北里大学獣医学部 コース・実績

英語

大問数2018~2021年度は大問4題で解答個数40~45個程度が続いていたが、2022年度は大問5題、解答個数50個と形式に変化。
試験時間60分
解答形式全問マークシート方式
傾向

読解問題について2018年度以降は毎年2題出題されており、2022年度も同様であった。2018~2021年度は、読解問題、文法・語彙問題、会話文問題の構成であったが、2022年度は会話文が消え、語句整序と語彙を問う問題がそれぞれ大問1題ずつ出題され、文法・語彙問題の比重が大きくなった。例年、読解問題の長文は社会的または科学的なテーマのやや硬質な英文であることが多い。語彙レベルも高めで、理系の入試問題としてはやや難の分類。

対策

まず、入試レベルの標準的な単語・熟語を地道に覚えること。その上で、医療・薬剤・生物・環境などに関わる単語に注意を払っておきたい。さらに、動植物関係の語彙にも注意した方が良い。文法問題は高校で学習したことをひとつずつ丁寧にマスターすること。会話文の問題は会話特有の表現を知らないと答えられないこともあるので、よく出てくる言い回しは覚えておこう。

数学

大問数・解答形式2020年度は7題あり、〔1〕~〔6〕の6題が答えのみを記入する空所補充形式の問題で、〔7〕が解答の過程も求められる記述形式問題。2021・2022年度は〔1〕が空所補充形式の小問集合、〔2〕が記述式問題の大問2題の出題と」なった。
試験時間70分
傾向

微・積分法は必ず出題されているほか、方程式、不等式、三角比・三角関数、数列、ベクトル、指数・対数、確率など、各分野から偏りなく出題されている。なお、記述式の問題は3,4問の小問に分かれていて、前問の結果を利用して解答する誘導式になっている場合が多い。

対策

まずは、教科書を中心に基本事項を徹底的にマスターすること。必出の微・積分法については、関数の増減と極値、接線、曲線や直線で囲まれた図形の面積の求め方を、問題集を活用して十分に練習しておきたい。空所補充の答えのみが求められる問題では、計算はおろそかにせず、日頃から実際に手を動かして、きちんと最後まで行うこと。記述式問題は普段から問題を解くとき、途中経過を順序立てて、理論に飛躍のない簡潔で要領を得た答案を作成すること。

物理

大問数3題
試験時間60分
解答形式全問マークシート方式
傾向

比較的平易なものと、標準的で思考力を要するものとで構成されている。いろいろな分野から出題され、融合問題や総合問題もあることから、定理・公式を理解し、使いこなすことができるかどうかという総合的な物理の力が試されている。小問集合形式を手際よく処理し、残りの大問に十分な時間を残せるようにしたい。

対策

問題は基本的な事項が中心。公式・法則などを完全に理解し、説明できるようにしておくこと。基本問題集を完全にマスターすること。平素から描図やグラフ作成に力を入れて学習しておこう。特に力学の問題では、物体に働く力を正しく描くことが大切である。

化学

大問数5,6題
試験時間60分
解答形式全問マークシート方式
傾向

出題範囲は化学基礎・化学である。無機・有機の問題は基本ないし標準的な設問が多く、選択式なので比較的取り組みやすい。しかし、やや難しい化学用語が出題されることもあり、気体の気質、金属イオンの検出、塩などの性質といった頻出項目では確かな知識が求められる。化学平衡、気体の法則、気薄溶液の性質、結晶構造などは計算問題が主となるので、やや難といえる。有機化学は標準的な問題である。

対策

基本的な物質量の算出、弱酸・弱塩基の水素イオンの濃度の求め方、酸化数の求め方などの計算練習は標準的な問題集などで重点的に行いたい。単体の性質、元素とその化合物各論、気体の発生と性質、塩の分類と性質などは整理して細かく正確に覚える。有機化合物名から構造式が書けるようにしておくこと。さらに、分子式から異性体の数を求める、それらを分類できるようにしておきたい。

生物

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート方式
傾向

教科書レベルかそれを少し上回るレベルの問題が多い。
生物用語の選択、実験考察問題、正誤問題、計算問題など多様な角度からの出題がみられる。
進化・系統から出題されることもある。

対策

教科書を読みながら、太字で書かれた用語などを覚えていく。
過去に出題された問題の研究は欠かせない。どのような傾向で出題されているかを自分の目と頭で感じ取っておく。ミスしたところは同じ分野の問題を他の問題集で徹底的に繰り返し解いてみるとよい。
実験考察問題。計算問題については、仮設の設定や検証・考察に留意し、自分でその実験内容を考える習慣を身につけておくこと。

国語

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート方式
傾向

評論3題の出題となっている。出題文のテーマとしては科学論がよく選ばれている。いずれも論理展開はわかりやすく、読み取りも困難ではないだろう。
設問は、空所補充、内容説明、内容真偽が中心である。ほかに、書き取り、語意、欠文挿入箇所、文学史などが出題されている。

対策

さまざまなテーマの新書をよむことを勧める。とくに科学論を扱ったものを優先して読むようにするとよい。
迅速かつ正確に解答する力をつけるためには、問題集を活用することが近道。
漢字の問題は、取りこぼしがないように、標準レベルの漢字の問題集を最低1冊はこなしておくこと。