関西学院大学 コース・実績

文系

英語

大問数6題
試験時間90分
解答形式マークセンス方式による選択式、記述式
傾向

読解問題の比重が大きいものの、文法・語彙問題や会話文問題、英作文など、オールラウンドな力を試す出題となっている。
長文読解問題の英文のトピックは幅広い分野に及んでおり、時事的な話題や理系的なテーマが取り上げられることもあるが、歴史や言語、コミュニケーション、情報社会に関するものがよく出題されている。
文法・語彙問題は熟語に関する問題が必ず出題されているが、文法、特に動詞の語法や、語彙力を問う設問が多い。

対策

読解問題対策には読解用の問題集を用いて500~700語程度の英文を、パラグラフごとにその内容を要約しながら読み進む練習が有効。また、日頃から英文・和文を問わず幅広い読書に努め、一般教養を高めておく。
英作文では、まず基本構文を身につけ、単語・熟語力を生かして、正確な英文を書くよう心がける。

数学

大問数3題
試験時間60分
解答形式空所補充形式、記述式
傾向

頻出分野は、微・積分法、確率、ベクトル。1つの問題を狭い枠の中で考えさせるのではなく、三角比・三角関数や図形を絡ませて、出題範囲全体にわたっての知識を効率よく用いて解決させるような問題がよく出題されている。過去には証明問題も出題されている。

対策

教科書の基本事項を確実に身につけ、それを本番で引き出せるようになるためにも、問題の意図と解法を理解し、章末問題と教科書傍用問題集を徹底的に反復練習すること。
面積や最大・最小を求める計算などでは、単に式の上だけで考えるのではなく、グラフや図を描くことで与えられた問題を視覚的に認識し、それを計算に生かしていくような習慣をつけておくことが大切。

国語

大問数2題
試験時間75分
解答形式マークセンス方式、記述式
傾向

例年、現代文1題、古文1題の計2題の出題である。
現代文は人文科学系の評論が中心で、現代社会の動向に沿った、哲学・思想・文化・文芸などの分野の文章が出題されている。
古文はさまざまなジャンル・時代から出題されている。ストーリー性のある作品が出題されることが多い。

対策

現代文・古文を通じて言えることは「表現」を意識した設問への対策が必要。本文全体の構成・筆者の表現意図・文の書き換えなどに関する設問を数多く解いておくことが効果的。
漢字の書き取りと読みは頻出である。日頃から意識しないと漢字力はつかないので、辞書で確認する習慣をつけ、意味も調べておこう。

世界史

大問数5題
試験時間60分
解答形式マークセンス方式
傾向

全般的に教科書に準拠した標準レベルの出題になっている。
欧米地域・アジア地域・多地域混合問題が、年度によって変化しながら出題されている。
政治史や社会史が出題の中心であるが、過去には経済に関する大問が出題されたこともある。文化史は、大問で出題されることもあり、またその他の年度でも小問で出題されている。

対策

教科書を精読することから始める。その際、年代配列が出題されていることを考慮して、歴史の流れをしっかりととらえること。
出題の傾向から考えると、基本事項に付随した細かい知識まで身につけた者が有利となる。教科書学習をある程度終えたら、用語集などを用いて重要事項に付随する内容を確認していくようにしよう。

日本史

大問数4題
試験時間60分
解答形式マークセンス方式
傾向

原始・古代から現代までの広い範囲から出題されている。全体としては、近世・近代の比重がやや大きく、古代・中世もかなりの割合を占めている。
史料問題は、毎年1、2題は必ず出題されている。史料の内容を読解させる正誤・選択問題が出題されており、史料がきちんと読み取れないと難問になる場合がある。

対策

正誤問題の基本は、「誤文」の判断ができることである。「正文」の判断は難しいので、攻略法としては、「誤文」の判断から解答を導き出していく方法をとるとよい。
史料問題については、とにかく正しい知識と慣れが必要である。そのため、教科書や史料集に掲載されている史料にはきちんと目を通すことを心がける。脚注の部分が出題されることもあるので、しっかりチェックしておこう。

地理

大問数5題
試験時間60分
解答形式マークセンス方式
傾向

系統分野では、農牧場・工業・貿易など産業分野の出題が多く、自然や都市・人口なども出題頻度が高い。数年単位でみると、交通・通信、人権・民族、環境問題など、他の分野からも出題されている。
地誌分野では、ヨーロッパ、西アジア、東南アジア、アフリカなどの地域単位で出題され、そのなかの国・地域を比較しながら問われることが多い。

