開智中学校の偏差値・倍率や入試の傾向・対策方法とは|コースや学費についても解説

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カテゴリ:学校情報

開智中学校は、埼玉県さいたま市にあり、中高一貫校私立の学校です。
開智中学校はどんな学校なのか、入学する難易度はどれくらいなのか、学費はどれくらいかかるのか気になっている方は多いかと思います。
お子さんの将来のためにも、どのような学校であるのか知っておきたいはずです。
本記事では、開智中学校の特色や教科別の入学試験の対策、また生徒の希望進路に合わせた独特のコースを詳しく紹介します。
中高一貫校でもあり、高校卒業後の進路もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

開智中学校とは


まずは、開智中学校の特徴や進学難易度、学費について詳しく紹介したいと思います。
どんな学校であるのか、ぜひ参考にしてみてください。

開智中学校の特徴

以下、開智中学校の特徴です。

学校名 開智中学校
種類 中高一貫校
倍率 約2.5倍
募集人数 男子:230人 女子:150人
学区 なし
試験科目 数学、国語、理科・社会
学費 初年度のみ:75万円 年間:60万円
住所 埼玉県さいたま市岩槻区徳力186
アクセス 東武野田線「東岩槻」徒歩15分
公式サイト 開智中学・高等学校 – 学校法人開智学園 (kaichigakuen.ed.jp)

開智中学校の難易度・偏差値

開智中学校の難易度・偏差値は、以下の通りです。
開智中学校の偏差値は「59」だと言われています。
あくまでも目安です。
大学進学率が高いため、やや高めの偏差値になっています。
開智中学校に進学する難易度ですが、先端1はこちらです。

募集 受験者数 合格者 倍率
110 1360 881 1.5

「先端特」はこちらです。

募集 受験者数 合格者 倍率
30 408 136 3.0

開智中学校の学費

開智中学校は私立の学校であるため、授業料など当然発生します。
また、自宅から電車で通う方であれば、交通費のことも考慮する必要があります。

1年目 2年目 3年目
授業料 ¥500,000 ¥300,000 ¥300,000
就学旅行費 ¥9,500 ¥18,000 ¥49,000
給食費 ¥43,000 ¥43,000 ¥43,000
教材費 ¥38,000 ¥38,000 ¥38,000
交通費 ¥15,000 ¥15,000 ¥15,000
課外活動費 ¥41,000 ¥33,000 ¥14,000
衣服費 ¥145,000 ¥38,000 ¥38,000
補習学習費 ¥145,000 ¥214,000 ¥410,000
合計 ¥750,000 ¥600,000 ¥600,000

あくまでも目安です。
学費は、多少前後する可能性はあります。
また、補習学習費は「学習塾」の金額です。
3年間通う場合、約190万円の学費がかかります。

開智中学校の入試情報


ここでは、開智中学校の入試情報について紹介します。
試験概要と入試結果をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

入試要項概要

以下、入試要項の概要です。
2022年度版のものになります。

先端1入試日 2022年1月10日
募集人数 110名
集合時間 午前8時30分
試験開始時間 午前8時50分
試験終了時間 午後12時20分
試験科目 国語(50分)算数(60分) 社会・理科(計60分)
保護者控室 あり(本校のみ)
合格発表日 2022年1月20日

入試結果

入試の結果を以下にまとめておきます。
※以下の結果は、すべて2022年度の結果を参考にしています。
まずは、志願者数です。

志願者数
男子 833名
女子 594名
合計 1427名

受験者はこちらです。

受験者数
男子 797名
女子 563名
合計 1360名

合格者数はこちらです。

受験者数
男子 528名
女子 348名
合計 876名

最後は得点情報です。

平均点 最高点
国語(100点) 64.5点 98点
算数(120点) 77.7点 120点
社会(60点) 42.4点 60点
理科(60点) 42.4点 60点
合計(340点) 227.0点 321点

※( )内の点数は、最高点の数値です。

試験の傾向と対策


開智中学校に進学するための試験の傾向や対策はしなければなりません。
どのような問題が出題されるのかを把握し、本番に備えておけば、合格できる可能性が高くなります。
開智中学校では4教科(国語、算数、理科、社会)が出題されます。
それぞれの科目の傾向、対策についてみていきましょう。

国語

国語の試験時間は50分。
配点は100点満点です。
大問は4つで、漢字、知識問題、説明文、小説文が出題されています。
国語の試験の特徴は、どの問題でも文章量が多く、時間内に読み終えて解くのは難しいと言えます。
なので、普段から長い文章に目を通し、スピーディーに読める訓練をしておく必要があります。
文章を正確かつ速く読めるようになるのは、一朝一夕ではいきません。
読書など、日頃からしておくことがおすすめです。
また、読解問題の出題では、選択肢、書き抜き、記述問題など、柔軟に対応する力が求められます。
問題にもよりますが、複雑な設問があり、解くのに時間がかかる可能性があるため、注意する必要があります。
それから、知識問題でも注意点があります。
語彙力や表現力が求められる問題がさまざま出題されています。
漢字の書き取りはもちろん、類義語や同音異義語、慣用句、ことわざなども出題されているため、言葉を覚えることも重要です。
国語の対策としては、長い文章を正確かつスピーディーに読み解くための練習や過去問などの演習を積み重ねることが大切です。

