塾なしで中学受験合格は可能なのか?メリットやデメリット、成功例を解説

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カテゴリ:テスト・入試

中学受験するには塾に通うことが一般的ですが、中には塾に行かずに中学受験に成功したという話も聞きます。
実際に塾なしで中学受験合格は可能なのでしょうか?
本記事では塾なしのメリットやデメリット、成功例を解説していきます。
塾に通うべきかどうか、迷っている方には必見の内容となっております。
ぜひ参考にしてみてください。

塾なしで中学受験に合格できる?


中学受験に向けて塾に通う小学生がほとんどです。
難関校を目指している場合は特に早い時期から入塾することが多くなってきています。
ですが、中には色々な理由により塾に通わずチャレンジする方もいます。
塾なしでも中学受験に合格できるのでしょうか。

可能だが難易度はかなり高い

塾に通わずに中学受験に合格することが出来ます。
しかし、かなり難易度は高いでしょう。
中学受験するには適切な志望校を選び、学習計画を立て、学習計画に沿ってしっかりと繰り返し学習することが重要です。
そのためにも正しい生活習慣や学習習慣を身に付けなければなりません。
また本人のモチベーションを保ち続けることも大切となるため、難易度は高いといえるでしょう。

低学年のうちは塾に行かなくても問題ない

多くの塾は4年生以上になってから本格的に中学受験対策が始まるため、小学校低学年のうちは塾に行かなくても問題はありません。
低学年のうちから塾に通い始めると、学校の授業よりも難しく感じてしまい、勉強に対してよくないイメージを持ってしまったり、自信をなくしてしまう可能性があります。
そのため、低学年のうちは学校の授業と宿題をこなし、勉強が楽しいと思える環境を整えてあげるとよいでしょう。

5・6年生になったら塾に行くことを推奨

5・6年生になってくると、学校の授業で扱う内容が今までと違いかなり高度になってきます。
内容が理解できていなくても学校ではそのまま授業が進んでしまい、分からないままにしてしまう子どもも中にはいます。
そのため、授業の理解度をもっと深めるために5・6年生になったら塾に行くことを推奨します。
また、中学校に進学したら、小学校6年間で勉強したことがすべて頭に入っているということを前提に授業が始まりますので、塾に通っておくことで自信をもって中学校の授業内容に入っていけるでしょう。

中学受験に合格するなら塾に行くべき

中学受験を検討しているのであれば、塾に行くことをおすすめします。
塾なしでも合格できる可能性はゼロではありませんが、難関校を志望している場合は塾に行くことは必須だといえます。
塾では受験に焦点を当てているため、小学校の授業では扱わない中学受験特有の問題や詳細な知識を学習していきます。
また、志望校に関する情報が豊富なので、志望校に合格するための勉強方法や、入試で点数を上げるためのテクニックなどを学ぶことができるため、塾に行くメリットは大きいといえます。

塾なしで中学受験対策をするメリット・デメリット


次に、塾なしで中学受験対策をするにはどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介します。

メリット

まずは、メリットについて詳しく解説します。

費用がかからない

塾に通うための費用が必要ない点が大きなメリットです。
塾に通うとなれば、月謝を払う必要があり、毎月数万円~数十万円程度の負担がかかることになります。
夏休みや冬休み中に講習を受ける場合は、さらに追加で料金を支払ったり、遠くの塾に通う場合は交通費もかかります。
そのため、塾に通わず自宅で受験勉強を行うことで、かかる費用は最低限必要である参考書と問題集などで済むため、費用はかなり安く抑えられます。

自分のペースで学習できる

自分のペースで学習できる点もメリットの1つです。
塾では決まったカリキュラムに沿って学習を進める必要があり、また、毎週決まった曜日・決まった時間に塾で授業を受けなければならないため、遊びたい盛りの子どもにとっては、塾での勉強が息苦しく感じてしまう恐れがあります。
しかし、自宅学習の場合は、自分の得意教科は速いペースで学習し、苦手教科は時間を割いて集中して勉強したり、時間も朝や寝る前の時間を使って自由に勉強することが可能であるため、柔軟にスケジュールを組むことができるでしょう。

