灘中学校
灘中学校では、コース制を設けず、すべての生徒が同一の高水準カリキュラムで学ぶ「六ヵ年完全一貫教育」を実施しています。入学時に各教科の担任6〜7名が「担任団」を編成し、卒業まで持ち上がりで担当することで、6年間を見通した計画的かつ一貫した指導が可能となっています。
学級担任は担任団の教員が順番に担当しますが、生徒はどの教員にも気軽に相談できる環境が整っており、学習・生活指導の両面できめ細やかなサポートを受けることができます。
授業は非常に速い進度で進み、中学3年で高校1年の課程を、高校2年で高校課程全体を修了します。
ただし、単なる先取りではなく、既習内容を繰り返し復習しながら深める「らせん型学習」や、思考力を養う幾何の指導、理科での実験重視など、学びの質と深さを重視しています。
校則は明文化されておらず、生徒は「精力善用」「自他共栄」という校是を行動の指針として、自ら考え判断しながら学校生活を送ります。
文化祭・体育祭・学芸祭といった主要行事も生徒主体で企画・運営され、リーダーシップや協調性、コミュニケーション能力といった非認知能力も自然と育まれます。
このように、灘中学校はコース制に頼らず、一貫した教育体制と自主性を重んじる校風の中で、学力のみならず人間的な成長も促す環境を整えています。
灘高校
灘高校は中学校と同様にコース制を設けておらず、全生徒が同一の高水準カリキュラムで学びます。また、校則も明文化されておらず、生徒は自ら考え判断しながら学校生活を送ることが求められます。
入学時には、国語・数学・英語をはじめとする各教科の教員6〜8名で構成される「担任団」が編成され、卒業まで一貫して同じ学年を担当します。
これにより、生徒一人ひとりに対して計画的かつきめ細やかな指導が可能となっています。
さらに、理科教育では探究心を育む実験やディスカッション、高校1年次に行われる英国研修など、知的好奇心を刺激する多彩な取り組みも用意されています。
このような教育環境のもと、灘高校は毎年、東京大学・京都大学・医学部などへの現役合格者を多数輩出し、学力だけでなく、自律性や主体性を兼ね備えた次世代のリーダーを育成しています。
灘について相談・問い合わせ
灘中学校・灘高等学校の入試は、知識だけでなく、深い思考力や論理的な表現力を問う非常に難易度の高い内容となっています。中学入試は2日制で行われ、国語・算数・理科の3科目が出題されます。
国語は、1日目に語彙力や知識を問う問題、2日目に読解力や記述力を問う問題が中心となります。
算数は、1日目が数値選択中心、2日目が記述式で、特に図形や規則性、場合の数など、論理的思考を必要とする問題が多く出題されます。
理科は物理・化学・生物・地学をバランスよく出題し、実験や観察をもとに考察する記述問題が多いのが特徴です。
高校入試(外部募集)では、国語・数学・理科・英語の4科目で実施されます。
数学は記述問題中心で、証明・空間図形・確率・整数などの応用問題が多く、英語は長文読解や自由英作文、和文英訳など高度な内容が出題されます。
国語は論説文の読解力や記述力、理科は実験分析や考察力が重視されます。
このように、灘の入試は単なる暗記ではなく、本質的な理解力や表現力、思考力が試される試験です。
「個別の会」では、こうした灘の入試に特化した対策として、記述力・論理構成力の育成、過去問演習、模擬面接や個別相談など、受験生一人ひとりに合わせた指導を行っています。
灘中・灘高の受験対策をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。