龍谷大学 コース・実績

文系

英語

大問数4題
試験時間70分
解答形式マークシート式
傾向

読解問題が2題、会話文問題と文法・語彙問題が1題ずつという組み合わせが定着している。
⑴の読解問題は長めの英文で、⑵は⑴よりは少し短めの英文となっている。設問については、例年空所補充や内容説明、内容真偽などが出題されている。読解英文の主題については、科学から文化まで毎年さまざまなジャンルから出題されている。
会話文問題では、短めの会話と長めの会話の2種類が出題され、会話の流れをつかむ力を試す設問がメインで、文法的な知識よりも状況が把握できているかどうかを問う問題が多い。

対策

読解問題のほとんどの設問が段落ごとに出題されているため、本文全体の内容を把握していなくてもその段落内で該当箇所を見つけることができれば解答できる。70分という試験時間を考えれば、全文を読んでから解くよりも、段落ごとに解答していく方が効率よく進められる。
語句整序問題は高校で習う標準的な構文の知識を問う問題が中心。文法問題集や重要構文をまとめた問題集を使って、構文やイディオムの知識を増強するとともに、語句整序問題を繰り返し解いて練習しておこう。

数学

大問数3題
試験時間60分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)
三角関数、指数・対数関数、微・積分法が頻出で、その他ベクトル、図形と計量、2次関数などの知識を使って解くという形式で出題されている。

対策

全体的に基本~標準レベルの問題が多く、特に難しいものは出題されていないため、教科書の章末問題レベルの演習を積み重ねておけば十分に対応できる。
全問が途中経過も含めた記述式であり、簡潔で要領を得た答案を作成することが大切である。過去には証明問題が出題されているため、日常の学習から、論理的で丁寧な説明ができるよう心がけておこう。

日本史

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート式
傾向

史料問題は必出であり、ほかにも年代配列問題、グラフ問題、過去には地図問題も出題されている。
古代・中世、近世、近代と時代順の大問構成が続いており、量的には近世・近代からの出題が多く、7割が近世以降からの出題となっている。
分野別では政治史に最も重点が置かれている。文化史・社会経済史・外交史は、政治史と関連させて出題されることが多い。

対策

教科書の記述全体を、用語集と併用しながら精読し、重要事項を確実に押さえながら学習を進めていくことが大切である。
古代・中世の政治・社会、近世の学問・文芸、近代の政治・社会経済・外交史は頻出であり、こうした分野については整理ノートを作成するなどして、自分でしっかりとまとめておくこと。

世界史

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート式
傾向

出題対象となる国家や地域は、年度によって変動が大きいと考えた方がよい。欧米地域では、ヨーロッパ史が大問かそれに準ずる比重で出題されている。アジア地域では、中国史の大問が必出となっている。
古代~近代からの出題が主であるが、過去には先史時代からの出題もあった。
また、政治史が中心であるが、文化史からの出題もよく見られる。政治史・文化史ともに、人物の業績を問う問題が多い。地図を利用した問題や視覚資料を利用した問題も出題された。

対策

同じ国・地域での長いスパンの歴史については、教科書では記述が分割されているため、教科書の理解がほぼ終わった段階で、それぞれの国別(特に中国史など)、地域別の重要事項を年代順に整理しておこう。さまざまな地域についての大問も出されているため、地域的に偏りのないよう学習することが必要となる。
歴史事象の前後関係や、同時代の各地の出来事を確認し、基本的な年代は暗記しておこう。
地図問題、視覚資料問題へは歴史上登場する都市や河川、各時代における王朝・国家の首都や領域は必ず地理的位置とともに覚えておくこと。

政治・経済

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート式
傾向

政治・経済で学習する範囲から幅広く出題されている。なかでも、日本国憲法や基本的人権、社会保障、環境問題などは比較的よく出題されている。
例年、グラフを題材にした出題が相当数見られる。

対策

単元ごとにサブノートなどを利用して教科書の知識の定着をはかろう。教科書の注釈や囲み記事、コラム、図表にまで目を通しておくことが望ましい。
例年、時事的問題は若干だが必ず出題されている。普段から新聞やニュースに関心をもち、教科書で学習した知識を確かめる習慣をつけておこう。

国語

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート式
傾向

現代文は評論からの出題が多い。内容は文化や哲学、文芸から近年の社会問題までを幅広く、硬質な文章であることが多い。
古文は入試で頻出の作品から珍しいものまで出されており、時代・ジャンルともに多様である。人物の指摘や文法問題もあり、文学史は毎年出題されている。

