中央大学 コース・実績

文系

英語

大問数8題
試験時間90分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

読解問題では、読む量が多く、論説的なものや小説的なもの、エッセイなど内容もバラエティーに富んでいる。難易度は標準的なものではあるが、量的にも質的にも負担になるものが多い。文法・語彙問題では、記述式で空所に単語を入れる問題などが出題され、選択式で短文の空所に入る適語を選ぶものがある。英作文では、短文の和文英訳が出題されている。文法・語法・内容などの誤りを指摘するものが手強い。全体的に高レベルの問題である。

対策

読解問題では、速読力が要求されるので、本文を読む際は全体の構成と大意をつかむことが重要である。英文和訳は普段から実際に解く練習をしておくことが重要である。また、英作文は、難易度としては高校のテキストレベルなので、基本となる単語や構文を押さえておくこと。文法・語彙対策としては、市販の単語帳などで語彙力を高め、記述問題などにも対策できるようにする。

日本史

大問数5題
試験時間60分
解答形式マークシート方式、記述式
傾向

時代別では、近世以降が重要視されており、近現代も必出でさまざまな角度から問われている。分野別では、例年、法制史、政治史、外交史、社会経済史からの出題が多い。史料問題は、近現代のものが多く、基礎的な知識があれば充分である。教科書を中心とした標準的なものが多いが、正誤が判定しにくい詳細な記述もあって、難度の高い問題も含まれる。

対策

教科書の精読が重要である。欄外の写真の解説に至るまで丁寧に読み込んでおくこと。外交史を中心に、あるテーマに沿って比較的広い分野からの出題も見られる。また、全体的に近世・近現代の出題が多いことから何度も繰り返し復習することが要求される。また、論述は書きなれていないと難しく感じるため十分に学習しておきたい。

世界史

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

地域別では、テーマ史が多く、正文誤文問題では複数の地域からの出題もあった。時代別では、古代から現代まで幅広く出題されている。分野別では、政治・外交が中心となっており、法制度や政治思想史についての出題もみられる。教科書学習で対応できる問題がほとんどだが、用語集レベルの知識が求められる難易度の高い問題もみられる。

対策

あくまでも教科書中心の基礎学習を心がけ、標準的な内容を取りこぼさないようにしよう。また、教科書によっては言及されていない問題もあるので、こうした事項を確認・理解するために用語集や図説、年表などを取り入れて学習したい。例年、論述問題が出題されている。重要な歴史的事項や用語について実際に書いて20~40字程度でまとめる練習をしておくことが有効である。

政治・経済

大問数3題
試験時間60分
解答形式記述式
傾向

政治分野では、基本事項、関連事項、時事問題などを含めて、法・政治の両分野から幅広く出題されている。経済分野では、労働、社会保障、消費者問題、現代の企業など政治と関連した応用的な分野の出題が目立っている。教科書レベルの知識を問う問題が多いが、時事的な動向を踏まえた問題も出題されている。国際分野では、国際経済と国際政治が交互に出題される傾向がある。この分野もまた、時事的動向を踏まえた出題が目立っている。

対策

まずは教科書の内容を理解し基礎的な用語、原理を理解しておくこと。時事問題に関しては最新の資料集を活用しチェックしておこう。論述対策は、実際に自分で書いてみることが大切で、書いたものを先生に添削してもらうとよい。

数学

大問数3題
試験時間60分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)」である。
微・積分法や、図形と方程式、整数の性質などが頻出分野であるが、他分野との融合問題も多い。標準的な問題が数問含まれるが、量・質ともに60分ではやや難しい。文系のレベルとしてはやや高く総合力と計算力、部分的に高度な知識を要求されるものもある。

対策

各分野での基本的な内容をしっかり理解しておく必要がある。また、重要な公式・定理に関しては正確に理解し臨機応変に使えるようにしておくこと。出題内容はやや高度なものを含んでいるので受験用の参考書や問題集でより多くの知識や技法をマスターしておく必要がある。全分野を学習した後は、頻出分野についてよく学習しておくこと。また、試験時間の割に出題数が多いので、普段から素早く正確に計算できるようにしておきたい。

国語

大問数3題
試験時間60分
解答形式マークシート方式、記述式
傾向

現代文は、例年、長めの評論と短めの評論が一題ずつであったり、やや長めのものが2題出題されたりする。内容は、多岐にわたっており、設問は内容説明や空所補充が多く、難問が含まれることがある。また内容真偽の問題が頻出であり、判断が難しいものもある。 古文は、幅広いジャンルから出題されており、和歌の出題率が高い。和歌解釈や人物関係の把握が難しいものもあり、総合的にやや難しい。

