【兵庫県】神戸高等学校の偏差値や入試傾向・対策方法は?倍率や入試概要についても解説
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カテゴリ:学校情報

今回は、兵庫県立神戸高等学校についてご紹介をしていきたいと思います。本記事では、神戸高等学校の基本情報から、入試概要や難易度はもちろんのこと、入試傾向やそれぞれの科目における対策方法に加えて、評判や口コミについても幅広くまとめています。ぜひ神戸高等学校に興味のある方や入学を検討されている方は参考にしてください。
神戸高等学校とは
まず初めに、神戸高等学校とはどのような学校なのかについて、概要やアクセス、また入試概要をご紹介いたします。
神戸高等学校の基本情報
神戸高等学校の基本情報について以下にまとめました。
概要
神戸高等学校は、兵庫県神戸市に位置する県立高校で、「神高」と呼ばれ親しまれています。1896年に設立され、これまでに村上春樹や今日出海といった数々の有名人を輩出してきました。学科は「普通科」と「総合理学科」の2学科が設置されています。また、実力考査や課題考査では、点数よりも生徒自ら学習状況を理解することを大切にしているため、試験監督を設けないといった特徴があります。文武両道で部活動にも力を入れており、サッカー部や合唱部が全国大会やコンクールで優秀な成績を収めております。
アクセス
アクセスは以下の表に示した通りです。
住所 | 〒657-0804 兵庫県神戸市灘区城の下通1丁目5番1号 |
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アクセス | 阪急「王子公園駅」から徒歩約20分
JR「灘駅」から徒歩約25分 三宮駅・阪急六甲駅・新神戸駅から市バス2系統に乗車~神戸高校前下車(所要時間15分~25分)、正門まで徒歩5分 JR六甲道駅から市バス18系統に乗車~神戸高校前下車(所要時間15分~25分)、正門まで徒歩5分 |
阪急やJR沿線を利用して通学ができるため、兵庫県内だけでなく大阪など他府県からの通学も可能です。坂の上に校舎があるため、来校時はきつい登り道、通称地獄坂と呼ばれる坂を登って登校します。通学は時間に余裕をもっていく方がいいでしょう。
生徒数
神戸高等学校の生徒数は、3学年普通科8クラスと、総合理学科1クラスで構成されています。全校生徒は非常に多くなっており1000名を超えます。
神戸高等学校の進学実績・合格実績
神戸高等学校は兵庫県内でも非常に優秀な学校で、例年、東京大学や京都大学などの有名大学へ多く進学しています。2023年度は東京大学2名、京都大学29名、旧帝大と一工42名、医学部24名、早慶上理ICU25名、国公立大学112名、GMARCH17名、関関同立490名と多くの学生が難関大学に進学していることがうかがえます。
神戸高等学校の入試概要
次に、神戸高等学校の入試概要についてご紹介いたします。
入試日程
2025年度の入試スケジュールは以下の通りです。
・一般選抜者入試
学力検査 | 2025年3月12日(水) |
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出願期間 | 2025年2月25日(火)~27日(木) |
志願変更期間 | 2025年2月28日(金)、3月3日(月)、3月4日(火) |
合格発表日 | 2025年3月19日(水) |
・推薦選抜
適性検査・面接 | 2025年2月17日(月) |
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合格発表日 | 2025年2月21日(金) |
募集人数・合格者数
募集人数は、普通科で320名、総合理学学科で40名となっています。
2024年度の合格者数は募集人数と同じく普通科320名、総合理学学科40名でした。
合格最低点
私立高校とは違って、データとして合格最低点は公表されていませんが、大体の目安としては、総合理学学科(推薦選抜)で偏差値72程度、普通科(一般選抜)で偏差値68程度といわれています。また内申点の目安としては、総合理学学科(推薦選抜)で、44点(45点満点)、普通科(一般選抜)で230点(250点満点)程度といわれています。
科目・配点
総合理学学科の試験科目は、英語、数学、国語の3教科の筆記試験と面接です。配点については非公表となっています。
普通科の試験科目は、英語、数学、国語、理科、社会の5教科で、それぞれ100点の配点です。合否の判定は、その5教科の点数÷2の配点と内申点と第一志望加算点を足した点数で決まります。内申点の計算方法は、主要5教科の通知表を4倍した点数と副教科4科の通知表を7.5倍した点数の合計となります。
神戸高等学校の難易度は?
