関西大学中等部の偏差値や倍率は?難易度や入試傾向・対策方法についても解説

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カテゴリ:学校情報

本記事では関西大学中等部の入試傾向や学費・合格最低点など、受験に関する情報についてまとめています。
記事内では入試対策方法や偏差値・倍率についても解説しているため、関西大学中等部の受験を検討している方は必見のコラムです。
中学受験を検討している方や志望校を選んでいる方は是非参考にしてください。

この記事を読むとわかること
  1. 関西大学中等部の特色
  2. 関西大学中等部の学費や偏差値・倍率
  3. 関西大学中等部の入試傾向と対策

関西大学中等部とは?

関西大学中等部とはどのような学校なのでしょうか。
情報をまとめました。

関西大学中等部の基本情報

まず関西大学中等部の基本情報についてご紹介します。

学校名 関西大学中等部
ふりがな かんさいだいがくちゅうとうぶ
設立年 2010年
所在地 〒569-1098 大阪府高槻市白梅町7番1号
アクセス ・JR京都線「高槻駅」下車徒歩7分
・阪急京都線「高槻市駅」下車徒歩10分
電話番号 072-684-4326(代表)
公式HP https://www.kansai-u.ac.jp/junior/index.html
生徒数 349人(2024年5月現在)
併設・関連校 関西大学、関西大学幼稚園、関西大学初等部、関西大学高等部

関西大学中等部は、初等教育から高等教育までの小中高一貫教育を行っている、男女共学の私立校です。
大阪市内、兵庫や京都からもアクセスしやすく、また、開校されたのが2010年と比較的新しい学校のため、設備が整っており充実しています。

関西大学中等部の特色

学力を定着させ、向上と倫理観と品格を兼ね備えた人間力を養成し、希望進路の新しい可能性を開く総合的な学力・探究能力を身につけるため5つの力を育みます。
まず1つ目は、確かな学力です。
企画的な課題によって自習習慣の定着、学力向上を目指し、一貫校ならではの高等部・大学と提携した発展的な授業を実施しています。
また、計画的に模試を行い、面談を通して進路意識をゆっくり培っていきます。
2つ目は、健やかな体です。
各個人の心身の発達段階に応じたプログラムを実施しています。
3つ目は、国際理解力です。
海外研修、短期留学を通して、コミュニケーション力・思考力・国際理解力を育成し、異文化交流のツールとなるICTの知識と技術を習得します。
4つ目は、情感豊かな心です。
生徒会や各委員会活動、体育祭、文化祭、校外学習、研修旅行など学校行事を通しリーダー性と自主性を培います。
5つ目は、高い人間力です。
高い倫理観と品性を備えた人間を育成します。

関西大学中等部の学費

関西大学中等部の学費について、以下の表にまとめました。

入学金と授業料

関西大学中等部の入学金と授業料はこのようになっています。
その他、諸費用がかかる場合もございますので詳細は学校HPをご確認ください。

入学金 200,000円
授業料(年額) 700,000円
施設費(年額) 200,000円
学校制定品(制服等) 約124,000円
生徒会費(年額) 1,000円
学年諸費(年額) 96,000円
給食費(年額) 96,000円
教育後援会会費(年額) 15,000円

※上記入学金及び授業料は、2023年度のものです。
(2024年度以降については、一部改定することもあります)

その他の費用

その他費用はこのようになっています。

中三の海外研修旅行費(カナダ) 約360,000円
個人情報端末費(タブレット) 約64,000~約82,000

※タブレット教材は、保証により金額が異なる
関西大学中等部の学費・諸費用等の合計は約1,874,000円です。
学費だけでみると、年額1,108,000円になり、大阪府内の私立校の中では2番目に高い結果になっています。

関西大学中等部の入試情報・入試概要

次に、2025年度の関西大学中等部の入試情報・入試概要をご紹介します。

入試日 ➀前期:2025年1月18日(土)
②後期:2025年1月19日(日)
募集人数 【前期】「4教科・3教科型」 約60名  「英検加点型」 5~10名
【後期】「2教科型」 5~10名
出願方法
期間
インターネット出願 受験料:20,000円
12/16(月)~1/4(火)午後15時00分
入試科目
配点・時間
【前期】「4教科・3教科型」

科目 国語 算数 理科 社会
配点 100 100 100 100 400
時間 45分 45分 45分 45分

【前期】「英検加点型」

科目 国語 算数
配点 100 100 150
時間 45分 45分

【後期】「2教科型」

科目 国語 算数
配点 100 100 200
時間 45分 45分

判定方法
【前期】
●4教科・3教科型
出願時に以下の➀、②のいずれかを選択して受験する。
➀4教科(国・算・理・社 各教科100点満点)を受験し、4教科(国・算・理・社)の合計点(400点満点)
・3教科(国・算・理)の合計点×4/3(400点満点換算)
・3教科(国・算・社)の合計点×4/3(400点満点換算)
上記のうち、最高得点のものを受験生の得点とする。
②3教科(国・算・理 各教科100点満点)を受験し、合計点×4/3(400点満点換算)したものを受験生の得点とする。
➀および②を一括して合格判定を行う。
●英検加点型
2教科(国語・算数 各教科100点満点)を受験し、2教科の合計点×1/2(100点満点換算)と、英検加点(50点満点)の合計(150点満点)で合否判定を行う。
<英検取得級>
準1級以上 50点 2級 45点、準2級 35点、 3級 20点
※加点対象者は3級以上です。
※取得有効期間は小学4~6年生とし、合格証明書に記載された資格認定日が2021年4月1日~2023年12月31日のものを有効とする。
※前期4教科・3教科型と前期英検加点型の同時受験はできません。
【後期】
●2教科(国語・算数 各教科100点満点)の合計(200点満点)で合否判定を行う。

