甲陽中学校の偏差値、学費、進学実績は?受験対策なども詳しく紹介

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カテゴリ:学校情報

甲陽学院中学校は兵庫県西宮市にある、中高一貫教育を行っている私立男子中学校です。
難関大学への合格者数が非常に多く、ハイレベルな進学校としても有名です。
本記事では甲陽学院中学校の偏差値や倍率、進学実績、学費について詳しく解説しています。
記事内では甲陽学院中学校の基本情報・最新の入試情報・口コミ・評判・学費・合格者数に関わる重要な情報を詳しく解説しているため甲陽学院中学校に入学を考えている方におすすめのコラムです。
甲陽学院中学校の受験に合格するために必要なことも紹介しているので是非参考にしてください。

甲陽学院中学校の基本情報


はじめに、甲陽学院中学校の基本情報についてご紹介します。

偏差値の高さ

甲陽学院中学校の偏差値は69と、兵庫県内では同じ私立男子校である灘中学校に次ぐ偏差値の高さとなっています。
全国的にみてもトップクラスのレベルであり、甲陽学院中学校の生徒たちは東大や京大などの最難関大学、そして医学部を目指す人が多く、勉強に対しての意識も非常に高いと感じられます。

6年一貫のカリキュラム

甲陽学院中学校では、中高の学習内容をロジカルに学べるよう、6年一貫でカリキュラムを組んでいます。
特に国語、数学、英語の教員は、その学年にそれぞれ2名が専従し、手厚く細かな指導を行っています。
原則として補習制度は設けておらず、予習と復習を習慣化することでしっかりとした理解の定着を図っていますが、担当教員が必要と判断した生徒には、個別に指導を行います。
そのほか、英語では中1で週に3回、外国人講師の指導を導入しています。

教科ごとの特別教室

甲陽学院中学校は、教科ごとの特別教室がかなり充実しています。
高校とは別に、特別教室を多数備えています。
例として、理科の実験室は生物・化学・物理に加え2つの特別教室があります。
その他、社会の教室と音楽の教室は2つずつ、大学の教室を模したすり鉢状の階段教室もあります。
この特別教室があることで、授業を受ける生徒たちは学ぶ楽しさを感じることができます。

【最新版】甲陽学院中学校の入試分析


甲陽学院中学校の入試についてまとめました。

過去3年分の入試データ

甲陽学院中学校の過去3年分の入試データです。

年度 募集人員 志願者 受験者 合格者 実質倍率
2021 200 410 380 215 1.77
2022 200 344 327 211 1.55
2023 200 381 366 221 1.66

2022年度の入試では志願者数が大幅に減り、それに伴い倍率も下がっています。
2023年度は志願者数、受験者数ともに前年度より上回り、倍率も上がりました。
例年、倍率は約1.5〜1.8倍程と比較的低い方ではありますが、入試の難易度は高めなので油断せず受験対策をすることが大切です。

科目別平均点

合格者平均点 合格者最高点
国語 122.5 157
算数 150.1 200
理科 65.0 86

※合格者最低点 500点満点中301点

教科別の対策と傾向

甲陽学院中学校の入試の対策と傾向を教科別にまとめました。

国語

一問はエッセイを題材とした問題、もう一問は物語文の問題という形が定着しつつあります。
長文では、慣用句といった言葉の知識が自然に問われます。
また、主に一、二行程度で書かせる形式が出題されるため、ごまかしが利かない読解力が要求されています。
全文要約はおおむね選択式で出題されるので、日常の学習の中では文章にタイトルをつけたり二十字から四十字くらいでまとめるというトレーニングが効果が高いと思われます。
有効な対策として、論理的な言語能力を向上させることが挙げられます。
自然科学や、社会がはらむ問題をテーマにし、それらに対して明確な主張を含む文章を多数読み、簡潔に要約して書いてみるなどして、主張を伝える力を身につけることで対策できるでしょう。

算数

算数の出題傾向は、他校と比べると図形分野、整数分野の出題が多いことが特徴です。
出題単元がはっきりしているので、出題傾向を基に対策を立てていくことが大切です。
しかし、その前に根気よく難問に取り組む姿勢を日頃から身につけることが先決です。
実際にテストを解く際には、難しい問題をまずは飛ばし、解答できる簡単な問題から解くことで、確実に点数に繋げましょう。

理科

理科の出題傾向は、物理分野、化学分野の出題割合が多いことが特徴です。
物理はてこやバネなどの力学に関する計算問題が頻出です。
化学は中和と溶解度の単元からの出題が多く、生物はヒトの誕生や昆虫の分野が多く出題される傾向にあります。
化学を中心に、難解な問題が出題されます。
特に「中和 」「金属との反応」などは計算力が問われるため、計算を含む過去問を数多くこなして、慣れておくことが必要です。

進学実績

国公立大学

大学名 2023 2022 2021 2020 2019
東京大学 29 12 17 31 34
京都大学 33 38 37 22 49
東北大学 1 0 1 2 0
一橋大学 3 1 3 2 7
大阪大学 8 10 14 7 23
神戸大学 26 14 15 6 13
京都府立医科大学 2 2 2 2 4

関西を中心に全国の難関国立大学への進学実績が数多くあります。
特に京都大学の進学実績は全国で3番目の数字です。
私立大学

大学名 2023 2022 2021 2020 2019
早稲田大学 7 0 3 19 16
慶應義塾大学 8 1 0 15 20
同志社大学 2 3 5 33 31