次に神戸高等学校の難易度について詳しく解説します。
倍率
2024年度は、総合理学学科の定員40名に対し97名の受験者で倍率は2.43倍、普通科は定員320名に対し374名の受験者で倍率は1.17倍でした。
総合理学学科の推薦選抜は、中学からの推薦が必要ですが、校区外からの受験も可能なため倍率が高くなっていると推測されます。
他の学校と倍率を比較すると
同じ第一学区(神戸市、芦屋市、洲本市、南あわじ市、淡路市)で見てみると、神戸高等学校は、2024年度では神戸高等学校は、7番目の倍率でした。
一番倍率が高かったのは、芦屋高等学校で1.55倍でした。次に高いのは、兵庫高等学校で1.49倍、その後は神戸市立六甲アイランド高等学校で1.43倍、舞子高等学校で1.42倍、御影高等学校で1.28倍、神戸市立須磨翔風高等学校1.24倍と続きます。
また、兵庫県の偏差値の高い公立高等学校に着目してみると、兵庫高等学校が1.49倍、加古川東高等学校が1.24倍、姫路西高等学校が1.20倍、長田高等学校が1.09倍といずれも1倍をこえています。
過去5年の倍率の推移
神戸高等学校の過去5年の倍率の推移は下記のとおりです。
総合理学学科(定員40名) | 普通科(定員320名) | |
---|---|---|
2024年度 | 2.43倍 | 1.17倍 |
2023年度 | 2.68倍 | 1.12倍 |
2022年度 | 2.15倍 | 1.34倍 |
2021年度 | 1.85倍 | 1.10倍 |
2020年度 | 1.93倍 | 1.08倍 |
偏差値
神戸高等学校の偏差値は、普通科で70程度、総合理学学科で75程度となっています。
以下で詳しく解説します。
他の学校と偏差値を比較すると
他の学校と偏差値を比較してみます。
兵庫県下の公立私立を含む高等学校の偏差値ランキングは下記のとおりです。
順位 | 学 校 名 | 国立私立 | 偏 差 値 |
---|---|---|---|
1 | 灘高等学校 | 私立 | 78 |
2 | 神戸高等学校 | 公立 | 70-75 |
3 | 白陵高等学校 | 私立 | 73 |
4 | 長田高等学校 | 公立 | 72-73 |
5 | 姫路西高等学校 | 公立 | 69-72 |
6 | 兵庫高等学校 | 公立 | 69-71 |
7 | 須磨高等学校 | 私立 | 63-70 |
8 | 小野高等学校 | 公立 | 56-70 |
9 | 加古川東高等学校 | 公立 | 68-70 |
10 | 宝塚北高等学校 | 公立 | 55-70 |
神戸高等学校は、兵庫県下で一番高い偏差値を誇る公立の高等学校であることが分かります。全国のランキングでみてみてもトップ10に入ります。
過去3年の偏差値の推移
神戸高等学校の過去3年の偏差値の推移は下記のとおりです。
総合理学学科 | 普通科 | |
---|---|---|
2024年度 | 75 | 70 |
2023年度 | 75 | 71 |
2022年度 | 72 | 69 |
普通科の偏差値が年々少しずつ上昇しているのが見てわかります。
神戸高等学校のよくある併願校
兵庫県では、公立高等学校の入試試験において複数志望選抜が行われます。これは、一般選抜入試の出願時に、第一志望と第二志望を記入することができ、1度の学力検査で両方の選抜が受けられる制度です。第二志望校の記入は必須ではありませんが、記入すると第二志望校に合格した場合は、入学を辞退することはできないので注意が必要です。
多くの学生が神戸高等学校を第一希望校とするため、私立校の受験は滑り止めとなることが多いです。
神戸高等学校の滑り止めとしては、偏差値的に須磨学園高等学校普通科Ⅲ類理数系・普通科Ⅲ類英数系、滝川第二高等学校スーパーフロンティアコース、滝川高校普通科サイエンスグローバルコースなどが挙げられます。
神戸高等学校の入試傾向と対策方法
ここからは神戸高等学校の入試傾向と対策方法について、科目ごとに詳しく解説していきたいと思います。
国語
国語の試験問題は大問5つで構成されており、内訳は言語事項・言語活動、漢文、古文、小説文、評論文となっています。第一問の言語事項・言語活動においては、適語挿入や複数のテキストにおける内容の理解が出題されていました。第二問の漢文においては、漢字の意味の理解や返り点を付す問題、第三問の古文においては、語句の意味や表現・内容の理解が出題されていました。また、第四問の小説文においては、文法の知識や語句の意味、内容理解に関する問題、第五問の評論文においては語句の意味や係り受け、内容理解に関する問題が出題されています。
2024年度の出題傾向は昨年度とほとんど変わりありませんでしたが、古文と漢文の難易度がやや難化しています。文章量自体は少なくなっているものの、設問数は2024年度で最多となっており、設問自体の難易度も高くなっているため時間配分が高得点のカギを握るといってもいいでしょう。また、いずれの大問においても内容理解における難易度が高く、得点率も低くなっているため、読解力を身につけることが有効な対策であるといえます。
英語・リスニング
英語の試験問題は、大問5つで構成されており、内訳はリスニング、対話文、長文×2、文法・語彙となっています。2024年度入試においては、問題のジャンルおよび配列に変更が見られ、複合問題の割合が増えています。それぞれの問題における難易度は年度によって異なりますが、全体としての難易度に大幅な変化は見られません。
また、リスニング問題は配点は高く、難易度も易しいものが多いため、ケアレスミスすることなく確実に点を狙っていきましょう。リスニング問題も長文読解も場数と慣れが重要であるため、実践演習に重きを置きながら単語や語句のインプットとアウトプットを繰り返し行っていきましょう。
