明治大学 コース・実績

文系

英語

大問数4題
試験時間70分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

長文読解の内容は、経済・経営に関する者を中心に多岐にわたる。設問中には空欄補充形式で和訳を問う記述式問題がある。
文法・語彙問題では、全て空所補充形式で、単語、熟語、文法の知識がバランスよく出題される。
語彙・文法の知識ともに標準的なものを中心に問われる。長文に関しても標準的な設問ではあるが、問題冊子3ページにわたる長文が多い。

対策

単語や熟語に関しては、標準からやや難程度の単語帳や熟語帳を一通り学習する。文法に関しては、基本~標準レベルの問題集をしっかり学習することが重要である。解釈に関しては、多少読めない部分があっても素早く読み進めることが重要である。問題集を選ぶ際は、設問に対する解説が詳しいものを選ぶとよい。

日本史

大問数3題
試験時間60分
解答形式選択式
傾向

時代別では、近世・近代以降からの出題が中心である。分野別では、社会・経済史の出題が目立つ。教科書レベルの標準的な内容を主体としつつも、いくつか難問がみられる。また、例年、正確な年代把握を問う問題が出題されており、単純な一問一答式の暗記だけでは通用しない場合が多い。さらに、社会・経済史では教科書にない知識が要求されることがあるので注意したい。

対策

やや難易度の高い問題が散見されるが、問題の多くは教科書を基礎とした内容なので、まずは教科書の内容をよく理解することが重要である。年代把握については正確さが求められるため、図説資料集などの巻末に収録されている年表を用いて、時系列の把握が重要である。

世界史

大問数4題
試験時間60分
解答形式選択式
傾向

地域別では、欧米地方から2題、アジア地域、その他の地域からの出題が2題という割合で例年出題されている。時代別では、ほぼ全時代から出題されている。分野別では、政治・外交史を中心として、経済史や文化史、宗教史からもよく出題されている。正文(誤文)の選択問題が多く占めているが、その中には教科書に記載されていない内容もみられる。また、教科書に記載されている内容であっても、かなり詳細かつ正確な知識がないと解けない問題もある。

対策

教科書の精読が重要である。特に経済史関連には注意したい。また、教科書での文化史、経済史関連の記述は少ないので用語集や教科書以外の参考書で補うとよい。

政治・経済

大問数4題
試験時間60分
解答形式マークシート方式
傾向

例年、経済分野からの出題が多いが、それに関連する法規の制定年や監督省庁、日本国憲法などの理解なども問われる。また、景気指標など教科書に記述のない内容も出題されることがあり、時事問題も比較的多いと言える。教科書と資料集、用語集を丁寧に学習していれば解答可能なものも多いが、最新の統計の推移、法規の変化などにも関心を持っておくとよい。

対策

出題内容の大部分は、教科書の内容が理解できていれば十分に解答可能である。教科書を何度も熟読し、重要用語だけでなく、その内容を文章で説明できる程度に徹底的に学習することが重要である。また、教科書に掲載されていない資料問題や時事問題も出題されているので資料集などを利用し学習するとよい。

数学

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート方式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」となっており、基本を問う典型問題中心の出題である。大問1は小問集合で、頻出項目は、数列、ベクトル、整数、微・積分法、場合の数と確率などで、融合問題として出題されることが多い。大部分は教科書の節末・章末問題レベルである。

対策

基本的な問題が多いが、いくつか基本事項が融合されていることがあるので、各項目別にしっかり理解しておく。範囲全体からの出題なので、特定の分野にヤマをかけることなく、苦手分野をなくすことが大切である。いろいろな分野を融合した問題が多いので、計算も含めて様々な観点から解く方法を考える。そのために、問題集や参考書を活用して徹底的に練習しておくことが重要である。

国語

大問数2題
試験時間60分
解答形式選択式、記述式
傾向

現代文は、評論の中でも広く社会問題や時事問題からの長めの文章で出題される。難解な文章ではないが、文章量が多いので、素早く精確に読み解くにはじゅうぶんなくんれんが必要である。
古文は、教科書に載るような有名な出典から出題されている。文章も設問も難易度が高めで古語の意味を覚えているだけでは、対応できない問題が多い。

