履正社高校の偏差値や倍率は?入試情報や傾向・対策方法についても解説

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カテゴリ:学校情報

今回は、履正社高校についてご紹介したいと思います。
特に、本記事では履正社高校の難易度や入試概要について詳しく解説しています。
気になる偏差値や倍率、入試傾向や対策についてもまとめています。
記事内では口コミや評判についても解説しているため、入学を考えている方や受験を考えている方は是非参考にしてください。

履正社高校の基本情報とは

まず初めに、履正社高校の基本情報についてご紹介いたします。

概要・生徒数・アクセス

履正社高校は、大阪府豊中市長興寺南にある私立高校で、野球が有名で全国レベルの強豪校として知られています。文武両道にも力を入れており、高い学力レベルも特徴です。
コースは「学藝コース」と「競技コース」があり、学藝コースは入試の成績と生徒の希望に応じて難関国立大学への進学を目指すS類、国立大学・難関私立大学への進学を目指すI類、私立大学への進学を目指すII類にクラス分けがされています。

履正社高校の令和6年度の生徒数は1,715名です。在校生の男女比は男子約6割・女子約4割となっています。
履正社高校へのアクセスは大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行「緑地公園駅」から西へバス9分または徒歩18分、阪急宝塚線「曽根駅」から東へバス5分または徒歩15分となります。これらの駅からは、履正社高校行きのバスが出ています。バス停は「長興寺」や「南桜塚3丁目」などが一般的です。

進学実績・合格実績

履正社高校は、国公立大学、早慶上理ICU、GMARCH、関関同立など、多数の難関大学への合格・進学実績があります。
2024年度では大阪大学、横浜国立大学などの国公立大学に16名、東京理科大学、青山学院大学、中央大学、関関同立などの私立大学へは1,016名合格・進学しています。

履正社高校の偏差値・倍率

次に、履正社高校の偏差値・倍率について説明いたします。

偏差値

履正社高校の偏差値は49-66です。コース・クラスごとに差があり、競技コースが49、学藝コースⅡ類が52、学藝コースⅠ類が61、学藝コースS類が66となっています。最も偏差値が高かったのは難関国立大学への進学を目指す学藝コースS類であり、競技コースと比べると15以上も差があります。
偏差値ランキングでみると、履正社高校の偏差値は大阪府内の私立高校344件中25位と上位に属しており、レベルが高いことが分かります。

過去5年の偏差値の推移

履正社高校の過去5年の偏差値は54.7~59.6で推移しています。履正社高校の偏差値は徐々に上がっており、2023年は58.8、2024年は59.6と上昇傾向にあります。今後も偏差値は上昇する可能性がありますので油断せず、履正社高校を目指している受験生は日々の学習で高い学力を身につけておく必要があります。

倍率

2024年度の入試倍率について表にまとめました。

コース 募集区分 募集人員 志願者数 倍率
学藝コースS類 専願 43 53 1.23
併願 217 5.04
学藝コースⅠ類 専願 86 160 1.86
併願 473 5.50
学藝コースⅡ類 専願 129 107 0.83
併願 233 1.81
競技コースⅢ類 専願 129 124 0.96

履正社高校の倍率はコース・クラスによって差がありますが、0.83~5.50倍となっています。最も倍率が高かったのは学藝コースⅠ類・併願、その次に学藝コースS類・併願とどちらも倍率は5倍越えと競争率が高いことが分かります。併願の方が志願者数は圧倒的に多く、毎年倍率は高くなる傾向にあります。

他の学校と倍率を比較すると

履正社高校と同じく共学で豊中市にある箕面自由学園高等学校、大商学園高等学校、隣の市の吹田市にある関西大学第一高校と倍率を比較してみました。
ここでは、実質倍率が高かったコース・募集区分で比較しています。

学校名・コース/募集区分 倍率
履正社高校・学藝コースS類専願 3.31
箕面自由学園高等学校・SS特進コース専願 6.60
大商学園高等学校・特進コースⅡ類専願 1.33
関西大学第一高校・普通科専願B 2.58

この中で最も倍率が高かった学校は箕面自由学園高等学校、次に履正社高校となっています。箕面自由学園高等学校は、履正社高校の学藝コースS類と同じく最難関国立大学を目指すSS特進コースが6.60倍と、履正社高校よりも約2倍も高く、競争が激しいことが分かりました。

