【大阪】清風中学校・高等学校の偏差値や倍率は?入試傾向や対策法・学費についても詳しく解説

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カテゴリ:学校情報

本記事では清風中学校・高等学校に関して詳しくご紹介します。
生徒一人ひとりに合わせたコースで、小論文対策や受験対策などに力を入れた少人数の授業により、毎年難関大学に多くの合格者を送り出しています。
入試情報だけではなく、入試傾向・対策についてもまとめています。
気になる学費、先生の評判・口コミに関しても徹底解説しているため、是非参考にしてください。

清風中学校・高等学校とは


まずは、清風中学校・高等学校の基本情報に関して紹介します。

清風中学校・高等学校の基本情報

学校名 清風中学校・高等学校
ふりがな せいふうちゅうがっこう・こうとうがっこう
設立年 1945年
所在地 〒543-0031 大阪府大阪市天王寺区石ケ辻町12−16
アクセス 近鉄阪神なんば線「大阪上本町駅」下車徒歩約3分
地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目駅」下車徒歩約7分
JR大阪環状線「鶴橋駅」下車徒歩約12分
電話番号 06-6771-5757(代表)
公式HP https://www.seifu.ac.jp/
生徒数 中学校:1,056名 高等学校:1,749名 
関連校 清風南海中学校・高等学校

清風中学校・高等学校の特徴

次に、清風中学校・高等学校の特徴について詳しく紹介したいと思います。

国語力アッププロジェクト

小論文を入試に導入する大学が増えていること、東京大学や京都大学など多くの大学で、推薦入試が行われていることから、国語力を養うことが重要になっています。
中学時から自分の考えを論理的に表現出来る力をしっかり段階的に強化して、論理的な思考力を養成するプロジェクトを行っています。

週テスト

理解できていない単元を確認するため、週1回のテストを実施しています。
復習も行うことで、苦手科目の克服と学力の定着を図ります。

勉強合宿

中学1年生から高校2年生を対象として、夏休みを使用して3泊4日の勉強合宿を行っています。
各教科の補強を行い、学習習慣を身に付けます。
授業はもちろん、体験学習・スポーツ大会なども開催されます。

補習体制

担当教師が交代で行う、習熟度別と受験対策用の補習があります。
また、授業時間外に勉強を教わることができる補習科の設置もあります。
復習や受験対策を個人のコース・レベルに合わせて徹底的に行います。

小論文指導

読書・論文指導部を設置しています。
高校生を対象として、専門スタッフが添削を行い、個人面接指導も行っています。
志望校に応じた的確な指導があるおかげで、小論文を用いた入試でも多くの合格者を送り出しています。

少人数選択授業

高校2年生からは文科系・理科系と各コースに分かれ、個々の志望に合わせた少人数の授業を実施しています。

清風中学校・高等学校の学費

清風中学校の学費に関して、以下の表にまとめました。

入学金 200,000円
一括購入費(制服・制カバン等) 106,300円
授業料 第1期(4月) 150,000円
第2期(9月) 285,000円
第3期(12月) 285,000円
年間預り金(副教材・行事費用等 90,000円

清風中学校の学費は入学手続き時納入する入学金、入学手続き後納入する制服・制カバン等の購入費、そして入学後納入する授業料、年間預り金、このほか、スキー実習費や勉強合宿費が別途で加わります。
初年度納入金合計は約1,116,300円になり、年間学費は810,000円で大阪府の私立中学校の中では割高だといえます。
続いて、清風高等学校の学費は以下の通りになっています。

入学金 200,000円
年間諸費用 100,000円
授業料 第1期(6月) 100,000円
第2期(9月) 200,000円
第3期(12月) 370,000円

清風高校の初年度納入金合計は970,000円、学費は年間で770,000円かかります。
中学校と同様、大阪府の私立高校の中では割高になり、私立男子校5校中では2番目に学費が高い学校です。
上記の金額以外に指定購入品(制服・鞄等)や教材・副教材費などが別途でかかります。

清風中学校・高等学校の評判・口コミ

・先生と距離が近く、いじめや心身のことなどを相談するとすぐ対応してもらえる。
朝から般若心経を読誦するなど、修養行事として厳しい行事もあるが、精神が鍛えられ成長できる。
・先生は熱心で、男子校に特有の厳しさもあり、生徒たちの気立てがよいなど、クラスによってかわるかもしれないが、よい学校だと思う。
校則は厳しく、守らないと写経などの罰則があるが、そのおかげかきちんとしている子  が多い。
・行事が多く、部活も充実している。
悪質ないじめなどもない。
夏に勉強合宿があり、教科担当の先生方もみんな本気なので、質問があれば真剣に答えて
くれる。
参考:「みんなの中学情報」https://www.minkou.jp/junior/school/review/12166/