算数

国語の試験時間は60分。
配点は120点満点です。
大問は4つで、大問1は計算、小問集合、大問2以降は応用問題が出題されています。
すべての問題が応用問題ではありませんが、全体的に応用力が求められる問題が多く出題されています。
基本的な計算を正確に行うことは大前提です。
その場その場で、応用力が試されるため、実践的なスキルが求められます。
その意味でも、日頃から問題の演習はもちろん、応用問題や発展問題に慣れ、難しい問題に対応できるように対策しておくことが大切です。
一回だけでなく、何度も問題を解く行為を積み重ねることがおすすめです。
問題の傾向や特徴を把握できるからです。
また、出題分野は、速さ、割合、場合の数、図形が主にあります。
全体的に「場合の数」が多く出題されている傾向です。
算数は、全教科の中で一番配点が高く、合格に影響しやすいと言えます。
ケアレスミスは絶対に避け、正解できる自信がある問題に正解し、点数を積み上げましょう。
実際に本番と同じように演習を行い、時間配分を事前につかんでおけば、試験当日スムーズに受けられるでしょう。

理科

理科の試験時間は30分。
配点は60点満点です。
大問は4つ(物理、生物、化学、地学)で、どれもまんべんなく出題されています。
設問は選択肢、適語記入、計算問題、記述問題など、幅広く出題されています。
難易度が高い問題も多いため、日頃から演習問題に慣れておくことをおすすめします。
各大問では、問題文や資料の情報量が多いのが目立ちます。
そのため、読解力や情報処理能力が求められます。
また、素早く情報を理解することも必要です。
計算問題も出題されているため、計算ミスしない対策をしておきましょう。
全体的に理科の問題は、基礎知識を活かし問題を正確に読み取って考え、答えを出す問題が多いのが特徴です。
ただの単語の暗記だけでは太刀打ちできないので、普段から実践的な力を磨いておくことをおすすめします。

社会

社会の試験時間は30分。
配点は60点満点です。
大問は3つ(地理・歴史・公民)で、どれも総合的に出題されています。
それぞれの分野の基本知識をおさえておくことは大切です。
社会の問題は、同じ大問の中で複数の分野が出題されているのが特徴です。
なので、総合問題形式に慣れておくことが大切です。
過去問の活用はもちろん、総合形式問題を含む数多くの問題を解き、実践力を身につけておきましょう。
問題の形式は、選択式、適合記入、記述の形式があります。
また、資料が多いため、記載されている情報をスピーディーに読み解く力が必要です。
社会の対策は演習を積み重ねることはもちろん、情報を的確に処理するスキルが求められますので、速く正確に問題を解く習慣を身につけておくことが大切だと言えます。

開智高校からの進学実績


中高一貫校開智中学校。
エスカレーター式で、高校に進学できるため、高校卒業後の進路が気になる方も多いはずです。
高校卒業後はどのように進路があるのか詳しく紹介します。
以下は、合格者の実績です。

大学名 人数
東京大学 7
一橋・東工大・旧5帝大 17
医学部 29
国立大学 80
早稲田大学、慶応義塾大学 121
MARCH 270

※旧5帝大:北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学
開智高校では、難関大学への進学率が高い傾向です。
東京大学を除き、他の大学の進学では二桁以上の実践を誇っています。
高校卒業後、難関大学に進学したいと考えている場合、開智中学校から入学し、難関大学を目指してもいいかもしれません。

開智中学校のコース紹介


開智中学校には、独特のコースがあります。
生徒の希望の進路に合わせたコースが用意されています。
4つありますので、それぞれのコースを簡単にご紹介します。

先端ITコース

先端ITコースは、東京大学や京都大学、早稲田大学、慶応義塾大学などの目標が決まっている人向けのコースです。
目指す大学に向けて、4年間で育成します。
高校2年生からは、志望大学群を決定。
学力別にクラスが分かれます。

先端MDコース

先端MDコースは、医師や薬剤師、獣医師を目指すコースです。
医療の基礎を身につけ、その学びを深める内容となっています。
「命とはなにか」「人の尊厳とは」などの理解を深めます。
高校2年生からは、志望校合格に向けて対策します。

先端FDコース

先端FDコースでは、将来何をしたい、どんな大学に行きたいか、いろんな価値観に触れることで、これからやりたいことを探したい人向けのコースです。
4年間フィールドワークや探求を積み重ね、自分のやりたいことをみつけ、自分の未来を決めます。
高校2年生からは、志望大学を決定し、他のコースの人と一緒になって志望大学を目指します。

先端GBコース

先端GBコースでは、グローバルな仕事やAIロボット、新しい社会でチャレンジする人向けのコースです。
主に、海外やIT関連の職業に就きたい方向けになっています。
英語でのやり取りを多く設け、インターナショナル的なコースだと言えます。
高校2年生からは、志望大学を決め、学力別にクラスが分かれます。

まとめ


今回は、開智中学校について紹介してきました。
埼玉県さいたま市にある中高一貫の学校です。
開智中学校では、4つのコースが用意されていて、希望の進路に合わせて選ぶことができます。
それぞれのコースで、知識やスキルを身につけ、志望校合格に向けて対策しています。
開智中学校まとめはこちら
公式サイト:開智中学・高等学校