履正社高校の入試概要

次に、履正社高校の入試概要について解説いたします。

入試スケジュール

入試スケジュールは以下の表の通りです。

日程 備考
出願期間 2024年12月16日(月) ~ 2025年1月27日(月) WEB出願が基本
入試日 2025年2月10日(月) 試験内容は受験コースにより異なる
合格発表 2025年2月11日(火) WEBで確認可能
手続き締切 2025年2月17日(月)

募集人数・合格者数

履正社高校の募集人数は以下の表の通りです。

コース 学藝コース 競技コース 合計
クラス S類 Ⅰ類 Ⅱ類 Ⅲ類
人数 約440名 約120名 約560名
出願区分 専願もしくは併願を選択 専願のみ

2024年度入試の合格者数は以下の表の通りです。

コース 募集区分 受験者数 合格者数
学藝コースS類 専願 53 16
併願 215 70
学藝コースⅠ類 専願 160 104
併願 471 293
学藝コースⅡ類 専願 107 106
併願 233 233
競技コースⅢ類 専願 124 124

合格最低点

次に合格最低点について解説します。
現在、履正社高校の合格最低点は公開されていませんが、恐らくコースによって変わってくると考えられます。専願の場合、比較的基準が低くなることが多いです。

科目・配点

履正社高校の入試科目と配点は以下の表の通りです。

コース 学藝コース 競技コース
受験型 5型 4理型 4社型 3型 2型
受験科目 国・英・数・理・社 国・英・数・理 国・英・数・社 国・英・数 国・英
配点・判定 各教科100点満点・平均点で判定

履正社高校の入試科目として国語、数学、英語、理科、社会がありますが、その中でも学蔭コースと競技コースに分かれています。学藝コースだと3~5型があり、科目を選択することができますが、競技コースは国語と英語が指定されています。配点は各教科100点満点で、合否は平均点で判定されます。

履正社高校の対策方法・入試傾向

次に、履正社高校の対策方法と入試傾向について解説します。

国語

現代文は、評論文や小説が中心に出題されます。文章読解力を重視しており、特に論理的思考を必要とします。古文・漢文は基礎的な文法や単語の理解を問う問題が多いです。対策としては、現代文は文章を読む習慣をつけ、要約や意見を述べる練習をしておきましょう。特に、指示語・接続詞に注意して読解力を高めましょう。古文は基本的な単語と文法事項を確実に覚え、定期的に過去問演習を行いましょう。漢文は、句点や漢字の意味を覚え、返り点の練習を何度もしておきましょう。

英語

文法問題では動詞の時制、助動詞、前置詞、句動詞などが頻出です。長文読解は比較的短めの文章が多く、内容理解と英単語の知識が重要となります。また、英作文や穴埋め問題も含まれることがあります。対策としては、基本的な文法(中学レベル)をマスターしておきましょう。問題集を活用して主語と動詞の一致、時制、比較などを重点的に復習することが重要です。そして、単語力を強化しておきましょう。中学で学ぶ英単語を暗記し、派生語や反意語にも注意しましょう。最後に、読解練習として過去問や模擬問題を解きましょう。時間内に読み解く訓練を行い、リスニング対策としては日常英会話を聞く練習を取り入れましょう。

数学

数学は基本的な計算問題から応用問題までバランスよく出題されています。関数や図形、場合の数と確立に重点が置かれます。記述力も問われるため、考え方や途中式を書く習慣が必要となります。対策としては、大きく2つで基礎固めと応用問題です。基礎固めでは、教科書レベルの基本問題を繰り返し解きましょう。計算ミスを減らす工夫を意識しておきましょう。四則演算、分数、小数の計算、方程式(一次方程式、二次方程式)の解法、比例・反比例の計算問題を中心に行っておきましょう。応用問題では、学校のプリントや問題集で難易度の高い問題に挑戦し、分からない問題は先生に聞くようにしましょう。過去問演習では履正社高校の過去問を解き、出題傾向や頻出分野を把握しておきましょう。特に時間配分を意識して、試験形式に慣れておくと良いです。また、間違えた問題の復習では必ず解き直し、なぜ間違えたのかを確認しておきましょう。解説を読み、類似問題を繰り返し解くことが大切です。

