
四則演算や分数、割合など基礎をしっかりと身に付けることが基盤となります。
次に、実践的な問題を解くことが効果的です。
教科書や問題集を通じて、幅広いテーマの問題に取り組むことで、応用力を養うことができます。
特に、文章問題や実生活に即した問題には焦点を当てて、問題文をしっかりと理解し、必要な情報を抽出する能力を高めることが大切です。

理科の勉強法・対策法

私立中学受験の理科の勉強において重要な単元は、生物・地学・物理・化学です。
理科科目は入試では各分野から偏りなく出題される傾向にあります。
そのため、苦手分野を作らないよう気をつけましょう。
理科では多くの知識を身に付けておくことと、さらに計算問題などでは考える力も必要となります。
入試では知識が身に付いていることを前提とした出題が多いため、学習の進め方としては、「覚える」そして「考える」の順番で進めるとよいでしょう。
そして、問題に取り組む際には、丸付けをしたあとの学習も大切にしましょう。
念入りに復習を行うことで、知識を確実に定着させるのみならず、問われ方が多少変わっても対応できる力が身に付いていきます。
中学受験の理科は暗記のみでは簡単に解けない単元が多いため、学習する際は知識のインプット・アウトプットを必ずセットですることが非常に重要となります。

社会の勉強法・対策法

私立中学受験の社会の勉強において、社会は後回しになりやすい科目ですが、しっかり手を抜かずに対策しておきましょう。
社会は暗記が重要となる教科であるため、丸暗記をしたうえで内容をしっかりと理解すれば、基本問題はある程度解けるといえます。
しかし事実をただ暗記するのではなく、それらをどのように理解し、考えるかが勉強する際には重要となります。
そのため、日頃からニュースをチェックする、本を読むなど、普段の生活の中で社会に関心を常に持つよう心がけておくとよいでしょう。
そして、入試問題の形式が近年は新しくなってきているため、過去問などで志望校の問題の傾向を分析しておくことも有効的です。
参考書を使用する場合は、とにかく読みやすいものを購入することがおすすめです。
その中でも、歴史をストーリーとして分かりやすく解説しているものがおすすめであり、イメージ図や写真が多く掲載されていれば、視覚を活用した記憶も期待できるといえます。
また、記述式の問題がある参考書の場合は、模範的な答えの文章を参考にすることできます。
さらに、一問一答形式の問題集を繰り返し解いていけば、効率よく要点を定着させていけるでしょう。

学年別の中学受験の勉強法

次に学年別での勉強法についてまとめました。

小学校低学年

小学1、2年生では受験勉強に向けた土台をしっかり作ることが重要となります。
受験勉強ばかり意識して無理に勉強に取り組むのではなく、まずは【机に向かう】ことを習慣にしていきましょう。
無理強いをして勉強が嫌いになっては元も子もありません。
先ずは親子一緒に五感を使って学ぶ時間を大切にしましょう。
旅行や買い物、料理などの家事のお手伝いをすることによって学べることがたくさんあります。
様々な経験を通して柔軟な思考力や発想力も養うことができます。
そのうえで、【机に向かって勉強する】ことにシフトチェンジしていきます。
少しの時間、宿題や少量の簡単な問題などでかまいませんので毎日決められた時間に机で勉強するという習慣を身に付けるようにしましょう。
3年生になると全科目とも内容が難しくなることもあり、「小3の壁」と言われています。
学校の勉強に追いつけなくなることもあり得ますので、そうならないためにも土台をしっかり固め、学ぶこと=楽しいと感じられるようにする環境づくりをしましょう。
保護者の方も一緒に中学受験対策が本格的になる4年生に備えましょう。

小学校4年生

4年生になると中学受験対策が本格化し、塾に通うお子さまも増えてきます。
ですが、いきなり難しい問題ばかり学習したり、あれもこれもと押し付けるようにしてしまうと勉強に苦手意識を持ってしまいます。
先ずは漢字や計算力などの基礎学力をしっかり身に付けることが大切です。
基礎的な問題がきちんと理解でき、いつでも解けるならば十分です。
この時期は「できた」と自己効力感を持つことが大切です。
そして今後に備えて体力づくりも意識していきましょう。
徐々に学習時間と学習量を増やしていき、ボリュームのある学習に耐えれるよう体力をつけていきましょう。

