大阪桐蔭中学の倍率や偏差値・難易度は?入試情報や対策方法・傾向についても解説

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カテゴリ:学校情報

大阪桐蔭中学校は、大阪府大東市に所在する私立中学校です。
学校法人大阪産業大学によって設置されました。
前身は昭和末期の生徒急増期に生徒を受け入れた臨時分校で、現在では多彩な学校行事や部活動が人間的な成長を育んでいます。
本記事では大阪桐蔭中学校の基本情報や入試情報、入試傾向・対策についてまとめています。
気になる偏差値・倍率・口コミについても徹底解説しているため、是非参考にしてください。

大阪桐蔭中学とは?

大阪桐蔭中学・高等学校の基本情報・特色

学校名 大阪桐蔭中学校
ふりがな おおさかとういんちゅうがっこう
所在地 〒574-0022 大阪府大東市中垣内3丁目1−1
最寄り駅 JR片町線 野崎駅
電話番号 TEL 072-870-1001(代表)
公式HP https://www.osakatoin.ed.jp/
生徒数 中学校:791名 

大阪桐蔭中学校は「鼎立成りて碩量を育む」を掲げ、徳育・知育・体育、三つのバランスのとれた全人教育と人間形成をめざし、中・高6か年の一貫教育を行うことで、社会に対しての真の時代の担い手を育成することに努めています。

大阪桐蔭中学の指導内容

大阪桐蔭中学校の指導内容についてまとめてみました。

6年制一貫教育

生徒の成長意欲に応えられる、信頼のできるカリキュラムで、クラス替えは年に一回です。
本人の希望進路や成績・適性を総合的に判断した上で、コース変更ができる場合もあります。
授業は月曜日から土曜日で行い、毎日2回小テストをすることによって学習内容の定着をはかります。
授業日数は年間265日あり、長期休暇中でも学校を開放しているので自習ができるようになっています。
大阪桐蔭中学校には、以下の2つのコースがあります。
・英数選抜コース
東京大学、京都大学、国公立大学医学部を中心に目指すコースです。
・英数コース
難関国公立大学を目指すコースです。

進路指導

生徒自身の希望や適性を考慮した上で、大学での学びに繋がる進路指導を実施しています。

大阪桐蔭中学の入試情報・難易度は?


進路指導には3つのポイントがあります。
①3者(生徒・保護者・教員)の信頼関係を築いていくことから始める
②自らの個性を発揮できる多様な機会を提供
③大学に関する情報が豊富
上記の3つを説明すると
①については面談・三者面談・学年懇談を定期的に行います。
②はどういった分野に興味があるのかを能動的に探り当てられるような環境づくりに努めています。
③は進路指導部では、各大学別のデータを豊富に取り揃えているため、データに基づいた的確なアドバイスを受けることができます。

大阪桐蔭中学の入試概要

※2023年度の募集要項です

全入試方法共通

募集人数 英数選抜(ES)コース90名 英数(E)コース135名 合計225名
配点 国語 :(60分)120点
算数 :(60分)120点
理科 :(40分)60点
社会 :(40分)60点
英語 :(約10分)60点

大阪桐蔭中学校では、英数選抜コース90名、英数コース135名の合計225名を募集しています。
両コースで専願・併願の募集を行っており、専願受験の場合、併願受験よりも合格最低点を低く設定しています。
また、募集人数に関して、男女別の定員は設けられていません。

前期・後期入試

試験日程 2023年1月15日(前期) 1月16日(後期)
試験科目 ・4教科型:国語・算数・理科・社会
①「4教科の合計点」②「国・算・理の合計点を1.2倍(360点満点)」のうち、いずれか高い方の得点で合否を判定する。
・3教科型:国語・算数・理科
「国・算・理の合計点を1.2倍(360点満点)」した得点で合否を判定する。

前期入試・後期入試ともに、試験科目に変わりはありません。
4教科型と3教科型の2種類を実施しています。

S特別入試

試験日程 2023年1月17日
試験科目 ・2教科型:算数・理科
「算・理の合計点を2倍(360点満点)」した得点で合否を判定する。

S特別入試では、算数・理科の2教科で受験することができます。
理系科目が得意な方におすすめの入試方法です。

L特別入試

試験日程 2023年1月18日
試験科目 ・2教科(国・算)型:国語・算数
「国・算の合計点を1.5倍(360点満点)」した得点で合否を判定する。
・2教科(算・英)型:算数・英語(インタビューテスト※)
「算・英の合計点を2倍(360点満点)」した得点で合否を判定する。
※英語は、インタビューテスト(面接試験)を実施する。

