不登校の生徒におすすめの塾とは?特徴や個別指導塾・オンライン塾の違い
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カテゴリ:塾
近年、不登校児童生徒数は増加傾向にあります。
お子さんが不登校の状況になってしまった場合、保護者としては勉強の遅れなど様々な悩みや不安が尽きないのではないでしょうか。
しかし、現在は学校に行かなくても塾に通うことで学び続けることや進学は十分可能です。
本記事では、不登校の生徒におすすめな学習塾を多くご紹介しています。
個別指導、オンラインなど授業形態などの詳細もしっかり解説しています。
子供が不登校だけど、不登校を克服させてあげたいと思っている方は、ぜひご覧ください。
目次
不登校でも塾で学び進学することが可能
不登校でも塾で学び進学することが可能なのか詳しく解説していきます。
オンライン学習でもしっかり学ぶことができれば学校を出席扱いにできる
不登校の子どもを持つ保護者としては、学校の出席日数ついても心配になるのではないでしょうか。
しかし現在では小学生と中学生を対象に、学校以外で受ける学習について一定の条件を満たしていればICT等を利用したオンライン学習でも学校の出席扱いになるという「出席扱い制度」があります。
この制度は学校復帰を円滑にするために制定され、お子さまの自己肯定感の生育や、登校する意欲の向上が期待されるでしょう。
子供の学びたい欲があれば塾を有効活用をしよう
不登校になる理由は様々あります。
いじめにあっている、学びたいけれど学校に行けない、勉強が難しくてついていけない、集団生活が苦手など理由はさまざまです。
理由を見ていると、イジメ=不登校とは限らないのです。
学習面で悩んで不登校になる生徒も少なくありません。
そのような子供たちのためにサポートしてくれる塾があります。
塾は学力アップ、学習の定着をしてくれるところです。
学校に行けなくても塾に行って、学力が身につけば、自信がでてきて自己肯定感も上がり、いろいろなことを頑張ろうと思うようになるきっかけとなるはずです。
不登校は恥ずかしいことではなく選択肢の1つ
お子さんが悩みを抱えて学校にいけないのであれば、無理して学校にいく必要はありません。
行けない理由が明確ならば、それを改善をするよう働きかけてみましょう。
逆に行けない理由が分からないのなら、なぜ学校に行けないのかを一緒に考えてあげることが前に進む第一歩となるでしょう。
現在は、ICTの発達によりどこでも授業を受けることができ、また今までの人生では出会えなかった人とのコミュニケーションを取ることが可能です。
そのため、学校で育てられる社会性を身に付けることができます。
以上のことから、技術が発達した現代では無理して学校に行かなくても必要な能力を身に付けることはできます。
だから不登校は恥ずかしい選択ではなく、自分にとって必要なことを一番に考えた最適な選択であるといえます。
不登校の生徒が塾に通うメリットは?
不登校の生徒が塾に通うことで、どのようなメリットがあるかについて詳しく解説します。
塾での学習が学校への出席とみなされ成績に反映される
令和元年に文部科学省は、不登校生徒の学習支援として、一定の条件を満たした場合、オンライン学習を行うことで学校の出席扱いにするという「出席扱い制度」を発表しました。
対象は小学校、中学校の生徒です。
【保護者と学校との連携】
【ICT等を利用した学習活動であること】
【生徒の学習状況に合わせた計画的な学習プログラムであること】
【適切な対面指導が行われていること】
【校長による定期的な報告によって、生徒の学習状況を十分に把握していること】
【ICT学習等による出席は対面指導が適切に行われていることを前提として、学校外の機関等で相談や指導を受けられない場合に行う学習活動であること】
【学習活動の成果を評価として認定する場合は学校の教育課程に基づき判断すること】
という7つの条件を満たす必要があります。
条件を満たせば、塾での成績が学校の成績として反映され、出席認定を受けることが可能となりました。
学校への復帰のサポートやメンタルケアなどができる塾もある
不登校の生徒に対応したプログラムがある塾や、復学のためのサポートを行っている塾もあります。
専門家と連携したカウンセリングやメンタルケアを行う個別塾や、先生と信頼関係を構築してから他の同世代の生徒と交流しコミュニケーション力や社会性を身につけるところまでサポートする支援塾など、塾によって特徴やサポート内容が異なりますので、いくつかの塾を比較して、お子さんに適した塾を探すことをおすすめします。
受験や進学のための学力が得られる
不登校であることで、進学を悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
しかし、前述のとおり、塾での成績が学校の評価と同様に扱われ出席扱いとなるケースもありますし、塾での学習でも十分に受検や進学に通用する学力を得ることができます。
