同志社大学 コース・実績

文系

英語

大問数3題
試験時間100分
解答形式記述式、選択式
傾向

テーマが多岐にわたり、標準レベル以上の長文問題が出題されるが、文脈から意味を推測し、解答にたどり着けるようになっている。読解問題の英文は分量が多いため、速読力と正確に読み解く読解力が必要とされる。同意表現は解答個数が多く、標準レベルの単語や熟語を意味だけでなく、使い方も熟知している必要がある。空所補充は、前置詞やイディオムの知識を中心に問われることが多い。内容説明や内容真偽は、長文全体の論旨を押さえていれば比較的容易に答えにたどり着ける。記述式の英文和訳は、分量は少なめで標準的な内容である。会話文は、特殊な会話表現は少ないが、日常会話だけでなく難度の高い会話が展開されることもある。

対策

教科書より難しい問題集や入試問題の英文を、文法や構文、指示語、接続詞などに注意しながら、正確に読み解く練習を重ね、長文読解力を養成することが合格へのカギとなる。また、「環境問題」や「異文化理解」など最低限の背景知識を得ておくことが望ましい。同志社大学は毎年和文英訳を出題する傾向にあり、和文英訳力の養成には文法力・語彙力の養成が不可欠である。早い段階で英文法の参考書と単語帳を仕上げ、知識を蓄積しておくことが必須である。

日本史

大問数3題
試験時間75分
解答形式記述式、選択式
傾向

全体的に教科書レベルの標準的な問題である。一部史料集や図説の知識が必要な問題が出題される。歴史用語、人名、地名、書名の記述が中心であるが、過去には正しく年代を配列し、選択する問題も出題された。同志社大学はテーマ史から出題する特徴があり、出題分野の範囲は広範囲にわたり例年変化する。また、史料問題が年々増加傾向にある。

対策

教科書を中心として知識を蓄積し、重要単語のみだけではなく太字以外の語句も暗記する必要がある。欄外の注釈や図番、コラムや史料にまで目を通しておくことが望ましい。原始~古代、古代~中世、近世、近現代の分野別人物史の出題が多いため、独自に年表や出来事を整理し、過去問で扱われていないテーマ史を、図説を用いて学習しておくこと。歴史用語を漢字で記述することが求められるため、用語集を用いて正確に読み書きできるようにしておくこと。過去には旧国名や地名を問う問題も出題されたため、重要な地名は地図上の位置も把握しておくと良い。

世界史

大問数3題
試験時間75分
解答形式選択式、記述式
傾向

全体的に教科書レベルの問題である。欧米史2題、アジア史1題で出題されることが多いが、多地域混合問題の出題もある。欧米史は、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカを中心として、西欧諸国の海外進出に伴う世界全体を対象とした、幅広い範囲から出題される。アジア史は、中国だけでなくイランやイスラーム史についても出題される。時代別に見ると、古代から現代まで偏らず、バランスよく出題されるが、中世ヨーロッパや16~19世紀の近世・近代の西ヨーロッパ諸国に関しての出題が多い。分野別に見ると、政治・外交史が中心であるが、社会・経済史や文化史にも注意が必要であり、年代を問う問題や都市名・地名などの地理的な知識についても出題される。

対策

古代から現代まで、教科書内容を徹底的に理解し、用語集などを用いて附属内容を把握しておく必要がある。国別、地域別に独自に年代を整理しておくことが望ましい。文化史は例年出題され、人名と代表的な作品の暗記はもちろん、時代背景や文化、成立した年代や地域など深い内容まで掘り下げて学習しておこう。図説などを用いて、地域や都市の位置関係や領域の変遷などに注意して学習する必要がある。現代史は特に、第一次世界大戦と第二次世界大戦前後の国際政治や、冷戦、アメリカとソ連の関係、第三世界の動向などの出題が多く、年代を整理して学習しておく必要がある。