対策

単に用語や地名を暗記するだけではなく、「なぜこの地域でこのような産業がみられるのか」というように、地理的事象の背後にある原因と結果の関係をみつけ、地理的にものをみたり、考えたりする能力を高める。
統計を利用した問題が例年出題されるので、各国の面積・人口などの国勢、1人あたり国民総所得、農畜産物や工業品の生産上位国、各国の貿易品目などを中心に念入りに学習しよう。

理系

英語

大問数6題
試験時間90分
解答形式マーク式
傾向

例年、読解問題を中心に、文法・語彙問題、会話文問題が出題される。
読解問題のテーマは多様で、中にはややレベルの高いものも含まれているが、全体としては比較的読みやすい英文といえる。文法・語彙問題では熟語や成句の知識、文法を問うものが中心であるが、加えて語句整序問題では作文的要素も含まれる。

対策

文法・語彙力をつけるには日々の学習で出合った未知の語句を、辞書を使いながら丹念に覚えて語彙を増やす。さらに、用例が載った単語集や熟語集で、生きた知識としての文法・語彙力をつけておく。
文の流れを読みとる力をつけるには、パラグラフ・リーディングの方法を扱った参考書・問題集に取り組んでみるとよい。文の流れを理解することは、会話文問題で応答文を選択するときにも大いに役立つ。

数学

大問数4題
試験時間90分
解答形式空所補充形式、記述式
傾向

空所補充形式の問題は、ベクトル、確率、数列、極限を中心に、三角関数、指数・対数関数など、広い範囲にわたって出題されている。記述式の問題は、微・積分法が中心で、微分法では関数の増減・極値、積分法では面積・回転体の体積が頻出項目である。
全体として、計算力が重視される内容となっているが、グラフや図形が重要な役割を果たす問題が多く、図形的センスも求められている。

対策

基本~標準レベルの問題が中心のため、教科書の例題、章末問題、参考書の重要例題など、代表的な問題は確実に自力で解けるようにしておこう。
試験時間は適切だが、十分な余裕があるわけではないため、計算は正確・迅速が理想であるが、短期間で身につけられるものではない。普段からそのような計算力の習得をめざして十分練習しておくこと。

化学

大問数3題
試験時間75分
解答形式記述式
傾向

例年、有機、理論分野からの出題が中心である。
有機では構造式の決定や異性体の立体構造・結合、化合物の分離などに関する記述の出題、無機は各年度でやや異なるが、理論化学との融合形式で出題されることが多い。理論分野では化学反応と熱、平衡に関する問いが頻出である。
全体的にみれば、基本的・標準的な問題が多いが、毎年何らかの趣向を凝らした計算や論述の問題、教科書にない内容が一部含まれている。また、計算過程もかなり複雑な問題が含まれることもある。

対策

教科書に出ている法則・理論を確実に理解し、次に問題演習を行い、応用力と思考力を養うことが必要。複雑な反応式でも、なぜ反応が起こるかを平衡や酸化還元理論などから考え、誘導できる力を身につけること。
論述問題では必要なポイントを逃さず、簡潔にまとめること。普段から入試問題の過去問に数多くあたって、自分の言葉で書く練習をしておくとよい。

物理

大問数3題
試験時間75分
解答形式記述式
傾向

計算問題が中心。導出過程を記述する設問が各大問に複数含まれ、描図・論述問題の出題もみられる。
力学、電磁気が必出で、他は波動ないし熱力学の各分野から出題されることが多いが、融合問題の形式で幅広い分野から出題されることもある。電磁気分野では、電場や電位についての出題が多い。

対策

問題の難易度は標準的であるが、表面的な理解で公式を適用するだけの問題練習では対処できない問題がよく出題されているため、公式や物理法則をしっかりと理解し、公式を導く過程や物理量の定義などの理解も確実にしておくこと。
物理的な思考力やセンス・応用力を養うには、問題練習の際に、問題の背景や得られた結果の示す意味も考えてみる習慣をつけるとよい。あわせて、簡単な論述・描図問題にも対応できるように練習しておこう。

生物

大問数3題
試験時間75分
解答形式論述問題、計算問題、描図問題など多様
傾向

例年、遺伝情報、進化・系統などを中心に幅広く出題されている。1つの大問の中でいくつかの分野にわたって総合的に問いかける傾向が強い。
高校の授業の範囲で答えられる標準的な問題が多い。深い知識を求める問題や計算問題も出題される。

対策

教科書にある重要な実験にはよく目を通しておき、実験の目的・実験材料・方法・結果などを理解しておくこと。
教科書が理解できたら、標準問題の演習で知識の定着と弱点の発見に努め、応用力のアップを図ろう。弱点を発見したら必ず参考書などにあたり、その補強を徹底的に行うことが必要である。