法政大学 コース・実績
文系
英語
大問数 | 4題 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート法 |
傾向
読解英文のテーマは、アメリカやイギリスの社会問題、環境問題、AIなどのテクノロジー、人間心理など多岐にわたる。英文の内容は標準的なものが中心で、設問もおおむね標準~やや難レベルである。試験時間に対して読まなければならない英文量・問題量が多い。
対策
英文の分量がやや多いので、読解力の養成が何より優先すべき課題となる。英文を読むときは、最初に各段落冒頭を流し読みして大雑把に内容を把握し、次に段落ごとに精読して内容をまとめていく習慣をつけるとよい。特に論説文に関しては「論理展開」を正確に把握する練習をしよう。
戯曲やインタビューなどをもとにした会話文が出題されることもあるため、見慣れない表現について問われても、ト書や会話の流れの中にヒントがあるのでそれを見つける練習をしておこう。
数学
大問数 | 3題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 記述式 |
傾向
出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」
頻出項目は、場合の数、確率で、それに次いで2次関数、微分法が多い。
教科書章末問題程度までの基本~標準的な問題が中心であるが、難度の高い問題が含まれることもある。
対策
教科書を学習した後は、自分の力に見合った参考書で頻出項目を重点的に演習する。基本~標準的な問題を確実に解けるようになることが大切である。
例年全問記述式で、答案作成の力も試されるためグラフ、図などは日頃から丁寧に描く。自分が考えた筋道がきちんとわかりやすく書けているかどうが、必ず後で読み返してみよう。
日本史
大問数 | 4題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | マークシート法 |
傾向
原始を除き、古代から近現代まで幅広く出題されている。政治史・文化史・外交史に加え、近年は社会経済史の出題が増えている。史料問題は基本的に資料集に掲載されているものからの出題が多い。
標準的な出題といえるが、近現代史の設問では内閣とその時代の出来事など、やや詳細な知識が問われることもある。
対策
教科書を、本文だけでなく、脚注や図表・写真などの解説文も含めて、くまなく何度も読み返し、基本事項・重要事項を徹底的にマスターしよう。
全分野を学習した後、多くの過去問演習を行い、いくつかの時代にまたがるような出題形式に慣れるとともに、歴史的事項を整理しておこう。過去問にあたりながら、問われている事項や人物などについて、正確な知識・理解を身につけよう。
世界史
大問数 | 3題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 選択式、記述式 |
傾向
欧米地域は、ヨーロッパを広く問う大問が多いのが特徴であるが、一国史が出題されることもある。アジア地域では、中国・東南アジア・西アジアなど1つの国家やその周辺地域を対象とした大問となることが多い。
時代別では古代~近現代までバランスよく出題されている。
分野別では政治・経済に関する問題が中心だが、文化史関係の設問も出題されている。また、近現代史については外交や国際関係を軸に作成されている問題が目立つ。
対策
正文・誤文選択問題対策では教科書の文章を確認し、併せて用語集などを活用しておくとよい。教科書の記述にない難問も見受けられるが、やはり基礎知識の積み重ねが最も重要である。
例年、近現代史の出題に重点がおかれている。特に国際関係や外交が問われる場合が多いので、欧米やアジアの動きが相互に確認できるようなノートを自分で作成していくのも一つの方法である。
地理
大問数 | 3題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 選択式、記述式 |
傾向
毎年短文の論述法が何題か出題され、地図や統計表、分布図、グラフなどの資料類を読み取る問題も多い。
幅広く地理の各分野から出題され、主テーマに多様な関連事項を加えた総合的な問題になることも多い。系統地理では、自然環境が頻出であるほか、農業生産、鉱工業、国家、都市、人口、民族、生活文化など幅広く取り上げられる。
地誌では地名や地理用語、地理事象に関する設問のほか統計数値を問う設問、国や地域間の関係を問う設問が多い。
対策
教科書を熟読し、学習内容を完全に理解しておくことが大切。自然環境はもとより、産業をはじめとした経済活動、国家と国家群、都市や人口、民族や暮らしなどの幅広い用語とその具体例を押さえておく。
知識の豊かさが最も重要だが、それだけでは通用しない問題もみられるので、教科書に直接的な記載がなくても、いくつもの事象を組み合わせて地理的な判断ができる能力を養っておこう。
政治・経済
大問数 | 3、4題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | マークシート法 |
傾向
政治2題、経済1題と、政治分野のウエートが高い傾向が続いている。これまでも、経済分野でも法律関連の設問が多く政治分野のウエートが高かった。
政治分野では、民主主義の原理や日本国憲法の条文理解、判例関連問題にならんで、選挙や統治機構関連など応用領域がよく出題されている。また、国際関係に関する問題も例年問われている。
経済分野では、経済の原理的な問題に加えて経済の歴史や経済社会の変化に関する問題が出題されている。
対策
教科書を通読して、政治や経済の基本的な考え方、歴史の流れを大まかに理解する。
時事的な問題への対応で準備したいのは最新の資料集である。教科書を読むときには必ず参照して、重要事項やデータなど教科書では触れられていない項目をチェックしていこう。
国語
大問数 | 3題 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 記述式とマークシート法による選択式の併用 |
傾向
現代文は評論を中心に出題されている。テーマは社会・人間・文化・歴史・文学など幅広い。設問は、漢字の書き取り、語意、空所補充、内容説明、内容真偽などオーソドックスなものが中心である。
