四條畷学園中学校の偏差値!入試科目別の対策と最新傾向など徹底解説
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カテゴリ:学校情報

今回は、大阪府大東市にある私立中学校である四條畷学園中学校についてご紹介します。
本記事では、四條畷学園中学校における偏差値や入試科目別の対策、また最新の入試傾向を徹底解説します。
さらに、2024年度の偏差値データや教育の特徴、入試概要、合格に向けた具体的な学習計画まで紹介します。
四條畷学園中学校に少しでも興味のある方や受験を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
四條畷学園中学校の基本情報
まずは、四條畷学園中学校の基本的な情報について、学校概要と卒業生の進路の2つの観点からご紹介していきたいと思います。
学校概要
四條畷学園中学校は、大阪府大東市にある男女共学の私立中学校です。
四條畷学園中学校は1926年に創立され、2026年には100周年を迎える長い歴史を持つ学校となっています。
12歳から15歳までは人格形成においてかけがえのない時間であるとされています。
四條畷学園中学校では、3年後の選択肢を大きく広げるために、良質な3年間の教育を行っており、礼儀正しさや態度を身につけ、自立した生徒を育成し、そこで得た知識は自分で実際に繰り返し挑戦していくことで人は成長できるという考えが、四條畷学園中学校の教育の礎となっています。
また、教育方針の一つである「実行から学べ」を実践するために、多様な行事が実施されているのも特徴です。
卒業生の進路
四條畷学園中学校の卒業生の進路は、多岐にわたっており、国公立および私立高校への進学や専門学校への進学、そして就職が挙げられます。
主な高校合格実績としては、国公立高校において北野高校・天王寺高校・大手前高校・四條畷高校、また私立高校においては四條畷学院高校・東大寺高校・西大和高校などが挙げられます。
型どおりの成績だけで高校を決めるのではなく、生徒が自分がやりたいことを目指すために四條畷学園中学校では、生徒自身が志望校を考え、選ぶことをサポートするといった進路指導を行っています。
ですが、まだ中学生では将来の夢ややりたいことが明確に定まっていない生徒も多いため、日頃から教師と生徒の密なコミュニケーションを通して育んでいきます。
生徒自身がしっかりと目標や夢をもって次のステップへ進んでいけるよう、卒業生の声も活かした独自の進路サポートを行っています。
四條畷学園中学校の教育
続いて四條畷学園中学校の教育について見てみましょう。
「発展探究」と「発展文理」クラスの違い
目指す目標によって「発展探究」クラスと「発展文理」クラスに分かれます。
「発展探究」クラスは探究活動に特化した多彩な授業で、多様な進学先に合わせ、個々の成長をサポートします。
一人一人の目標に合わせた多彩な学習指導を実施し、学習とクラブを両立しながら有名公立・私立高校への進学を目指します。
「発展文理」クラスはハイレベルな高校への進学に特化したハイレベルな授業等で、難関国公立・私立高校への進学を目指します。
毎日の確認テストや英検2級・漢検2級・数検2級等の学習目標の設定もあり、難関高校の入試に備えています。
ICT教育と探究学習の取り組み
四條畷学園中学校では、ICT教育と探究学習に力を入れています。
ICT教育は、視覚や聴覚に訴える効率的な学習で、さまざまな知識や教養を身につけ、デジタル社会に役立つスキルを向上させます。
生徒全員にタブレット端末が支給され、情報を扱うルールのもと、自ら情報を取り、友人と情報共有し、意見交換をすることにより、楽しく知識を深めることを勧めています。
探究教育は、四條畷学園中学校の教育理念でもある実践躬行(知識を単に身につけるだけでなく実際に行うことで身につける)に通ずるものであり、授業でグループワークやプレゼンテーションを行うことで「学び合い」の授業を行っています。
また生徒自らが行先を考えて計画する校外学習や文化祭・体育祭などを行うことで、生徒の自習生徒協調性を養います。
特徴的な英語教育
四條畷学園中学校では、RC(Reading&Communication)と呼ばれる1クラスを2つに分けた少人数制の英語授業を展開しています。
教科としての英語授業だけでなく、週に2単位のネイティブ教師と日本人教師によるチームで、英語でコミュニケーションをとる力、リスニング力、リーディング力を身につけていきます。
また、ニュージーランドにある姉妹校と留学生の受け入れ交流や海外研修も行っています。
それにより、英語への興味や関心を高めた生徒たちが、英語検定にも積極的に取り組んでおり、英語検定合格者数も年々増加しています。
四條畷学園中学校の偏差値
次に四條畷学園中学校の偏差値について詳しく解説します。
2024年度の偏差値
四條畷学園中学校の2024年度の偏差値は、コースによって異なりますが44-50程度となっています。
ランキングでみると大阪府内448件中119番目の位置の偏差値です。
近いエリアで同じ程度の偏差値の学校は、大阪桐蔭中学校前期・E専願、近大附属中学校前期医薬、大阪国際中学校などがあげられます。
コース別の偏差値比較
コース別の偏差値を表にまとめました。
コース・入試区分 | 偏差値 |
---|---|
1次発展探究 | 44 |
