不登校でも塾に行くべき?メリットやデメリット、保護者がやるべきことについて解説
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お子さまが学校に通っていないと、勉強が遅れてしまうのではないかと不安で、通塾をご検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、高校生や中学生の不登校の方におすすめの塾をご紹介します。
不登校でも塾を利用する意味がある
不登校でも塾や家庭教師など、学校外の教育サービスを受けることで、学び続けることや進学をすることは十分に可能です。
また、塾を利用することで、学習面の充実だけでなく、社会との関わりを保つこともできます。
オンライン学習で学校の出席が可能
文部科学省は、不登校児童生徒の学校外での学習に対する支援として、ICT等を利用した学校以外での学習を指導要録上出席扱いとすると決定しました。
それに加えて、新型コロナウイルスの影響でオンライン学習が一般的になったこともあり、オンライン学習塾の需要は急増しています。
不登校で、直接人と会うのに抵抗があるという方には、オンライン授業がおすすめです。
個別指導のオンライン学習塾では自分の学力に合わせて自分のペースで学習を進めることができます。
また、自宅から受講できるため、外部からの刺激を受けずに集中して勉強することができます。
塾を活用して子供の学習意欲を維持できる
塾を活用し、学び続けることで、子どもの学習意欲を維持することができます。
また、勉強に適した環境で集中して勉強に取り組む習慣をつけたり、小テストなどでコツコツと結果を出すことで、勉強へのモチベーションが上がる場合があります。
塾の先生との相性が良ければ、先生が本人のやる気を引き出してくれるでしょう。
不登校は恥ずかしいことじゃない
不登校であることに罪悪感やうしろめたさを感じる方もいるでしょう。
しかし、学校に行かない理由や事情はさまざまであるため、選択肢の1つとして不登校を選ぶことは恥ずかしいことではありません。
保護者と子ども双方がそれを理解し、認めることが大切です。
本人に学ぶ意欲があれば塾や家庭教師を通して勉強を続けることもできますし、より本人に寄り添ったサポートを受けることができる可能性もあります。
不登校の子供が塾に通うメリット3選
不登校のため学習の遅れを心配し、塾へ通うことを検討しているお子さまや保護者の方は少なくないでしょう。
実際に学校には行かず、塾やオンライン学習を利用して勉強しているお子さまもたくさんいます。
不登校の子供が塾に通うメリットについてお伝えします。
塾で復学のサポートやメンタルケアなどができる場合がある
不登校の原因によっては、塾に通うことによって本人の抱えていた問題が解消する場合もあり、復学できるようになるケースもあります。
また違う環境で、塾の講師や他の学校の生徒等と話すことで自信を取り戻し学校に通えるようになるケースも見られます。
また学習の支援はもちろんのことメンタルケアも行い、それぞれの家庭での目標に合わせ支援をしてくれる不登校専門塾もあります。
塾で学習することによって受験や進学のための学力をつけることができる
不登校だと希望する高校や大学への進学は無理ではないか、と悩んでいるお子さまや保護者の方は多いのではないでしょうか。
ですが、塾は学力向上や受験勉強のプロです。
塾に通うことで学習習慣が付き、塾講師の指導により学力アップも可能です。
受験対策をひとりで進めていくのは難しいことですが、塾に通うことでプロのサポートを受けることができるため挫折することなく、受験に臨むことができるでしょう。
社会や人と関わり成長や変化を期待できる
なかには集団生活が苦手で不登校になったお子さまもいるでしょう。
教室内の人間関係や雰囲気、あるいは先生との相性など、集団生活の中で発生し得る、場合によってはささやかにも見える摩擦によって、大人が思っている以上のストレスを子どもが感じているケースは近年珍しくありません。
不登校の子どもの場合は、繊細かつ感受性が豊かで人一倍傷つきやすい傾向にあるのでなおさらでしょう。
学校はひとつの社会の縮図であり、社会に出てからの付き合い方を学ぶ重要な場でもありますが、学校以外の場所でも学ぶことは可能です。
学校のような集団生活になじめなくても、少人数の塾に通うことで集団生活に慣れ、復学できるケースもあります。
また、学校以外の場所で他人と関わることにより様々な価値観に触れることができるので、結果的に成長や変化も期待できるでしょう。
不登校におすすめの塾の指導形式とメリット・デメリット
塾にもさまざまな指導形式があります。
評判が良い塾であってもお子さまが「合わない」と感じ、通えなくなってしまうのであれば意味がありません。
不登校のお子さまにはどのような指導形式がよいかメリット・デメリットをまとめてみました。
指導形式:個別指導塾
個別指導塾はひとりひとりの個性や学力に合わせて指導を行ってくれる塾です。
学校の勉強についていけない場合や他の生徒との関わりが苦手な場合に向いています。
個別指導塾のメリット
先ずはメリットについてです。
①生徒の学力に合わせた指導ができる
