難関大学に合格するには?おすすめの勉強法・スケジュールなど

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カテゴリ:テスト・入試

難関大学を目指す受験生の中にはどのように受験勉強を進めていけば良いのか、合格するための学習計画はどのように立てればよいのか、と悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事では、難関大学に合格するための勉強法や、学習スケジュールの立て方、合格を勝ち取るために必要な力などを徹底解説しています。
難関大学を目指している方や、興味がある方には必見の記事となっています。

難関大学合格に必要な力は?


まずはじめに、難関大学合格のために必要な力について確認してみましょう。

基礎力

難関大学でなくとも大学受験全般に必要な力は「基礎力」です。
基礎的な学力が全ての土台であり、この土台がしっかりできていることが必須条件です。
基礎が十分に理解できているか、穴がないか、しっかりとひとつひとつ丁寧に確認しましょう。
基礎をきっちりと理解せず、適当に流してしまうと応用問題を解くことができず、後々大変なことになります。
応用問題や難解問題にも自信をもって取り組めるようになるためにも基礎力を確実に身に付けておくことがとても重要なのです。

圧倒的な演習量

学校や塾、予備校等で授業を受け、教科書を読み、単語帳を見るなどは全てインプットの学習です。
試験では問題を解き、正しい解答をすることで得点を得られます。
つまりアウトプットが重要となります。
高得点を得るためには問題を解くという練習を重ねる必要があります。
効率よく学習を進めるためにも問題演習の時間は確保し、何度も繰り返し問題を解く練習をするよう心がけましょう。
勉強時間で計るのではなく、勉強量、演習量の目標を立てていくことが大切です。

長期間にわたる受験期間でのモチベーションを維持

長期間にわたる受験期間の中で、ずっと高いモチベーションを維持することは簡単なことではありません。
浪人生や多浪生の場合はさらに難しいことでしょう。
特に難関大学を目指す場合、模試の結果などで不安や焦りが出てモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。
モチベーションを維持するには、いくつかの方法があります。
まず計画の立て方です。
短期的と長期的、両方の計画を立てることが大事です。
特に短期的な計画はより具体化して日々達成していく。
すなわち、自身の努力を可視化すると計画を達成する喜びがモチベーションの維持に繋がるでしょう。
また志望校のオープンキャンパスに参加したり、合格した先輩の体験談を読んだりすることもモチベーションを上げる1つの要因になりえます。
塾や予備校に通うこともおすすめです。
良いライバルや講師との出会いがモチベーションを高めるチャンスになりますし、塾に通うことで、勉強に最適な環境と適切なペースで勉強が進められるからです。
それに不安や焦りが出ても相談できる人がいるというのも大きなメリットです。

難関大学に合格する人の特徴


次に難関大学に合格する人の特徴についてまとめました。

目的や確固たる覚悟がある

目的や確固たる覚悟のある受験生は、モチベーションが落ちることも少なく、志望校の合格に向けて努力できます。
周りが受験するから自分も大学受験をする。
偏差値の高い有名難関大学に合格したい。
というような漠然とした目的では、長い受験期間を乗り越えることは難しいでしょう。
志望校で何を学びたいのか、どうしてその大学なのか、どうしてその学部なのか、強い意志と目的を持つ人こそが合格に近づくことができると言えるでしょう。

行動が早い

難関大学に合格する人の特徴として、行動の早さが挙げられます。
受験生の多くは高校3年生になってから受験勉強をスタートするのですが、難関大学に合格した人の中には早めに受験勉強に取り掛かる人も多いです。
また受験勉強を始める時期だけでなく、難関大学に合格する人は、分からない問題や勉強に行き詰ったときに、それを放置したり先延ばしにすることがありません。
疑問点をなくし必要な情報をすぐに得ることで、時間の使い方も上手になっていくのです。

無駄な時間を作らない

難関大学に合格する人は、時間の配分が上手です。
受験期間は限られています。
その中での優先順位を把握し、上手に学習時間の配分をすることは大事です。\
受験生であれば誰でも模試の結果が思わしくなく落ち込むときもありますし、モチベーションが上がらず無駄に時間を過ごしてしまうこともあるでしょう。
そのような状況でも、そんな時間は無駄なのだと、早めに頭を切り替え、気持ちをすぐに受験勉強に向けることができるようになりましょう。

自己分析がしっかりできている

難関大学に合格する人の特徴として自分の弱点や強みをはっきりと分かっている人が挙げられます。
自己分析がしっかりしているからこそ、効率的に時間を使って勉強することができるのです。
受験期間は限られているので、その限られた時間をどのように使って自分の弱点を強化していくべきなのか、どのように計画立てて勉強するべきなのかを考えられるように自己分析をしてみましょう。

難関大学に合格するための勉強法は?


