甲南女子中学校の偏差値や学費は?教科別の入試対策ポイントなども掲載!

  • 公開日
  • 更新日

カテゴリ:学校情報

甲南女子中学校は兵庫県神戸市に位置する、完全中高一貫制の女子校です。
今回の記事では、甲南女子中学校の偏差値や学費、コース情報、教科別入試対策ポイントなどについてまとめました。
また、偏差値ランキングも分かりやすく記載しています。
甲南女子中学校の受験を検討している方や興味がある方は、是非この記事を参考にしてください。

甲南女子中学校とは?


まずは甲南女子中学校の基本情報についてご紹介します。

創立年 1920年
交通アクセス ・阪急神戸線「芦屋川駅」から北西へ徒歩約15分
・JR神戸線「甲南山手駅」から北へ徒歩約10分
・神戸市バス「JR甲南山手バス停」から北へ徒歩約10分
創立理念 品位・個性・創造性を育み、「まことの人間をつくる」
教育方針 全人教育
知・徳・体の全てを満遍なく発達させ、人格を第一とした教育を徹底し、誠実かつ気品ある女性を養成する。
個性尊重
一人ひとりの個性を尊重し、それぞれが持っている天賦の資質を十分に伸ばす。
自学創造
自学創造することのできる学習態度を養成し、真の知識技能を体得させる。

コース

Sアドバンストコース

国公立大学への進学を目指すコースです。
スピード感のある授業進行と学習量でどんどん先に進み、学力を高めていきます。興味のある分野をとことん掘り下げます。
中高の6年間を通して、国公立大学への進学に配慮したカリキュラムを実施しています。5教科受験に対応することのできる充実した授業数を確保しており、春期・夏期の必修講習があります。

スタンダードコース

幅広い進路を希望するコースです。
自分が納得できるまで一つひとつしっかりと理解しながら、学力をつける。視野を広く持ち進路を見定めます。
国公立文系・理系だけでなく私立文系・理系も含め、さまざまな進路に対応しています。
進路や興味関心に対応した多彩な選択授業を開講しており、春期・夏期の指名講習や希望講習があります。

甲南女子中学校の偏差値と偏差値ランキング


次に、甲南女子中学校の偏差値と偏差値ランキングを調べてみました。

偏差値

入試名 偏差値
A1スタンダード 50
A1Sアドバンスト 55
A2スタンダード 52
A2Sアドバンスト 59
Bスタンダード 53
BSアドバンスト 60

甲南女子中学校の偏差値は50-60ということが分かりました。
国公立大学の合格を目指すアドバンストコースの偏差値が全体的に高いです。
アドバンストコース合格には、高得点が要求され、B入試では8割の得点が必要となる年もあるため、基本的な問題をしっかり得点することが重要です。

近隣中学校との偏差値比較3選

学校名 偏差値
灘中学校 74
六甲学院中学校 63
神戸大学附属中等教育学校 63

甲南女子中学校の近隣、神戸市東灘区・灘区にある偏差値が上位の中学校をまとめてみました。
灘中学校をはじめ、レベルの高い学校が非常に多い地域のようです。
甲南女子中学校は全国では3,578校中269位、兵庫県内では198校中12位、神戸市東灘区・灘区に絞ると4位と上位の学校であることが分かります。
同じ私立の女子校では神戸市灘区の神戸海星女子学院中学校が偏差値55-60となっています。

甲南女子中学校の学費


甲南女子中学校の学費を表にまとめました。

学費

入学金 350,000円
授業料 360,000円
教育充実費 216,000円
施設設備費 132,000円
旅行・教材費(預り金) 170,000円 前後(修学旅行等宿泊行事の旅費。問題集等の購入費、iPad・アプリ使用料など、学年・コースによって異なる。年度末に精算)
育友会費 10,000円(年額)
和光会(生徒会)費 5,000円(年額)
清友会(同窓会)費 25,000円(入学時のみ。生涯会費)

※中学1年生に関しては、制定品(制服・体操服・制かばん等)の初期購入費用として約13万円かかります。
※甲南女子学園では、教育環境の整備・拡充のため、ご入学後に、「一口300,000円(一口以上)」の学園協力金をお願いしております(任意)。
※甲南女子中学校の卒業生が甲南女子高等学校へ進学する場合の入学金は、175,000円です。

甲南女子中学校の入試情報


次に2025年度の甲南女子中学校の入試情報についてまとめました。

コース スタンダード Sアドバンスト
募集人数 A入試:約80名
B入試:約10名
A・B入試:約65名
試験日 A入試 1次:1月18日(土) 2次:1月19日(日)
B入試 1月22日(水)
入試教科・配点・時間 A入試
1次〔4教科型〕
国語(100点) 8:50~9:50(60分)
理科(50点) 10:05~10:45(40分)
算数(100点) 11:00~12:00(60分)
社会(50点) 12:15~12:55(40分)
1次〔3教科型〕
国語(100点) 8:50~9:50(60分)
理科(50点) 10:05~10:45(40分)
算数(100点) 11:00~12:00(60分)
2次・B入試〔2教科型〕
国語(100点) 9:20~10:20(60分)
算数(100点) 10:40~11:40(60分)