デメリット

次に、デメリットについて詳しく解説します。

効率が悪く遠回りすることもある

塾では、勉強をするサイクルや適切な学習計画を作ってくれますが、自宅学習の場合は本人が目標を設定し、学習スケジュールも管理しないといけないため、塾に通っている子どもと比べると効率が悪いといえます。
小学生は大人と比べると集中力が続きにくく、さぼりグセもつきやすいため、自宅学習の場合は自己管理をある程度厳しくできる子どもでないと、勉強習慣は身につかないでしょう。
その結果、なかなか学習が進まず効率が悪い学習になってしまい、遠回りすることになると考えられます。

情報収集がしづらい

塾に通っていないと、情報を収集するのが難しいです。
中学受験をする場合、志望校や図研全般の情報収集は欠かせません。
しかし、塾なしの場合は各学校の特徴であったり、志望校の受験情報を勉強時間以外に自ら集めないといけません。
その点、塾では毎年多くの合格者を輩出してきた経験や実績から、中学入試に関するデータをたくさん持っているため、最新の情報をいち早く獲得することができます。
出願期日や志望校の入試傾向など多くの受験情報を教えてもらうことができるので、自分や保護者さまが情報を集める手間が省け、勉強に集中することができます。

親御さんの負担が大きくなりやすい

中学受験は保護者のサポートが不可欠です。
子どもの学習状況の把握だけでなく、中学受験情報の獲得といった目に見えない部分でのサポートも重要になっています。
特に難関校受験の際は、やらなければならないことも多くあるため、保護者の方には大きな負担がかかります。
受験期間が長期に渡ったり、受験本番が近づいてくると、お子さんだけでなく親御さんにもストレスがかかり疲れてしまいます。
また、塾に通っていないと、中学受験の不安や悩みを相談できる場所がないため、モチベーションの維持が難しくなるほか、塾で受けられるサポートを保護者が一手に担う必要があります。

モチベーションが維持しづらい

モチベーションの維持が難しいことも塾に通わないデメリットの1つです。
中学受験は長期戦になることが多く、早いご家庭では小学校4年生から受験対策を始めます。
ぎりぎりに中学受験を開始する場合でも、受験本番まで1年ほどある場合も多く、モチベーションの維持が課題となるでしょう。
塾では同じ環境で勉強に励む友達がいたり、指導をしてくれる先生がいるので、一人きりで受験勉強を行う必要がある自宅学習よりもモチベーションは維持しやすいといえます。

受験の傾向や対策方法が適切ではない

中学受験では、志望校の入試傾向に合わせた対策が重要となります。
学校別に入試科目の出題傾向を調べて対策を考えたり、面接試験が実施される学校では面接対策も行う必要がありますが、これらすべてを保護者の方が行うのはかなり大変といえるでしょう。
塾では、各学校の傾向を分析して、これまでのノウハウを生かした対策が練られているため、個人での対策よりも合格に向けた質の高い学習ができるでしょう。

塾なしで中学受験に合格するには?


ここでは、塾なしで中学受験に合格するためのカギを説明します。

学習の土台を身につけ、基礎を固める

塾なしで中学受験に合格するには、学習の土台となる基礎学力を身につけることが重要です。
受験対策テキストや問題集を効果的に利用して学習するためにも、まずは基礎を固めましょう。
正しい勉強法で学習し、学習進度や学力に合わせて徐々にレベルアップしていくことで、中学受験に必要な知識を取りこぼさずに学び、学習内容への理解を深めることができます。
繰り返し学習し、知識を定着させることが重要です。

学校の授業に加えて家でも独学を行う

塾に行かない場合は、自宅学習が必須となります。
保護者の方とお子さまで学習計画を立て、計画通りに勉強し、学習習慣をつけましょう。
また、塾に通わない場合は、お子さまにとって自宅が主な勉強場所となります。
保護者の方をはじめとして、ご家族みなさまで、お子さまが勉強に集中できるように自宅の学習環境を整える意識が必要です。
また、勉強へのモチベーションが下がらないように、工夫して自宅学習に取り組みましょう。