続いて、難関大学に合格するためにはどのような勉強法があるのか詳しく解説していきます。

勉強を始める前にスケジュール管理を徹底する

難関大学に合格するには、まず勉強を始める前にスケジュール管理を徹底しましょう。
ざっくりで構わないので、「いつ頃までに・何を・どのくらいまで」勉強するのかをある程度決めておくことで、受験勉強を順調に進められるようになります。

高校2年生の夏休み〜11月までに勉強スタートが理想

難関大学に合格するには、高校2年生の夏休み〜11月までに勉強をスタートするのが理想です。
本格的に受験勉強が始まる高校3年生に向け、この時期から勉強習慣を身につけることを意識しておくことで、受験勉強をスムーズに進められるでしょう。
また、勉強時間をしっかり確保でき、余裕をもって勉強を進めていけるため志望校の選択肢を増やすことができるでしょう。

早慶以下なら高2の2月〜高3の5月までなら間に合う

勉強方法や努力次第ではありますが、早慶以下なら高2の2月〜高3の5月までに勉強をスタートすれば間に合うでしょう。

苦手を作らない

まず勉強の心得として大切なのは苦手科目をできるだけ作らないことです。
得意科目で高得点であっても苦手科目があると全体の得点に影響を及ぼしてしまいます。
苦手科目をつくらないよう、苦手意識を持たず、疑問点はすぐに解決するよう心がけましょう。

公式は丸暗記ではなく理解して覚える

公式を理解することなく丸暗記して問題にあてはめて問題演習を繰り返していると、問題の本質や解答までの道筋が理解できず、自分がどこでつまずいているのかわからなくなってしまいます。
基本に戻り、基礎から本質をしっかり学習することで理解度が上がり、成績を伸ばすことができるでしょう。

復習はその日のうちに終わらせる

毎回の授業で教わったことは、その日のうちに復習しましょう。
教わった直後に復習することで確実に理解するようにしましょう。
復習は「その日」「1週間後」「1カ月後」が大切といわれています。
「前に教えてもらったけど、忘れてしまった」ということのないように必ずその日のうちに復習し理解しておきましょう。
また、テストや問題演習で間違えたところはもう一度解きなおし、知識を定着させるようにしておきましょう。

高校1年生〜2年生からできる勉強法

難関大学合格のために高校1年生〜2年生から受験勉強を始めている人もいます。
高校1年生〜2年生で難関大学への進学の意志がある、志望大学が決まっているという人は受験勉強を始めてもよいでしょう。
しかし早い段階から受験勉強をする人は誤った勉強方法を取ってしまう場合が非常に多いです。
誤った方向へ進んでしまうことのないように難関大学合格するための高1、高2からの勉強法をまとめました。

高3の夏までに基礎を叩き込む

高1、2年生で受験勉強を始めると「先取り学習」や「学校の勉強以外の特別な学習」等をする必要があると考える人がほとんどです。
難関大学合格を目指すのであれば「特殊な方法で学習しないと、」と考えてしまいがちですが、重要なことは基礎知識、定理や公式の本質の理解です。
難関大学の入試問題は基礎力、学力の土台がしっかりできていないと得点できません。
難関大学合格のためには、高3の夏までに学校の授業での基礎や教科書を確実に理解して基礎力を身に付けましょう。

確実に授業を理解する

先ずは予習・復習をしっかりして勉強習慣を身に付けながら、日々の学校の授業内容を確実に理解しましょう。
各科目の基礎を理解することで大学受験において最も重要な基礎力が身につきます。
高2までに万全な基礎力が定着していれば高3になってから改めて基礎力の確認をする時間が不要なため、有利に受験勉強を進められます。
高1、2年からの受験勉強は学校の授業を確実に理解することから始めましょう。

特に英語と数学に力を入れる

高1、2年からの受験対策は特に英語と数学に力を入れましょう。
英語と数学の基礎知識は中学からの積み重ねとなるため、他の教科よりも基礎知識の確認に時間がかかります。
そのため英語と数学は授業内容の理解と合わせて問題集に取り組み、時間をかけて理解を深めるようにしましょう。
英語と数学は中学からの基礎知識を踏まえ、高校履修範囲も関連して成り立っていることが特徴な科目であるため一気に実力を伸ばすことが難しく、根気の必要な科目です。
早い段階で確実に不明点・疑問点を徹底的に潰し、基礎固めを行い、何度も繰り返し問題を解くことで、アウトプットを増やしていきましょう。

