塾はどうやって選ぶべき?チェックするべきポイントや失敗しない塾の選び方について解説

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お子さんの中学校入学、高校受験のタイミングで、通塾を検討される保護者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では塾の選び方や確認すべき項目、失敗しない選び方について詳しく解説しています。
記事内では小学生から高校生まで状況に応じた選び方についても詳しく解説しているため、塾を探している方やどこの塾に行くべきか、ポイントを押さえておきたい方は是非参考にしてください。

塾選びにおけるチェックポイントは?

ひと口に塾といっても、指導形式や特徴は塾によってさまざまです。
また、塾に通う目的は一人一人お子さんによって異なります。
まずは、塾選びにおけるチェックポイントをいくつかご紹介します。

学力をどれくらい上げたいのか

塾選びにおいて、学力をどれくらい上げたいのかを明確にすることは非常に重要です。
例えば、授業についていけずテストの点数が悪いため点数を上げたい、苦手科目だけを重点的に勉強したいなどであれば、目指す成績やテストの点数を具体的に設定してみましょう。
そして、その塾に自分の目指す成績や学力に応じたカリキュラムがあるか、苦手な科目に特化したカリキュラムや講師がいるかを確認するとよいでしょう。

自分の学習習慣にその塾が合うかどうか

自分の学習習慣に合うかどうかも塾を選ぶ際にとても重要です。
授業や自習時間が自分の生活スタイルに合っているか、通いやすい時間帯であるか。
自分がじっくり学ぶタイプか、スピーディに進めるタイプかを考え、授業の進行が自分のペースに合っているかまたは自分の学習ペースに合わせた進行が可能かどうか、速さや進度に柔軟性があるかなどを確認してみるとよいでしょう。
これらの要素を考慮し、自分の学習習慣に合った塾を選ぶことで、より効果的に学習を進められるでしょう。

受験の合格実績があるかどうか

また、受験の合格実績があるかどうかという点も塾を選ぶ際のチェックポイントの一つです。
高い費用をかけて通塾したとしても、成績アップや志望校合格などの結果が伴わなければ通った意味がほとんどありません。
しかし、近年では合格実績も広告化しており、数値を巧みに使ったり、表現を誇張したりしている場合も少なくありません。
したがって、公表されている実績を鵜呑みにするのではなく、あくまでも一つの指標とするのが得策でしょう。

学習サポートが整っているかどうか

さらに、学習サポートの体制が整っているかどうかも要チェック項目です。
「自分に合った学習方法がわ分からない」や「分からない問題がある」といった場合に適切に指導してくれる体制が整っているかどうかや、自習室や休憩スペースなどの設備が整備されているかなど、快適な学習環境が整っているかどうかを見極める必要があります。
このような快適な学習環境は、集中力や勉強の効率化に直結するといえるため、通塾を検討する場合にはよく確認しておきましょう。

自宅から通塾しやすいエリアにあるかどうか

そして、自宅から通塾しやすいエリアにあるかどうかも通塾を長い目で考えた時に重要なことであるといえます。
通塾は思っているよりも体力・精神力ともに削られます。
本来勉強に費やすべき力を移動の際に消費してしまうのは、すごくもったいないことです。
同様に時間も有限であり、移動に使う時間を1分1秒でも多く学習に使うべきであるといえます。
このように、体力・精神力・時間を有効に使うためにも、自宅から通塾しやすいエリアにあるかどうかは必ず確認しましょう。

指導方法が生徒に適切かどうか

続いて、指導方法が生徒に適切かどうかについてもしっかり確認しましょう。
学習塾の指導方法はいくつかあります。
例えば、集団授業形式と個別授業形式などです。
集団授業形式は、比較的大人数の生徒に対して1人の講師が授業を行う学校型のような形式となっており、モチベーションの維持が期待できます。
一方で、個別授業形式は、生徒1人もしくは2人に対して講師が授業を行う形式であり、個人的な理解度を重視しながら授業が進められます。
どの授業形式にもメリット・デメリットがあるため、自分に合った指導方法を選ぶことが効果的に学習を進められるかを左右するといえるでしょう。