2次A発展探究 | 44 |
2次B発展探究 | 45 |
1次発展文理 | 50 |
2次A発展文理 | 50 |
2次B発展文理 | 50 |
コース別で比べると発展探究クラスの偏差値は44-45程度、発展文理クラスは50程度となっています。
発展探究クラスは入試区分ごとに差はなく、ほぼ同じ偏差値となっています。
発展文理クラスはハイレベルな高校を目指すクラスということもあり、発展探究クラスよりも偏差値が高くなっています。
過去5年間の偏差値推移
直近5年間の四條畷学園中学校の偏差値のデータは不明でしたが、2015年~2019年の偏差値は54.3~55.7で推移しています。
2016年までは偏差値55.3~55.7を維持していましたが、2017年以降は低下し偏差値54.3と2019年まで横ばいになっています。
ただし、直近のデータではないことと、前述した2024年度の偏差値は50となっていますので、あくまで参考程度に考えるようにしましょう。
四條畷学園中学校の入試概要
次に四條畷学園中学校の2025年度の入試概要について詳しく解説していきます。
入試日程と募集人数
入試日程と募集人数についてまとめました。
試験区分 | 試験日 | 出願期間(Web出願) | 合格発表(Web速報) |
---|---|---|---|
1次試験 | 1月18日(土) | 12月2日(月)9:00 ~ 1月16日(木)16:00 |
1月18日(土)21:00 |
2次試験A | 1月19日(日) | 12月2日(月)9:00 ~ 1月19日(日)12:00 |
1月19日(日)22:00 |
2次試験B | 1月25日(土) | 12月2日(月)9:00 ~ 1月25日(土)8:30 |
1月25日(土)15:00 |
自己アピール入試(専願) | 1月18日(土) | 12月2日(月)9:00 ~ 1月16日(木)16:00 |
1月18日(土)21:00 |
算数特待チャレンジ入試(併願) | 1月18日(土) | 12月2日(月)9:00 ~ 1月16日(木)16:00 |
1月19日(日)8:00 |
コース | クラス | 募集人数 |
---|---|---|
3年コース | 発展探求 | 140名 |
発展文理 |
1次試験、自己アピール入試、算数特待チャレンジ入試は試験日・出願期間ともに同じ日程となっています。
2次試験はA・Bによって試験日・出願期間が異なりますので、受験を検討している方は必ず確認しておきましょう。
募集人数は学内進学者を含んだ140名となっています。
試験科目と配点
一般入試の試験科目と配点についてまとめました。
試験区分 | 試験科目 | 試験時間 | 配点 |
---|---|---|---|
1次試験 | 国語・算数 | 各50分 | 各150点 |
2次試験A | |||
2次試験B |
一般入試ではどの試験区分でも、試験科目は国語と算数、試験時間は各50分、配点は各150点と共通しています。
国語と算数の配点に差はないため、バランスよく学習しておくとよいでしょう。
発展探求クラスのみ連続で複数回受験をした場合は、2回目以降の日程で10~20点の加点があります。
例えば、1次試験・2次試験Aと2回連続で受験した場合だと10点加点、1次試験・2次試験A・2次試験Bと3回連続で受験した場合は20点加点されます。
算数特待チャレンジ入試(併願)
四條畷学園中学校では、特待奨学生制度を設けており、1次試験とは別に算数特待チャレンジ入試に合格した生徒の中から特待生(10名まで)の選抜を行っています。
主に併願者向けの試験となっていますが、1次試験を受験された方も受験が可能です。
試験科目は算数のみで、試験時間は60分、配点は100点となっています。
この試験に合格する目安として、60%以上の得点率が必要となります。
自己アピール入試
自己アピール入試は、四條畷学園中学校を第一志望として出願している児童を対象に選考する入試です。
応募人数は15名(発展探究クラス)です。
応募資格は、発展探究クラスに専願で入学を希望していること、小学校もしくはそれに相当する学校を入試年度の3月に卒業見込みであること、そして受験する年度のプレテストを最低1回は受験をしていることとなっています。
提出書類として、エントリーシート、自己アピール作文、自己アピール資料、小学校の通知表が必要です。
試験は作文のみとなっており、試験時間は30分、内容は「中学校に入学してがんばりたいこと」を400字で書きます。
また、同日に保護者面接も行われます。
入試科目別対策と傾向分析
次に入試科目の対策と傾向分析について詳しく解説します。
国語
国語の問題に関しては、「漢字」「語句」「短歌俳句・詩」「長文読解」などが頻出です。
漢字に関しては漢字検定6級レベルです。
語句に関しては、四字熟語・慣用句の読み方と意味をしっかりと身につけましょう。
長文読解は、説明文1題、物語文が1題出題されます。
内容について聞かれる問題の他、接続詞などの穴埋め問題も頻出します。
文章の読解力と論理的な解答ができるようにしておきましょう。
算数
中学受験の算数問題は、小学校では学習しない特殊算(濃度算、通過算、比の利用など)が出題されることが多いです。
四條畷学園中学校においても同じで、例年3題、特殊算の問題が出されます。