※A入試1次は、4教科型(国語・算数・理科・社会)または3教科型(国語・算数・理科)のどちらで受験するのか、出願の際に選択します。
4教科型で受験した場合、4教科の合計(300点満点)と、「社会」もしくは「理科」を除いた3教科の合計(250点満点)を300点満点に換算(5分の6倍)した得点のうち、最も高い得点を合否判定得点とします。
3教科型で受験した場合は、3教科の合計(250点満点)を300点満点に換算(5分の6倍)した得点を合否判定得点とします。

甲南女子中学校の入試教科別対策ポイント


甲南女子中学校の入試教科別対策ポイントについて解説します。

理科の対策ポイント

例年、化学・物理・生物・地学の各分野から1題ずつの構成で幅広く出題されています。
さまざまな分野を組み合わせた複合問題等も年度によって出題されることがあります。
各分野の頻出単元は、化学は水溶液・物質の変化、物理は力のつり合い、生物は動植物のつくり、地学は天体と気象となっています。
物理については、計算問題も出題されるので特に対策が必要です。
そのため、計算問題を正確に解けるように過去問を繰り返し解き、慣れておきましょう。
地学は時事と絡めた問題が出題される場合があるため、日頃からニュースや新聞に目を向けておきましょう。
記述や作図をさせる問題、観察からの出題が頻出なので、実験や観察などに関する問題は原因や結果等を文章で書いて覚えたり、過去問を通して練習を積んで出題傾向に慣れておくこともポイントです。
用語や実験結果など単に暗記するのではなく、知識や公式をきちんと理解したうえで、応用・発展させて考える力を身につけておきましょう。

社会の対策ポイント

例年、地理・歴史・公民から幅広く出題されています。
記述問題は、用語や出来事の解説、写真や絵画などの資料を用いた資料分析の出題が中心であるため、教科書以外にも資料集などを利用して、細部まで学習し要点を整理しておきましょう。
地理分野は地名は地図帳で位置を確認し、地域や県・世界の国の形なども覚えておくこと。
また、問題数が多いため、時間配分を意識して解答することも心がけましょう。
自分の意見を述べる論述問題も出題されるため、社会現象や社会問題について常に関心を持つことが大切です。
答えが1つではない問題であるため、それらについて自分の意見を持ち、自分の言葉で正確に伝える表現力が必要になります。
そして、各分野とも解説の詳しい参考書をじっくり読み、重要な語句・地名・人名を整理しておきましょう。

国語の対策ポイント

例年、論理的文章と文学的文章の2題構成となっており、記号・抜き出し・記述問題が偏りなく出題されています。
知識問題も出題され、内容は漢字の書き取りや慣用句、語句の意味、助詞の識別など様々です。
50字程度の記述問題がいくつか出題されているため、文章中から根拠となるポイントを探し出して、要点を簡潔にまとめ、自分の言葉で述べる力をつける必要があります。
そのためには、日頃から文章の概要を意識した読解練習と確実に得点につなげられるように毎日コツコツと学習し語彙力を養うなど幅広く対策しておきましょう。
主語・述語の関係やことばのきまり、指示語などに注意するとともに、ことばの意味をしっかり理解して文章を読み進める学習も効果的です。

算数の対策ポイント

例年、大問6題構成であり、小問数は20問程度となっています。
大問1は計算問題3問を含んだ小問集合となっており、そのうちの1~2問は図形に関する問題です。
文章題が多く出題される傾向にあり、割合と比、和と差、速さ、単位当たりの量などさまざまな範囲から出題されています。
大問2以降では図形の移動、速さと比、水量変化、割合などグラフの出題が頻出です。
対策として頻出単元で点数を獲得できるように、まずは演習を重ねていきましょう。
算数は、他の教科と比べると平均点に差があり、合否に大きく影響する科目です。
そのため、基本から標準レベルの問題を繰り返し解き込んで基礎を固め、確実に得点を取れるようにしておく事が非常に重要です。
甲南女子中学の入試では、問題用紙に直接解答を書き込む形式となっており、大問2以降については考え方や計算方法を書くスペースが設けられているため、解答までたどりつけなくても、途中の式で部分点をしっかり確保できるように「どう考えて解いたのか」を分かりやすく書く練習しておきましょう。
応用問題では角度を求める問題、点の移動、水量変化の問題が頻出となりますので、過去問演習で出題傾向を把握しておくとよいでしょう。
苦手分野を作らないためには、バランスよく学習することも大切です。

まとめ


今回は甲南女子中学校の偏差値や学費、コース情報・教科別入試対策ポイントなどについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。
甲南女子中学校は神戸地区で最も人気のある私立女子校のひとつであり、難関大学や医学部への合格者を多数輩出している実績のある進学校です。
また、自分の進路に合わせたコースが選択でき、学習面についても春期・夏期の講習がありサポートも充実しています。
本記事をご覧になって興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
甲南女子中学校まとめはこちら
公式サイト:甲南女子中高等学校