教室の環境や雰囲気があっているかどうか

加えて、教室の環境や雰囲気があっているかどうかも重要なポイントであるといえます。
教室の環境や空気感が自分に合っていないと、集中力が低下し、勉強に身が入らないという事態に陥ってしまいます。
しかしながら、学習環境や雰囲気というものは、実際に体感してみないとわからないことがほとんどです。
体験授業を実施している学習塾も多くあるので、その場合には必ず実際の空気感を肌で感じてみましょう。

保護者の声や口コミなどは悪くないか

その他にも、保護者の声や口コミなども注視するようにしましょう。
ここまで述べてきたチェックポイントは、ほとんどが塾から出されている情報です。
実際に通塾している/していた人からの生の声は、それらの情報にさらに真実味を持たせてくれるかもしれませんし、反対に踏みとどまるきっかけを与えてくれるかもしれません。
保護者の声や口コミなどの信憑性のある情報も参考にしながら、適切に塾を選ぶようにしましょう。

通塾できるような費用感かどうか

塾に通うには、相当な費用がかかります。
一定期間塾に通うための予算について考えておく必要があります。
塾の費用の相場は塾の形式によって違ってきます。
形式については下記に詳しく説明しますが、集団よりは少人数、少人数よりは個別の方が受講費用は高くなります。
塾にかかる費用は一般的に、授業料以外に入学金、設備費、教材費がかかる場合が多いです。
その他、模試受験費用や季節別に開催される特別講習費などもかかってくるのが一般的です。
そのような塾にかかる費用を入塾前に把握し、通塾できるような費用感なのかどうかを調べておきましょう。

塾の形式の違いについて

塾と一言にいっても様々な形式の塾があります。
それぞれの塾の形式の違いについて説明します。

個別指導塾とは?

個別指導塾と聞くと、マンツーマンで指導する塾を想像される方が多いと思います。
しかし、実際は講師1人に対して2~5人の生徒を指導する塾でも個別指導塾と表記されていますので注意が必要です。
基本的な内容をしっかり教えて欲しい、子どものペースに合わせて指導してほしい、子どもに合う独自のカリキュラムにそって指導してほしい、などの希望がある場合は、マンツーマンの個別指導塾をおすすめします。
受講人数が限られているので講師の目が行き届くことや、分からないことは都度質問できること、また講師との相性が悪ければ変更もできるのが個別指導塾のメリットです。
静かな環境の方が集中できるお子さんや、着実に基本的な部分から進めていきたいお子さん、苦手科目や得意科目に特化したいお子さんに合う塾といえます。

集団塾とは?

集団塾とは大人数をクラス分けし、決められたカリキュラムで講義型の授業をする塾のことです。
身近にライバルがいることでモチベーションが高まることがメリットではありますが、講師1人に対して多くの生徒がいるため、すべての生徒に目が届かないというデメリットもあります。
勉強をするのに仲間がいる方が良い、自ら分からないところは恥ずかしがらずに質問できる、集団での受講に問題のないお子さんに合う塾といえます。

進学塾とは?

進学塾とは、受験に特化したカリキュラムで指導を行う塾のことをいいます。
学校の授業の復習や定期テストの対策などは行わず、基本的なレベルが定着していることを前提に、応用問題や入試に合格するための問題を中心に行います。
多くの進学塾では、学力のレベル別にクラスが分かれており、定期的にクラス替えがあります。
競争心のあるお子さんや志望校が決まっているお子さんに合う塾といえます。
また進学塾の多くは、塾に入るための入塾試験を行っています。

どのような塾にあっているかお子さんと相談すると良い

お子さんの性格によって、どのような塾を選ぶかはとても大切です。
お子さんに、個別指導塾、集団塾、進学塾の説明をして、無料体験などの機会があればそれを受けて、一緒に相談して決めていくと良いでしょう。

学年別|塾の選び方

お子さんの年齢によって、通う塾は変わってきます。
それぞれの学年に分けた塾の選び方のポイントを説明します。

小学生

先ず小学生の場合は、中学受験を目指すのか目指さないのかで塾の選び方が違ってきます。
それぞれの場合について説明します。

中学受験がある場合

中学受験を目指す場合、中学受験専門の進学塾を選ぶ方が良いでしょう。
進学塾は中学受験に特化した塾で、それぞれの志望校の問題対策や専用のカリキュラムを持っています。
中学受験は、学校で学習する内容とは全く違い、難易度も高いです。
学校で習う基本的な学力がついていないと、進学塾での授業にはついていけません。
中学受験専門の進学塾は集団塾が多いですが、個別指導塾も増えてきており、集団塾と個別指導塾を併用をする場合もあります。