小学校5年生

5年生は中学受験における一番の山場となります。
学校の授業も一気に難しくなり、塾の授業も受験に向けて本格的になってきます。
この1年間でほとんどの塾では中学受験に必要なカリキュラムを全て学ぶようにスケジュールが組まれています。
さらに模試も始まりますので、保護者にとっては偏差値も気になってくるかとは思います。
気になるあまりお子さまのキャパシティを越えた勉強量やレベルを強要させてしまうと挫折してしまう可能性もあります。
保護者の方は、お子さまが今、何をどのように学ぶべきなのかを冷静に見極めることが大切です。

小学校6年生

6年生になると志望校を決め、志望校合格に向けての対策をしっかりとしていきます。
夏休みに入る前に5年生までに学んだことを復習しながら確実に定着させます。
「夏が受験の天王山」という言葉は中学受験にも当てはまります。
夏休み中には苦手科目や弱点を強化し、得意科目は伸ばしていきましょう。
講師と相談しながら慎重に志望校を決め、過去問対策などを進めていきましょう。
保護者の方の体調管理や健康面でのバックアップが重要となります。
食事や睡眠に気を配り、勉強に集中できるようサポートしていきましょう。

中学受験の成績が上がらない勉強法


勉強しているのに成績が振るわない、と感じているご家庭も多いのではないでしょうか。
勉強法を間違えているのではないかと思われているご家庭に向けて注意した方が良い勉強方法をまとめました。

各教科の基礎学習ができていない

では、まず国語から見ていきましょう。
国語の基礎学習というのは、漢字(読み書き、同音異義語や対義語・類義語)、ことわざ・熟語、語彙力になります。
漢字、ことわざ・熟語は毎日の反復練習が大事になってきます。
短期間で覚えてもすぐに忘れてしまうので、日々の積み重ねが大事になってきます。
語彙力については、多くの文に触れることが大事になってきます。
様々なジャンルの本を読んでいくことが大切です。

続いては算数です。
算数の基礎学習というのは、計算力、基本的解法をしっかり頭に叩き込むことになります。
まず計算力です。
数字に苦手意識を持っているお子さんも多いので、低学年のうちから数字に慣れるということが、重要になってきます。
そして解き方の式がわかっていても、計算ミスをしてしまったり、時間がかかりすぎるなど計算力が足りていないということに繋がってきます。
最後に基本的解法です。
基本的解法というのは、その問題に対しての基本的な解き方のことを言います。
その解き方も沢山あったりするので、適切なタイミングでどの解法パターンが良いか選択できるようにしておきましょう。

そして理科です。
理科は暗記が7割で、覚えておくべき用語や知識がたくさんあります。
また単元ごとに計算方法も違うため、計算力や解法も問われてきます。
そして、何故このようになるのか?という姿勢で勉強すると理解しやすいと思われます。
理科は日常生活に関りがあることが多いということに気付いてくるでしょう。

最後に社会です。
全てが暗記というわけではありませんが、暗記科目といえます。
覚えた分だけ、点数は取りやすくなりますが、「誰」「何」「何故」「場所」をおさえながら、覚えておくと良いでしょう。
また興味がわかない分野であったとしても、その場所に行ってみたり、ニュースを見る、家族でそのことについて話してみるなどすると、子供自身も少しは興味が沸くかもしれません。

4教科とも上記のような基礎固めが出来ていないと、応用問題を解くことが出来ません。
成績が伸び悩んでいるときは、基礎がきちんとわかっていない可能性があります。

苦手分野の学習ができていない

勉強に「苦手意識がある」という感情があるので、なかなか苦手分野の学習が捗りません。
苦手意識を変えるには、子供のモチベーションを見つつ、小さな目標や1週間や2週間の短いスパンでの学習計画を立て、克服できるようにすることが大事になってきます。