対策

現代文に関しては、長めで硬質な文章の読解力を身につけるために、新聞の社説や、時事・社会問題や哲学を取り扱った新書などになるべく触れるようにする。 古典に関しては、まず、文法と重要古語は漏れがないように反復学習する。さまざまな時代・ジャンルの文体に慣れるためにたくさんの文章に接し、内容を把握する練習をすることが肝要である。著名な作品は、時代や文化的背景もおさえておくとよい。

理系

英語

大問数1題
試験時間60分
解答形式選択式、記述式
傾向

記述式は例年、英文和訳、同意表現、内容説明、和文英訳など多岐にわたる。選択式は、内容説明、空所補充、同意表現、語句整序、語句意、内容真偽、同一用法などから出題される。英文は物語文やエッセイが多い。英文自体が難しい単語や熟語が多いわけではないが、所々読解しにくい部分がある。特に記述式はやや難しく、正確な理解が必要とされる。

対策

語彙力、文法力に関しては標準的な単語帳や熟語帳、問題集でしっかりと対策をする。読解力に関しては、文章をいかに有機的に読めるかが重要となってくるので、速読・精読の使い分けができるように過去問などで訓練を積んでおくとよい。記述式はごく短いものが出題されているので、前後を踏まえて自然な日本語になるように心がける。

数学

大問数3題
試験時間90分
解答形式マークシート方式、記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」である。
微・積分法、図形と法的式、ベクトルはよく出題される。小問集合などで、三角関数、指数・対数関係、数列、場合の数、確率、複素数平面など幅広く出題される。また、融合問題も出題される。

対策

問題は標準的なものが多いので、基礎学力を充実させることが重要である。ただし、公式を暗記しただけでは解けない問題もあるので、平素から十分に考える力を身につける。過去の出題傾向では、微・積分法、図形と方程式が出題されることが多い。マークシート方式では正確な計算力が求められるので、日頃から計算力を養成する意識をもって勉強しておくとよい。

物理

大問数3題
試験時間80分
解答形式マークシート方式
傾向

出題範囲は「物理基礎・物理」である。例年、力学、電磁気、熱力学(2022年は波動)から出題され、文字式だけでなくグラフや図、説明文からも出題される。全体的に標準的な良問が多いが、中にはやや難しいものもみられ、高い計算力も必要である。前の設問から順序良く解いていかないと完投できないことが多い。

対策

教科書の章末問題レベルの対策だけでとける問題は多くないので、物理現象を別の視点からとらえれる柔軟さも必要である。公式を暗記するだけでは解けない問題も多く出るので広い範囲を深く学習し、物理現象をいろいろな視点からとらえられる練習をしないと解けない問題が多い。受験用問題集の各分野を標準レベルまで丁寧に学習するとよい。

化学

大問数3題
試験時間80分
解答形式マークシート方式、記述式
傾向

出題範囲は「化学基礎・化学」である。例年、気体や電気化学に関する問題、物質の化学的性質・化学反応式と理論を合わせた問題が出題されている。標準的な問題がほとんどなので、教科書の基礎的な内容をしっかりと理解し、問題集で練習しておく。また、中にはやや難しい問題も含まれているので、解く問題の取捨選択に気をつけたい。

対策

理論については、原始の構造、周期表と代表的な元素の性質、気体の法則、溶液、化学平衡、酸・塩基、酸化・還元などを中心に、教科書の例題や章末問題を練習しておくこと。
無機については、周期表を中心に金属元素や非金属元素の性質や反応を整理しておくこと。特に気体の製法と捕集法、イオン化傾向と金属の性質、陽イオン分析と錯イオンなどを中心に整理しておく。
有機については、官能基を中心として、脂肪族化合物や芳香族化合物の反応や性質を整理しておくこと。また、タンパク質や糖、合成高分子化合物についても理解しておくこと。