親御さんのサポートが必須

中学受験は親御さんのサポートが必須となります。
お子さんの学習進度や学習状況の把握から、家庭内での学習環境の整備、また、受験情報の獲得など中学受験に関わるさまざまなことをフォローする必要があります。
また、中学受験は親や家族の心構えも重要です。
受験するお子さんだけでなく、家族全員が受験に向けて一丸となる必要があり、負担がかかることを理解しておかなければいけません。

塾なしで中学受験に合格するパターン


中学受験を塾なしで行うパターンは大きく2つに分けることが出来ます。
各々のパターンについて成功させる方法を考えてみましょう。

一度も塾に行かないパターン

まずひとつめは一度も塾に行かない場合についてです。
塾で受験についてのサポートを受けずに合格を目指すためには、受験勉強の土台作りからご家庭で全て行う必要があります。
先ずはしっかりと学習習慣や生活習慣を身に付けましょう。
一定量の勉強時間を確保できるように生活習慣も見直す必要があります。
次に志望校を決め、合格に向けての学習計画を立てます。
短期の計画だけでなく長期にわたる計画もしっかり立て、状況等を見て見直しをすることが重要です。
そして計画に沿って繰り返し学習を徹底し、きちんと定着させます。
そのためにもご自宅での学習環境を整えることが重要となります。
また、教材の選び方も非常に重要となります。
レベルと合っているか、実際に使ってみて使いやすいか、わかりやすいか等きちんと検討し、選びましょう。
保護者の方のサポートなしでは合格を勝ち取ることは厳しいでしょう。

通塾していたが途中から塾をやめるパターン

ふたつめのパターンは塾に通っていたが、途中で通塾をやめ、塾なしに切り替える場合です。
通塾していたが「成績が思うように伸びない」「塾と合わない」などの理由でやむを得ず通塾をやめてしまうパターンです。
塾での指導やサポートも受けたことがあり、学習習慣もある程度身についているでしょう。
塾をやめてしまった理由と同様のことが今後起こらないようしっかりと学習計画を立て直し、状況により見直すことが重要となります。
また、塾ではなく自宅での学習となるため学習環境を整えなければなりません。
今まで塾で行っていたことを全て家庭で行うこととなるため、保護者の方のサポートが合格を勝ち取れるかどうかのカギとなります。
いずれのパターンにせよ、塾なしで中学受験を成功させるためには保護者の心構えが重要ポイントとなります。
家族全員で一丸となって挑むという覚悟を決めなければならないでしょう。

中学受験をするなら個別の会


塾に通わずに中学受験をする上でのメリットとデメリットを検討した際に、「塾なしで中学受験を成功させられるかどうか」不安を感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
不安を感じられた方には、「個別の会」をお勧めします。
個別の会では、中学受験コースが設定されており、コースの中でも各お子さんの学習状況に合わせた対策が細分化されています。
最難関の私立中学受験に特化した「最難関私立中学受験対策」、難関私立国立中学校入試に向けて対策を行う「難関私立国立中学受験対策」、その他にも「進学校受験」「頻出・苦手単元、苦手科目特訓コース」「塾内成績アップ・基礎力養成コース」の5つのコースがあり、目的に合わせてコースを選択することができます。
対象は小学校1年生から6年生までです。
一般的に、小学4年生から中学受験対策を行う塾が多い中、個別の会であればいち早くスタートを切り、周囲の受験生と差をつけることができます。
個別の会では常に面談や体験授業を無料で行っていますので、少しでも気になられた方はお問い合わせください。

まとめ


今回は、塾なしで中学受験をする上でのメリットやデメリット、成功例についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
通常、公立小学校において中学受験を想定した学習やサポートは行っていないことが多く、各ご家庭や中学受験塾にて受験対策を行う必要があります。
塾なしでも中学受験合格は可能ですが、ご家族で一体となって取り組む必要があり、親子ともに大きな負担がかかります。
各ご家庭の状況や負担を考慮したうえで、再度塾なしで中学受験をするかどうかを検討することが重要です。