対策

評論が主であるという出題傾向から、論理的な文章の読解力をつけることが対策の基本である。ただ漫然と読むのではなく、キーワードやキーセンテンスに傍線を引くなどして、日頃から意識的に読む精読の習慣を身につけることが必要である。
選択問題中心の標準的な問題集を数冊こなして出題形式に慣れ、知識と読解力を応用して問題を解き切るトレーニングを積もう。

理系

英語

大問数4題
試験時間70分
解答形式マークシート式
傾向

読解問題が2題、会話文問題と文法・語彙問題が1題ずつという組み合わせが定着している。
設問数も例年ほぼ同じである。
読解英文の主題については、科学から文化まで毎年さまざまなジャンルから出題されている。

対策

内容説明などの問題については、基本的な語彙力があれば十分解答できるため、大学入学共通テストレベルの問題集を繰り返し学習しておくことをすすめる。
会話文問題は、状況・内容把握に重点が置かれている。頻出の会話表現を押さえた上で、数多く演習をこなしておくこと。

数学

大問数4題
試験時間90分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」
微・積分法が必出で、その他は数列、ベクトル、確率からの出題が比較的多い。過去には図示問題、1次不定方程式、複素数平面の軌跡と、新しい分野からの出題が見られた。

対策

出題範囲の基本事項を確実に理解し、完全に習得することを心がけよう。教科書を丁寧に学習し、定理や公式などを確実に使いこなせることはもちろん、それ自身が導かれる過程や相互の関連にまで踏み込んでおくと、少しレベルの高い応用問題が出題されても対応できる。 過去には図示問題の出題もみられたため、設問の指示・要求を的確に押さえた図が描けるよう、問題集などで演習を重ねておこう。

化学

大問数4題
試験時間〈先端理工学部〉90分〈農学部〉60分
解答形式マークシート式
傾向

すべての分野から出題されているが、理論分野の比重がやや大きい。計算問題も多く出題されている。
各論については、教科書の細かい知識も要求されている。
基礎・基本問題が中心であるが、年度ごとに工夫されており、中には難しい出題も見られる。

対策

全分野の概念を教科書や例題を通じてマスターし、自分なりに理論や概念を表現できるようにしておこう。その上で、やや難しい例題にも接して練習を積んでおくとよい。グラフや実験問題もおさえておくこと。
無機や有機の元素分析など時間のかかる問題も多く、注意が必要なため、ミスなく速く計算できるように練習しておこう。

物理

大問数3題
試験時間〈先端理工学部〉90分〈農学部〉60分
解答形式マークシート式
傾向

2022年度は力学、電磁気、熱力学から各1題であった。内容はオーソドックスなもので、基礎力をみる問題が中心である。基本的な知識を問う問題のほかに、法則を導く過程を問う問題や、思考力を試す問題も多い。
難易度は基本事項を重視した教科書レベルか、それよりもやや難度の高い問題であるが、受験生にとっては取り組みやすく、かつ非常に適切な問題となっている。

対策

教科書で法則・公式・基本事項の確認をし、内容・定義を正確に理解すること。さらにこれらの法則・公式を自分で導き、どのような条件のときに用いられるのかを説明できるようにしておくこと。図やグラフの問題に加え、実験を利用した問題もよく出題されるため、教科書にある図やグラフには注意を払い、加えて実験や課題研究についても十分に学習しておこう。

生物

大問数〈先端理工学部〉5題〈農学部〉4題
試験時間〈先端理工学部〉90分〈農学部〉60分
解答形式〈先端理工学部〉マークシート式、記述式、論述式〈農学部〉マークシート式
傾向

出題範囲は「生物基礎・生物」
〈先端理工学部〉
生物基礎の「生物の多様性と生態系」、生物の「生態と環境」「生物の進化と系統」からの出題を含んでいる。
毎年論述問題が出題されている。

〈農学部〉
特定の分野に偏ることなくバランスよく出題されている。

対策

生物に関して論理的な説明を要求する問題もあり、参考書や図解の記述を、トピックス的なものも含めて精読しておくこと。
計算問題については典型的なものが多いため、まずは基礎的なものに数多くあたって、考え方に慣れること。
論述対策は演習を積み重ねておこう。重要な用語を3行程度で説明・論述する練習が効果的である。