特に受験勉強は、独学で進めていくのには限界があるため、塾を利用した学習が最善策であるといえるでしょう。
不登校の生徒に対応した塾のなかには、ホームページ等で大学進学実績を挙げている塾もありますので、それらも参考にしてみるものいいでしょう。
塾での人との関わりを通して復学できることもある
塾を通して不登校の原因が解決した場合には、学校に復学できる可能性が生まれます。
塾に通うことで生活リズムを整えたり、学校の学習進度に合わせて学習し自分のペースを取り戻すことで、復学はしやすくなるでしょう。
また、人と関わることが苦手な生徒でも、塾で先生や他の生徒と話すことで対面コミュニケーションへの恐怖を克服し、復学できるケースもあります。
塾で学習習慣をつけておけば、復学した際の勉強への不安材料を減らすこともできるでしょう。
塾に通うことで、勉強はもちろん人間関係の構築を少しずつ学んでいきましょう。
お子さんに適切な授業形式を選択しよう
お子さんに適切な授業形式を選択することで、お子さんのモチベーションも維持しやすくなります。
ここでは、塾や家庭教師の授業形式について詳しく解説していきます。
個別指導塾
個別指導塾は担当の講師が1対1または少人数制で、生徒個人に合わせた授業を行います。
集団授業と違い講師が付きっきりのため、生徒は分からないところがあればその場で質問することができます。
オーダーメイドの学習指導が可能であるため、得意科目は学習スピードを上げて進めたり、苦手科目は理解できるまで徹底的に学べるなど、自分のペースで無理なく学習することができるため、置いていかれることもありません。
家庭教師
家庭教師は自宅に講師が訪問し、マンツーマンでお子さんに勉強を教える教育サービスです。
お子さんの理解度を確認しつつ、習熟度に合わせた指導を丁寧にしてもらうことができるため、個別指導塾よりも更にきめ細かく対応することができます。
また自宅で行うため、学習環境が変わらずリラックスしながら勉強に取り組むことができます。
周囲を気にすることなく勉強に集中することできます。
家庭教師は塾と違い講師が自宅に訪問してくれるため、保護者と講師が定期的にコミュニケーションがとれ、勉強や入試に関する悩みなども気軽に相談することができます。
オンライン塾・家庭教師
オンライン塾・家庭教師とは自宅でパソコンやタブレットなどを利用して授業を受けるタイプの塾や家庭教師のことです。
コロナ禍により対面授業が難しい状況で急速に普及した授業スタイルです。
文部科学省がICT等を活用した学校以外での学習を指導要録上の出席扱いにすると決定したことで需要が急増しています。
自宅でオンラインでの授業のため、講師や他の生徒との接触を避けることできます。
不登校の生徒の中には「人と会うのが怖い」「知人や同級生に会いたくない」と思う生徒も多いかと思いますが、オンライン授業ではそのような不安を感じることは少ないでしょう。
また自分のペース、学習レベルに合わせた授業を受けることができるため、学習意欲もアップしやすくなります。
おすすめは個別指導塾かオンライン塾・家庭教師
個別指導塾、家庭教師、オンライン塾・家庭教師についてご紹介しましたが、やはりおすすめは個別指導塾かオンライン塾・家庭教師です。
個別指導塾やオンライン授業では、前述したとおり一定の条件などを満たせば学校の出席扱いになります。
また不登校生徒の環境、性格、生活スタイルなどに合わせて学習方法も選ぶことが可能であり、生徒の希望に対応しやすいでしょう。
オンライン授業では全国どこからでもハイレベルな授業を受けることができ、また通塾にかかる時間がないため時間を有効活用できます。
個別指導塾のメリット・デメリット
次に個別指導塾のメリット・デメリットについてみてみましょう。
個別指導塾のメリット
まずはメリットについてまとめてみました。
各生徒の学力に合わせた指導が可能
生徒ひとりひとりの学力や個性に合った指導を行ってもらえます。
現状の学力に合わせてカリキュラムを作成するため、「わからない」「ついていけない」などはありません。
個別指導であるため、疑問点はすぐに質問し、解消することができます。
また苦手科目は基礎から学び直すことも可能です。
勉強方法や受験までのスケジュールなど授業以外のことを相談することも可能です。
オンラインとは違い、同じ空間で指導するため、生徒の様子を見ながら授業を進めることができることもメリットと言えるでしょう。
他の生徒と比較をしなくてよい(1対1の場合)
個別指導であれば、他の生徒と会うこともほとんどありません。
集団指導の場合は、同じ教科を受講している他の生徒さんと比較してしまったり、対人面で不安に思うことも考えられますが、個別指導であれば他の生徒のことを気にする必要もなく、不安を感じることも少ないでしょう。
予備校によっては、1対1ではなく講師1人に対し生徒2人の場合でも個別指導を謳っているところもあるのでそのあたりは注意が必要です。
個別指導塾のデメリット
続いて個別指導塾のデメリットについてです。
合わない講師が担当だと挫折してしまう可能性が