政治・経済

大問数3題
試験時間75分
解答形式選択式、記述式
傾向

全体として標準的な問題が多いが、一部教科書の内容を超えた、資料集や時事的な知識が求められることがある。例年、経済分野の問題が多く、特にミクロ・マクロ経済の理論的な分野から出題が多い傾向がある。また、政治分野では民族問題、地域紛争、基本的人権、日本国憲法など、幅広い範囲から出題される。

対策

教科書の基礎知識を押さえることはもちろん、脚注や図版の解説など、細かい知識の蓄積が必要である。また、資料集を用いて、歴史的背景や基本的な法律の原文は暗記しておくことが望ましい。日本経済の歴史、社会保障、企業に関する問題、三位一体の改革など繰り返し出題されている分野は、確実にマスターしておくことが必要である。時事問題への対策に関しては、ニュースに関心を持ち、関連する事件や文献に目を通すなど、日頃から社会問題に触れておく必要がある。

数学

大問数3題
試験時間75分
解答形式空所補充形式、記述式
傾向

記述式は教科書の章末問題の発展的な内容よりも難しく、全体的に計算量や記述量が多いことが特徴である。すべての問題に目を通し、確実に解答できるところから解いていくことが望ましい。出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」で、図形関連の問題や、方程式・不等式、微分・積分法の出題が多い。

対策

教科書に載っている基本的な公式や定理を徹底的に理解し、繰り返し教科書や参考書の問題を練習すること。記述式答案の記述できる範囲は広くないため、普段から表や図を用いて、計算式や場合分けの要点をうまくまとめて答案を作成する練習が必要である。同志社大学の数学は、標準的な問題であっても数学的な考察を試す問題が多いため、普段から様々な角度で解法を考える練習をする必要がある。

国語

大問数2題
試験時間75分
解答形式選択式、記述式
傾向

全体的に標準よりも難しいレベルである。現代文は、現代社会の抱える問題を扱った評論問題が多く、かなりの長文であるが、問題分全体を視野に入れて解答する問題が多く、主題をつかむ読解力が必要とされる。また、40字程度の記述問題が必ず出題される。例年、書き取り、読み、文学史などの知識問題が出題されないことが特徴である。古文は、中世の作品が中心に、中古・近世と幅広い範囲で出題される。知識問題の出題は比較的少ないが、助詞・助動詞に関する問題が多く、和歌解釈の力が必要である。例年、30字の記述があり、本文全体から核心を捉え、指定字数を生かした解答が必要とされる。

対策

現代文の長文読解のためには、長文を読み解くための持久力や集中力の養成が必要である。長文の問題集を積極的に解き、内容を速く正確に読み解き、要約する練習をすることで記述力の養成を図ると良いだろう。長文は全体の論旨を見失いやすいため、普段から部分と全体に目を通し、関連を考える練習が必要である。古文は、授業を通じて基本的な知識を固めるのが理想的である。文法や重要単語の理解はもちろん、和歌における句切れ、掛詞などの技法を理解し、各作品の文学史的な位置づけやあらすじ、作者などの周辺知識を身につけておくことが重要である。過去には漢文の書き下し文を元に戻すという問題も出題されたため、募集要項に「漢文を除く」と記載されない限り、注意が必要である。

理系

英語

大問数3題
試験時間100分
解答形式選択式、一部記述式
傾向

全体として標準レベルの問題が多いが、専門的な内容の読解英文も出題されるため、基礎的な読解力はもちろんのこと、長文の内容を正確に速く押さえる力が必要である。空所補充、同意表現、語句整序、内容説明、内容真偽などの設問が多く出題される傾向にある。過去には欠文挿入箇所問題や記述式の英文和訳も出題されているため、注意が必要である。会話文は空所補充が必出で、特別な言い換え表現は少ない傾向にある。

対策

長文読解力の養成が合格への大きなカギとなる。教科書レベルの英文に徹底的に挑戦し、未知の単語は文脈から推測する練習や、文法や構文から訳を考察する練習が必要である。専門的な内容の読解には、文法力・語彙力や背景知識があることが望ましいが、標準的な単語の知識があれば、正解にたどり着くことができるだろう。