中学受験がない場合

中学受験は目指さず、学校の授業にきちんとついていけるようにしたい、先のことを考えて勉強する習慣を付けてほしい、両親が共働きで子どもの勉強を見る余裕がないのでプロにお任せしたい、などの場合は、補習型の塾を選ぶ方が良いでしょう。
補習型の塾は、学校の授業の内容を定着させたり、同じ曜日の同じ時間に塾に通うことで勉強する習慣も身につくでしょう。

中学生

中学生になると、小学生と比べて授業もぐっと難易度が増し、またクラブなどにも熱中することで勉強との両立が難しくなる子どももいます。
中学生での塾の選び方はどのようなものがあるのか解説します。

高校受験対策をしたい場合

文部科学省の発表によると、日本の高等学校進学率は98.8%にのぼっています。
高校受験対策として塾を選ぶ場合、集団塾、個別指導塾、オンライン塾などお子さんの性格や生活サイクルによって合う塾を選ぶべきです。
高校受験対策のために塾に行く時期は、遅くとも中2の1、2月には入塾することがおすすめです。
公立高校を目指す場合は、中学3年間の学校での成績も考慮されるので、早めの対策が必要です。

定期テスト対策をする場合

高校受検対策としてではなく、定期テスト対策で塾に通うなら補習塾がおすすめです。
補習塾では個別指導も比較的多く、自分に合った進度で学校の復習を行います。
定期テストのために繰り返し問題集を解くことで高得点を目指すことができます。
また、個別指導であることによって苦手分野を集中して教えてもらうこともできます。
そして、授業外のサポートも重要なポイントです。
勘違いで覚えてしまっていたり、分からない分野が出てきた時にサポートしてくれる塾が良いでしょう。
例としては自習室の開放や特別講座があるかということです。
このようなサポートがあれば理解を深めながら学ぶことができます。

高校生

高校生では文系や理系に分かれてより難易度の高いことを学んでいくことになります。
大学受験をする場合、定期テスト対策をする場合、推薦入試を受ける場合に分けて解説します。

大学受験対策をする場合

大学受験対策をする場合は偏差値を上げる必要があります。
そのため、塾の種類としても自分に合った塾を選ぶと良いでしょう。
周りの人と切磋琢磨して成績をあげるなら集団塾、1人で分からないところを徹底的になくしていきたいなら個別指導、自分のペースですすんでいきたいなら映像型の塾など様々です。
まずは自分にとって一番良いのはどれか考えてみましょう。

定期テスト対策をする場合

定期テスト対策をする場合は、個別指導がおすすめです。
個別指導では1人1人に合わせた苦手分野なども細かく教えてくれるため、自分だけのカリキュラムで進んでいくことができます。
定期テストでは基本問題が非常に重要ですが、個別指導塾では、基本の根本を理解してそこから応用が解けるようになります。

推薦入試に合格したい場合

推薦入試に合格するためには校内推薦などを突破するため、高い内申点が必要になります。
内申点はほとんどが定期テストで決まるため、個別指導塾で予習や復習を通して定期テスト対策をするのが一番おすすめです。
高いテストの成績を維持することが非常に難しいのですが、個別塾に通うことによって、勉強へのきっかけを作りモチベーションを保つこともできます。

よくある塾選びを失敗する理由

塾選びは入学金がかかるため慎重に選びたいものです。
しかし、失敗している方も多くいます。
そこで、失敗する理由についてご紹介します。

費用だけで決めてしまう

費用だけで決めてしまうということはよくあります。
しかし、費用が安いのには訳がある場合も多いです。
例えば入塾してからの費用が高額であったり、夏期講習などの特別講習が比較的高めで設定されている場合です。
特に個別授業では塾によって費用の内訳が大幅に異なります。
個別授業で集団授業と同じような授業数をとるとトータルで高額になってしまう恐れがあります。

