プール学院中学校の偏差値!コース別・入試科目別の傾向と対策も徹底解説

  • 公開日
  • 更新日

カテゴリ:学校情報

今回は、プール学院中学校についてご紹介したいと思います。
本記事では、プール学院中学校の偏差値やコース別特徴、入試システム、科目別の傾向と対策を詳しく解説します。また、6年生の学習計画や直前期の勉強法など、受験対策に役立つ情報を網羅的にまとめました。

プール学院中学校の学校概要

まずは、プール学院中学校の学校概要について解説していきます。

中高一貫教育の特徴

プール学院中学校では、「愛と奉仕」をモットーにしています。キリスト教の精神に基づく豊かな人格形成を実践する中高一貫校です。少人数指導で、国公立大学や難関私立大学を目指す一貫特進コースと、キリスト教大学を目指すキリスト教大学推薦コース、一人ひとりの幅広い進路に応じたサポートを行う総合特進コースがあります。プール学院の特色は、愛と奉仕の精神を学び実践するキリスト教教育、総合力を育む探究学習、グローバルマインドを養成する英語教育の三つの柱です。これらの教育を通して、グローバルな視野を持ち、社会課題を身近なものとして捉え、社会や人のためにできることを自ら実践できる人の育成を目指しています。

卒業後の進路

ここでは、プール学院を卒業後の進路状況について説明します。2024年度の進路結果では、卒業生197名中181名が現役で大学に進学しました。四年制大学への進学は全体の87.8%で、短期大学・専門学校への進学がそれぞれ4.1%でした。プール学院を卒業後は、4年制大学に進学する生徒が多いようです。また、4年制大学進学者の内訳は、国公立大学が4.6%、関関同立が9.8%、産近甲龍が13.9%でした。関西の大学への進学者が多いですが、首都圏の大学にも8.7%が進学しています。医療・看護系の大学や、芸術系の大学への進学者もみられ、多様な進路があるといえます。また、指定校推薦枠が充実しており、2024年度は、指定校推薦の対象となるコースに在籍している160名に対して、150大学以上、800名以上の指定校推薦枠が付与されています。

プール学院中学校の偏差値と特徴

次に、プール学院中学校の偏差値と特徴について説明いたします。

偏差値一覧

プール学院中学校のコースと入試方式ごとの偏差値は以下の表の通りです。

コース 入試方式 偏差値
一貫特進 一次A(専願) 41
一次A(併願) 42
一次B 45
一次C 45
二次 45
キリスト大学推薦 一次A 41
一次B 41
一次C 42
二次 42
総合特進 一次A(専願) 40
一次A(併願) 41
一次B 43
一次C 41
二次 45

プール学院中学校の偏差値は40~45です。どの入試方式でも、あまり偏差値に大きな差はありませんが、すべてのコースで、一次Aの専願入試の偏差値が最も低くなっています。

コース別の特徴

次に、コース別の特徴について説明します。プール学院では、一貫特進コース、キリスト大学推薦コース、総合特進コースの3つのコースがあります。一貫特進コースは国公立大学や難関私立大学を目指す選抜コースです。英語と数学は少人数での授業が行われ、一人ひとりにきめ細やかな指導をします。高校2年次からは、文理に分かれ、徹底した受験指導が行われます。朝テストや放課後学習、プールサマーチャレンジといった学習意識を高める行事やサポートも充実しています。キリスト教大学推薦コースは、キリスト教系の大学への推薦入学を目指すコースです。英検取得などの一定条件をクリアすることによって全員が指定校推薦枠を受けることができます。キリスト教の精神に基づく礼拝奉仕者養成プログラムや、ボランティア活動、ネイティブの教師による英語教育で愛と奉仕の心でグローバルに活躍する人材を目指します。総合特進コースは、一人ひとりの目指すキャリアに応じた幅広い進路を実現するコースです。高校2年次から、私立大学を目指す特進コース(文系)、特進コース(理系)、または、外国語系大学や学部、海外大学を目指す国際コース、芸術系大学を目指す総合芸術コースに分かれます。総合芸術コースではさらに音楽系、美術系、舞台芸術系にわかれ、専門知識やスキルを身につけます。

