関西学院中学部の偏差値・入試情報・進学実績は?過去問の傾向等も詳しく解説

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カテゴリ:学校情報

関西学院中学部は兵庫県西宮市に位置する、キリスト教プロテスタント系の私立中学校です。
小中高大一貫校であり、関西学院大学の併設校となっています。
本記事では関西学院中学部の基本情報や入試情報、入試傾向・対策についてまとめています。
気になる偏差値・倍率、評判・口コミについても徹底解説しているため、関西学院中学部に入学を考えている方におすすめのコラムです。
関西学院中学部の受験に合格するために必要なことも紹介しているので是非参考にしてください。

【関西学院中学部】の基本情報


関西学院中学部の基本情報をまとめました。

国際交流イベント

世界に目を向け、世界のために貢献できる資質を獲得するため、国際交流を行っています。
インド親善訪問旅行では農村部や都市部を訪問したり、ホームステイにより異文化に触れて交流を深め、経済発展が著しいインドを知ることを通じて世界の課題を考える機会になります。
また、オセアニア英語研修旅行では現地の人々との多様な交流を通じて語学力の向上はもちろん、異文化理解を深めます。
これらの国際交流を通じて日本と違う文化や歴史、社会を理解・尊重する姿勢を育むことを目指しています。

学校行事

1年生は入学式直後に新入生オリエンテーションキャンプがあります。
中学生活の始めとして2泊3日新たに出会う仲間たちと共に生活を行います。
泥にまみれてラグビーをし、泥をかぶりながらゴールをめざす勇気や、ボールを持った仲間をサポートする献身を学びます。
2年生には夏休みに青島キャンプが行われます。
電気もガスも水道もない瀬戸内海の無人島で4泊5日を過ごし、テントの設営から火起こし、食事づくり、清掃、ごみの処理まで生徒たちで行います。
失敗を恐れることなく挑戦する意識を養成し、心身共にたくましく成長します。

特徴

キリスト教プロテスタント系の私立中高一貫校となっています。
視野を広げる国際交流プログラムがあり、海外研修などのほか、多様な学校行事が行われています。

校風

非常に活気があり、勉強の他にも部活や学校行事などに打ち込むことができ、学校生活が充実しています。

エリア情報

所在施設: 関西学院 西宮上ケ原キャンパス
所在地: 〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1−155

生徒に合わせた5つのコース

関西学院中学部にはコースが設置されていませんが、グローバルリーダーを育成するための5つの教育ポイントがあります。
一つ目はキリスト教の教育です。
礼拝や奉仕活動の他、聖書科の授業を通して、いのちや人権、平和について考え、人を愛し尊重する精神を育みます。
二つ目は読書科の授業です。
週に1〜2回の授業があり、ただ本を読むのではなく図書館を「活用」する術を学び、自らの興味を探り、抱いた疑問について調べ、その結果を多様な形で発表したりプレゼンしたりすることで他者に伝えます。
最終的には自力で、卒業レポートの作成に取り組みます。
三つ目は英語の授業です。
多読や英文レポートの作成によって、知識だけではなく英語で考えて発信する力も鍛えています。
異文化理解を深めるために、諸外国・地域との交流活動も行っています。
四つ目は体育の授業です。
日々の訓練を活かして、マラソン大会や遠泳に挑戦することでフェアプレー精神を育み、努力が成功につながる自信を手に入れることができます。
苦手な種目に対しても目標を設定し、どうしたらできるようになるかを考え、練習し克服していくプロセスを経験し、将来への糧としてほしいと考えています。
五つ目は芸術の授業です。
音楽・美術など、さまざまな分野の作品から得た感動を他者に伝える表現力を育みます。
芸術の分野は好き嫌いや、得手不得手が明確に分かれる教科だからこそ、できるだけ多くの作品に触れること、また様々な制作経験により、「なぜ好きなのか」を自分で見つけてほしいと考えています。

【最新版】関西学院中学部・偏差値・倍率


次は、関西学院中学部の偏差値や倍率を見ていきましょう。

関西学院中学部の偏差値

関西学院中学部の偏差値は56-60程度であり、全国的にみても上位に属するレベルの学校です。

関西学院中学部と同難易度の中学校

関西学院中学部と同難易度の中学校を以下にランキング形式でまとめました。

順位 偏差値 学校名
1 56-60 関西学院中学部
2 53-61 夙川中学校
3 50-60 甲南女子中学校
4 50-58 三田学園中学校
5 49-58 淳心学院中学校