友達が通っているからという理由で決めてしまう

友達が通っているという理由で決める方も多いです。
実際に紹介キャンペーンをやっていたり、友達がいる方が何かと安心な気がする場合もあります。
しかし、自分の塾に通う目的と友達が塾に通う目的が同じであるとは限りません。
そのため、例えば友達は定期テスト対策のために通っているのに対し、自分は受験の為であるとしたら塾の目的は異なっています。
そうすると結局求めていたような授業を受けられないのです。

合格実績の数字だけで決めてしまう

塾を選ぶときに、保護者の方が気にするのは「合格実績」ではないでしょうか。
その合格実績ですが、問題点があります。
それは合格実績の水増しです。
合格実績は、その塾の力量を表す大切なデータです。
塾選びの際、ポイントの1つとなることは間違いありません。
ただ、志望校への強い思いがあり、合格実績の数字だけで決めてしまうのは危険だといえます。
実際に他の部分が合わず、塾に通うことが苦痛になってしまったという例があります。
そのため、塾を選ぶ際には、総合的に考えましょう。

自宅からの距離だけで決めてしまう

塾への通いやすさは、長期的に続けられるかどうかに大きく影響します。
しかし、自宅からの距離のみを考えるのではなく、ほかのポイントもふまえて塾を選びましょう。
自宅から塾の距離があまりに近すぎると「気持ちの切り替えが難しい」と感じる子供も中にはいます。
子供にとって塾とは、オフである日々の生活から、オンへ意識を切り替えて通う場所であるからです。

複数の要素を加味して選ぶのがおすすめ

複数の要素を考慮することで、自分に適した塾を見つけやすくなります。
これまで紹介した、料金、合格実績、自宅からの距離のほかに塾の雰囲気、講師の質や相性なども判断材料のポイントとなりますので、時間をかけてじっくりと探していくことをおすすめします。
どの要素が特に重要か、自分の状況に合わせて優先順位をつけるのもよいでしょう。

良い塾か見抜くには「体験授業」が必須

塾の体験授業は、自分に合った学習環境を見つけるための重要な機会だといえます。
体験授業中の観察ポイントとして、まず講師の教え方・説明が分かりやすいかをチェックしましょう。
生徒への対応が丁寧で、質問しやすい雰囲気かどうかも重要となります。
次に、授業が自分の学習目的に合っているか確認しましょう。
カリキュラムや教材が自分の理解度に合っているかもポイントです。
次に、教室の雰囲気や設備が整っているか、静かで集中できる環境かを確認しましょう。
他にも、他の生徒が楽しそうに学んでいるか、集中しているかであったり、体験授業後の質問や相談の機会があるか、講師が生徒の理解度を気にかけているか確認するとよいでしょう。
いくつかの塾で体験授業を受けることで、より多くの選択肢を持てますので、体験授業をしっかり活用して、自分にぴったりの塾を見つけてください。

塾選びで迷っているなら個別の会

塾選びにおいてお子さんと塾との相性が合うかは非常に大切です。
そこでおすすめしたいのが、大阪の塾・進学塾個別の会です。
個別の会では私立・国立の中高一貫校コース、大学入試・高校入試・中学入試、浪人生・再受験生・不登校、引きこもりの方などどんな生徒にも合う多種多様なコースメニューを設置しております。
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入学相談会・無料の体験授業は随時受け付けておりますので、少しでも気になられた方はぜひ大阪の塾・進学塾個別の会にお気軽にお問い合わせ下さい。

まとめ

この記事では塾の選び方や確認すべき項目、失敗しない選び方について詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
塾の種類や塾に通う目的によって「どの塾を選ぶか」は異なります。
受験対策、成績向上、特定科目の強化など、まず具体的な目的を設定し、そこからお子さんに適した塾を選ぶ必要があります。
そこで今回この記事でご紹介した塾の選び方のポイントを踏まえて、自分に最適な塾を選ぶと、失敗を避けることができるでしょう。
自分の目標に合った選択をして、充実した学びを得られるようにしましょう。

この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
講師として希学園や浜学園、四谷学院や医学部受験予備校やプロ家庭教師センターなどで中学受験・高校受験・大学受験の集団授業や個別授業で延べ2000人以上の指導に関わり、圧倒的な成績向上と高い志望校の合格率を誇ってきた。
関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。