プール学院中学校の入試システム

プール学院中学校の入試システムについてまとめました。

一次A・B・C入試と二次入試の違い

プール学院中学校の入試は、一次A・B・Cと二次があります。それぞれの入試形式のコースごとの試験科目や入試日程、出願期間は以下の表の通りです。

試験区分 一次A 一次B 一次C 二次
入試日程 1月18日(土) 1月18日(土) 1月19日(日) 1月20日(月)
出願期間 web出願 12月16日(月)正午~1月16日(木)終日 12月16日(月)正午~1月16日(木)終日 12月16日(月)正午~1月18日(土)終日 12月16日(月)正午~1月19日(日)終日
窓口受付 1月18日(土)午前8時~午前8時30分

※英検優遇・英検特待生申請者の入学志願書受け取りのみ

1月18日(土)午前9時~正午

※英検優遇・英検特待生申請者の入学志願書受け取りのみ

1月19日(日)午前8時~午前8時30分 1月20日(月)午前8時~午前8時30分
試験科目 一貫特進 国語・算数

社会または理科

国語・理科
キリ教 国語・算数 英語

国語または算数

国語・算数
総合特進

一次Aと一次B入試は同じ日に実施されます。試験科目が異なっていますので、出願の際は注意が必要です。また、一次Cと二次は入試当日の朝まで出願受付を行っています。

コース別の募集人数と倍率

プール学院中学校のコース別の募集人数と倍率についてまとめました。
倍率に関しては、2024年度の入試を参考にしています。

一貫特進コースの詳細は以下の表の通りです。

募集区分 募集人数 実質倍率
一次A(専願) 20人 1.08倍
一次A(併願) 1.80倍
一次B 1.60倍
一次C 1.60倍
二次 1.38倍

キリスト教大学推薦コースの詳細は以下の表の通りです。

募集区分 募集人数 実質倍率
一次A(専願) 30人 1.54倍
一次A(併願) 1.67倍
一次B 1.58倍
一次C 1.88倍
二次 2.0倍

 

総合特進コースの詳細は以下の表の通りです。

募集区分 募集人数 実質倍率
一次A(専願) 30人 1.11倍
一次A(併願) 1.25倍
一次B 3.25倍
一次C 2.33倍
二次 ー倍

1学年合計の募集人数は80人です。そのうち一貫特進コースでは20人、キリスト教大学推薦コースでは30人、総合特進コースでは30人の募集人数となっています。2024年度の試験倍率は全てのコースで1倍を超えており、その中でも、総合特進コースの1次Bの倍率が3.25倍と一番高くなっています。

入試科目別の傾向と対策

次に、プール学院中学校の入試科目別の傾向と対策についてご説明いたします。

国語

国語は試験時間が50分、100点満点で採点されます。キリスト教大学推薦コースと総合特進コースの一次Bのみ選択となっており、それ以外の入試日程では必須科目です。国語の対策は、基礎的な読解力・語彙力・文法力を養い、過去問や模試を活用して出題形式に慣れながら、実力をつけていくことがカギです。小学校で習う基礎的な問題の習得はもちろんのこと、応用にも触れておくことで高得点を目指せます。

算数

算数は試験時間が50分、100点満点で採点されます。算数も国語と同様、キリスト教大学推薦コースと総合特進コースの一次Bのみ選択となっており、それ以外の入試日程では必須科目です。算数の試験範囲は万遍なく出題される傾向にあるため、苦手分野を作らず、バランスよく学習することが求められます。対策としては基礎的な計算力を養い、公式や定理の使い方を理解すること、そして時間内に解き切る練習も行うとよいでしょう。

理科

理科は試験時間が30分、100点満点で採点されます。一次Aの一貫特進コースは国語と算数が必須ですが、社会または理科から選択で計3科目受験となります。基礎的な知識の定着はもちろん、思考力や応用力を問う問題が出題される傾向があります。実験に関する問題が多く、実験結果から何が読み取れるか、なぜそのような結果になったのかを考察する力が求められます。教科書を読み込んだり、問題集で基礎力を固めてから思考力・応用力をつけていくことが鍵となるでしょう。

社会

社会は試験時間が30分、100点満点で採点されます。理科と同様、思考力や応用力を問う問題が出題される傾向があります。歴史、地理、公民のどの分野からもまんべんなく出題されます。歴史年表を作成したり、歴史地図を活用しながら時系列を意識した学習をすることが求められます。地図帳を何度も見て、地形や国境を覚えることや時事問題の本を読み、現代社会で起こっている問題について学習することも大切です。