算数の文章題の解き方をわかりやすく解説!小学生がつまずくポイントと克服法
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カテゴリ:勉強・対策
- 算数の文章題でつまずく子どもの特徴と根本原因
- 文章題を解くための基本の4ステップと図の描き方
- 学年別のつまずきポイントと家庭でできる克服法
- 親がやってはいけないNG対応と特殊算の解き方
「文章題を読んでも式が立てられない」「解けないと泣いてしまう」——そんな悩みを抱える保護者は多いはずです。
本記事では、算数の文章問題でつまずく原因を整理し、学年別の克服法や解き方のコツをわかりやすく解説します。
算数の文章題でつまずく子どもの特徴とは

算数の文章問題の解き方でつまずく子どもには、いくつかの共通点があります。
数字だけを拾って計算する、設問の意図を読み取れない、計算ミスを繰り返すなど、原因は一つではありません。
我が子がどのタイプに当てはまるかを知ることが、克服への第一歩になります。
問題文を読まずに数字だけ拾ってしまう
文章題が解けない子どもによく見られるのが、問題文を最後まで読まずに、目についた数字だけを拾って計算してしまう癖です。
たとえば「時速60kmで3時間走った車が、途中で30分休憩した」という速さの問題では、休憩時間の扱いを見落として単純に数字を掛け合わせてしまうことがあります。
割合の問題でも同様に、「全体の」「残りの」といった条件を読み飛ばし、目立つ数字同士をとりあえず計算してしまうため、誤答につながりやすくなります。
何を求めればいいのか理解できていない
式を立てる以前に、そもそも設問が何を求めているのかを正しく理解できていないケースも少なくありません。
「合わせていくつ」「違いはいくつ」といった問いかけの意味を取り違えると、正しい式にたどり着けません。
この背景には国語力や読解力の不足が関係していることが多く、算数の力だけを鍛えても改善しにくい点が特徴です。
文章の構造を読み解く力こそが、算数の文章題が解けないという悩みの根本にあると考えられます。
式は合っているのに計算ミスが多い
立式自体は正しくできているのに、途中の計算でミスをしてしまう子どもも多く見られます。
この場合、算数の文章問題の解き方そのものは理解できているため、見直しの習慣をつけることで改善が期待できます。
暗算に頼りすぎて筆算を省略したり、答えを出した時点で満足して見直しをしなかったりすることが原因になりやすく、単位の書き忘れや繰り上がりの見落としなど、ケアレスミスが重なると得点に結びつきません。
文章題が解けない根本的な原因

算数の文章題が解けない背景には、読解力・語彙力の不足、場面をイメージする力の弱さ、パターン暗記への依存という3つの根本原因が潜んでいます。
この悩みを解消するには、これらの要因を一つずつ丁寧に見直すことが欠かせません。
- 読解力・語彙力の不足
- 場面をイメージする力が弱い
- パターン暗記に頼りすぎている
読解力・語彙力の不足
文章題には「残り」「合わせて」「〜倍」といった、日常会話ではあまり使わない独特の言葉が頻出します。
これらの語句が示す操作(引く・足す・かけるなど)を正しく理解できていないと、いくら計算力があっても立式にたどり着けません。
たとえば「残りは何個ですか」という問いを見ても、「残り」が引き算を意味すると結びつかない子どもは少なくありません。
こうした読解力・語彙力の不足は、算数の文章題の解き方を学ぶ以前の土台部分の課題であり、国語の学習と並行して補う必要があります。
場面をイメージする力が弱い
文章題を解くには、問題文が描く状況を頭の中で映像として思い浮かべる力が必要です。
しかし、この場面をイメージする力が弱い子どもは、登場人物の動きや数量の変化を具体的に想像できず、式を立てる手がかりを見つけられません。
買い物や料理、兄弟でものを分け合うといった日常生活での体験が乏しいと、文章題の状況と現実の感覚が結びつきにくくなり、解き方が身につきにくくなる傾向があります。
パターン暗記に頼りすぎている
「『あわせて』が出てきたら足し算」のように、キーワードだけで式を判断するパターン暗記に頼りすぎている子どもも多く見られます。
この方法は単純な問題には通用しても、複数の条件が絡む応用問題や中学受験レベルの特殊算では通用しません。
問題の本質を理解せず表面的な言葉だけで判断する癖がつくと、少しひねった出題に対応できなくなり、算数の文章題の解き方の本当の力が育たなくなってしまいます。
算数の文章題を解く基本の4ステップ