L特別入試では、国語・算数または算数・英語の2教科で合否を判定します。
算数・英語を受験する場合、英語は約10分のインタビューテストによって評価されます。

優遇措置

入学試験の教科「英語」において、次の英検取得級により入試点数を保障します。

準2級 30点
2級 40点
準1級以上 50点

大阪桐蔭中学校の入試では、2教科で受験することのできる入試方法もあるため、自分の得意な科目で受験することができます。
英語検定を取得している方は、優遇措置なども活用すると良いでしょう。

大阪桐蔭中学の偏差値

大阪桐蔭中学校の偏差値について紹介します。

入試方法 コース 専願 併願
前期 E 45 46
ES 52 54
後期 E 51 49
ES 53 55
L特別選抜 E 49 51
ES 54 56
S特別選抜 E 50 52
ES 54 56

大阪桐蔭中学校の偏差値は入試方法・コースによって様々ですが、まとめると45-56になります。
大阪府内の偏差値順位は229校中15位、全国の偏差値順位は2168校中278位と、偏差値順位にすれば上位に属する中学校と言えます。

他の中学と偏差値を比較すると

次に大阪桐蔭中学校も含めた他校3校と比較します。

学校名 偏差値
大阪桐蔭中学校 45-56
明星中学校 43-55
同志社香里中学校 51-56

大阪桐蔭中学校は、明星中学校や同志社香里中学校と同程度の難易度になっています。
しかし、一番偏差値の低いコースで考えると、大阪桐蔭中学校は明星中学校より難易度が低く、同志社香里中学校よりは難易度は高くなります。

大阪桐蔭中学の倍率

次に大阪桐蔭中学校の倍率について紹介します。

入試方法 コース 専願 併願
前期 E 1.83倍 2倍
ES 1.92倍 1.27倍
後期 E 1.43倍 2倍
ES 2倍 1.25倍
S特別選抜 E 1倍 1.33倍
ES 3.07倍 1.45倍
L特別選抜 E 回し合格以外合格者なし 2倍
ES 3.17倍 1.54倍

大阪桐蔭中学校の倍率は1倍~3.07倍に分布しています。
また、英数選抜コースから英数コースへの回し合格もありますが、上の表は回し合格を除いたものを記載しています。

他の中学と倍率を比較すると

偏差値の時にも比較対象となった明星中学校と同志社香里中学校と次は倍率を比較します。

学校名 倍率
大阪桐蔭中学校 1倍~3.07倍
明星中学校 1.25~1.42倍
同志社香里中学校 2.1倍~3.1倍

明星中学校は比較的ふり幅が少ないですが、受験する試験形式・コース・専願か併願かによって大阪桐蔭中学校と同志社香里中学校は倍率に差が開いています。

大阪桐蔭中学の入試傾向・対策方法


続いて、大阪桐蔭中学校の入試傾向と対策について解説します。

国語の入試傾向・対策

例年、試験時間は60分で読解問題と漢字の書き取り問題が出題されます。
個別の会独自の大阪桐蔭中学の国語の入試対策として、読解問題の難度が高いため、分からない問題は飛ばして知識問題からしっかり解ける力を強化していきます。
漢字の問題などすぐに解答できるところから取り組み、平易な問題で得点できるように普段から学習していきます。
過去問演習はペースをつかむために、時間を計りながら行うことが重要で、まずは易しめの読解問題から取り組み、数を多くこなしていきます。
易しめの読解問題に慣れてきたら、難しい読解問題にも挑戦していき、より実戦的な力を付けていきます。

算数の入試傾向・対策

例年、試験時間は60分で数の性質や図形問題などが出題され、難易度は基本〜標準レベルです。
大阪桐蔭中学校は、算数の基本的な問題が多く出題される傾向にあります。
個別の会独自の大阪桐蔭中学の算数の入試対策として、数学の基本問題でいかに高得点を取ることができるかが合格のカギとなり、基礎力を向上させていきます。
過去問練習も有効ではありますが、塾のテキストなどで各分野の基本問題を高い精度で正解できる練習も合わせて行います。
そのためには、教科書を中心に学習し、基礎知識をしっかりと身につけることが大切です。
自分がどの問題を解くことができなかったのか把握するため、ミスした問題はノートなどにまとめておき、反復練習してミスを減らすと同時に見直しの習慣をつけると、精度が高まります。
また、問題を解き終わったら必ず見直しをして、ケアレスミスなどがないか担当講師がしっかり確認していきます。

