一橋大学 コース・実績

英語

大問数3題
試験時間120分
解答形式記述式
傾向

本格的な記述式問題が主なので、語彙・構文の知識に加えて、日本語による高度な表現力も求められる。
問題としては奇をてらったところはなく、英文の内容もいたずらに抽象的すぎたり、難解すぎたりするわけではない。
読解問題については英文和訳と、字数制限がついた内容説明等によって、読解力を試す問題が中心である。
また、語句レベルの空所補充の出題も多く、同意表現を問う問題も出題される。

対策

教科書レベルの語彙では足りないので、ハイレベルな問題にも取り組み、そこで出てきた語句に関して自分で単語・熟語ノートを作り、覚えていくのがよい。
長い読解テキストの内容把握を求められる問題では、一文一文にじっくり向き合うことに加えて、全体の展開を注意深く追う読み方が必要である。論説文中心の問題集に取り組むほかに、英字新聞や英文雑誌を読むなど、教科書を越えた、より実戦的な読解練習を心がけよう。

数学

大問数5題
試験時間120分
解答形式記述式
傾向

解法パターンがすぐに思いつくような出題が少ないこと、証明問題などを中心に論理的な記述を要求する問題が多いことなどから、難易度の高い問題であると感じられる。
例年、整数の性質、確率、微・積分法、図形と方程式、ベクトルが出題されている。

対策

極端な難問は出題されないが、頻出例題については繰り返し学習し、解法パターンを身につけることが必要。 図形問題は設定のままに解くのではなく、座標を用いたり、幾何的性質を見抜いたり、いろいろな解法を試してみることが大切である。
微・積分法、三角関数については、基本知識・標準パターンは確実に身につけること。確率、数列では具体例を調べて一般的な場合における考え方や結果を予想する手法にも慣れておくこと。

国語

大問数3題
試験時間100分
解答形式記述式、論述式
傾向

文章のレベルと設問数のバランスから考えれば標準的であるが、設問のレベルが高い。
現代文は評論からの出題が続いており、評論のテーマは、異なる視点の比較を踏まえたものが多く、そのジャンルは言語・思想・文化・科学・歴史・社会など多岐にわたっている。
古文・文語文は漢文訓読体の文語文が出題されることが多く、その内容は文明評論や政治評論が中心である。

対策

過去問を徹底的に演習し、設問のパターンに慣れること。
書き取りは必出なので、確実な得点源となるよう受験用の漢字問題集を、1冊は計画的に仕上げるべきである。
古文・文語文の両方に対応するには、古文の学習を偏りなく行うのはもちろんのこと、漢文の学習も必要。

世界史

大問数3題
試験時間120分
解答形式論述式
傾向

歴史事象の経緯や背景だけでなく、比較考察や史料読解、教科書には直接説明されていない歴史の構造的理解力を論述させるなどハイレベルな問題が多く出題される。
近年は、欧米史2題、アジア史1題、時代は中世、近世~現代が出題されている。古代史からの出題比率は低い。

対策

教科書を精読し、歴史の流れを体系的に把握しておくこと。
頻出の中世ドイツ史、近世・近代のフランス・イギリス史、清代から中華人民共和国にかけての政治史、朝鮮の近現代史については、特に重点的に取り組んでおくこと。
論述問題は何を、どの方向から、どのように述べていくかを最初にしっかりと把握しておく必要がある。

日本史

大問数3題
試験時間120分
解答形式論述式
傾向

難問が多く、非常にレベルが高い問題である。
時代別では、近現代が中心であり、ほとんどの年度で現代史も出題されている。
分野別では、社会経済史が多い。近世の民衆運動のように、農村の変化、身分制、民衆の抵抗といった民衆を中心とした社会やその変化が問われることが多い。
史料やグラフなどの資料を用いた問題はほぼ毎年出題されており、史料がリード文として用いられることも多い。

対策

教科書をじっくり読んで歴史の流れをつかみ、内容の理解に努める。
論述問題の攻略はとにかく書いてみること。慣れてくるにしたがって、教科書を見ないで解いてみる。次に時間を計りながら解いてみるというように一歩ずつ進めていこう。

地理

大問数3題
試験時間120分
解答形式論述式
傾向

世界の経済や社会の状況に注目し、それらが地域の実態にどのように現れているかに焦点を当てた問題が中心。
経済活動からみた地域構造、社会の変化に伴う課題、社会経済構造に地域差が生じる背景などの出題が多い。
ほぼすべての大問でグラフ・統計表などの資料が用いられ、資料の背後にある地理事象を考えて論述させる問題となっている。

対策

基本的事項をもとに、常に地域の構造や特徴、問題点などについて考えが及ぶように地理的思考力を養っておく必要がある。
論述問題への対策としては、100字程度で、各種分布図や統計資料の内容を解説してみる、1つの地域の特色や問題点をまとめてみる、時事問題や地理用語の解説をしてみる、などがよい練習となる。