立命館大学 コース・実績

文系

英語

大問数5題
試験時間80分
解答形式マークシート方式
傾向

2題の読解問題は、論説文が中心。主題は多彩で、いずれも具体的で身近な親しみやすい題材であることが多い。会話文問題は、場面設定のある対話文2種である。一定の状況下で、対話の流れに沿って、適切な発言をあてはめていく空所補充形式となっている。文法・語彙問題では、大問ごとに文法的な知識を中心とするものと、語彙力を中心とするものに分かれる。

対策

読解問題で着実に得点できる英語力を養うのが肝心。十分な基礎力がついたら標準レベルの問題集を使って、「内容理解力」を鍛えよう。
基礎的文法力は、読解力の基礎をなすので、十分な時間をかけて習得する。構文の基礎となる重要文法項目、とりわけ準動詞、関係詞、比較などは、特に力を入れて学習しておこう。

数学

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

頻出といえる分野は特になく、どの分野からも満遍なく広範囲にわたって出題がなされている。
全体的に基本ないし標準問題が中心である。計算力が試される問題も出題される。
試験時間に対して問題量が多い。

対策

問題文をよく読んで、何を答えるべきかを理解し、速く正確な計算ができることが大切。わかりやすい図やグラフを描くことにより、目標がみえてくることが多いので、日頃から空所補充の問題を演習して慣れておくとよい。
証明問題が出題されることも考えられるので、答案をきちんと作成できるように練習しておこう。

日本史

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

原始~現代まで全時代にわたって出題されている。
例年、文化史が出題され、その形式もさまざまで、史料を利用した出題も多い。なかでも学問や宗教(特に仏教史)に関するものがよくみられる。
外交関係を機軸にした出題も目立っている。原始・古代の対外関係、明治~大正時代の外交、戦後の外交など幅広く出題されている。

対策

教科書学習を中心に基礎的知識の確立に努める。まずは、教科書の太字レベルの用語・人物を抽出し、その内容や背景、時代、関連人物・語句などをセットにして覚えよう。
歴史的名辞は漢字で書くことが原則である。学習に際してはとにかく書いて覚えるという習慣をつけておく。
出題形式・傾向・内容は、数年を通してみても一定しているため。できる限り多くの過去問に取り組んでおく。

世界史

大問数4題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

欧米地域2題、アジア地域2題の構成となることが多い。
時代別では、古代から現代まで幅広く出題されている。第二次世界大戦後からの出題もよくみられ、近現代史は出題率が高い上、難度も高いので注意が必要。 分野別では、政治史が中心ではあるが、文化史もかなり重視されている。

対策

中国史などで少なからず難問があるといっても、やはり大部分は教科書の範囲内から出題されているので、まず教科書をくまなく熟読し、学習の手薄な時代や地域・分野をなくすように心がける。
欧米地域では第二次世界大戦後の冷戦とその終結、ヨーロッパ統合、宗教・民族問題などのテーマに沿って出題されることが多いので、テーマ別の問題集などで演習するのもよい方法である。

地理

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

地誌問題が比較的多い。自然環境、国名や地名、産業を中心としながら、関連事項を含めて多角的に各地の特色を問う総合問題が出題されている。
近年は地図の作成や利用に関係した問題もみられ、統計や地理事象の地図的処理であるGISも取り上げられている。

対策

複数の地理事象の関連を考えたり、事象を総合して地域の特色を判断したりする能力を養っておく。普段の学習時から、事象の仕組みや理由・背景を意識することに加え、過去問などを利用した問題演習を通じて、各事象についての知識・理解をどう問題に応用するのか、実践の中で体得することが重要。
短文の論述問題が出題されているので、20~50字くらいで地理用語の説明をしたり、地理事象の背景や地域の特色、図表から読み取った内容をまとめてみることが望まれる。

政治・経済

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

政治・経済を問わず国際分野からの出題が比較的多い。統計数値や時事問題、判例、あるいは法律名や制度の名称、その成立・導入年度を問うなど詳細な知識を要する問題も出題されている。
時事関連、統計データなどには少し突っ込んだ出題がなされているが、全体としては標準レベルである。

対策

知識を習得する際には、一問一答形式の問題集を用いることも有用。
政治・経済の全範囲から出題されることが多いので、全分野をくまなく学習するとともに、苦手分野の克服に力を入れる。
教科書や参考書で基本事項を学びながら、資料集や新聞、インターネットなどのツールも活用しよう。これらのツールを用いることで、単に基本事項の習得確認だけでなく、時事的な内容も学習できる。

国語

大問数4題
試験時間80分
解答形式記述式と選択式
傾向

現代文は評論が多いが、随筆や随筆的で軽妙な筆致の評論の場合もある。評論のジャンルでみると文化論・文学論が多い。文化論では現代社会の状況を扱ったもの、日本文化論などが出題されている。
古文は物語の系統に属する作品が多いが、幅広いジャンルから出題されている。
漢文は比較的読みやすい内容のものが中心で、設問も標準的。漢字の読み、書下ろし文が必出で、基本的な句法に関わる設問が多い。

対策

現代文は評論を中心に、随筆的な文章についても学習を進めるのがよい。
古文は基本的な文法知識は、助詞・助動詞を中心にマスターする。敬語法も文中の人物関係を的確に把握するためにひつようなので、しっかり頭に入れておく。
漢文は漢文特有の読み方について、参考書や便覧を使って勉強しておくことを勧める。