つまずきの原因がわかったら、次は具体的な解決策を身につけましょう。
文章題を解く力は、闇雲に問題数をこなすのではなく、正しい手順を踏むことで着実に伸びていきます。
以降で、それぞれのステップを具体的に解説していきます。
- 問題文を丁寧に読む
- わかっている情報を整理する
- 図や絵に描いて式を立てる
- 計算して答えを見直す
ステップ1:問題文を丁寧に読む
最初のステップは、問題文を最低2回は丁寧に読むことです。
1回目でおおまかな状況をつかみ、2回目で登場する数値や条件、そして「何を求めなさいと聞かれているのか」という疑問文の部分を確認します。
たとえば「りんごが8個あります。
みかんはりんごより3個多いです。みかんは何個ですか」という問題では、8個・3個という数値だけでなく「多い」という関係と「みかんの数を求める」という問いを正確に読み取る必要があります。
読み飛ばし癖のある子には、数字や疑問文に線を引かせるのも効果的で、解き方の土台となる習慣です。
ステップ2:わかっている情報を整理する
問題文を読んだら、次はわかっている情報を書き出して整理するステップです。
頭の中だけで考えようとすると混乱しやすいため、数値や条件をノートに書き出す習慣をつけましょう。
たとえば「バスに32人乗っていました。次のバス停で何人か降りて、5人乗ってきたので28人になりました」という問題では、「最初32人」「乗った5人」「今28人」という条件を線分図や簡単な表にまとめると、降りた人数を求める式が見えやすくなります。
旺文社の小学算数文章題ドリルでも情報整理のトレーニングが重視されており、算数の文章題を解けないと感じる子ほど、この整理の一手間を省いてしまう傾向があります。
ステップ3:図や絵に描いて式を立てる
情報を整理したら、それを線分図や面積図、数直線などの図に描いて視覚化し、式を立てるステップに進みます。
頭の中だけで考えるより、図に表すことで数量の関係が一目で分かるようになるのが大きな利点です。
たとえば「つるとかめが合わせて10匹いて、足の数は合計32本です」というつるかめ算では、全部つるだと仮定して面積図を描くと、実際の足の数との差からかめの数を求める式が自然に見えてきます。
速さの問題なら数直線に距離や時間を書き込むと立式しやすくなり、割合の問題では線分図が有効です。
算数の文章題が解けないと悩む子ほどこの図を描く一手間を省いてしまうため、まずは簡単な問題から図を描く練習を積み重ねることが大切です。
ステップ4:計算して答えを見直す
式を立てて計算が終わったら、そこで安心せずに答えを見直す習慣をつけましょう。
まず単位が問題文の指示と合っているか、cmとmを間違えていないかを確認し、次に桁数がおかしくないか、明らかに大きすぎたり小さすぎたりする答えになっていないかを見直します。
最後に、問題が「何を求めているか」を読み返し、自分の出した答えがその問いに対応しているかを確かめることが大切です。
この見直しの積み重ねが、算数の文章題が解けないという悩みを減らし、ケアレスミスを防ぐ力につながります。
文章題を図に描いて解くコツ

算数の文章題を解くうえで、頭の中だけで考えるのではなく図に描いて整理することは非常に効果的です。
数量の関係を視覚化することで、立式のヒントが自然と見えてくるようになります。
特に割合や比の問題には線分図が、速さや時間の問題には面積図が役立ちます。
それぞれの図の描き方と使い方を知っておくことで、算数の文章題が解けないという悩みを解消する手がかりになります。
線分図で割合や比の問題を解く
割合や比の文章題は、数量関係が抽象的でイメージしにくいため、線分図を使って視覚的に整理すると理解が深まります。
たとえば「全体の3分の1にあたる本数を配った」という問題では、全体を表す1本の線分を描き、それを3等分して該当する部分に印をつけることで、求めたい数量が線分のどの部分に当たるかが一目で分かります。
比の問題でも同様に、線分を比の数だけ区切ることで、それぞれの量の関係が視覚的に把握できます。
算数の文章問題の解き方に迷ったときは、まず線分図を描いてみることで、複雑に見える条件も整理され、立式までの道筋が明確になります。
面積図で速さ・時間の問題を解く
速さ・時間・距離の関係を扱う文章題は、面積図を使うと数量の関係が整理しやすくなります。
面積図では縦軸に速さ、横軸に時間をとり、その面積が距離を表すように図を描きます。
たとえば「時速4kmで2時間歩いた道のり」を求める問題であれば、縦4横2の長方形を描くことで、面積である8kmという答えが視覚的に導き出せます。
つるかめ算のような特殊算にも応用できる考え方で、条件を図として捉えることで、算数の文章題の解き方に共通する論理的な思考力が養われます。
旺文社の「小学算数文章題の正しい解き方ドリル」などの教材でも、こうした図を使った解説が豊富に取り入れられており、段階的に理解を深める構成になっています。
学年別に見る文章題のつまずきポイント