理科の入試傾向・対策

例年、試験時間は40分となっています。
個別の会独自の大阪桐蔭中学の理科の入試対策として、教科書範囲の基礎知識をしっかり身につけさせます。
理科の配点は、他教科に比べると低い傾向にありますが、僅かな点差が合否を分ける原因になります。
そのため、基本事項は抜けがないように普段から学習していきます。
また、時事的なトピックスが、問題文のリード部分として使用される傾向があるため、普段からニュースや新聞などに意識して触れさせていきます。
過去問演習では時間配分を意識して繰り返し練習を行い、大問1の基本問題を絶対に落とさないように指導していきます。

社会の入試傾向・対策

例年、試験時間は40分となっています。
個別の会独自の大阪桐蔭中学の社会の入試対策として、苦手分野を作らないようまんべんなく学習させていきます。
社会の配点は、他教科に比べると低い傾向にありますが、僅かな点差が合否を分ける原因になります。
そのため、基本事項は抜けがないよう正確に学習していきます。
また、過去問対策を繰り返し行い、出題傾向を体に慣れさせていきます。
試験直前には、過去問で間違えたポイントと、時事問題や統計資料を見て、担当講師が細かく確認していきます。

大阪桐蔭中学の学費

入学時に要する費用 入学金 200,000円
積立金 200,000円
生徒会会費 6,000円(入会費1,000円含む)
桐友会会費 40,000円(入会費10,000円含む)
副教材費 約 4,500円(合格者登校日)
制服、体操服、鞄等 約 152,000円~(合格者登校日)
学費その他 授業料 年額 660,000円
(9月と1月に330,000円ずつ納入)
副教材費 約 40,000円(入学後)
カナダ研修旅行費 約 420,000円

※「積立金」とは以下の①~③に充てる費用
①学習合宿などの宿泊研修費用(カナダ語学研修旅行を除く)、年間行事に関する費用
②こども総合保険の保険料
③美術・技術・家庭科等の実習費、模擬試験代、MP3プレーヤー(英語教材)、冷暖房費等

大阪桐蔭中学の評判・口コミ


・とにかく先生たちが若くて熱心。
自らも桐蔭を卒業して京大に合格した実話を元に指導してくれ説得力がある。
この先生たちに任せて言われた通りの事をやっていれば確実に学力が伸びると感じる。
テストの点数だけでなく、日頃の取り組み姿勢、頑張りも見て声をかけてくれる。
学習量はめちゃくちゃ多く大変だが、ついていけば生徒たちも楽しんでやりがいを感じている。
・一年生の初めから大学合格に向けて指導、授業があるので子供もそれがごく自然になってきており、常に受験を見据えて勉強しています。
宿題も多いですが、すべては受験につながるので、子供自身勉強習慣がつき、家に帰ってからも勉強しています。
・厳しいかもしれませんが、今からきっちり叱ってもらう、その中でどれだけ頑張れるか、先生方は熱心の方が多いと思うので、子供はその中で育っていって欲しいと思います。
・先生が親身で、生徒も保護者も勉強や友人の相談がしやすい。
子どもが弱い科目をしっかりサポートしてくれる。
・思っているようなスパルタ教育とは全然違い、授業中も笑いがあり楽しみもあります。
毎月のようにイベントがあり、学習合宿を来年も行きたいと言った時にはびっくりしました。
参考:「みんなの中学情報」https://www.minkou.jp/junior/school/review/12544/
「みんなの高校情報」https://www.minkou.jp/hischool/school/review/750/o=3/#reviewlist
先生方の評判がかなりよく、生徒に対して親身になって熱心に指導して下さる先生が多いようです。
学習量が多く指導が厳しいという意見もありますが、生徒と先生方が良い関係を築いているため、楽しんで勉強ができているようです。

まとめ


大阪桐蔭中学校・高等学校は男女共学の私立の中高一貫校であり、中高6年間を見据えた勉強スケジュールにより、受験に強い生徒を育て、高い大学合格実績を誇る学校です。
一年次から受験に向けた指導や授業を行い、生徒一人ひとりの進路に沿ったカリキュラムを選択できます。
また、部活動にも力を入れており、文武両道で健やかな人格を養成しています。
今回は大阪桐蔭中学校・高等学校の特徴、学費、偏差値・倍率、入試傾向・対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
大阪桐蔭中学校まとめはこちら
公式サイト:大阪桐蔭 中学校高等学校