規則性の問題も頻出で、書き出していけば答えにたどり着けますが、規則にしたがって計算方法を見つける練習をしておきましょう。
グラフ作成問題も出ますので、定規を使って各練習もしておきましょう。
また、平面図形や立体図形も必ず出題されますので、様々な形の面積や体積の求め方を覚えておきましょう。
作文(自己アピール入試)
自己アピール入試での作文は、試験時間は30分、内容は「中学校に入学してがんばりたいこと」を400字で書くものです。
出願の際に、「小学校でどのような活動をし、成長したか」、「その体験を中学校でどのように活かしていくのか」の自己アピール作文を提出しているので、それに絡めた内容も含めると良いでしょう。
事前に作文内容が決まっているので、入試前に各練習をし本番に臨んでください。
面接(自己アピール入試)
自己アピール入試での面接は、3~5分でアピール[発表]、残りの時間を質疑応答という流れになっています。
アピール[発表]では、ダンスや武道を披露しても良くその場で見せることが難しい場合は、事前に収録した動画を見せるなどの方法でも可能です。
実績だけではなく発表する力を評価します。
また面接時の評価のポイントでは、下記になります。
・ 何をアピールしたいのか、わかりやすくまとめられている。
・ 内容についての質問に、適切に答えられる。
・ 相手の目を見て、大きな声ではっきりと話すことができる。
上記の事を意識しながら面接練習に励み本番に挑みましょう。
四條畷学園中学校の受験対策なら個別の会
四條畷学園中学校の受験対策なら個別の会をおすすめします。
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また、各生徒に細かく対応した多数のコースがあり、お子様にあったコースで丁寧にサポートしていきます。
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随時無料面談・体験授業を受付けておりますので、少しでも気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
合格に向けた具体的な学習計画
次に、合格に向けた具体的な学習計画を詳しく解説していきます。
学年別の学習スケジュールを立てる
まずは、学年別の学習スケジュールを立てましょう。
合格に向け学年別の学習スケジュールを立てることは、早期に準備を整え、計画的に学力を伸ばしていくために非常に重要です。
学年ごとに焦点を当てるべきポイントや勉強の進め方ですが、一般的に受験対策を始めるのが多い時期は小学4年生だといわれています。
そのため、小学4年生から受験対策を始める場合、まず基本的な学力をしっかりと固め、学習習慣をつけるように意識しましょう。
そして、夏休みなどの長期休暇を使って、基礎知識の定着を目指しましょう。
また、塾に通い始めるタイミングもこの時期がおすすめです。
次に小学5年生になると、受験科目の本格的な学習を開始し、志望校を意識した学習であったり、学習のペースを上げましょう。
必要な基礎力を強化し、難易度の高い問題にも取り組むことも大切です。
次に小学6年生は受験直前であり、特に重要な時期です。
春から夏にかけて、受験に向けた総仕上げを行い、受験本番に向けて実践的な力をつけましょう。
過去問演習を取り入れる
次に、合格に向け学習する際は過去問演習を取り入れましょう。
志望校の過去問を繰り返し解くことで、どのような問題が頻出なのか、出題形式や傾向を理解することができます。
また、実際の試験形式に慣れ、試験のプレッシャーに対する準備を整えることができるというメリットもあります。
過去問を解いた後、間違えた問題は必ず徹底的に復習するようにしましょう。
理解が不十分な部分はその場で補強し、同じ間違いを繰り返さないようにすることが大切です。
面接・作文対策も行う
最後に、受験するにあたって面接・作文対策も忘れず行いましょう。
私立中学の受験では学力だけでなく、受験生の人柄や表現力、思考力を評価するための項目として課されることが多いです。
面接は自己紹介や志望理由、自己PRなど、基本的な質問にしっかり回答できるようにし、模擬面接なども行い実際の面接の雰囲気に慣れておくとよいでしょう。
ただ答えるだけでなく、しっかりと自分をアピールすることが大切です。
作文はテーマに関して自分の意見をしっかりまとめ、簡潔に表現する力を養うことが大切です。
作文力を向上させるためには、日々の読書が非常に役立つため、色々なジャンルの本を読んで語彙力を増やし、その内容に関して自分の考えをまとめる練習をするとよいでしょう。
まとめ
今回は四條畷学園中学校の偏差値、入試科目別の対策、合格に向けた具体的な学習計画などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
四條畷学園中学校では、新時代を築くために、ICT教育やグローバル教育、探究授業を通して「考える力・主体性・国際性」の3つのスキル育成に力を入れています。
また、なりたい自分に合わせた「発展探究クラス」「発展文理クラス」という2つの独自のクラスがあり、希望進路の実現をサポートしています。
本記事を通して四條畷学園中学校に興味を持たれた方は、ぜひ検討してみて下さい。
公式サイト:四條畷学園中学校
この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。