算数の文章題は学年が上がるにつれて扱う概念が複雑になり、つまずきやすいポイントも変化します。
低学年ではキーワードの意味理解、中学年では単位量あたりの考え方、高学年では割合や速さといった抽象概念が壁になりがちです。
学年ごとの特徴を知ることで、家庭学習でも適切なサポートがしやすくなります。
| 学年 | つまずきやすいポイント |
|---|---|
| 低学年(1〜2年生) | 「あわせて」「のこりは」「ちがいは」などの言葉の意味理解 |
| 中学年(3〜4年生) | 「1つ分の数」「いくつ分」の単位量あたり、「〜の何倍」の倍概念 |
| 高学年(5〜6年生) | 割合の「もとにする量」「比べる量」、速さ・比などの抽象概念 |
低学年(1〜2年生):たし算・ひき算の文章題
低学年の文章題ではたし算・ひき算を使う場面が中心になりますが、「あわせて」「のこりは」「ちがいは」といったキーワードの意味を正しく理解できていないと、どちらの計算を使えばよいか判断できません。
特に「ちがいは」という表現はひき算だと分かっていても、実際にどちらからどちらを引くのか混乱してしまう子どもが多く見られます。
対策としては、おはじきやブロックなどの具体物を使い、言葉と操作を結びつけながら学ぶことが効果的です。
算数の文章題の解き方を身につける第一歩として、低学年のうちに言葉と計算の対応関係を丁寧に確認しておくことが大切です。
中学年(3〜4年生):かけ算・わり算の文章題
中学年になるとかけ算・わり算を使った文章題が増え、「1つ分の数」「いくつ分」といった単位量あたりの考え方や、「〜の何倍」という倍の概念でつまずく子どもが多くなります。
たとえば「1箱に6個入ったみかんが4箱あるとき、全部で何個か」という問題では、かけ算の意味を理解していないと式を立てられません。
また「Aの3倍がBのとき、Aはいくつか」のような倍の関係を逆から求める問題も苦手とする傾向があります。
こうした算数の文章問題の解き方でつまずく場合は、図や表を使って「1つ分」と「いくつ分」の関係を視覚的に整理する練習が有効です。
高学年(5〜6年生):割合・速さ・比の文章題
高学年になると割合・速さ・比といった抽象的な概念を扱う文章題が中心となり、多くの子どもが算数の文章題が解けないと感じる時期でもあります。
割合では「もとにする量」「比べる量」の区別が曖昧になりやすく、速さでは「距離・速さ・時間」の関係を式に落とし込む際に混乱が生じがちです。
比の問題でも、全体と部分の関係を正しく捉えられないと立式でつまずきます。こうした抽象概念は言葉だけで理解するのが難しいため、線分図や面積図を使って数量関係を可視化することが理解を深める鍵になります。
旺文社の「小学算数文章題の正しい解き方ドリル」シリーズでも、学年に応じた図解を用いた解説が取り入れられており、段階的に概念理解を進められる構成になっています。
文章題を克服するための家庭学習法