対策

現代文は、文章を読むときは、本文全体の主旨をつかむこと、文と文の対応関係を常に意識しながら文の構造に気をつけること。
市販の評論中心で、解説が詳しい問題集に取り組んでいくことが重要である。
古文は、まず、正確な基礎力をつけ高校の授業内容を完璧に身につけておきたい。
解説が詳しい問題集で、文法や語意、敬語などを意識して丹念に学習しよう

理系

英語

大問数6題
試験時間80分
解答形式マークシート式
傾向

読解問題のテーマに関しては、自然科学に関するものから、TOEICで出題されるものまで多岐にわたる。読解問題、文法・語彙問題ともに標準的であり、読解問題では、内容真偽がある。設問に関わる箇所を的確に見つけ出す必要があるため、慣れていないと難しく感じるかもしれない。

対策

読解のテーマは多岐にわたるが、科学技術、動植物や生物学にまつわるものが多く出題されるため、日頃からそういった内容に親しんでおくとよい。それぞれの分野で特徴的な単語も出てくるため、その都度書き込んでおくとよい。文法・語彙問題は慣れておけば解ける問題である。頻出問題集などを一冊完璧にマスターしておくことが有効である。

数学

大問数4題
試験時間100分
解答形式マークシート方式、記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」である。
最大・最小、曲線の接線・凹凸、関数グラフ、面積、回転体の体積など微・積分法に関する問題が多く、全体的に図を描いて考えさせる問題が多い。全体的に、工夫された良問が多いが、教科書の章末問題よりもやや難易度が高いものが1,2題含まれることがある。

対策

基礎力が充実していなければ解けない問題が多く、定理や公式を自由に駆使できる能力が必要とされている。また、例年、計算力を要する問題が出題されており、粘り強く解いていくために実戦練習が必須である。図形やグラフを扱う問題も多く、いろいろな図形の性質を理解し、図を要領よく描けるようにするとともに、正確にイメージし、問題解決に必要な部分を抽出する力を養成しておくこと。

物理

大問数3題
試験時間90分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

例年、力学、電磁気からの出題が中心である。電磁気では、過渡現象が対象となることが多く、その他では波動、熱力学のいずれかからの出題が多い。また、図を描かせる、図グラフ、実験結果の表から、情報を読み取るという高度な物理的センスを要求する問題もみられる。さらに近似式を使った数学的な力を求められる問題も多い。全体的によく練られた良問が多く、教科書の基本事項を中心としながら、高度な物理的思考能力や解析能力が必要な問題もある。

対策

まず、教科書を中心にして、基本事項を十分に理解し、自らで公式や法則の導出、または説明できるように基礎作りに励むこと。また、近似計算を利用することが多いので、日常的に使いこなせるようにしておくこと。また、描図・グラフ問題にも慣れておきたい。教科書にある図やグラフだけでなく、実験した後の結果をグラフにするなどの習慣をつけておくこと。

化学

大問数4題
試験時間90分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

大問1の小問集合では、理論化学を中心にさまざまな分野から幅広く出題されている。理論分野では、混合気体の反応と分圧、熱化学、酸・塩基、酸化還元反応、化学平衡などが出題されている。有機分野では、典型問題だけでなく、総合力が問われる問題が多く出題される。全体的に標準的なレベルではあるが、問題文が長めなので、要点を読み取る能力が求められる。

対策

マークシート方式で問われる基礎的な問題に関しては、教科書を満遍なく学習すること。記述でとわれる問題に関しては、理論化学全体や標準的な計算問題を中心に演習しておくとよい。無機は単独の大問としてはあまり出題されないが、周期表の理解や金属と無機塩類の性質などの内容がよく出題されている。有機に関しては、代表的な有機化合物の構造や反応式を系統的に覚え、失点をなくすこと。また、計算問題の分量が多いため、計算の正確さとスピードを身につけよう。

生物

大問数4題
試験時間90分
解答形式マークシート式、記述式
傾向

出題範囲は「生物基礎・生物」
各分野から広く出題されており、1題に複数の分野を含んだ総合問題もみられる。標準レベルの知識や理解を問う問題が多いが、問題量が多く、論述問題や実験考察問題、計算問題、描図問題も含まれる。

対策

基本的な問題で点を落とすことが無いようにしよう。また、発展問題も基本を理解していることが重要であるため、基本を正しく理解しよう。字数制限のある論述では、ポイントをずらさないように、何を問われているかを把握することが重要である。また、教科書レベルの標準的な計算問題は、確実に解けるようにしておきたい。