理系

英語

大問数5題
試験時間80分
解答形式全問マークシート方式
傾向

読解問題は全体的に標準レベルであるが、選択肢は全て英語表記のため、時間配分には注意が必要である。論説文が中心に出題され、空所補充は文法・語彙の知識で解答できるものもあれば、論旨の把握の場合もある。指示内容問題は、本文の言い換えや選択肢の読み取りを問われることが多く、内容真偽問題には「どちらとも判断しかねるもの」という選択肢があることに注意が必要である。また、会話文問題はやや易~標準レベル、文法・語彙問題は標準~やや難レベルである。会話文問題は、使われない選択肢が多数あるという特徴がある。文法・語彙問題は、単語の意味を知らないと答えることができないため、単語力が問われることに注意が必要である。

対策

長文問題対策として、内容理解力を養成することが必要である。指示語の内容は読解のカギであるため、常に全体の論旨を意識し、指示語の内容を把握する練習すること。会話文問題に関しては、会話文特有の表現を身につけることが重要である。基礎的な文法力は読解において非常に重要である。特に、準動詞や関係詞、比較などは力を入れて学習しておこう。文法の問題集を用いて、一冊を反復学習することが重要である。

数学

大問数4題
試験時間100分
解答形式空所補充式
傾向

丁寧な誘導のついた問題あるいは標準的な小問集合である。微・積分法、複素数平面、式と曲線、確率などがよく出題されている。標準レベルの問題が中心であるが、計算量が多いので要領よく処理していくことが必要である。また、思考力を試す問題もみられる。問題を見極め、確実に解けそうな問題から処理していこう。同じ問題形式が続いているので、過去問演習などの際は、見直す時間も含めた目標解答時間を設定して解き、時間配分の感覚を身につけておくことが大切である。

対策

基本的な用語・概念の完全な理解、正確で速い計算力、典型的な解法パターンの習得のため、教科書、参考書、問題集使って基礎力の充実を図る。また、基礎力の充実に加えて、自分の頭でしっかりと考える力を養うことも大切である。そして、どれくらいのレベルの問題がどのような形で問われてくるのか、過去問で十分研究しておくこと。

物理

大問数4題
試験時間学部個別配点方式 理科2科目型 2科目 120分
その他 80分
解答形式空所補充形式
傾向

物理的にも興味のある身近な現象を取り上げ、それがモデル化された問題となっている。技術的にも興味深い問題が出題されることがあるが、その場合でも、丁寧な誘導がされているため、多くは標準的・典型的な問題といってよい。ただし、多くの受験生が初見とみられる題材を扱った出題もある。文字式を答えるものが多いが、文字式の後で数値計算を要求するような問題もあるので、日頃から有効数字に注意して、正確で手際のよい数値計算ができるようにしておこう。数値計算の結果を選ぶ問題もあるが、選択肢が多いため計算力は必要である。

対策

問題の中には基本的な計算や名称、用語、人物名を問うものも含まれている。教科書や参考書を用いて、まずは基本法則や公式をしっかりと身につけておく必要がある。また、全分野から出題されているので、標準程度の問題集を丁寧に何度も解くことが必要である。高校では学習しない法則や関係式が与えられ、それを用いて考えを進める問題などでは、柔軟な思考力と推論力を磨いておくことが要求される。多くは計算問題のため、問題文を注意深く読んで式を展開したり、すばやく正確な数値計算が行えるように、実力をつけておく。次は時間を計りながら過去問に取り組むこと。

化学

大問数4題
試験時間学部個別配点方式 理科2科目型 2科目 120分
その他 80分
解答形式マークシート方式と記述式の併用/td>
傾向

例年、大問4題のうち2題程度が有機分野から、残りが理論分野・無機分野からの出題となっている。無機・有機分野とともに理論分野は出題されることもあり、幅広い知識が求められる。実験方法やグラフを用いる問題も出題されることが多く、考察力や思考力も試される。方式により、難易に差があるが、標準~やや難しい問題が出題されている。各大問は思考力重視の総合的な出題で、記述や描図もあるため、高得点を取る為には、標準問題集を用いた演習が必要である。

対策

化学の基礎知識をしっかり固めて、計算を素早く正確に行う練習をしておこう。特徴的な問題形式に慣れるためにも、複数方式の過去問を解いておくことが有効である。物質を周期表や化学結合と関連付け、単体や無機化合物の性質を体系的に整理したうえで、理論の裏付けあるしっかりとした知識を身につける事。記述式への対応として、代表的な化合物や錯イオンの化学式や化学反応式を正確にかける力は絶対必要である。有機の脂肪族と芳香族を中心に基礎的な化合物の反応に関しては確実に解答できる力をつけること。また、中和や酸化還元反応、電離定数とPHなどに関する多少雑な化学理論の計算も出題されている。

生物

大問数4題
試験時間部個別配点方式 理科2科目型 2科目 120分
その他 80分
解答形式マークシート方式と記述式の併用
傾向

生態、進化、系統、代謝、遺伝情報に、動物の反応、細胞からよく出題されている。数年を通して見てみると全分野から出題されており、今後、出題頻度の低い分野から出題される可能性もあるので注意が必要である。基礎的な知識を問うものや標準的な計算問題が多く、論述問題も標準的なものが中心である。ときにやや難しい問題もみられるが、全体的な難易度に例年大きな差はない。

対策

記述問題も出題されるので、教科書に記載された生物用語は、その意味も正確に理解しておきたい。グラフや図がよく出題されるので、教科書に記載された図ならびに問題集のグラフやデータ解析問題を通して考察力を養いたい。また、計算問題も良く出題されるので、問題集で典型的な計算問題を解けるようにすること。また広い分野から出題されているので、過去問演習に力を入れておきたい。特に苦手な範囲は、再度ノートにまとめるなどして知識の定着を図ること。選択問題は、すべての選択肢の正誤判定ができるよう、解説を参考にしながら正確な知識を身につけておきたい。