学習院大学 コース・実績

文系

英語

大問数7題
試験時間90分
解答形式マークセンス式、記述式
傾向

読解問題が3題、短文の完成問題、誤り指摘問題、会話文問題、和文英訳問題が1題ずつという組み合わせになっている。読解問題の⑴は長めの英文で、⑵⑶は⑴よりは少し短い英文となる。英文の内容は比較的理解しやすいものであり、設問箇所もそれほど難解なものはなく標準的である。

対策

読解問題は、「1文ごとの正確な読解」を強く意識して精読するという学習をおこなう。文法・語彙問題は基本を重視した参考書・問題集にじっくりと取り組み、文法力の充実を図りたい。会話文では参考書の会話表現を集めた部分などを十分にチェックしておきたい。英作文問題は基本的な構文で書ける問題が多いので、構文集の例文を暗記しておくのが役に立つだろう。

数学

大問数4題
試験時間60分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)・B(数列、ベクトル)
2次関数、積分法、図形的考察等からの出題が目立つ。難易度は基本~標準レベルであり、むずかしめのものも出題される項目は頻出の内容が多く、類題は参考書でもよく見かける。教科書の基本事項、頻出の重要事項が整理できていれば十分に対応できる。

対策

基本レベルの問題が中心であるため、まずは教科書の徹底理解を図り、基本事項をしっかりマスターしておく。入試問題集や参考書は基本~標準レベルで演習を積んでおく。答えを導く過程を書く問題では日頃から必要事項を論理的に積み上げていく答案の書き方を習得しておく必要があるため、先生に自分の答案を添削してもらおう。
日頃から丁寧に図を描く習慣をつけておきたい。

日本史

大問数5題
試験時間60分
解答形式マークセンス式、記述式
傾向

時代別では、原始から近現代まで幅広く出題されている。2022年度は⑴古代~近現代、⑵古代、⑶近世、⑷近代、⑸近現代からの出題であった。分野別では例年政治史の比重が高い。⑴では毎年テーマ史が出題されている。毎年史料が引用されている。一部で教科書レベルを超える歴史用語がみられるが、大半は教科書に掲載されている基本的な語句が出題される。

対策

大半は教科書に載っている歴史用語であるため、まずは教科書を丹念に読み込み、基本的事項を正確に理解していくのがよい。教科書は脚注や史料・図表・系図などにも目を配ろう。歴史用語は単純暗記ではなく、用語の意味内容、他の語句との関連を含めて理解し、漢字で正解に書けるようにしておきたい。教科書や史料集を使って日頃から史料に慣れておく。過去問の研究は必須である。

世界史

大問数5題
試験時間60分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

地域別では大きな偏りはなく、ほぼ全地域からまんべんなく出題されている。分野別では政治史が中心であるが文化史の出題も目立つ。テーマ史が頻出。他学部でも同じテーマが出題される傾向がみられるため、他学部の過去問にも目を通しておくとよい。

対策

地域・時代とも幅広く出題されるため教科書の精読が大切。ただ、手持ちの教科書では言及されていない歴史事項もあるため、用語集などで細かい点を補充し用語の意味を確実に理解しておきたい。現代史は、各国の外交史はもちろん地域ごとの外交事象を網羅的に学習することも重要。解答個数が多いため、かなりのスピードが要求され、解答には慣れとテクニックが必要となるため、過去問に多くあたり解答の仕方や手順を身につけよう。

地理

大問数4、5題
試験時間60分
解答形式記述式
傾向

出題テーマは教科書の教科書の章・節のテーマに準ずるが地誌分野の比重が系統分野に比べて大きい。標準的な地名や地理用語を問う問題が中心だが高度な内容を問うものが含まれ、論述法もある。統計判定問題のように思考力や深い理解力が必要なものもある。

対策

まずは、教科書を図版・注記の内容も含めて確実に内容を把握することが大切である。地理的現象の背後にある因果関係に注意しながら読み進めることで地理的なものの見方・考え方を身につけていきたい。普段から地図帳で、知らない地名の位置を確認する習慣を身につけよう。日頃から新聞やテレビのニュースなどに興味・関心を持ち、地理的視点から理解するよう心がけよう。例年、論述問題が出題されているため、文章で的確に説明できるように訓練しておこう。

政治・経済

大問数4題
試験時間60分
解答形式マークセンス式、記述式
傾向

政治分野と経済分野の出題率はほぼ同じ。基本的な知識を問うものが多いが、統計的数値や具体的事例を問うやや難しい問題もみられる。政治分野では、日本の司法制度を中心に現在の法制や政権の動きについて問う問題も出題されている。経済分野では、統計表やグラフを用いた応用力を問う問題が出題されている。さらに、ベーシックインカムやフェアトレード、マイクロクレジットなど近年頻出用語についても学習しておく必要がある。
基本的には教科書レベルであるが、やや難しい問題もみられる。