国公立大学同様、難関大学合格実績が目立ちます。
さらに海外大学の合格者もおり、超難関といわれる国公立大学から海外の大学まで、進学先は様々です。
それでも、最難関に進んでいる生徒が多いようです。
このような高い合格実績が強みであると言えます。

学費

初年度のみの納入金
入学金 200,000円
施設費 260,000円
教育充実費
その他 3,000円
初年度のみの納入金 合計(A) 463,000円
年学費
授業料 408,000円
施設維持費 84,000円
教育充実費 165,000円
その他 197,000円
年学費 合計(B) 854,000円

※その他については<初年度>生徒会入会金
<年学費>冷暖房費、育友会費、生徒会費、野外活動・教材費等

甲陽学院中学校の評判・口コミ


甲陽学院中学校の評判や口コミは、以下のようなものが見受けられます。

施設

数年前に講堂が新しいものになりました。
食堂もあり、設備は十分に整っています。
この設備は中学生は使用できない等の制約もありません。
(保護者/2021年入学)
とても清潔感があり、空調設備も整って学習しやすい環境であると思います。
食堂もあり、美味しいとのことです。
(保護者/2019年入学)

進学実績

現役で東大京大国公立医学部が多いです。
全国No.1の現役進学率。
東大と京大に分かれるそうですが親元から京大を狙う子が多いそうです。
今年もたしか京大現役進学率No.1ではなかったでしょうか。
現役と言うのがポイントです。
(在校生/2019年入学)
毎年、国立大学へ進学する生徒さんが多く歴史のある学校なので先生方も一生懸命合格に向けて考えてくれます。
(保護者/2019年入学)

学習環境

宿題の採点・再提出、小テスト等を放課後の1時間程の補習を体系的に行ってくださいます。
宿題の量については、無理な量ではないと思います。
進度は早いほうだとは思いますが、生徒を置き去りにはしないという指導者の熱意が伝わってきます。
(保護者/2022年入学)
宿題が各教科多く、確認テストもされる。
先生のフォローも充実しています。
(保護者/2020年入学)
引用:「みんなの中学情報」https://www.minkou.jp/junior/school/review/12847/
甲陽学院中学校は、必要な設備は整っており食堂が美味しいと評判のようです。
授業の進行は早いようですが、確認テストや放課後の補習など先生方のサポートが手厚いようです。
進学実績については、難関大学へ進学する生徒が多く現役合格率も高いようです。

甲陽学院中学校に合格するためには?


甲陽学院中学校に合格するために大切な、4つのことについて解説します。

本を読む習慣をつける

まず1つ目は、本を読む習慣をつけることです。
本を読む習慣をつけると、大きく3つの能力が得られます。
➀読むスピードが早くなること②語彙力が身につくこと③論理的思考力が身につくことです。
甲陽学院中学校の国語は、半分以上を記述式で解答する傾向にあります。
そのため、限られた試験時間内に文章を読み切り、問題の趣旨に沿った内容を簡潔に要約する必要があります。
普段から本を読む習慣をつけている人は、素早く全体の内容を把握し、要点を捉えた適当な言葉を、順序立てて記述することができるようになります。
これらの力を身に付けることで、他の受験生と大きな差別化を図ることができるでしょう。
また、この3つの力は国語の対策だけでなく、算数や理科の対策にも役立ちます。
問題を正しく理解し、論理的に解答を導き出すことに役立つでしょう。

基礎を固める

2つ目は、基礎を固めることです。
点数が中々上がらないという人は多いのではないでしょうか?
そのような人は、基礎固めからやり直すことが重要です。
全教科に共通して、基礎が抜け落ちている人は、問題演習を数多くこなしても点数が上がらないと言えます。
基礎が出来ていなければ、応用問題も解けないからです。
量より質を意識して、弱点を減らし、基礎を固めることを目標にして取り組みましょう。

過去問を解く量を増やす

3つ目は、過去問を解く量を増やすことです。
甲陽学院中学校は、各教科の出題分野がある程度決まっています。
出題分野に合わせた対策が必要となるため、過去問を数多くこなすことが有効な対策法だと言えます。
時間配分や傾向を掴むためにも、量を意識して取り組むといいでしょう。

中学受験対策を行っている塾に入る

4つ目は、「中学受験対策を行っている塾」に入ることです。
受験期は多くの知識に触れ、考えを深め、学力とともに精神的な面でも大きく成長する重要な時期です。
最後まであきらめず、志望校への合格を目指し、困難を乗り越えるためには、一緒に頑張る仲間の存在が大きな力となるでしょう。
「個別の会」には、多くの仲間が集い、切磋琢磨できる環境があります!
生徒一人ひとりに合わせた多様なコースを設定していますので、誰一人取りこぼすことなくサポートし、第1志望合格率は90%以上の実績があります。
少しでも気になった方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ


今回は、甲陽学院中学校の特徴や入試の傾向と対策などを分析し、合格するためのポイントなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
甲陽学院中学校は、現役で難関大学への合格者を多数輩出する学校です。
先生方の手厚いサポートや、高い志を持つ生徒が集う環境が整っていることが、高い実績をほこる要因のようです。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。