復習の習慣がない

基本的に塾は、学んできたことを宿題を通して復習するようにカリキュラムを組んでいます。
宿題を消化できなかったり、やらなかったりすると、成績が伸びません。
分かるまで何度も反復復習をすることにより、学んだことは定着し、試験で力を発揮できるようになります。

公立中高一貫校に向けた勉強法


1998年に学校教育法が改正され、教育改革の流れで新たに生まれた「6年間の一貫教育を行う」「公立」学校群をさすのが公立中高一貫校です。
都道府県立、区立、市立の学校があります。
ここでは公立中高一貫校に向けた勉強方法をご紹介します。
地域や学校によって異なりますが、多くの学校で共通しているのが「適性検査」と呼ばれるペーパーテストが行われています。
適性検査の他に、面接、作文、学校での成績(報告書・調査書)も選考に用いられます。
それぞれの配点バランスは、地域や学校で違いますが、例えば都立の中高一貫校の場合、平均すると「2割が報告書、8割が適性検査」となっています。
適性検査の勉強法として、最難関校を受けるつもりで準備し、小学校4年生までに計算と漢字、入試基礎レベルの算数全範囲を終わらせるようにします。
そうすれば、5年生から過去問に取り組め、6年生では過去問と模試を使った「時間内に答案を作る練習」をしていけるのです。

【私立・公立】中学受験には塾が必要不可欠


塾では小学校で習う学習内容よりも幅広く教えてもらい、志望校に関する情報や受験情報を得ることが出来るという大きなメリットがあります。
また、選ぶ志望校によって、受験問題や傾向などが違うため、志望校に合った受験対策をする必要があります。
さらに、塾が不可欠であるのには明確な理由があります。

勉強のための場所である
身近なライバルの存在
本番受験に向けたペースメイク
先生に質問・相談ができる

勉強のための場所であるというのは具体的に、自宅では誘惑が多いためになかなか勉強しなくても、塾に行けば必然的に勉強をせざるを得ない環境になるということです。
自然と勉強に集中しやすくなります。
身近なライバルの存在というのは、塾にいる他の生徒さんたちのことです。
同じ学校であれ違う学校であれ、中学校を受験するというライバルの存在が身近に感じられることで、勉強に対しての頑張り方や取り組み方に張り合いが出てきます。
本番受験に向けたペースメイクというのは、塾に通わないとわからない受験本番までの全体的な流れを教えてもらえた上で、基礎を固めて受験レベルの問題に取り組めるように適切なテンポでの指導が受けられるということです。
先生に質問・相談ができるというのは、受験勉強の際に、解説を読んでも分からない問題であったり、解けない問題にあたった時にも、先生にすぐに聞けるという利点があります。
これらの理由から、塾は必要不可欠であると考えられます。

個別の会で中学受験対策をしよう

お子さんの中学受験をサポートするにあたって、家庭内だけでは学習面のフォローに不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
個別の会では、お子さまの学習状況、理解度、学年、得意不得意などを考慮しつつ、プロの講師が受験に向けたカリキュラムを組み立てて1対1で指導いたします。
個別指導であることで講師の目が届きやすく、生徒さん1人1人に合わせたサポートを実現しております。
中学受験合格を目指すなら個別の会はいかがでしょうか。
個別の会では、入塾を検討される方との面談や体験授業も無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

まとめ


この記事では中学受験をするにあたって、合格するための勉強方法についてご紹介してきました。
学年が上がるごとに、また受験教科によってもやるべきことや取り組み方に違いがあります。
さらに、もともとのお子さんご自身の意欲はもちろん、ご家族がいかにサポートし環境をととのえてあげられるかというのも、お子さんのモチベーションの維持や勉強への取り組み方に影響します。
合う環境も様々ですから、どんなサポートが最善か、あるいは学習のフォローにどんな教材や塾を活用したらよいか、検討してみることをおすすめいたします。