雲雀丘学園中学校の偏差値・難易度は?学費や入試傾向・倍率に付いて解説

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カテゴリ:学校情報

雲雀丘学園中学校は、兵庫県宝塚市雲雀丘の所在する私立の共学校です。
本記事では、雲雀丘学園中学校の学費や偏差値、倍率などについて詳しくまとめています。
また、入試の出題傾向と対策についても、各科目別に解説していますので、雲雀丘学園中学校を受験をしようとお考えの方には必見のコラムです。
是非参考にしてみてください。

雲雀丘学園中学校の概要


まずは、雲雀丘学園中学校の運営方針や学費、実際の教育についてまとめました。

雲雀丘学園中学校の運営方針

雲雀丘学園では創立当初から、「孝道」「親孝行」の考え方を重視してきました。
これは、学園初代理事長・鳥井信治郎氏の「親孝行な人間は、どんなことでも立派にできる」という言葉に基づいています。
具体的には、親は子の健やかな成長を願い、子は親に感謝し敬う、人として自然なこころを持つことが家庭の輪につながり、子にとっては最も身近な「小さな社会」とも言える家庭が安定することで、広い社会に尽くそうという気持ちに繋がるという考え方です。
この考え方を元に、人間教育を第一に考えつつも学力の向上との両立を図っています。
しかし、人間教育とは一朝一夕にはいかないものですから、日頃から当たり前のことを当たり前に取り組むように徹底しています。
学力の向上においては、生徒一人ひとりの多様な可能性を引き出し、目標を達成するために細やかな指導を心掛けています。
また、教育環境の充実・向上のために、「グローバル教育」と「ICT教育」の充実を試みています。
具体的に、グローバル教育では幼稚園から高校まで、一貫校の全てにネイティブの教員を配置し、バイリンガル教員と共に行う共同授業を実施します。
さらに、ICT機器を積極的に活用し、プログラミング教育を行うことで生徒たちの論理的思考力を養成します。

雲雀丘学園中学校の学費

雲雀丘学園中学校に入学した場合にかかる諸費用をまとめました。

入学年次費用
授業料 578,000円 / 年
生徒会・PTA会費 20,800円 / 年
積立金 5,000円 / 年
行事・学習教材費 112,000円 / 年
タブレット関連 21,200円 / 年
研修旅行(選択制) 別途徴収
入学時
入学金 280,000円
施設費 200,000円

支払いは、年4回の分割払いも可能である他、奨学金制度もあります。
物価の影響による諸経費の上昇のため、令和6年(2024年)度から授業料が改定されることとなりました。

中高一貫教育

雲雀丘学園では、中学校から高校まで6年間の一貫教育において丁寧かつ緻密な計画に基づいた指導により生徒の学力を伸ばしつつ、自ら課題を発見・探究し、理解を深め、さらにその内容を他者に伝えられるような計画から課題解決までやり通すための地力を育てるので、国際的な場でも活躍できる素養や資質が身につきます。

基礎期 展開期 発展期
中学1年 中学2年 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年
一貫探究 一貫探究 サイエンスチャレンジ ・一貫探究文系
・一貫探究理系
・一貫探究文系
・一貫探究理系
グローバルチャレンジ
アカデミックチャレンジ

中学1年生から2年生までの基礎期には、情報の収集や分析方法など、探究学習を進めるのに必須の基本的なスキルを身に付けるほか、企画・プレゼンテーション方法などについても学びます。
中学3年生から高校1年生にかけては、サイエンス・グローバル・アカデミックのうちいずれかを選択して学びます。
特に中学3年次には、学びを深めながら1人でも課題を発見・設定することを目的に、高校1年次には、自ら設定した課題について論文を作成することを目標に授業を行います。
ほかにも、大学や企業と連携した「探究プロジェクト」、教員が専門性を生かして行う「探究ゼミ」、海外研修や留学制度など、課外学習のプログラムが非常に充実しています。

雲雀丘学園中学校の偏差値・倍率


次に、雲雀丘学園中学校の偏差値や倍率について見ていきましょう。

雲雀丘学園中学校の偏差値

入試名 偏差値 順位(兵庫県内) 順位(全国)
A午前 51 35位/140校中 462位/2,162校中
B
A午後 52

雲雀丘学園中学校の偏差値は51~52程度となっており、A午前日程・B日程とA午後日程の偏差値に大きな差はありません。
兵庫県内では140校中35位、全国では2,162校中462位と中間の順位に位置し、偏差値は平均的だといえます。

近所の中学校との偏差値比較

学校名 偏差値
雲雀丘学園中学校 51-52
小林聖心女子学院 39-41
仁川学院中学校 36-44
報徳学園中学校 34-42

雲雀丘学園中学校の近くにある私立中学校3校と偏差値を比較すると、雲雀丘学園中学校が3校よりも偏差値が高いことがわかりました。
偏差値は平均的ですが、近くにある中学校と比較するとレベルが高いといえます。

雲雀丘学園中学校の倍率

2023年度の雲雀丘学園中学校の倍率です。

入試日程 募集人員 受験者数 合格者数 倍率
連絡入試 160名 76名 58名 1.31
A日程・午前 258名 96名 2.69
A日程・午後 452名 160名 2.83
B日程・理科 345名 114名 3.03
B日程・英語 7名 4名 1.75

雲雀丘学園中学校の倍率は1.31~3.03倍となっており、最も倍率が高かったのはB日程・理科入試でした。
連絡入試を除いて、受かりやすいといえる入試はB日程・英語入試であり、英語が得意な受験生にはおすすめですが、他の入試日程で受験を検討する場合は各科目の対策を十分にしておく必要があります。
また、雲雀丘学園中学校を第1希望としている受験生は、A日程午前に受験することをおすすめします。