高校3年生からやるべき勉強法

続いて高校3年生からの難関大学合格のための勉強法をご紹介します。

志望校の過去問は最低5年間分

志望校の過去問を解くことで、出題傾向が分かり、時間配分を知ることもできるため、過去問は必ず解きましょう。
また実際に解いてみることで、自分の実力との差を実感し、何が今の自分に足りないのかを知ることが出来ます。
一体どのくらいの過去問を解けばよいか、というと5年が目安だと言われます。
第一志望の学校ならば最低5年分を、時間に余裕があればそれ以上を解く方が良いでしょう。
また共通テストの過去問も解きましょう。
共通テストは、2021年度にセンター試験から変更になったので、最低でも2021年からの共通テストの過去問は解いておくべきです。

1冊の参考書はとことんやりこむ

参考書に関しては、何冊もの参考書を用意して取り組むよりも1冊の参考書を完璧に解けるようになることの方が大切です。
いろんな参考書に手を出してしまうと、参考書を並べることで満足してしまったり、どれも中途半端になってしまったりするものです。
目的別の参考書は、どの出版社のものを買っても内容はほぼ同じです。
ですから複数の参考書を揃えることにあまり意味はありません。
それに複数の参考書を1度ずつ解くことよりも、1冊の参考書を何度も解くことの方が、きちんと身につきます。

難関大学の受験勉強を効果的に進めるポイント


最後に難関大学に合格するための受験勉強のポイントを挙げてみましょう。

自分の限界量以上の計画は立てない

難関大学を受験するとなると、受験勉強のための計画段階で、ついつい自分の限界ギリギリ、または限界に近いようなスケジュールを組んでしまいがちです。
意気込みは大事ですが、無理な計画を立てることによって、それを達成できなかったり、思う様に勉強が進まなかった時に、モチベーションの低下を招いてしまいます。
難関大学に合格するためには、意欲をもって立てた学習計画を計画通りにこなしていかなければなりません。
計画通りに毎日の学習を継続することが、なによりも大切なので、自分の限界以上の計画はたてないように気を付けましょう。
そして計画を立てた通りにこなしていければ、徐々に自分の限界値も上がっていくので、都度計画を立て直していけばよいのです。

独学では勉強時間ではなく勉強量で計画を立てよう

勉強時間で計画を立ててしまうと、後から勉強した内容も思い出すこともできません。
勉強量が少なく、ダラダラ勉強していても時間がたってしまえば、勉強したという達成感に繋がってしまいます。
それを避けるためにも、課題にかかる時間を計測して勉強量で計画を立てます。
そうすることで、進んだページの量や問題数で日々の努力が具体的に分かり、メリハリのある無駄のない学習を送ることが出来ます。
また、計画を立て直したい場合も時間ではなく、勉強量で決めているので、計画の変更が容易です。
そのため、急な予定の変更や思っていた以上に成績が上がらなかったりした際に、勉強量を増やしたり、難易度を上げることが可能です。
以上の理由から勉強時間だけでなく勉強量で計画を立てることを推奨します。

1週間、1日の計画はより具体的に立てよう

年間通しての計画と一カ月、一週間、一日の細かい計画を立てることは重要です。
そうすることで、見通しをもって特定の科目に偏ることなく学習に励むことができます。
1ヶ月1週間のスケジュールを立てることで、学校行事の兼ね合いや自分の趣味なども考慮して勉強計画を立てることが可能です。
柔軟な計画を立てることで必要以上に自分を追い込むことなく受験勉強を送ることができます。
1日のスケジュールを立てることで、学校、部活や食事の時間を除いてどのくらい自分が勉強できるかを可視化できます。
そこから分かった空いている時間を、学習に充てることができるようになります。
スキマ時間に気付くことでライバルとの勉強時間の差を付けることが出来ます。

まとめ

今回は、難関大学受験の勉強方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

難関大学をめざす受験生の中には、早くから受験勉強を始める子もいます。
出来る限り高校1年生段階から受験勉強を視野に入れて、最重要である基礎力を手に入れることが大切です。
早い時期には、先取り学習や特別な学習よりも、基礎的な土台をしっかりと身に付けましょう。
それと同時に、自主的に計画を立てて勉強することも重要です。
学習計画も、年間の長期計画と一週間、一日の細かい計画を立て、学習の見通しを立てながら効果的に学習を進めることが大事です。
強い意志をもって、解説で提案した方法などでモチベーションを維持しながら学習に取り組んでください。
こちらの記事をぜひ参考にしていただき、お子様の勉強方法に役立て、志望校に無事合格できるようお祈り申し上げます。