金蘭千里中学校の偏差値や倍率は?難易度や入試傾向・対策方法についても解説

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カテゴリ:学校情報

本記事では、金蘭千里中学校の入試傾向や学費・合格最低点など、受験に関する情報についてまとめています。
記事内では入試対策方法や偏差値・倍率についても解説しているため、金蘭千里中学校の受験を検討している方は必見のコラムです。
中学受験を検討している方や志望校を選んでいる方は是非参考にしてください。

金蘭千里中学校とは?


まずは金蘭千里中学校の基本情報について紹介します。

金蘭千里中学校の基本情報

以下、金蘭千里中学校の基本情報です。

学校名 金蘭千里中学校
ふりがな きんらんせんりちゅうがっこう
所在地 〒565-0873 大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号
アクセス ・地下鉄堺筋線・阪急千里線「北千里駅」下車徒歩約10分
・地下鉄御堂筋線・北大阪急行・大阪モノレール(千里中央経由)「千里中央駅」下車、阪急バス175系統「金蘭会学園前」下車
・大阪モノレール(山田経由)「山田駅」下車、阪急千里線に乗換え1駅で「北千里駅」
・近鉄バス(阪大本部前経由)JR茨木・阪急茨木から近鉄バス「阪大本部前」行き終点下車徒歩約20分
設立年 1965年
電話番号 06-6872-0263
公式HP https://www.kinransenri.ed.jp/
生徒数 573名(男子:203名、女子:365名) ※2023年現在
併設・関連校 保育園・金蘭千里高等学校・千里金蘭大学

金蘭千里中学校は大阪府吹田市にある、中高一貫・男女共学の私立校です。
完全中高一貫校のため、高校入試は行われていません。
少人数ですが各難関大学への高い合格実績をもつ進学校となっています。

金蘭千里中学校の学費は?

次に金蘭千里中学校の学費を確認していきます。

中学校の学費

学費や制服等どれくらいかかるのか表にまとめてみました。

入学金 240,000円
授業料(年額) 659,000円
施設費(年額) 36,000円
保護者会費 7,200円
学年費(年額) 118,000円
学校制定品(制服等) 約51,000円 
学校制定品(靴等) 約42,000円
学校制定品(夏用制服等) 約16,000円
副教材、鞄等 約31,250円

その他の諸費用

iPad、アップルペンシル 69,487円
総合補償制度(こども総合保険) 21,000円

いかがだったでしょうか?
金蘭千里中学校の年間学費は、大阪の私立中学校の中でも上位に入っています。

金蘭千里中学校のコースは?

続いて、金蘭千里中学校にはどのようなコースがあるのか見ていきましょう。

金蘭千里中学校のコース

金蘭千里中学校では、中高一貫校である強みを最大限に活かした6年一貫教育を行っています。
コース選択はないので、選択分野だけに限らず、幅広い学習を行うことができます。
以下、金蘭千里中学校の教育の特徴についてまとめてみました。

20分テスト

金蘭千里中学校では、一般的な定期テストを行いません。
代わりに、1教科20分の小テストを毎日実施します。
1回のテストで約2週間分の授業内容がテスト範囲となります。
1週で5教科の小テストを網羅的に行うことができるので、生徒が自分の学習状況を把握するのに役立ちます。
また、生徒一人ひとりの状況に合わせて、追試なども実施しています。

国・数・英に時間と労力を充当

国語・数学・英語の授業を重視し、多くの時間と労力を注ぎます。
そのため、数学・英語の授業においては、中学3年と高校1年で生徒の理解度に応じて、学期ごとにクラスを入れ替え、授業を行います。
中学1年から高校2年の間には、英会話をネイティブスピーカーの教員とともに徹底的に行います。
高校3年生では、受験対策として自由英作文を指南します。

多面的な理数

高校1年までは選択分野に限らず、幅広い学問を学びます。
そのため、多面的な知識・教養を習得することが可能です。
例を挙げると、地歴公民分野では世界史・日本史・地理・現代社会・倫理・政治経済を、理科分野では物理・化学・生物・地学を、偏りなく学習します。
どの形態の大学入試にも対応できるよう、生徒の育成に力を入れています。

『先取り』学習

中学の学習範囲を中学2年で修め、高校の学習範囲は高校2年の終わりまでに修めます。
先取り学習によって、高校3年には受験対策に特化した学習を展開することができます。

個別指導

クラスごとの生徒数は約30人と少なく、高校入試の無い学校です。
これらの強みは、生徒一人ひとりに細かいサポートが行き渡るメリットがあります。
各生徒に合わせた丁寧な小論文・面接対策や、英作文の添削などの個別指導によって、金蘭千里中学校は高い合格実績を収めています。