数学
数学の試験問題は大問6つで構成されており、内訳は各種基本問題、関数×2、数と式・確率、平面図形、総合的な課題となっています。問題数が非常に多く、データの活用の単元も含め幅広い範囲から出題されています。各大問の中に難易度の高い問題が含まれていたりするため、全体的な時間配分も考えながら、取捨選択しつつ高得点を狙っていく必要があります。方程式を立てたり、図形に書き込んだりといった一定の解法パターンを身体に染み込ませておくことによって、入試当日にどのようなパターンの問題が出題されても対応することができます。また、ケアレスミスをなくすためにも、解法のプロセスを省かずに書くという習慣を身につけましょう。
理科
理科の試験問題は、2022年度から小問集合の大問が1つなくなり、大問4つで構成されており、生物、地学、化学、物理の各分野がまんべんなく問われています。各大問内で8問ずつの小問が出題されており、配点も25点ずつと均等になっています。2024年度の試験では、煩雑な計算問題の出題は少なく、知識を問う問題の出題が多くなっていました。
生物においては、問題文から条件を読み取り考える問題が出題されているため、単に単語を覚えるだけでなく、理解したうえで知識として使えるようにしておきましょう。また、地学についても思考力を問われる問題が頻出しているため、実践的な演習を中心に取り組んでいきましょう。化学においては、数値の読み取りや計算問題が多く出題されています。日頃から演習を積み、ケアレスミスをしないように心がけましょう。さらに、物理においては、計算問題に加えて作図問題が出題されています。さまざまなパターンの問題を解いて練習しておきましょう。
社会
社会の試験問題は、大問6つで構成されており、内訳としては世界地理、日本地理、近世までの歴史、近代以降の歴史、公民経済、公民政治となっています。出題形式は選択問題となっており、6択問題が10問以上出題されています。知識が曖昧だったり、欠けていたりすると解くことができない問題となっているため、単なる暗記ではなく、正しい理解の上で穴のない学習を心がけましょう。
地理においては、グラフや図表によく目を通し、特徴を読み取る練習を積んでおきましょう。自分でまとめたノートなどを作成することによって、記憶に定着しやすくなるだけでなく、気になったときにすぐ見返すことができます。また、歴史については、絵画や人物画を時代背景とともに理解しておくことが大切です。さらに、公民においては、用語や制度の仕組みを理解し、説明できるようにしておきましょう。
神戸高等学校の対策をするなら個別の会
ここまで、神戸高等学校について難易度や倍率、偏差値について解説してきました。また、実際の入試における傾向やそれぞれの科目における対策についても詳しく解説してきました。神戸高等学校は、兵庫県内でもトップクラスの偏差値を誇る高等学校であり、国公立の高等学校内では1位に君臨してます。また、全国的に見てもレベルの高い学校であり、当然受験もハイレベルな戦いとなります。したがって、神戸高等学校を受験するなら塾や予備校を活用することが望ましいといえます。
個別の会では、プロの講師陣による1対1の個別授業で皆様の受験勉強を徹底的にサポートしています。個人のレベルや理解度に合わせた特注の授業を組み、手厚いサポートを行っている点が特徴であり、強みの一つです。また、授業外においてもチューターが各ブースを巡回する質問対応を無料で実施しています。朝9時から夜11時まで年中無休で教室を開放しており、最適な学習環境が整っています。
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神戸高等学校の評判・口コミ
最後に、神戸高等学校の評判や口コミについていくつかご紹介したいと思います。神戸高等学校に興味のある方、また受験を悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。
まず、在籍している生徒のレベルが高いため、必然的に切磋琢磨することができ、勉強に適した環境が整っているという声が多数ありました。周りの高いレベルに良い影響を受けることができると好評です。
また、授業の進度は早いものの、サポートが手厚いため心配ないという声が見られました。先生が授業外の質問にも快く対応してくれるそうです。
さらに、昔ながらの古き良き伝統を感じられる一方で、自由な校風でもあり、部活動も充実しているようです。兵庫県立神戸高校自治会執行部の運営など、生徒が主体的に活動を行っており、社会に出てから必要とされる人間性を磨くことができるという声も見られました。
一方で、坂の上にあることから立地に関するネガティブな意見が見られましたが、坂の上にあるからこその景色が綺麗であると評判でした。
勉学だけでなく、部活動や交友関係、学校行事など限られた学生生活を最大限に謳歌することのできる学校であることがわかります。
(引用:https://map.yahoo.co.jp/v3/place/UiqMsYuAcrk/review)
まとめ
本記事では、兵庫県立神戸高等学校における難易度や倍率、偏差値について解説しました。また、入試傾向や各科目における対策についても詳しく解説してきました。神戸高等学校は、兵庫県内でトップクラスの学力を誇る学校であり、生徒のレベルも高いことから、入学後も最適な学習環境が整っています。本記事を通して、神戸高等学校の受験を考えている方は、ぜひ個別の会までお気軽にお問い合わせください。