雲雀丘学園中学校の入試情報


2024年度の雲雀丘学園中学校の入試情報についてまとめました。

出願手続 インターネット出願期間
2023年12月15日(金)9:00~2024年1月8日(月・祝)23:59
試験日・時間 A日程 午前 2024年1月13日(土)午前
・国語 8:40~9:40(60分)
・理科 9:55~10:35(40分)
・算数 10:50~11:50(60分)
※3科で帰宅可(出願時に選択)
・社会 12:05~12:45(40分)
※4科選択者のみ(出願時に選択)
A日程 午後 2024年1月13日(土)午後
・国語 16:20~17:20(60分)
・算数 17:35~18:35(60分)
A日程 午後(特別措置) 2024年1月13日(土)午後
・国語 18:00~19:00(60分)
・算数 19:15~20:15(60分)
B日程 2024年1月14日(日)午前
【理科入試】
・国語 8:40~9:40(60分)
・算数 9:55~10:55(60分)
・理科 11:10~11:50(40分)
【英語入試】
・国語 8:40~9:40(60分)
・算数 9:55~10:55(60分)
・英語筆記 11:10~11:40(30分)
・英語面接 11:50~(1人5分)
合格発表 Web発表 【A日程 午前・A日程 午後・A日程 午後(特別措置)】
2024年1月14日(日)16:00
【B日程】
2024年1月15日(月)16:00
校内掲示 【A日程 午前・A日程 午後・A日程 午後(特別措置)】
2024年1月14日(日)17:00~19:00
【B日程】
2024年1月15日(月)17:00~19:00

雲雀丘学園中学校の入試傾向・対策


雲雀丘学園中学校の入試傾向・対策について科目ごとにまとめました。

国語の入試傾向・対策

試験時間60分で、漢字問題1題と読解問題2題の大問3題の構成です。
解答形式は選択・記述・書き抜きで、記述問題の出題が多くなっています。
問題文を正しく読み取り、要点を的確に捉え、まとめる記述力を養っておく必要があります。
問題文は3,000 字~4,000 字と長文なため、普段から文庫や新書などを使って文章を読み込み、速読、精読をする練習をしておくとよいでしょう。
問題演習対策に最も効果的なものは過去問題です。
そのため繰り返し過去問題を解いて練習しましょう。
また、答案用紙には文字を丁寧にきちんと筆記する習慣を付けておきましょう。

算数の入試傾向・対策

試験時間60分で、大問5題構成となっています。
大問1は基本計算、大問2は5問程度の小問集合、大問3以降は文章題と図形問題などの応用問題の構成です。
解答は答えのみを記入する形式となりますが、1問だけ考え方が要求される問題が出題されます。
図形問題の出題が多い傾向にあります。
そのため、過去問や問題集を使って様々な図形問題を数多くこなしておきましょう。
計算問題は、速く確実に解く事が求められているため、問題文を正確に読み取る→図を描く→条件を正しく整理する、というように考えを進めていからければならないので、論理的な思考力が必要となります。
また、記述問題も出題されていますので、自分の考えを答案の中で表現する力を身につけておきましょう。

理科の入試傾向・対策

試験時間は40分で、化学、物理、生物、地学の各分野から出題されています。
そのため、全ての分野でまんべんなく学習することが大切です。
各分野の最初の問題は、重要語句の確認問題や基本的な計算問題などが多く出題される傾向にあります。
得意でない分野でもちゃんと問題を読んで取り組めば、確実に正解できるはずです。
教科書などで習った用語は必ず漢字で書く必要がありますので注意しましょう。
試験時間が短いため、計算問題や文章・グラフ等の読解問題などは正確に、素早く解く必要があるため、時間配分を意識して解く練習もしておきましょう。
また、A日程午前よりB日程の方がやや難しくなる傾向にあるため、過去問題集を活用して問題を多くこなしておくとよいでしょう。

社会の入試傾向・対策

試験時間は40分で、大問4~5題の構成、解答形式は用語記入・選択となっています。
しかし過去には記述問題が出題された年もあるため、記述問題の対策も行っておきましょう。
全範囲からまんべんなく出題されています。
表やグラフ、写真などの資料を使用した問題が多く出題されているため、資料集や地図を活用した学習も必要です。
また、都道府県や時代の名前などは難しくても漢字で書けるようにしておきましょう。
日頃からテレビなどでニュースにどのような話題が出ているか興味をもって見ておきましょう。

英語の入試傾向・対策

試験時間は30分で、大問4題の構成となっています。
大問1~2は選択問題、大問3は英単語記入問題、大問4は25~30語ほどの短い英作文が出題されます。
難易度は実用英語技能検定(英検)3級レベルです。
文法力や単語力はもちろんのこと、英語で書かれた文章の内容を素早く把握する読解力が一番大切です。
また、筆記試験後には5分程度英語面接試験があります。
質問に対して適切に答えられるかがポイントになってきます。
読む、聞く、書く、話す全てバランスよく学習しておきましょう。

まとめ


今回は雲雀丘学園中学校の運営方針や学費、偏差値、入試傾向と対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
雲雀丘学園中学校は中学校から高校まで6年間の一貫教育の強みを生かし、丁寧で緻密な計画に基づいた指導により生徒の学力を伸ばしてくれます。
その結果、志望校合格が現実となっています。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
雲雀丘学園中学校まとめはこちら
公式サイト:雲雀丘学園中学校・高等学校