オンライン自習

希望する生徒を対象として、自宅でも質の高い自習を行うことができるよう「オンライン自習」を支給しています。
生徒一人ひとりの成績に合わせた、毎日の学習サイクルの確立に役立てています。
こちらの「オンライン自習」制度は別途費用が掛かります。

学習記録

全学年の生徒が教育機器「Classi」を活用して、勉強時間・科目・一日の生活などの情報を毎日記録します。
記録していくことによって、1週間の勉強の振り返りが容易となり、生徒自身が状況を確認し、反省して役立てることができます。

ICT(情報通信技術)環境

金蘭千里中学校では、早い段階からICT(情報通信技術)機器を導入しています。
タブレット(iPad)などを用い、各種アプリやインターネットを通じて、授業・学級運営の効率化を図っています。
ICT機器の導入により、教員と生徒間でデータのやりとりを含む対話的授業が可能となりました。

演劇ワークショップ

金蘭千里中学校では『表現』を重視し、「ことば」と「からだ」を用いた表現を、プロの劇団俳優さんに指導していただくカリキュラムを用意しています。
言葉を用いることなく自らを表出するとともに、相手のことを受容することによって、今までにないコミュニケーションを体験します。

探究型学習「クエスト・エデュケーション」

中学生全員で「想定された正解のない問題」に挑戦します。
中学三年生になると、日本を背負う有名企業の関係者と実際にお会いして「インターン」を疑似体験します。
プログラム終盤には、企業ごとに課された商品企画などの「ミッション」に取り組み、プレゼンテーションの審査を受けます。

国内留学プログラム

生徒5名から6名と、外国人留学生1名が1グループとなり、4日間オールイングリッシュで交流を行います。
大学受験で頻出されるテーマを、金蘭千里中学校の教員が選定し、生徒は協力してグループディスカッションを行います。

金蘭千里中学校の合格平均点・最低点は?


次に、金蘭千里中学校の合格平均点・最低点について解説します。

金蘭千里中学校の合格平均点・最低点

入試名(試験科目) 合格平均点/満点 合格最低点/満点
前期A(算国理社)   237.2/360 200/360
前期E(算国英) 242.3/360 200/360
中期B(算国) 181.6/240 151/240
中期J(国) 99.8/120 90/120
中期M(算) 110.1/120 100/120
後期(算国) 163.2/240 136/240

※前期Aの採点方法は、①[国+算+社+理]、②[国+算+理] ×1.2、③[国+算+社] ×1.2の3つの形式のうち、最高点数を平均した点です。
合格最低点はそれぞれ前期55%、中期B62%、中期J75%、中期M83%、後期は60%程度となっています。
金蘭千里中学校の入試は、「前期A・E」「中期B・J・M」「後期」の3つに分かれています。
そのため、受験生は自身の得意な科目や、不得意な科目を慎重に見極めたうえで、選択することをお勧めします。
前期Eでは算国は前期Aと同じ問題を利用しているため、英語が得意な方は前期Aより有利になり、中期については算国のどちらかが得意な方は、1科目入試が有利になります。
しかし、滑り止めとして出願する受験生が多くなっており、前期よりも問題の難易度が高いにも関わらず、合格最低点は、前期よりもやや高く、合格する難易度も前期より高くなっています。
後期についても中期と同じく滑り止めとして受験する生徒が多く、やや難易度も高めとなっています。

金蘭千里中学校の難易度は?


続いて、金蘭千里中学校の難易度について簡単に紹介します。

金蘭千里中学校の偏差値・倍率

以下、金蘭千里中学校の偏差値と倍率をまとめてみました。

金蘭千里中学校の偏差値

入試名 偏差値
男子・前期A 42
女子・前期A 46
女子・前期B
男子・後期
51
男子・前期B 52
女子・後期 54

金蘭千里中学校の偏差値は42₋54です。
大阪府内の偏差値順位は229校中28位、全国の偏差値順位では2,168校中353位となっています。
偏差値は55以下ですが、卒業進学者の約7割が難関国公立大や関関同立レベル以上の私大に進んでいたり、医学部医学科への合格者も輩出している実績があります。

金蘭千里中学校の倍率

入試名 受験者数 合格者数 倍率
前期A 168 117 1.44
前期E 13 9 1.44
中期B 377 298 1.27
中期J 78 45 1.73
中期M 85 45 1.89
後期 343 232 1.48

金蘭千里中学校の倍率は1.44~1.89倍に分布しています。
中期と後期は滑り止めとして受験する生徒がいるため、前期と比べて受験者数が約2倍ぐらい多くなっています。
一番合格しやすいのが中期B入試、そして合格難易度が高いのが中期M入試という結果になっています。

他校と比較すると?