理科

理科は中学理科の基本範囲(物理、化学、生物、地学)から出題されます。計算問題(速度、力、密度など)や実験に基づく考察問題が多く、用語の記述問題も含まれます。対策としては、基礎知識の確認が必要です。教科書の基本的な公式や用語を暗記しておきましょう。また、実験問題の対策も行いましょう。実験の手順や結果の考察について過去問を活用して理解を深めておきましょう。そして、計算問題の練習も必要です。特に、単位換算や公式の使い方を確実に身に付けることが大切です。また、過去問を解いて傾向を把握しましょう。履正社高校の過去問を3~5年分解き、頻出分野や苦手分野を洗い出します。解答を見て、解法や考え方を確認し、間違いを徹底的に復習しておきましょう。間違えた問題は原因を分析し、類似問題を解いて克服します。

社会

社会は歴史、地理、公民の全分野から出題されますが、用語記述や正誤問題、選択問題が中心で基礎的な問題が多いです。時事問題が出ることもあります。地理は、日本地理が中心で地形図や気候、産業の特徴について問われる問題が多いです。世界地理では、各地域の特徴や主要な国の地理的条件(気候、産業)に関する問題が出ることもあります。また、資料や統計データを読み解く問題が増えています。歴史は、日本史が中心ですが、世界史の基本事項も出題される可能性があります。時代ごとの大きな流れ(例えば、江戸時代から明治時代への移行)や重要な出来事が頻出しています。また、年号や人物、出来事の関連性を問う問題が多いです。公民は、現代社会の基本的な仕組み(憲法、政治、経済、国際関係)に関する問題が多く、時事問題と関連づけた出題がされることがあります。対策としては、教科書を繰り返し読みましょう。そこでは、年号や出来事、地名、人物などを覚えるようにしましょう。そして、時事問題に備えるため、最近のニュースやトピックをチェックすることが必要です。過去問を解きながら問題形式に慣れておきましょう。

履正社高校の対策をするなら個別の会

履正社高校の対策をするなら個別の会をおすすめします。個別の会は一人ひとりの受験校や目指しているところに合わせてコースを提案します。また、カリキュラムはオリジナルであることから、学校の進度や理解度に合わせて授業を進めていくことができます。そして、1:1の完全個別授業ですので、分からないところがあれば講師も丁寧に解説をしてくれます。特に履正社高校のように基礎力が問われる場合、理解が浅い部分を徹底的に補強できます。また、個別授業ですので、部活や習い事と両立して授業日程を調整することができます。講師はプロ講師で、履正社高校の最新の入試傾向や対策方法を熟知した講師であるため、様々な経験を持っており、どうすれば受験に合格できるかを考えながら伴走します。特に履正社高校のコースごとの対策も行い、志望校の倍率や対策ポイントを基にした指導を提供いたします。少しでも気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。

履正社高校の評判・口コミ

大学進学にしっかりとした思いがある人には入るべき学校だと思います。
高校改善を今は頑張ってしている最中なので、変わっていくのを日に日に実感できます。
(在校生/2022年入学)

本気で勉強していたら確実に成績は伸びるし、先生も良い先生が多い。
最近は校則が緩くなってきているからできることも増えた。
今年の1年生からは基本的に6時間らしい。
2、3年生は変わらず9時間授業で結構きつい。

国立大学より全然綺麗。
本館はすごい綺麗だが、別館(ほぼ理系が使う棟)は公立高校と同じぐらい。
校庭は芝生になっていて体育の時は芝生かテニスコートか体育館で行なう。
体育館は3類生が使うこともあって設備が充実している。(柔道場や剣道場がある)
食堂もすごい綺麗でコロナじゃなかったら食堂で飲食可能。
(在校生/2021年入学)

(引用元:「みんなの高校情報」https://www.minkou.jp/hischool/school/review/4938/

多くの口コミでは、校則がかなり厳しく課題などが非常に多いという声がありました。ただ中には、紹介したように良い口コミもあったため、これからどのように変わっていくのか期待できます。そして校舎に関しては、非常にきれいだという高い評価がされています。

まとめ

今回は履正社高校の進学実績や倍率、偏差値、入試傾向や対策についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。履正社高校は競技コースがあることや野球で有名なためスポーツ志向の生徒に人気があります。一方で、進学指導にも力を入れており、大学進学を目指す生徒に対してもしっかりとしたサポート体制が整っています。本記事を通して履正社高校に興味を持たれた方は、ぜひ検討してみて下さい。