ひとりひとりの現状を把握し、その生徒の理解度や学習内容の定着程度に合わせカリキュラムを作成することが可能なため、学校での授業についていけず、学力に遅れがある場合などに特に向いています。
⓶他人との関わりが少ない
1to1の場合は特に他の生徒と関わることがほとんどないため、他の生徒との会話が苦手であったり、他人と比較し悲観してしまう等の対人面で不安を感じている場合に特に向いています。
個別指導塾のデメリット
続いてデメリットについてです。
①講師との相性による影響が大きい
個別指導の場合、生徒と講師の相性の良し悪しが非常に重要です。
講師が不登校に理解を示し、熱意を持ち指導してくれた場合は様々な面で良い効果が得られますが、反対に相性が合わない講師であった場合は勉強意欲が低下してしまったり、理不尽に傷つけられたりすることもあり得ます。
⓶費用が高くなる
集団指導塾と比べると個別指導塾は費用が割高の傾向があります。
授業料が高く、通うのが難しい場合は授業は苦手科目のみだけ受け、その他の科目は自習室を活用する方法がおススメです。
指導形式:オンライン塾・映像指導塾
近年、感染症対策などの配慮もあったため、オンライン塾や映像指導塾が非常に増えました。
大きく2つのパターンに分けられ、1つは前もって録画された授業を、生徒がそれぞれに視聴するもの。
もう1つは対面でやっていた授業を、そのままリアルタイムにオンラインで実施する形に以降にしたものです。
オンライン塾・映像指導塾のメリット
まずメリットについてです。
①時間と場所を選ばず、自由に学べる
自宅や優良の自習室など好きなところで好きな時間にマイペースで勉強することができます。
⓶コースが豊富にあり、自分の学力に合ったとこらから始められる
苦手科目のカバーから受験対策までさまざまなコースに分かれていて、選べる講義の種類が充実している所が多いです。
また録画講義を各々で視聴するタイプの場合、有名講師の担当する授業を受けられるケースも少なくありません。
コースの豊富さもさることながら、指導力のある講師の授業を受けやすいので、現在の学力から着実に積み上げていくことができます。
③費用が安いものが多い
オンライン塾・映像指導塾とそれ以外の対面形式の集団指導塾や個別指導塾と費用を比べたとき、比較的安い場合が多いです。
また通う必要がないので交通費などもかかりません。
中には集団指導塾より授業料が高い場合もありますので年間費用、追加費用も確認するようにしましょう。
オンライン塾・映像指導塾のデメリット
次はデメリットです。
①モチベーションが上がらない
内容が映像のみで勝手に進んでしまうため、気が緩んでしまいます。
またテレビやスマートフォンに気を取られてしまい、集中力が続きません。
⓶主体的に取り組めない。
始める前にシステムやフォロー体制を確認しておく必要があり、子供にあっているか精査しないといけません。
子供の不登校に対してやるべき保護者の対応4選
不登校の子供に対し、親はどのように接すればよいでしょうか。
不登校の子供は自己肯定感が低いので、親は無条件で愛情を注ぎ、子どもの意見を尊重してできるだけ褒めてあげることが大切です。
またダメなことはダメと毅然とした態度で接することも大事です。
不登校を否定せず、休んで良いことを話して安心させる
不登校の子供たちは、「何故登校できないのか」と自分を否定しがちなので、親はそのことに対して追い込むのは避け、子供のありのままの状態を受け入れましょう。
学校としっかり連絡を取り合う
子供が学校に戻りたいとなった時のために、常に学校と密に連絡を取り合っておくと良いでしょう。
必要であれば、スクールカウンセラーにお願いすることも可能です。
学校以外の居場所をできる限り確保する
学校以外の子供の居場所を作ってあげましょう。
例えば、塾、習い事、高校生であればアルバイトやボランティアなどです。
学校には行けないけど、習い事、アルバイト、ボランティアはずっと続けられて、それが息抜きとなったという例もあります。
親が強要するのではなく、子供が好きなこと、興味があることなど、主体的に希望したことを支援してあげてください。
子供に学びたい意欲があれば塾を積極的にすすめる
塾も居場所の1つです。
学校にはなかなか行けないけど、勉強はしたい!という意欲的な子供には塾はおススメです。
その場合は、事前に体験授業やどのような塾かをしっかり聞いて、子供と講師の相性の確認、費用、塾の使用方法などしっかり丁寧に説明してくれる所を選びましょう。
まとめ
不登校のお子さまの塾通いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
お子さまが不登校になった際、保護者の方だけではサポートが難しいかと思います。
不登校になった原因はさまざまです。
ご家庭のみでは解決出来ないことも多く、時間を要することもあります。
学校やご家庭以外にも居場所を作ることによってお子さまの息抜きになり、メンタルケアにつながります。
塾へ通うことで学力向上にもつながります。
お子さまの希望や興味のあることなどご家庭で話し合い、塾に通うことを検討するのであればぜひ本記事を参考にしてみてください。