同じ関西の関西学院中等部(兵庫県)・雲雀丘学園中学校(兵庫県)・同志社中学校(京都府)と比較してみました。

学校名 偏差値
金蘭千里中学校 42-54
関西学院中等部 54-57
雲雀丘学園中学校 51-52
同志社中学校 53

関西学院中等部は偏差値54-57と金蘭千里中学校より少し高いことが分かりました。
兵庫県で140校中16位の学校になります。
雲雀丘学園中学校と同志社中学校とは偏差値はほぼ同等レベルでした。
雲雀丘学園中学校は兵庫県で140校中35位、同志社中学校は京都府で65校中19位の学校です。
入学時の偏差値であり、学問に力を入れている金蘭千里中学校は日頃から勉強することが習慣となり、定着しているので難関大学への進学率がいいようです。

金蘭千里中学校の入試対策・傾向


金蘭千里中学校の入試について分析していきましょう。

国語の入試対策・傾向

全日程共通して、論説文・物語文が出題されました。
また、前期A・E日程では資料の読み取り問題が出題され、中期B・J日程ではリーディングスキルテスト形式の問題が出題されました。
後期日程では日本語リスニング形式の問題も出題されました。
近年、知識問題がバラエティに富んだ内容となっています。
問題文中の言葉に紐づけた節句や、文学史も出題されるので、対策が必要です。
個別の会独自の金蘭千里中学の国語の入試対策として、60分という試験時間を有効に使い、長文を読み切り、着実に答える解答力・記述力を普段の授業から強化していきます。
日頃から文章を正確に読解することを意識させて、積極的に多くの文学作品などにも触れさせていきます。

算数の入試対策・傾向

出題数は大問5題、全20問の構成で、解答用紙に答えのみを記入する形式でした。
難度も標準的なものが多く、合格者平均点も7~8割程度であることから、丁寧に解いて確実に正解していくことが大切です。
個別の会独自の金蘭千里中学の算数の入試対策として、高得点勝負になるため、特に最初の計算問題はしっかり点を取れるように基本となる計算力を鍛えていきます。
また、「規則性」「割合」「速さ」「場合の数」「図形」など頻出単元からの出題が多く、日頃から上記の分野の問題演習を中心に行い、各単元の徹底した対策を行います。
基本~標準レベルの問題を中心に偏りなく取り組み、確実な得点へ繋げる訓練を重ねて、合格に導きます。

理科の入試対策・傾向

ここ数年は化学・物理・生物・地学から1題ずつで、計4題の出題が続いています。
分野によって難易度に大きな差がありますが、全体的に計算問題の難度が高く、知識問題の難度が標準的な傾向があるようです。
個別の会独自の金蘭千里中学の理科の入試対策として、実際に問題に取り掛かる際には、普段からまず解きやすい問題から解くこと、そして標準的な知識問題を確実に得点にすることを強化していきます。
その中でも物理は例年、他の分野と比べても難度の高い計算問題が出題されるため、特に入試までしっかり対策を取ります。

社会の入試対策・傾向

小問数は30問。
地理・歴史・公民の各分野がバランスよく出題されるため、苦手を作らないことが重要になってきます。
個別の会独自の金蘭千里中学の社会の入試対策として、どの分野でも共通して記号問題の割合が高いので、各分野正確な知識をしっかりと身につけさせて、誤った選択肢に惑わされないようにしていきます。
一方の記述問題では、漢字指定が多くみられるため、できるだけ早く用語を漢字で書き、覚える習慣を身に付けさせます。
特に公民分野は、時事的に話題になった事象に関連する出題が見られるため、日頃から担当講師からニュースで話題になった出来事や言葉に関するアンテナを張らせて、意識させて学習させていきます。

まとめ


今回は、金蘭千里中学校・高等学校の特徴や偏差値・倍率、入試の傾向と対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
金蘭千里中学校・高等学校では、少人数制であることを活かして生徒ひとりひとりに合わせた丁寧な指導と、学習習慣が自然と身につく様々な取り組みにより、卒業生の多くが国公立大、関関同立などの難関私立大、医療系学部に進学しています。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
金蘭千里中学校まとめはこちら
公式サイト:金蘭千里中学校・高等学校