関西学院中学部と同難易度の中学校には、同じ共学の私立校では三田学園中学校、夙川中学校があげられ、男子校は淳心学院中学校、女子校は甲南女子中学校があげられます。

過去3年分の倍率を比較

次に、関西学院中学部の過去3年分の倍率を表にまとめました。

男子
年度 入試日程 受験者数 合格者数 倍率
2021 A日程 183 78 2.35
B日程 174 44 3.95
2022 A日程 206 78 2.64
B日程 203 42 4.83
2023 A日程 150 75 2.00
B日程 157 46 3.41
女子
年度 入試日程 受験者数 合格者数 倍率
2021 A日程 125 46 2.72
B日程 131 30 4.37
2022 A日程 120 45 2.67
B日程 136 36 3.78
2023 A日程 87 46 1.89
B日程 123 43 2.86

男女ともに2023年度は前年度より受験者数は減少していますが、募集人員に対して受験者数は毎年、倍以上の応募があるため倍率は約2〜4倍台となっています。
B日程はA日程より募集人員が少ないため、倍率が例年高くなる傾向にあります。

関西学院中学部の入試情報・進学実績


関西学院中学部の入試情報・進学実績についてご紹介します。

募集要項

以下に2024年度の募集要項(予定)をまとめました。

募集人員 一般入試A日程:約100名(男子:約65名、女子:約35名)
一般入試B日程:約40名(男子:約25名、女子:約15名)
帰国生入試:若干名
試験日時 一般入試A日程:2024年1月13日(土)8:30~15:30頃
一般入試B日程:2024年1月16日(火)8:30~12:00頃
帰国生入試:2024年1月13日(土)8:30~13:00頃
試験科目
時間
配点
一般入試A日程
・国語200点(60分)
・算数200点(60分)
・理科100点(45分)
・面接
一般入試B日程
・国語200点(60分)
・算数200点(60分)
帰国生入試
・国語(60分)
・算数(60分)
・英語面接
・保護者同伴面接
合格発表 本校Webサイト掲載
一般入試A日程:2024年1月14日(日)~1月16日(火)
一般入試B日程:2024年1月17日(水)~1月19日(金)
帰国生入試:2024年1月14日(日)~1月16日(火)

関西学院中学部・高等学部の進学実績

続いて、関西学院中学部・高等学部の過去3年の進学実績についてまとめました。
(※一部抜粋)

国公立大学 2023 2022 2021
大阪公立大 1
大阪大学 1
神戸大学 4
東北大学 1
私立大学 2023 2022 2021
関西学院大 361 362 349
兵庫医科大 2
近畿大 6 1
同志社 6
早稲田 4
慶應 3

例年、関西学院中学部・高等学部の約9割ほどの生徒が推薦入試制度を利用し、関西学院大学に進学しています。
2023年度は神戸大学、慶應義塾大学、防衛大学校、国際基督教大学、立命館大学、兵庫医科大学などの他大学にも現役合格者がいますが、合格者数の詳細はでていません。

関西学院中学部の学費

関西学院中学部の学費についてまとめました。
(※2022年度のデータです)

入学手続時のみの納入金
入学金 200,000円
同窓会入会金 2,000円
生協出資金 12,000円
初年度のみ納入金計  214,000円
授業料 635,000円
教育充実費 249,000円
図書購入費 6,000円
生徒会費 10,000円
PTA会費 15,000円
後援会費 3,000円
教材等前納金 70,000円
旅行費積立金 55,000円
PTA継続事業費 10,000円
初年度納入金合計  1,053,000円

上記の費用以外に、初回分納金358,000円が必要になり初年度納入金合計は1,625,000円となります。
年間学費は兵庫県内の私立校の中で最も高く、関西の私立校の中でも関西学院千里国際中等部、関西大学中等部に次ぐ学費となっています。

関西学院中学部の評判・口コミ


関西学院中学部の評判や口コミは、以下のようなものが見受けられます。

施設

体育館は小フロア、卓球室、大フロアがある。
大フロアは2階から3階への吹き抜けになっている。
図書館はかなり広く、蔵書は6万冊を越えるらしい。
リクエストボックスも用意されており、書類不備がない限り9割の確率で新しく本が購入される。
年2回、貸し出し数が少ない本は段ボールに入れられ、自由に持って帰ることができる。
グラウンドは人工芝が生えている。
(在校生 / 2021年入学)

部活

学校の公式サイトで紹介されているように、運動部がよく表彰されている。
文化部では文化祭のときに1年間の成果が発表される。
(在校生 / 2021年入学)
特にタッチフットボール部やサッカー部、野球部、ラグビー部など、男子運動部が実績を残しています。
(在校生 / 2020年入学)

講座

※現在、選択講座は廃止された模様。
要相談
『みんなの学校情報』より (https://www.minkou.jp/junior/school/review/12868/)

