社会人でも歯学部を受験して合格できるのか?メリットやデメリット・注意点について解説
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カテゴリ:テスト・入試
昔から歯医者になりたいと思っていたが、それを諦めて他学部に行き、卒業後は一般企業に就職したけれども、やはり昔の夢が諦めきれず、その夢を叶えるために歯学部を受験して歯科医師免許を取ろう!と思ったことはありませんか?
今回はそう思った方々に向けて、社会人でも歯学部受験して合格できるのかということについて解説していきたいと思います。
社会人でも歯学部を受験し合格できるのか
社会人でも歯学部を受験して合格はできるのかということについてまとめました。
結論:受験し合格できる
結論から言いますと、社会人でも歯学部を受験して合格はできます。
社会人で歯学部受験を考える人にとって、その理由は様々なので、もう一度、自分の目標を確認しましょう。
目標理由が明確になると、その目標理由を支えにして諦めずに受験勉強にも力が入り、より一層頑張ることが出来るでしょう。
また社会人として働きながら、勉強することはとてもハードルが高いといえます。
なぜならば、仕事と勉強を両立しなければならならず、1日のうちの一定時間を仕事に取られるため、勉強時間の確保が難しいからです。
社会人が勉強できる時間は、出社前の朝の時間や帰宅後・休日になりますので、いつどのように、どれくらい勉強するかなど、学習スケジュールを立てる事をお勧めします。
まずは長期的なスケジュールを立ててから、1日のスケジュールを計画してみてください。
自分が苦手だと思っている分野は、中学校まで遡って勉強してみると良いでしょう。
当時は得意だった分野も、社会人になってから勉強すると新しい知識を吸収することが難しくなっていたり、忘れていることがあったりします。
ブランクがあると理解するのに時間がかかることが多かったりします。
苦手な分野は、頭に入りづらかったりしますので、中学校の学習内容をもう一度復習してみてください。
このように毎日のコツコツとした積み重ねが合格へと導くのです。
社会人が歯学部受験するメリット
社会人が歯学部を受験するメリットについてここでは解説します。
社会人としての経験がある
一度社会人となったという経験は、大きな武器になります。
それはなぜかというと、ビジネスマナーやコミュニケーション能力に長けるなど、学生とは比べものにならない社会人として努力してきたことが受験にも役立つからです。
それはどういうものかというと、社会に出て苦労したこと、社会に出て大変さを知ったなど、アピールするところが沢山あり、現役生や高卒生の受験生にはない強みになります。
大学側も社会経験をもとにさまざまな視点から物事を深く考えられる人は、即戦力となる貴重な人材だと高く評価するため、面接等では積極的にアピールしましょう。
社会経験から得られる高い思考力や応用力を二次試験で最大限発揮することができれば、合格に大きく近づくことができるでしょう。
受験勉強を理解できている
たとえ違う学部であっても大学受験をしたことがある社会人にとってみれば、受験勉強がどのようなものであるか分かっています。
どのように学習を進めていけば良いのか、息抜きの仕方、受験への立ち向かい方など、現役生や高卒生の受験生よりも経験上様々な工夫ができることでしょう。
これは一度経験していないとわからないことなので、過去の大学受験経験が、合格への糧となります。
社会人が歯学部受験するデメリット
次に社会人が歯学部を受験するデメリットについて解説します。
勉強できる時間が限られてしまう
仕事を辞めて歯学部受験する人は別ですが、社会人をしながら歯学部受験をする場合、入学するまで仕事を続ける人は多い傾向にあります。
こういった場合、仕事と勉強を両立させるのはなかなか難しいということです。
1日のうちの一定時間は仕事にとられますし、さらに仕事が忙しいと勉強時間が取れずに、寝不足になってしまいがちになり、体力と気力が保たれないというケースが多々あります。
受験対策をする際は多くの勉強時間を捻出したり、勉強時間を十分に確保しなければ合格できないと考えるのではなく、ある時間をどう有効活用していくかなど、効率を良くする勉強法について戦略を立てていきましょう。
チャンスが少ない
現役生・高卒生が受験するのと社会人が受験するのでは、浪人に対する考え方に違いがあります。
現役生・高卒生が浪人するのであれば、数年は浪人しても良いだろうと思うかもしれませんが、社会人だとそうはいきません。
年齢的にも何度もチャレンジするわけにはいかず、1回の受験で何とか合格しなければ、というプレッシャーがあるはずです。
そのため、チャンスを活かすためには、自分と相性のいい大学を見極めて、慎重に志望校を選び計画的に受験勉強を進めていき、1回のチャンスを絶対に掴み取るという強い気持ちを持って臨みましょう。
社会人が歯学部受験する場合の注意点・ポイント
私立大歯学部には編入学試験のほかに、年齢制限のない総合型選抜、一般選抜、総合型選抜(旧AO入試)など様々な入試があります。
編入のメリットは、やはり「2年次から入学できる」ことです。
入学後すぐに専門科目が始まるため勉強は大変ですが、他方で在学期間を1年短縮できることによって5年分の学費で済むため、再受験生の方にとっては大きな魅力に感じられることでしょう。
ここからは社会人が歯学部を受験する場合の注意点とポイントについて説明していきます。
受験機会が一度しかない大学もある
ほとんどの私立大学歯学部の編入学試験は、11月に行われます。
後期・Ⅱ期を設けている大学では3月まで受けることができるところもありますが、昭和大学歯学部、日本大学歯学部、日本歯科大学生命歯学部の編入試験は年に1度しか行われません(2023年度現在)。
これらの大学を目指す再受験生は、早めに調べて準備しておく必要があります。