合格発表日 【前期】1/20(月) 15:00 【後期】1/21(火) 12:00
本校ホームページにて発表
合格者には、合格通知書ならびに入学手続きに関する書類を郵送します。

関西大学中等部の入試日程は前期と後期に分かれています。
前期の「4教科・3教科型」と「英検加点型」は同時に受験することができないため注意が必要です。
募集人数に関して、男女別の定員は設けられていません。

関西大学中等部の合格最低点や平均点

関西大学中等部の各科目の合格最低点・平均点は以下の通りです。

各科目の合格最低点と平均点

入試名(試験科目) 合格平均点/満点 合格最低点/満点
【前期】4教科(国算理社)・3教科(国算理)(国算社)型 246/400 234/400
【前期】英検加点型(国算) 101.9/150 102/150
【後期】2教科型(国算) 124.7/200 143/200

※前期4教科・3教科型は、①[国+算+理+社]、[国+算+理] ×4/3、[国+算+社] ×4/3と②[国+算+理]×4/3を一括して合格判定を行い、平均した点です。

結果から考察されること

関西大学中学部の入試は【前期】が「4教科・3教科型」と「英検加点型」に分かれているため、入試要項を確認し、自分の得意科目を考慮したうえで選択しましょう。
「4教科・3教科型」は3教科型で、(国算理)と(国算社)が選べます。
理科が得意で社会が苦手な方は(国算理)を、社会が得意で理科が苦手な方は(国算社)を選択すると有利です。
また、英語が得意な方は「英検加点型」を選択すると、有利になります。
しかし、後期は滑り止めとして出願する受験生が多くなっており、前期よりも問題の難易度が高いにも関わらず、合格最低点は、400点換算すると前期よりもやや高く、合格する難易度も前期より2倍ほど高くなっています。

関西大学中等部の難易度は?

関西大学中等部の偏差値と倍率をまとめてみました。

関西大学中等部の偏差値

入試名 偏差値
前期 56
後期 58

関西大学中等部の偏差値は54₋58です。
大阪府内の偏差値順位は441校中32位、全国の偏差値順位では3,578校中417位となっています。
偏差値は55以下ですが、卒業進学者の約7割が関西大学に進んでおり、約3割は難関国公立大や関関同立レベル以上の私大に進んでいます。

関西大学中等部の倍率

入試名 受験者数 合格者数 倍率
【前期】4教科・3教科型 110 62 1.78
【前期】英検加点型 14 9 1.56
【後期】2教科型 194 48 4.04

関西大学中等部の倍率は1.56~4.04倍に分布しています。
後期は滑り止めとして受験する生徒がいるため、前期と比べて受験者数が約2倍ぐらい多くなっています。
一番合格しやすいのが【前期】英検加点型、そして合格難易度が高いのが【後期】2教科型という結果になっています。

他の学校と比較すると?

同じ関西大学の併設校扱いである関西大学第一中学校(大阪府)・関西大学北陽中学校(大阪府)と比較してみました。

学校名 偏差値
関西大学中等部 54-58
関西大学第一中学校 55
関西大学北陽中学校 50-53

関西大学第一中学校は大阪府で441校中72位で、関西大学北陽中学校は大阪府で441校中93位の学校です。
関西大学中等部は偏差値54-58であり、大阪府で441校中32位ですので、関西大学第一中学校と関西大学北陽中学校より高いことが分かりました。
入学時の偏差値であり、学問に力を入れている関西大学中等部は6年一貫の「探求学習」によって高い思考力と人間力を育むため、難関大学への進学率が高いようです。

関西大学中等部の入試傾向や対策方法

関西大学中等部の入試について分析していきましょう。

国語の入試傾向・対策

国語の入試傾向と対策はこのようになっています。

国語の問題構成

試験時間は45分、配点は100点です。
論説文・説明文と物語文からなる読解問題2題と、知識問題1題の出題です。
漢字などの知識問題も、最後の大問で出題されます。
個別の会独自の関西大学中等部の国語の入試対策として、全体的に標準的な難易度で構成されています。

読解問題と時間ペースが鍵

読解問題の文章量が非常に多いという特徴があり、特に読解問題は物語文の文章量が多い傾向にあるため、普段の授業から読解問題をいかに早く正確解くか、また試験の時間配分をしっかり出来るかを常に意識させて指導しています。
関西大学中等部の過去問に数多く挑戦し、問題を解くペース配分に慣れさせていきます。
そのために、普段から読書をするなどして読解力と速読力、そして語彙力を養うことを習慣化させています。