関西学院中学部の入試対策


関西学院中学部の入試について、分析してみましょう。

算数

算数の試験構成・対策と、昨年の出題との比較です。

出題内容構成

大問にして全6題で構成され、内容は大問1が計算問題を4題、大問2では一行問題を5題、大問3からは途中式や考え方も書き残します。
「グラフを読み取る問題」が今回も出題されたほか、「コツコツ調べる系」の問題、図形、速さ、規則性などの単元からもバランスよく出題されました。

昨年との比較

ここ数年大きい割合を占めている文章題は、今年も昨年と同様に、全体の約半分ほどの出題量でした。
A日程では昨年は出題されなかった数・規則性の問題が、計算問題と同程度の割合で、その分図形問題の割合が減りました。
B日程は昨年とほとんど同じような出題でしたが、文章題がやや増えた分、数・規則性の問題や図形問題の量が例年に比べ少な目となりました。

対策

大問3以降は途中式や考え方も書き残すため、解答が正解ではなくても部分点をもらえるチャンスがあります。
演習や過去問に取り組む際には、限られた解答スペースに見やすい文字、整理された文章で書くことができるように練習しておきましょう。
自分の考えを分かりやすく採点者に伝えるという意識が大切です。

国語

国語の試験構成・対策と、昨年の出題との比較です。

出題内容構成

A・B日程ともに文章題2題の構成になっており、論理的文章と文学的文章の2種類が出題されます。
設問のタイプは記述問題が中心で、文中の語句を使用して解答しなければならないような、解答形式に条件があるものが多く出題されています。

昨年との比較

例年通り記述問題中心の出題となりました。
A日程では、昨年と比較すると論理的文章の割合がやや増えており、その分知識問題の割合が減りました。
B日程では、2021年以来となる古典作品の出題がありました。
そのため文学的文章の割合が増えました。

対策

字数指定のない問題が出題されることもあるため、解答スペースの大きさから大体の字数を予測する練習をしておきましょう。
知識問題では、品詞の分類や類義語・対義語など様々な問題が出題されているため、バランスよく学習しておくことが大切です。
また、漢字の書き取り問題に対応できるよう、普段から漢字に注意しておきましょう。

理科

理科の試験構成・対策と、昨年の出題との比較です。

出題内容構成

生物・化学・地学が1題、物理が2題の合計5題で構成されています。
小問数は例年通りでしたが、化学分野が小問数2題のみの極端に少ない出題となりました。

昨年との比較

昨年に比べて化学分野の出題が約4分の1程度まで減少し、その分物理分野の割合が増えました。
生物と地学に関しては昨年と同程度の割合となっています。
物理分野では、10年ぶりに磁石と熱に関する問題が出題されました。

対策

教科書の生物の実験・観察については、実験手順や色の変化といった詳細な部分も身につけておきましょう。
計算に関しては標準的な難易度の問題が中心なので、正しい解き方を身につけておくことが大切です。

関西学院中学部に合格するためには?


関西学院中等部に合格するために大切なことについて、解説します。

復習する時間・習慣を作る

中学受験で最も重要なのは、勉強を毎日継続することです。
そのため、机に向かって勉強する習慣をつけることが大切です。
まずは短時間でも構わないので、決まった時間に勉強する意識を持ちましょう。

算数は量を大切に

算数の勉強では、量をこなすことが大切です。
基礎となる計算力は日々の積み重ねで養われていきます。
毎日コツコツと取り組みましょう。
植木算や面積図のような特殊解法については、基本的な問題を繰り返し解くことが重要です。
解法のパターンを瞬時に判断できるように練習しておきましょう。

隙間時間を活用する

受験勉強を効率的に進めるためには、隙間時間を上手く活用することが大切です。
授業開始までの空いた時間や夕飯までの時間など、改めて意識してみると勉強に充てることのできる時間が見つかるはずです。
隙間時間で勉強する場合は、社会の歴史年表や漢字などの暗記が必要なものをおすすめします。

中学受験対策が出来る学習塾に入る

志望校に合格するためには、中学受験対策が出来る学習塾に入ることが効果的です。
中学受験では、長期的な勉強計画が必要です。
学習塾に通うことで学習習慣を身につけることができ、学習環境の確保や勉強に対する意欲向上などのメリットがあります。
受験では、学力だけでなく受験情報も大切です。
学習塾では、志望校の入試問題の傾向や面接対策など、受験に詳しい知識を持った講師からの指導を受けることができます。
こういったメリットを踏まえて、学習塾に入ることを検討してみるのもいいでしょう。

まとめ


今回は関西学院中学部の基本情報、入試情報や出題傾向・対策、評判・口コミ、合格するためのポイントなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
関西学院中学部では、キリスト教教育を通じて世界で活躍することのできるグローバルリーダーを養成しています。
進学先については、約9割の生徒が関西学院大学に進学しているようです。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
関西学院中学部まとめはこちら
公式サイト:関西学院中学部