算数の文章題を解けないと悩む家庭でも、日々の取り組み方を工夫すれば着実に力をつけられます。
特別な教材がなくても、毎日の短い学習習慣と生活の中での体験を組み合わせることで、算数の文章題の解き方が自然と身についていきます。
ここでは家庭で無理なく続けられる具体的な学習法を紹介します。
毎日短時間でも文章題に触れる習慣づけ
算数の文章題が解けないと感じる子どもほど、まとまった時間を取って一気に取り組もうとしがちですが、それでは負担が大きく長続きしません。
むしろ1日1問だけでもよいので、毎日決まった時間に文章題へ触れる習慣をつけることが大切です。
短時間でも継続することで問題文を読み解く力と式を立てる力が少しずつ積み重なり、解き方が自然と身についていきます。
無理に難しい問題を選ばず、子どものレベルに合ったドリルの中から1問ずつ進めると、負担なく続けやすくなります。
音読と生活体験で理解力を高める
問題文を目で追うだけでは内容が頭に入らず、算数の文章問題の解き方でつまずく原因になります。
声に出して音読することで、言葉のまとまりや条件を意識しながら読めるようになり、内容理解が深まる効果が期待できます。
また、買い物で合計金額を計算したり、料理で材料の分量を量ったりといった日常生活の体験も、数量感覚を養ううえで役立ちます。
こうした生活体験は「あわせて」「残りは」といった文章題特有の言葉のイメージを具体的につかむ助けとなり、机上の学習だけでは得にくい理解を補ってくれます。
文章題ドリル・教材の活用法

算数の文章題が解けないと悩む家庭では、市販ドリルを効果的に活用することで解き方のコツをつかみやすくなります。
旺文社の「小学算数文章題の正しい解き方ドリル」シリーズは学年別に構成されており、子どものレベルに合った1冊を選び、理解と練習を繰り返すことが上達への近道です。
学年に合ったドリルを選ぶ
算数の文章問題の解き方を身につけるには、子どもの学年に合ったドリルを選ぶことが大切です。
旺文社から出版されている「小学算数文章題の正しい解き方ドリル」シリーズは新装新版として1年生から6年生まで展開されており、学年ごとの発達段階に合わせて無理なく取り組める内容になっています。
低学年向けはたし算・ひき算といった基礎的な文章題を中心に構成され、学年が上がるにつれて割合や速さなど抽象度の高い単元へと段階的に発展していくため、着実に理解を積み重ねられる点が特徴です。
理解ページと練習ページを繰り返し使う
多くの小学算数文章題ドリルは「理解するページ」と「練習するページ」の2部構成になっており、この繰り返しの仕組みが定着度を高めるトレーニングとして機能します。
まず理解ページで解き方の考え方や図の描き方を学び、その後の練習ページで類題を数多くこなすことで、算数の文章題が解けないという苦手意識を少しずつ解消できます。
1冊を1度解くだけで終わらせず、間違えた問題を中心に何度も繰り返し使うことで、応用力が身についていきます。
親が文章題指導でやってはいけないNG対応

算数の文章題の解き方を教える際、良かれと思った対応が逆効果になっているケースは少なくありません。
子どもが算数の文章題を解けないと焦って手を出しすぎたり、感情的に叱ったりすると、考える力が育たないだけでなく算数そのものへの苦手意識を強めてしまいます。ここでは保護者が陥りやすい2つのNG対応を紹介します。
- 答えをすぐに教えてしまう
- できないことを叱ってしまう
答えをすぐに教えてしまう
子どもが文章題につまずいていると、つい保護者が先に答えを教えてしまいがちですが、これは避けるべき対応です。
答えを与えられることに慣れると、自分の頭で考える前に大人の助けを待つようになり、算数の文章問題の解き方が身につかないまま応用力も育ちません。
教える際は「何がわかっていて、何を聞かれているかな」といった問いかけでヒントを出すようにし、子ども自身が図や式にたどり着けるようサポートする姿勢が効果的です。
できないことを叱ってしまう
算数の文章題が解けないときに感情的に叱ってしまうと、子どもは間違えることそのものを恐れるようになり、算数嫌いにつながる大きなリスクがあります。
特に文章題は試行錯誤が必要な単元であるため、失敗を責める対応は思考の芽を摘んでしまいかねません。
間違えた部分を一緒に振り返りながら「ここまではよく考えられているね」と前向きな声かけを心がけることで、子どもは安心して文章題に取り組めるようになります。
つるかめ算・植木算など特殊算の解き方