清風中学校・高等学校の偏差値・倍率

次に、清風中学校・高等学校の偏差値・倍率について解説します。

清風中学校の偏差値

入試名 偏差値
前期・理Ⅰ 39
後期・理Ⅰ 43
前期・理Ⅱ 47
後期・理Ⅱ 49
前期・理Ⅲ、後期・理Ⅲ 53
理Ⅲ・プレミアム 58
前期・理Ⅲプレミアム 59

清風中学校の偏差値は39‐59で、前期プレミアム・理Ⅲ選抜の偏差値が59と最も高くなっています。
大阪府内の偏差値順位は229校中9位、全国の偏差値順位では2,168校中157位と上位に属しています。

他校と偏差値を比較すると?

清風中学校 39‐59
清風南海中学校 57‐63
帝塚山学院泉ヶ丘中学校 46‐57

同じ大阪府内の中高一貫校の清風南海中学校、帝塚山学院泉ヶ丘中学校と比較してみると、清風南海中学校はスーパー特進コースの偏差値が63程度、特進コースの偏差値が57-59と清風中学校の理Ⅲコースと同程度となっています。
帝塚山学院泉ヶ丘中学校はⅡ類選抜コースの偏差値が57程度、次にⅡ類コースが53程度と清風中学校の理Ⅲ選抜と同程度の偏差値となっています。

清風中学校の倍率

試験名 受験者数 合格者数 実質倍率
前期試験 290 274 1.06倍
前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験 605 507 1.19倍
後期チャレンジ選抜試験 422 382 1.10倍
プレミアム最終選抜(国際選抜コース) 124
(8)
80
(1)
1.55倍
(8.0倍)
2023年度合計 1449 1244 1.16倍

清風高等学校の偏差値

コース名 偏差値
文理コース 61
理数コース 68
理Ⅲ6か年編入コース 71

清風高等学校の偏差値は61‐71と高く、進学先は京大をはじめとした難関大学が多くなっています。
また、国公立大学医学部医学科も目標としているため、非常にレベルが高いといえます。
大阪府内の偏差値順位は546校中14位、大阪府内私立340校中7位、全国の偏差値順位では9,802校中121位となっています。

他校と偏差値を比較すると?

清風高等学校 61‐71
近畿大学附属高等学校 63‐71
明星高等学校 65‐71

同じ大阪府内私立の中高一貫校の近畿大学附属高等学校、明星高等学校と比較してみると、近畿大学附属高等学校のSuper文理コース・明星高等学校の文理選抜コースが偏差値71と、清風高等学校の理Ⅲ6か年編入コースと同等のレベルになっています。

清風高等学校の倍率

試験名 受験者数 合格者数 実質倍率
専願 153 146 1.04倍
併願 261 258 1.01倍
2023年度合計 414 404 1.02倍

清風中学校・高等学校の入試概要


次に、入試要項の概要です。
2023年度版のものになります。

清風中学校

募集人員 365名
試験日
(筆記・面接)
①前期試験 ②前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験(午後) 1/14(土)
③後期チャレンジ選抜試験 1/16(月)
④プレミアム最終選抜試験 ⑤同(国際コース選抜) 1/17(火)
試験教科・時間・配点 ①前期試験 ③後期チャレンジ選抜試験(教室集合8:30)
国語50分/120点
算数50分/120点
理科40分/80点
社会(40分)/(80点)
合計400点
前期終了予定時刻 3教科13:00/4教科14:40
後期終了予定時刻 3教科13:00/4教科14:40
(後期W受験者)      (11:35)/  (13:05)
②前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験(教室集合16:00)
国語50分/120点
算数50分/120点
合計240点
終了予定時刻 19:20
(W受験者)     (18:15)

④プレミアム最終選抜試験 ・ ⑤プレミアム最終選抜試験(国際コース選抜)(教室集合8:30)

国語50分/120点

算数50分/120点

理科または社会40分/80点

合計320点

④の終了予定時刻(W受験者)13:00(11:35)

⑤の終了予定時刻(W受験者)13:30(12:45)