対策

教科書を中心に基本事項を押さえるだけでなく、資料集なども活用していくことが重要である。特に資料集などで触れられている「判例」なども目を通しておくとよい。また、国際比較に関する図表の数値も押さえておくとよい。経済分野では、企業経営や金融制度に関する新語にも留意しておく必要がある。

国語

大問数2題
試験時間60分
解答形式選択式、記述式
傾向

現代文は、評論から出題される。語句の空欄補充では語句の知識が問われるもの頻出している。また、内容理解では箇所指定、内容説明、内容真偽について出題されている。
古文は、様々な時代の作品が出題されており、設問は、語意、口語訳、読み、文学史、文法、内容説明など基礎知識を踏まえながら全体を把握させる問題が出題される。

対策

現代文は、新書や新聞、雑誌を読むなどして国語の常識や感覚を養っておく必要がある。問題集は、選択式・記述式両方に対応した標準的なものを2冊といて、空所補充、箇所指摘、内容真偽など様々な設問に慣れておくこと。
古文は、文法、和歌の修辞技法、敬語法、重要古語、古典常識は必ず学習すべきである。また、古語の読みが問われることが多いので、重要古語を学習する際に読み方にも注意して学習する。口語訳、語意の出題も多いが、難しいことは覚えずに基本を丁寧に学習する。

理系

英語

大問数7題
試験時間90分
解答形式選択式(マークシート式)、記述式
傾向

読解問題が3題、文法・語彙問題が2題、会話文問題と英作文問題が1題という構成になっている。読解問題のテーマはさまざまだが、社会問題としてニュース等で話題になったものが多い。1題は自然科学系の文章が取り上げられる傾向がある。例年、文法・語彙では空所補充の大問と誤り指摘の大問、会話文は短い対話文の空所補充、英作文は短文の和文英訳が出題されている。

対策

総合読解問題は内容把握および文法的知識を問う問題がバランスよく出題されるため、文と文のつながりや段落・文章の構成といった大きな展開を意識しながら英文にふれる。基本のイディオムもしっかり身につけておこう。文法・語彙問題は基本的な文法問題をもうらしている参考書や問題集を用いて繰り返し演習することが最も効果的な対策になる。会話文問題は、頻出する会話表現を身につけておこう。英作文問題は基本例文を活用するのが効率的かつ確実な学習方法である。

数学

大問数4題
試験時間90分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)・B(数列、ベクトル)」
微・積分法、確率、複素数平面が頻出である。内容は出題範囲全体の学力をみることができるように工夫されている。

対策

定理や公式などの基本事項を覚えるだけでなく、例題や練習問題などを通して学習しそれらの意味や使い方、数学的な考え方を身につけ、どのような形で出題があっても対応できるようにしておく。迅速で正確な計算力が必要。標準レベルの問題集で出題範囲全体にわたっていろいろなタイプの問題に多く当たっておくことが必要。

物理

大問数3題
試験時間90分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「物理基礎、物理」。例年、力学、電磁気から各1題ずつ、他の1題は熱力学もしくは波動からの出題であった。基礎的な問題から、かなりの計算力・数学的センスを要求するものがあす。問題全体の難度はそれほど高くないが、問題設定や解答形式で意表を突かれるようなユニークな設問も目につく。

対策

教科書の内容は隅々まで理解した上で、解説が丁寧で基本的な理論から系統立てて記述されている参考書の問題を繰り返して解く。問題文に示された現象を具体的にイメージするために必ず図を描き、計算をして確認しながら精読すると良い。計算過程を書かせる記述式問題なので要点をまとめた答案を作成する練習をしておく。

化学

大問数3題
試験時間90分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「化学基礎・科学」。理論・無機・有機分野が出題されている。化学反応式を記す問題は必ず出題されており、構造推定問題や実験に関する問題も出題されることがある。計算問題は計算過程が要求されるものがほとんどである。難易度は標準レベルである。

対策

理論では計算問題では計算過程の記述が求められるので日頃から練習しておきたい。また現象の理由などを問う論述問題にも備えが必要。無機は元素の周期に沿った学習をしたのち横の関係をまとめたい。有機は各化合物の式と性質や反応を学習し、特性、反応、異性体は具体的な例とともに覚えたい。教科書に出てくるレベルの化学反応式はきちんと書いて覚える。

生物

大問数3題
試験時間90分
解答形式記述式、論述式
傾向

出題範囲は「生物基礎・生物」。遺伝情報、代謝、体内環境からの出題が目立つが、全分野から出題されている。計算問題もあり、データ処理をさせるものまでさまざま。また、論述問題がたくさん出題されており、字数が長めのものも多い。教科書を上回る知識問題も含まれるが、基本的なものが中心である。

対策

出題の中心は教科書レベルの基本的な内容である。基礎・標準レベルの問題集を1冊きっちり仕上げ、間違えた問題は必ず復習し、頻出分野に関しては多くの問題に当たっておきたい。過去問をしっかり研究しておこう。