数学

大問数4題
試験時間100分
解答形式記述式
傾向

全体として標準レベルの問題であり、適度な時間配分で解くことができるだろう。出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」であり、微分・積分法中心に出題される。その他、極限、接線・法線の方程式、関数の増減応用、定積分の計算、面積・体積の応用、曲線の長さ、ベクトル、確率、複素数平面の出題が多い。

対策

教科書傍用問題集や入試問題集を用いて、公式や定理を自分で導くことができるようになるまで練習する必要がある。特に、間違えた問題の理解は必須である。微分・積分法や定積分の計算は再頻出項目であるため、十分に演習を行い、力をつけておこう。問題を確実に解くには計算力の強化が必要である。特に計算問題を中心に演習すること。また、ほとんどの問題が小問で構成されており、各小問の関連を意識して解く練習をすることで、正解へたどり着くことができるだろう。

物理

大問数3題
試験時間75分
解答形式空所補充、一部描図問題の可能性
傾向

小問の内容は基本的なレベルであるが、一部難度が高く、公式の暗記だけでなく、物理のしっかりとした理解を必要とする問題が出題される。出題範囲は「物理基礎・物理」である。基本的かつ重要な項目の出題頻度が高く、特に力学、電磁気、波動、熱力学の出題が多い。空所補充で計算結果のみを記入することがほとんどだが、過去には描図問題が出題されたこともあるため、注意が必要である。

対策

法則や公式の丸暗記はもちろん、それらが導かれる過程の理解をしていることが必要である。同志社大学の出題範囲は広く、さまざまな角度から物理現象を捉える力の養成が、合格へのカギとなる。文中にヒントが含まれていることが多いため、集中して問題文をよく読むこと。

化学

大問数3題
試験時間75分
解答形式記述式、一部選択式
傾向

幅広い分野からの出題があり、応用力や計算力が必要とされるが、全体的に標準レベルの問題である。理論分野では、無機・有機に絡めた理論問題のほか、化学平衡、熱化学、気体の状態方程式、溶解度積などの計算問題が多く出題される。無機分野では、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、イオンの反応、ハロゲン、窒素・炭素・硫黄の化合物など、重要な物質が幅広く出題される。有機分野では、化合物の構造推定を中心とした脂肪族化合物や芳香族化合物、天然有機化合物を対象とした高分子化合物の出題が多く、ほとんどの問題が計算問題である。

対策

教科書の太字の重要語句を問われることが多く、基本的な知識と理解が必要とされる。ほとんどの問題が計算問題であるが、結果のみを記述する方式であるため、確実な計算力を養うことが必要である。有効数字の扱いについても注意しておこう。また、重要な物質に関しては性質や反応、製法などを確実に理解している必要があり、化学反応式は理論計算でも問われるため正しく書けるようにしておこう。有機分野では、元素分析から組成式や分子式の決定や、反応性から構造式を決定する問題が頻出されるため、演習を十分に行っておくことが必要である。過去には、グラフの読み取りや描く問題、論述問題の出題もあり、注意が必要である。

生物

大問数3題
試験時間75分
解答形式多様な出題形式
傾向

基本的に標準レベルであるが、年度によって難化することがある。知識のしっかりとした定着や、重要語句の定義、さまざまな現象の過程や意義を説明できるような、表現力も必要とされる。幅広い範囲から出題されるが、生態、動物の反応、体内環境、遺伝情報などの出題が多い。空所補充問題、選択問題、計算問題、論述問題、グラフの読み取り、描図問題など様々な形式で解答させることが特徴である。

対策

基礎レベルの問題をマスターし、標準レベルの問題集で計算問題や実験問題を十分に練習することが必要である。空所補充問題が多く、重要生物単語の暗記はもちろん、文脈から空所を推測する練習をしておくことが重要である。論述問題は必ず出題されるため、用語の説明や、違いやしくみについて説明できるように、普段からコツコツを学習しておく必要がある。