・面接試験

保護者同伴の全体面接

合格発表日 ①前期試験 ②前期プレミアム・理Ⅲ選抜試験(午後)

校内掲示:1月15日(日)11:00~16:00

Web発表:1月15日(日)11:00~1月16日(月)19:00

③後期チャレンジ選抜試験

校内掲示:1月17日(火)11:00~16:00

Web発表:1月17日(火)16:00~1月18日(水)19:00

④プレミアム最終選抜試験 ⑤同(国際コース選抜)

校内掲示:1月17日(火)19:00~20:00

Web発表:1月17日(火)21:00~1月18日(水)19:00

募集コースは以下になります。

理Ⅲ 6か年コース

東京大学・京都大学・国公立大学医学部医学科を目指すコース

理Ⅱ 6か年コース

難関国公立大学を目指すコース

理Ⅰ 6か年コース

国公立大学・難関私立大学を目指すコース

国際6か年コース

中学3年次から高校1年次にかけて長期の海外留学、日本文化を本格的に学ぶコース
清風中学校の入試は、前期、前期プレミアム・理Ⅲ選抜、後期チャレンジ選抜、プレミアム最終選抜(国際コース選抜を含む)に分かれており、W受験者(すでに清風中学校の入学試験を1度でも受験した者)は合否・合格コースを判定する際、得点に10点が加算されます。
また、国際コース受験者以外は面接試験を免除します。

清風高等学校

募集人員 普通科310名(男子)

理Ⅲ6か年編入コース╱80名

理数コース╱90名

文理コース╱140名〔特技受験50名を含む〕

試験日・集合時間
(学科試験・面接)
2月10日(金)
受験生集合 8:50
保護者集合 15:00
試験教科・時間・配点 国語50分/100点
英語50分/100点
数学50分/100点
社会50分/100点
理科50分/100点
合計500点
※「英語資格の活用」を採用しています。
外部資格検定試験を活用し、換算点数と学科試験の英語の試験結果の点数を比べ、高得点の方を英語の試験成績として扱います。
・面接試験
学科試験終了後、保護者同伴の集団面接を行います。
合格発表日 2月12日(日) 速達で郵送します。
※9:00から本校ホームページより合否照会できます。

募集コースは以下になります。

理Ⅲ 6か年編入コース

東京大学・京都大学・国公立大学医学部合格を目指すコース。
1年次は数学・英語が多めの独自のカリキュラムを実践しています。
2年次から理系・文系に分かれて、内部進学の理Ⅲコースを中心に6か年コースに編入。
3年次は受験に特化した演習を行います。

理数コース

大阪大学・神戸大学などの難関国公立大学を目指すコース。
2年次に文系理系に分かれてそれぞれに特化した授業で学び、高等教育課程を3年の1学期終了時までに全て修了して、大学入学共通テストで高得点が獲得できるよう全教科を応用的に学習し、難関国公立大学合格の実力を養います。

文理コース

国公立大学や難関私立大学合格を目指すコース。
1年次の教材・進度は理数コースと同程度で、2、3年次へ進級する時に成績や適性に合わせて理数コースへ変更が可能。
生徒一人ひとりの学力や希望の進路に対応できる柔軟な教育によって、進学実現を図ります。

清風中学校・高等学校の入試対策と入試傾向


ここからは各科目の入試対策と入試傾向についてご紹介します。
ぜひ受験の際の参考にしてください。

清風中学校の対策法

まず清風中学校受験の各科目の傾向対策について解説します。

算数の傾向と対策

大問数は5題。
これまでの入試傾向から 大問1は幅広い単元からの小問集合、大問2以降は1つの単元を4~5個の小問に区切って問う形になっています。
大問2~5の後半の小問は難易度が高くなっていますが、前半の小問からの誘導問題となっているため、個別の会独自の清風中学の算数の入試対策法としてはまずは前半部分を解き切る基礎力を養成していきます。
さらに問題誘導の意図を読み取る力も合わせて養っていきます。
また、図形分野の出題が全体のおよそ半数を占めるのが特徴であり、平面図形、立体図形がそれぞれ1つずつ大問となっているため、図形問題対策にも重点を置きます。