個別指導だからこそ、授業は講師と生徒の1対1で行われます。
一般的な予備校では、体験授業で担当した講師と入塾してからの担当講師が異なる場合も多く、また担当講師の変更は難しいこともあります。
そのため、この講師とは「何か合わない」「聞きとりにくい」「質問をしづらい」といった理由から、勉強に挫折してしまう生徒も少なからずいます。
費用が高くなってしまう
個別指導塾は生徒ひとりひとりの学習状況に合わせた教育カリキュラムや教材を準備するため、集団授業を行っている塾よりも費用が割高の傾向にあります。
受講コマ数や受講科目数が増えれば増えるほど、ひと月の費用は大きくなりますので、長期間にわたって個別指導塾を利用する場合は家計への負担が大きくなるといえるでしょう。
オンライン塾・家庭教師のメリット・デメリット
次にオンライン塾・家庭教師のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
オンライン塾のメリット
まずはメリットについてです。
好きな時間に自分のペースで勉強できる
オンライン塾の最大のメリットは好きな時間に自分のペースで勉強できることです。
不登校のお子さんは、起立性調節障害に悩んでいる場合も多いので、授業時間の変更などが容易なオンライン授業は、自分のスケジュールに合わせて学習を進めることができるため、お子さまの学習意欲を保ちやすいと考えられます。
塾に通う移動時間がないため時間を有効活用することができ、場所も自宅だけでなくカフェなどでも授業を受けることができるため、気分転換に授業を受ける場所を変えられるのもメリットです。
費用が安いものが多い
塾によりますが、オンライン塾は人件費や交通費がかからないため対面形式の塾より授業料が安い傾向にあります。
また、通塾する必要がないため交通費がかからないことやテキスト代も最低限で済むことが多いため、金銭的負担が軽くなるといえます。
できる限り費用を削減したいと考えているならば、オンライン塾を検討してみるとよいでしょう。
オンライン塾のデメリット
続いてデメリットについてです。
塾によっては授業が配信されるだけのものがあり学びにくくなる
オンライン塾の授業形式には、リアルタイムで授業が受けられるライブ形式と収録した授業の動画を配信して行う形式があります。
リアルタイムだと講師と対面で質疑応答をすることもできるため、実際に塾で授業を受けているような感覚がありますが、配信のみだとその場で質疑応答ができないため、分からないところを残したまま授業を終える場合があります。
そのため、配信のみを行っているオンライン塾を選んでしまうと、未消化のまま次の授業へ進んでしまうというデメリットがあります。
また、リアルタイムと違い集中力が持続しづらく、モチベーションを維持しにくい恐れがあります。
不登校でお困りなら個別の会
個別の会では不登校や引きこもりのお子さまに対応する、「不登校・引きこもりサポートコース」を設置しております。
このコースでは学習面はもちろん、一人ひとりの悩みに寄り添いメンタル面のサポートもしていきます。
個別の会では、普段どのように勉強や復習をしたらよいかわからないというお子さまや、もう一度勉強を1からやり直したい、小学校の内容から難関校対策までして欲しいという要望にも応え、完全オーダーメイドの個別カリキュラムで丁寧に面倒見良くお子さまをサポートしますのでぜひ安心してお任せ下さい。
個別の会の個別ブースは広くて快適なため、家で勉強が出来ないお子さんでも勉強の習慣が自然と身に付き、自分で勉強・復習出来て、やがて自立出来るようにサポートしていきます。
また、対面授業だけでなくオンライン個別授業にも対応しておりますので、自分のペースでリラックスして勉強ができることが可能です。
個別の会では随時、無料の体験授業を受付けておりますので、少しでも気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
まとめ
今回は、不登校でも学習・進学ができるのか、個別指導塾・オンライン塾のメリットなどについて解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。
不登校になるとなかなか自宅で勉強をする習慣が身につかず、学校の授業に遅れをとってしまうことが多いです。
こうした授業の遅れはお子さまが復学・進学するときにストレスになり得ます。
そのため、学校に行かなくても十分に勉強できる環境を作ってあげることが大切です。
今回紹介した個別指導塾やオンライン塾など、お子さまに合った授業形式を選択し、最適な環境で勉強ができるようにすることで、お子さまの勉強に対するモチベーション向上にもつながるでしょう。
今回の記事をぜひ参考にしていただき、お子様に合った塾選びに役立ててください。
この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹
関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。