1回の機会を逃してしまうと来年まで待つか、もしくは一般選抜を受験しなくてはなりません。
受験校は自分で調べて分析してから決める
私立大学歯学部は入学後の進級・卒業・国家試験の合格率などふまえると、自分がその大学の環境で勉強できるかというのがカギとなります。
試験科目や学費、国家試験の合格率などの情報だけを見るのではなく、自分が行きたいと思う大学のオープンキャンパス等を活用してキャンパス内を自分の目で見てその環境で勉強できるかを確かめましょう。
また進学相談会や在校生の話を聞くなどして、受験校を決めることをお勧めします。
社会人でも歯学部受験できる主な大学
編入学試験を多く行っている私立大学歯学部ですが、再受験生でも受けやすい大学をいくつかご紹介します。
日本歯科大学生命歯学部
日本歯科大学生命歯学部には編入学試験と年齢制限のない総合型選抜、一般選抜も合わせるといろいろな入試試験があります。
編入試験というのは、第2学年から編入でき、入学してすぐに専門科目が始まりますので勉強は大変ですが、学費も5年分で済むので、再受験生にとっては大きな魅力に感じられます。
編入試験の試験科目は英語・小論文・面接になります。
文系再受験生でも比較的受けやすい入試です。
受験資格としては、大学の第2学年以上であること、そして64単位以上取得(見込)であることの2点が挙げられます。
東京歯科大学
東京歯科大学は歯科医師国家試験合格率23年連続NO.1の実績があります。
編入学試験と学士等特別選抜の2種類があります。
この2つは併願可能で、試験も同じものです。
編入学試験は第2学年に編入、学士等特別選抜は第1学年に入学となります。
試験科目は英語・数学・理科(物理・化学・生物)と小論文・面接で、学力試験は「中学・高校での履修内容のごく基礎的な内容を出題する」になります。
問題自体はさほど難しくありませんが、英語と数学に加えて理科3科目を勉強する必要があるので、ある程度の準備期間が必要となります。
日本大学松戸歯学部
日本大学松戸歯学部は少し変わった試験科目で編入学試験を実施しています。
大学の第1学年次以上であり、かつ35単位以上修得した者であれば受験が可能であり、学力検査を受けることができます。
学力検査の内容は、一般的な総合型選抜や学校推薦型選抜と同じであり、主に英語や数学、国語の基礎的な知識問題がマークシート形式で出題されます。
また総合選抜型は高校卒業者であれば誰でも受験することができますので、再受験生のチャレンジも多数見られます。
受験機会が1度しかない大学は、1度のチャンスを逃してしまうと1年待つか一般選抜を受験しなければなりません。
しかし、日本大学松戸歯学部においては編入学試験が年に1回、総合型選抜が年に3回行われるため、受験機会は複数回あるということになります。
その他の歯学部一覧
上記でご紹介した私立大学歯学部以外で、社会人でも歯学部受験できる私立大学を以下の表にまとめました。
大学名 | 入試方式 |
---|---|
北海道医療大学 | 社会人特別選抜 |
総合型選抜 | |
編入学試験 | |
岩手医科大学 | 編入学試験 |
奥羽大学 | 社会人特別入学 |
総合型選抜 | |
編入学試験 | |
昭和大学 | 編入学試験 |
明海大学 | 総合型選抜(AO) |
総合型選抜(自己推薦型) | |
編入学試験 | |
鶴見大学 | 社会人特別入試 |
総合型選抜 | |
編入学試験 | |
神奈川歯科大学 | 総合型選抜 専願 |
編入学試験 | |
日本歯科大学 新潟生命歯学部 | 総合型選抜 専願 |
編入学試験 | |
朝日大学 | 総合型選抜 専願 |
特別選抜入試(総合型選抜) | |
学士・社会人等特別選抜試験 | |
編入学試験(※欠員が生じた時のみ実施) | |
松本歯科大学 | 総合型選抜 専願 |
編入学試験 | |
愛知学院大学 | AO入試 専願 |
編入学試験 | |
大阪歯科大学 | 編入学試験 |
福岡歯科大学 | 総合型選抜 専願制・併願制 |
編入学試験 |
歯学部ではある程度理科の知識が必要となるため、編入学試験の試験科目に理科が含まれている大学が多くあります。
そのため、学生時代に文系クラスであったり、卒業してからブランクがあったりすると、改めて受験のために理科科目を勉強しなおすというのは難易度が高く感じられるかもしれません。
また、小論文と面接のみで受験できる大学を目指しているという方も、理科の勉強をおろそかにせず、編入後のことを前もって考え、理科も同時進行で勉強しておくと、スムーズに授業に入っていくことができるでしょう。
北海道医療大学や奥羽大学では3年次編入・4年次編入学試験を行っていますが、他大学の歯学部または医療系学部に入学したことがある人を対象としているなど、大学によって出願資格や試験内容は異なりますので、事前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
今回は、社会人でも歯学部を受験して合格できるのかについて解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。
社会人の方でも計画的に受験勉強を進めていくことで、歯学部に合格できる可能性は十分あります。
しかし、社会人を経て受験することは、辛いことや大変なことが多く、そして悩みを抱えてしまう方も多いと思われます。
学校とは違って一人で勉強をするとなると、モチベーションを維持することも難しいでしょう。
また、一人では自分の苦手に気づくことができなかったり、適切な面接対策が十分にできなかったりしてしまいます。
要領を得た継続的な学習が受験には必要不可欠となりますので、合格を勝ち取るためには予備校を頼ってみるのもひとつの手段です。
個別の会では歯学部志望者向けのコースを設置しており、合格まで最短距離で導きますので、歯学部受験をお考えの方は、ぜひ個別の会にご相談下さい。