国語の傾向と対策

前期、後期チャレンジ選抜では大問1に物語文、大問2に論説文、大問3は新聞記事から指定された意味の語句を抜き出す問題が出題され、前期プレミアム・理Ⅲ選抜、プレミアム最終選抜においても大問1に物語文、大問2に文章の要約問題が出題されています。
個別の会独自の清風中学の国語の入試対策としては物語文の出来が合否のポイントになり、文章の大筋を読み違えない読解力を普段の授業から徹底的に身に付けさせていき、前期、後期チャレンジ選抜の大問3は、過去問を通じて出題形式に慣れさせていきます。
前期プレミアム・理Ⅲ選抜、プレミアム最終選抜で出題される大問2の文章の要約問題では、要点や要約を設問文の条件に従って素早く正確にまとめる練習を丁寧に指導していきます。

理科の傾向と対策

前期と後期チャレンジ選抜試験は大問6題、プレミアム最終選抜試験は大問4題の出題となりました。
例年、 実験から考察する問題、図やグラフから読み取って考える問題が出題され、前期試験は短めの文章で取り組みやすい問題が多い傾向にあり、後期チャレンジ選抜・プレミアム最終選抜試験は、前期試験よりも難易度が高く問題を解くのに時間を要する傾向にあります。
小問数30~40問を40分で解かなければならないので、個別の会独自の清風中学の理科の入試対策として、知識問題は早く正確に解く練習を普段から徹底し、計算問題は過去問から条件を書き出して、問題を解く練習を積み重ねていく対策を繰り返し行っています。

清風高等学校の対策法

次に、清風高等学校の受験科目について傾向対策について解説します。

数学の傾向と対策

これまでの入試傾向通り、全部で大問5問の問題構成で、難易度は標準からやや発展的となっています。
いくつかの分野の複合問題や、複数の定理を組み合わせて解く問題が多く出題されているため、個別の会独自の清風高校の数学の入試対策としてまずは普段の授業から基礎をしっかり定着させた上で、清風高校の過去問に加えて同じレベルの高校の過去問を実戦的に解き、応用力をしっかり身に着けることを徹底的にトレーニングしていきます。

英語の傾向と対策

これまでの入試傾向通り発音問題、記述問題、長文読解問題が3題の合計5題の出題形式です。
個別の会独自の清風高校の英語の入試対策として長文は分量こそ少ないですが、長文読解は3題と多いので、長文読解の出来が合否のポイントになり、速読力をつけることが大切になってきます。
速読力を磨くため、自習中の勉強から時間を測りながら多くの英文を読む練習が最も効果的です。
繰り返し練習していきます。

国語の傾向と対策

これまでの入試傾向通り、小説・随筆(または論説文)・古文の大問3題構成となっております。
個別の会独自の清風高校の国語の入試対策として、文章は標準レベルですが、選択肢が複雑な文章、または長文だったりする場合もあるので、答えの検討を慎重に行える精密さを養成していきます。
また、小説では登場人物の心情を問う問題が多く出題される傾向にあるので、心情の変化とそれによる行動の変化に注意して読み進めていきます。

理科の傾向と対策

化学・物理・生物・地学の4分野が毎年出題されていますが、化学と物理の比率がやや大きくなっています。
個別の会独自の清風高校の理科の入試対策として、問題の難易度は基礎レベルの内容が多くなっていますが、中には知識を組み合わせて解答を導き出す問題も出題されていることから、これらの問題を取りこぼさずにしっかり得点できるようにしていきます。
ただ、教科書レベルの内容をよく理解できていれば対応可能なので、教科書を読み込んだうえで演習、過去問に十分取り組んで合格点まで導きます。

社会の傾向と対策

地理・歴史・公民の3分野から計50問が出題されます。
個別の会独自の清風高校の社会の入試対策として、分量は多めですが選択問題が中心となっているので、時間内に焦らず解ききる解答力を付けていきます。
資料やグラフの読み取り問題が頻出であるのが特徴で、テキスト部分だけではなく、写真や資料にもよく目を通して、演習解説をしていきます。

まとめ


清風中学校・清風高校は中高一貫校で教育を行っている私立の男子校であり、毎年、国公立大学へ300人程の合格者を輩出している進学校です。
また、例年医学部の合格者も多数出ており、進学実績が非常に良いです。
希望の進路に合わせてコースが多数設置されていることも、清風中学校・清風高校の魅力のひとつとなっております。
今回は清風中学校・清風高校の特徴、学費、偏差値・倍率、入試概要、入試傾向・対策などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
本記事を通して興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。
清風中学校まとめはこちら
公式サイト:清風中学校・高等学校