中学受験の算数では、通常の文章題とは異なる考え方が必要な「特殊算」が頻出します。
つるかめ算や植木算、和差算はその代表格で、面積図や線分図といった視覚的な手法を身につけることで、複雑に見える問題も整理して解けるようになります。
ここでは代表的な2種類の解き方を紹介します。
つるかめ算の基本的な考え方
つるかめ算は「頭の数」と「足の数」から、つるとかめがそれぞれ何匹いるかを求める代表的な特殊算です。
たとえば「頭が10、足の合計が32本」という問題では、すべてをつるだと仮定して足の数を計算し、実際の足の数との差を面積図に表すことで、かめの数を効率よく求められます。
面積図を使うと、全体の面積(足の合計)と仮定した面積の差が視覚的にわかり、式を立てる根拠が明確になるため、算数の文章題の解き方に不慣れな子どもでも理解しやすくなります。
植木算・和差算の解き方
植木算は、木を植える間隔の数え方に注目する特殊算で、「両端に木を植えるか植えないか」によって本数と間隔の数の関係が変わる点がポイントです。
たとえば道の両端に木を植える場合、間隔の数は本数より1つ少なくなるため、この関係を図に描いて確認する習慣が欠かせません。
一方、和差算は2つの数の和と差からそれぞれの数を求める問題で、線分図を使って大きい数と小さい数を並べて表すと、差の部分を移動させることで式が立てやすくなります。
どちらも図を描く習慣が算数の文章問題の解き方の土台となり、文章題が解けないと感じる子どもほど、まず手を動かして図にする練習が効果的です。
私たち個別の会では、こうした特殊算や図を使った解き方を、お子さま一人ひとりの理解度に合わせて完全個別でお伝えしています。
文章題のどこでつまずいているのかを一問ずつ一緒に確認しながら進めるため、「なんとなく式を作る」状態から抜け出し、自分で図を描いて考えられる力を育てていきます。
まずは無料の体験授業・面談で、お子さまの状況をお聞かせください。
文章題の解き方が身につく子と身につかない子の違い

算数の文章題の解き方が自然と身につく子と、いつまでも文章題が解けないと感じる子には、いくつかの明確な違いがあります。
図や式を自分から書く習慣があるか、間違いを恐れず前向きに取り組めるかという2つの視点から、その差を見ていきましょう。
自分で図や式を書く習慣の有無
文章題の解き方が身につく子は、指示されなくても自ら線分図や面積図を書いて状況を整理する習慣が身についています。
たとえば「兄と弟でおはじきを分ける」といった問題でも、頭の中だけで考えるのではなく実際に図を描いて数量関係を確認するため、立式の根拠がはっきりします。
一方で図を書く習慣がない子は、なんとなく式を作って計算してしまい、算数の文章問題の解き方が定着しにくい傾向があります。
日頃から手を動かして考える姿勢が、理解度の差を大きく分けているのです。
間違いを前向きに捉えられるか
算数の文章題が解けないときに、失敗を前向きに捉えられるかどうかも大きな分かれ目になります。
間違いを「次に活かすヒント」として受け止められる子どもは、答え合わせのあとも粘り強く見直しを行い、なぜ間違えたのかを自分の言葉で説明しようとします。
こうした子は間違いノートを作って同じタイプの問題を繰り返し解く習慣を持っていることも多く、それが着実な定着につながっています。
反対に、間違いを叱られた経験が続くと算数そのものへの苦手意識が強まり、文章題に取り組む意欲自体が下がってしまうため、家庭での声かけの工夫も重要です。
文章題の解き方でよくある間違いと対処法

算数の文章題を解く際には、立式が正しくても細かい部分でつまずくケースが少なくありません。
単位の取り違えや、求められている数値と違う答えを書いてしまうミスは典型的なパターンです。
ここでは算数の文章問題の解き方でよく見られる間違いを取り上げ、それぞれの具体的な対処法を紹介します。
単位を間違えて計算してしまう
cmとm、円と個数、分と時間など、単位が異なる数値をそのまま計算してしまうミスは、算数の文章題が解けない大きな原因のひとつです。
たとえば「1mのリボンから20cmずつ切り分ける」という問題で単位をそろえずに計算すると、答えが大きくずれてしまいます。
防止策としては、問題文中の数値をメモする段階で単位も一緒に書き出し、計算前に単位が統一されているか確認する習慣をつけることが有効です。図や表に単位を書き添えるだけでも、取り違えは大幅に減らせます。
求める答えと違う数値を書いてしまう
文章題の解き方で意外と多いのが、計算自体は合っているのに、問題が本当に求めている数値とは違う答えを書いてしまうミスです。
「合計金額」を聞かれているのに「差額」を答えてしまうなど、途中式の結果をそのまま答えとして書いてしまうケースが典型的です。
こうしたミスを防ぐには、計算が終わった後に問題文の疑問文へ戻り、「何を聞かれていたか」を再確認する見直しの習慣が欠かせません。
最後に問いと答えを照らし合わせる一手間が、正答率を大きく高めてくれます。
よくある質問