算数の入試傾向・対策

算数の入試傾向と対策はこのようになっています。

算数の問題構成

試験時間は45分、配点は100点です。
全体的な問題の難易度は標準的ですが、問題後半の図形問題には注意が必要です。
図形問題はじっくりと細部まで読み込む必要があります。

時間配分を意識した学習

個別の会独自の関西大学中等部の算数の入試対策として、普段の勉強から試験の時間配分に気を付けさせて、まずは解ける問題からしっかり解いていく問題の見極めと確実に得点に繋げる解答力を強化していきます。
関西大学中等部の過去問演習を繰り返し行い、問題を解くペース配分をしっかりつかませます。

理科の入試傾向・対策

理科の入試傾向と対策はこのようになっています。
試験時間は45分、配点は100点です。

基礎知識が重要

難問は見られず、標準的なレベルの問題が出題されます。
基本的な知識があれば解答は難しくないです。
個別の会独自の関西大学中等部の理科の入試対策として、過去の入試傾向から教科書を中心とした基礎知識をしっかりと身につけさせます。

過去問対策はやっておくほうが良い

また関西大学中等部の入試問題の中にはじっくりと考えて解く問題もあるので、普段の授業から過去問を数多くこなし、解き方をマスターさせていきます。
高得点勝負になるため、ケアレスミスは致命的になるので計算後は必ず見直しを徹底させています。

社会の入試傾向・対策

最後に社会の入試傾向と対策です。

社会の問題構成

試験時間は45分、配点は100点です。
例年、難易度は標準レベルです。

時事問題が出題される

時事問題が出題されることと、グラフ・資料問題が頻出であることが特徴です。

まずは教科書内容を完璧に

個別の会独自の関西大学中等部の社会の入試対策として、時事問題への対策としては普段からニュースや新聞などに目を通させ、新しい出来事に関心を抱かせ、グラフ・資料問題への対策は、教科書の隅々まで目を通させ、資料集など細かい情報も学習させていきます。
普段の授業から関西大学中等部の過去問演習を繰り返し行い、グラフ・資料問題への苦手意識を克服させていきます。

関西大学中等部への受験対策なら個別の会

関西大学中等部の入試は、出願時に4教科型または3教科型から選択することができます。
傾斜配点が導入されているため、苦手な科目はもちろん得意な科目の点数を伸ばすことも重要となってきます。
出題される問題は、どの科目も標準的なレベルでの出題ですが、基本的な知識がないと回答ができない問題や、細部まで読み込まないとならない問題も出題されています。
また、ケアレスミスを無くすためにも問題を解き終わった後の見直しも重要となってきます。
基礎知識の徹底はもちろん、見直しする習慣をつけるなど細かいところまで個別の会ではサポートさせていただきます。
プロ講師による個別授業となりますので、生徒一人一人のペースに合わせて授業を進めることができます。
分からないところをその場で質問でき、解決するまで向き合えるところも個別指導の魅力の一つです。
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関西大学中等部の評判・口コミ

関西大学中等部の口コミや評判について詳しく解説していきます。

総合評価されている口コミ

まずはこちらの口コミを見ていただきたいです。

厳しすぎず緩すぎず、生徒の個性と能力を伸ばす環境だと感じています。
初等部生と中学受験生の壁もありません。
子どもに聞く限り、学力面でも、学力推移調査(業者試験)や中間・期末考査で入学方法による差は感じないそうです。
入学後3カ月もすれば、勉強習慣・生活習慣・目的意識の差で学内成績が決まる印象です。
このほか「給食」があるので親は助かります。
(2021年入学/保護者)

引用:みんなの中学情報

大学附属校であるものの、国公立への進学も可能なことを挙げられている保護者の方が多いです。
また施設や給食に関しても好評価を得ています。

学習環境に関する口コミ

続いて学習環境に関する口コミです。

日々の課題と小テストがまめにあるため、学校の勉強さえきっちりこなしていたら塾に行く必要はないかと思う。
課題提出やテストのやりなおしなど、かなりマメにチェックしてみてくれてて、何ができてて出来ていないのかデータ化して把握してくれているので、親としては非常にありがたい。
(2022年入学/保護者)
補習などはしっかりしてくれ、しっかり高等部に上がれるようサポートしてくれる。
(2021年入学/保護者)
多くの授業で試験対策までしてくれます。
学校の課題をこなしていれば、十分についていけると思います。
ただし先取学習がないので、国公立大学や私立トップ校への進学を考えている方は、進学塾や予備校の併用がベターだと思います。
(2021年入学/保護者)
引用:みんなの中学情報

学習環境に関して、好評価のコメントが多いです。
学習のサポートは整っているようです。

まとめ

今回は、関西大学中等部の特徴や偏差値・倍率、入試の傾向と対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
関西大学中等部では、難関国立大学や関西大学への内部進学に適したカリキュラムで授業・指導を行っており、その結果、高い合格実績を残しています。
特に関西大学に進学を考えている方には有利になる学校だといえます。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
関西大学中等部まとめはこちら
公式サイト:関西大学中等部