古文は中古~中世の作品が取り上げられることが多いが、過去には近世の文章も出題されている。設問は口語訳、語意、文法、和歌解釈、内容説明、文学史など、幅広く問われている。
対策
現代文を読み解く力は読書量に比例する。そのため、時間に余裕がある段階では、社会科学や人文科学に関する新書・選書・文庫の類を読んで読解力をつけるとともに、いろいろなものの考え方に触れておく。
漢字の書き取りなどは、漢字を実際に書いて身につける学習は必須である。常用漢字の中程度以上のものをしっかり練習しておこう。
古文は授業で学習する範囲を大きく超えた問題は出題されていないので、文法。語意等、授業での学習がしっかり身についていれば十分対処できる。
理系
英語
大問数 | 5~7題 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート式 |
傾向
読解問題が中心的で、空所補充、内容説明、内容真偽、主題といった内容の理解に加えて同意表現などの語彙力を問う設問も多くみられる。読解の英文はエッセイや評論が中心であり、テーマは多岐にわたっているが、環境問題や科学的なものがよく出題されている。読解英文の語彙にはやや難しい専門用語も含まれているが、英文の内容そのものは標準的である。
対策
語彙に関しては、短文の空所補充や語句整序がよく出題されている。空所補充では簡単な計算を含む問題が出題されることもあるので、過去問をよく研究する必要がある。文法に関しては、特に、時制・仮定法、準動詞、関係詞、代名詞、比較などを中心に学習するとよい。
短い会話を完成させる問題がよく出題されるので、会話の流れをつかむ練習が必要である。
読解問題には、ロボットやAIなど科学技術に関する問題がよく出題されるので、化学関連の英文に慣れておく必要がある。
数学
大問数 | 5題 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート方式 |
傾向
出題範囲は、デザイン工・生命科学部が「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)」、その他の学部・学科が「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」である。
微・積分法が必出で、微分法では最大・最少を求める問題が、積分法では定積分の計算、面積を求める問題が多く出題されている。
難易度は教科書の基本問題から章末問題程度の出題である。
対策
教科書の標準レベルの問題が中心なので、まずは教科書を中心に学習しておく。マークシート法では計算ミスが致命的な失点につながるので、簡単な計算でも手を抜かず、日頃から迅速かつ正確な計算力を身につけることを意識しておこう。
出題範囲から幅広く出題されているので、どの分野もおろそかにできないが、頻出項目についてはさらに十分な補強が望まれる。微・積分法は特に力を入れて学習しよう。
化学
大問数 | 4題 |
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試験時間 | 75分 |
解答形式 | 空所補充形式、記述式 |
傾向
年度や日程により出題分野が偏ることもあるが、数年を通してみると、有機・無機・理論の幅広い分野から出題されており、特に理論の占める割合が大きい。気体や熱化学、中和、酸化還元、電気分解の問題、化学反応式を書く問題が頻出である。
計算問題は標準的ではあるが問題量が多い。
対策
教科書の太字語句をノートやカードにまとめるなどして、自分で定義や説明ができるようにしておこう。
計算問題は面倒な計算が含まれることもあるので、普段からきとんと計算過程を書いて計算力をつけることが大切。問題集の標準レベルの計算問題を繰り返し練習しておくこと。
論述対策は用語そのものの定義も大切であるが、なぜそうなるのか、といった理由を問われることが多いので、つねに現象や反応の理由、理論の根本的なところに着目しながら学習しておこう。
物理
大問数 | 5題 |
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試験時間 | 75分 |
解答形式 | 記述式 |
傾向
出題範囲は「物理基礎・物理(様々な運動、波、電気と磁気)」
力学が2題、電磁気、熱力学、波動が各1題で、計5題という構成である。出題範囲から満遍なく出題されている。
例年、分野による難易度の差はみられず、いずれも標準的な問題であるが、年度によってはやや難度の高い問題や、計算量の多い問題がみられることもある。
対策
誘導形式の流れをつかむには、物理的な思考力が必要。そのためには教科書の内容を確実の理解しておくこと。
また、見慣れない問題が出題されることもあるが、教科書の隅々までよく読み、物理の広い知識を持つことで対応できるだろう。
誘導形式や見慣れない問題も過去には多く出題されているので、慣れるためにも過去問をじっくり解いてみよう。
生物
大問数 | 4題 |
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試験時間 | 75分 |
解答形式 | 空所補充形式、記述式 |
傾向
全分野からバランスよく出題されているが、遺伝情報、代謝、生殖・発生からは特に出題が多い。また日程によって出題分野の傾向がやや異なる。
用語などの知識問題、現象やしくみの理解を問う正誤問題、定番的な計算問題、仕組みや理由を説明する論述問題がバランスよく出題され、教科書レベルの標準的な力がどれだけ身についているかが測られる。
対策
ほとんどの問題は教科書レベルの学習で対応できる。教科書を十分に理解し、基礎事項を把握し正確な知識を身につけておくことが必要。
用語の記憶定着や、計算問題対策のために、問題集を使って演習を重ねておく。計算問題の多くは定番的・代表的なものなので、標準レベルの問題集を1冊繰り返し解いて完全に理解して考え方を身につけておこう。
論述問題は用語の内容を正確に理解し、文で表現する練習を習慣にしておく。教科書の記述を参考にして、それぞれ何字程度で説明できるかも把握しておくとよい。