ここでは、算数の文章題の解き方について保護者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。苦手の原因や教え方のコツ、ドリルを始める時期、中学受験との関係など、気になるポイントを順番に確認していきましょう。
算数の文章題が苦手な原因は何ですか?
A. 算数の文章題が解けない主な原因は、読解力不足、語彙力不足、図式化能力の弱さの3つに整理できます。
問題文を最後まで読まずに数字だけを拾ってしまう、「あわせて」「のこりは」といった言葉の意味を理解できていない、場面をイメージして図に描く力が弱いといった要因が複合的に絡み合い、文章題が解けない状態を招きます。
家庭では音読で内容理解を深めたり、線分図や絵に描く習慣をつけたりすることが、算数の文章題の解き方を身につける第一歩になります。
文章題の解き方を教えるコツはありますか?
A. 子どもに算数の文章題の解き方を教える際は、すぐに答えを教えず、まず自分で考えさせることが大切です。
「何を聞かれている?」「わかっていることは何?」と問いかけ、気づきを促すヒントを出すようにしましょう。
次に、頭の中だけで考えさせず、線分図や絵に描かせることで場面をイメージしやすくなります。
そして式が書けたら「どうしてその式になったのか」を説明させると、理解が定着しているかを確認でき、算数の文章題が解けない原因の発見にもつながります。
文章題のドリルは何年生から使えますか?
A. 旺文社の「小学算数 文章題の正しい解き方ドリル」シリーズは、1年生から6年生まで学年別に展開されており、子どもの発達段階に合わせて算数の文章題の解き方を無理なく学べる教材です。
低学年向けはたし算・ひき算などの基礎的な文章問題から始まり、学年が上がるにつれて割合や速さ、比といった抽象的な単元まで段階的に扱う構成になっています。
どの学年からでも始められますが、算数の文章題が解けないと感じ始めた時点で、少し前の学年のドリルに戻って復習するのも効果的な使い方です。
文章題が苦手なまま中学受験は可能ですか?
A. 文章題が苦手なままでも中学受験を目指すことは可能ですが、早めの対策が欠かせません。
中学受験の算数では、つるかめ算や割合、速さといった単元が基本の文章題を組み合わせた応用問題として出題されるため、基礎となる算数の文章題の解き方が身についていないと、途中でつまずきやすくなります。
特に高学年になるほど問題文が複雑になり、解き方を理解する時間的余裕も少なくなっていきます。
そのため、算数の文章題が解けないと感じた段階で早めに原因を見つけて対策し、日々の学習で継続的にトレーニングを積み重ねることが、受験本番までに応用問題へ対応できる力を育てる鍵となります。
何年生から文章題対策を始めるべきですか?
A. 算数の文章題対策は、低学年のうちから始めるのが理想的です。
1〜2年生の段階で「あわせて」「のこりは」といった言葉の意味を正しく理解し、簡単な図や絵に描いて考える習慣をつけておくと、学年が上がって割合や速さなど抽象的な単元を学ぶ際にもスムーズに対応できます。
算数の文章題が解けないと感じてから慌てて対策するよりも、早い段階から少しずつ解き方に慣れさせておく方が負担も少なく効果的です。
学年ごとのつまずきやすいポイントについては、前述の学年別対策セクションも参考にしてください。
まとめ

算数の文章題の解き方は、読解力と図式化の習慣、そして日々の積み重ねによって確実に身につきます。
つまずきの原因を見極め、学年に合ったドリルや家庭学習を取り入れながら、焦らず継続することが克服への近道です。
今日から親子で一問ずつ取り組み、算数の文章題が解けないという悩みを解消していきましょう。
ご家庭だけでの対策に限界を感じたときは、私たち個別の会にご相談ください。
お子さまがどの段階でつまずいているのかを見極め、一人ひとりに合わせた指導で文章題への苦手意識を解消していきます。
この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。