青山学院大学 コース・実績
文系
英語
大問数 | 5題 |
---|---|
試験時間 | 90分 |
解答形式 | 記述式、マークシート式 |
傾向
読解問題では、さまざまなテーマの長文が出題されている。本文の分量が多く、かなりの長文を読みこなす能力が求められている。4題合計で3700語強、うち2題は1000語を超える長文が出題された年度もあった。英作文問題は、記述式の和文英訳が出題されている。短文ではあるが、英訳するのに工夫が必要なものが多いため注意したい。また、出題範囲が変わったことから、2021年以降、文法・語彙問題や会話問題は出題されていない。
長文読解の難易度は、ここ数年でやや高難度で推移している。設問そのものはそれほど難しくなく、標準的な読解力が問われているが、本文が非常に長いため、内容を素早く理解する能力が求められている。空欄補充問題は難易度がかなり高く、前後の内容を的確に把握する力が求められる。
また、大問5はグラフを伴う英文が用いられ、数値の読み取りやそれをもとにした考察(日本語で150字)が求められる。この問題はやや難易度が高めになっている。
全体的に難易度はやや高めである。
対策
長文読解問題が出題の中心となっているので、しっかりと対策を立てなければならない。
読解問題のうち、文中に下線の引かれた語句に対する設問では、語彙力を問うものが多いため、まずは各設問に目を通すことから始めるとよい。英問英答形式の問題についても、設問の順番は話の流れに沿っている場合が多いため、同じく先に設問に目を通すことで取り組みやすくなる。長文を読み解く上で重要なのは、一文一文の意味をおろそかにせず読み解いていくことである。文単位の理解を前提としながら、長文を速く読む練習をすることが重要になってくる。単語・熟語の意味や用法をしっかりと頭に入れ、精読の速度を上げることが重要である。また、英文構造に注意しながら音読し、英語を頭の中でそのまま理解できるようにしていきたい。
また、長文読解では、空所補充も例年出題されている。この設問では、文脈や、空所の前後で用いられている文法や熟語の知識が大切になってくる。前後関係に気をつけながら読み進めていきたい。
語彙力に関しては、読解問題の対策の際にチェックした単語や熟語などを中心に学習していくとよい。記述問題に関しても十分な対策が必要となってくる。
大問5のグラフ問題に関しては、英語読解力、グラフ読解力、そして、日本語での記述力が重要となり、まさに総合力が試されている。日頃からグラフなどの統計資料に親しみ、また日本語の記述力も養っておきたい。
理系
英語
大問数 | 大問5題 |
---|---|
試験時間 | 80分 |
解答形式 | マークシート方式 |
傾向
長文読解問題の設問は標準レベルであるが、かなりの量の長文を読んで解答することを考えると、段落ごとに素早く内容を把握していくことが求められる。自然科学系の長文出題もあり、語彙レベルは標準よりやや高い。文法・語彙問題は基礎~標準レベルといってよい。会話文問題は口語独特な表現を求められることがあるが、その他は平易といってよい。全体としては受験生の学力の有無がそのまま反映される標準的な出題といえる。
対策
文法・語彙問題や会話文問題の難度がそれほど高くないことを考えると、長文読解問題に30~40分程はかけられるよう、文法・語法問題集を1冊仕上げることは不可欠である。文法・構文対策としては、文法・語法問題集を1冊仕上げること。語彙の問題は記述式なので、単語のスペリングを正確に書く練習をしておこう。会話文問題は品詞を常に意識して練習しよう。
数学
大問数 | 5題 |
---|---|
試験時間 | 100分 |
解答形式 | マークシート方式と記述式 |
傾向
項目別にみると、微・積分法、ベクトルが例年必ず出題されている。次いで、確率、数列がよく出題されている。また、図示問題もよく出題されている。基本から標準程度までの問題が中心である。
対策
定理や公式などの基本事項を、教科書の例や問、練習問題などを通して学習し、それらの意味や考え方・使い方を自分のものとし、どの場面でも使いこなせるようにしておくこと。計算力は日常の学習の中で繰り返し練習することで身につく。記述問題では日頃から思考過程を論理的に整理し、要領よく記述するように心がけよう。
物理
大問数 | 大問3題 |
---|---|
試験時間 | 80分 |
解答形式 | マークシート方式と記述式の併用 |
傾向
出題範囲は「物理基礎、物理」で、原子を含む全分野から出題されている。力学、電磁気は毎年出題されており、残りの1題は波動ないし熱力学からが多い。2021年度はA方式で波動、B方式で熱力学、2022年度はA方式、B方式ともに波動から出題された。力学・電磁気はレベルの高い内容も含まれ、幅広い分野からも出題されている。
対策
試験時間と出題量から考えて、正確で迅速な計算力が必要である。特に、マークシート法では計算ミスは許されない。また、描図問題や適切なグラフを選ぶ問題などが頻繁に出題されるため、グラフや図を日頃から意識して描くようにしておこう。
化学
大問数 | 大問3題 |
---|---|
試験時間 | 80分 |
解答形式 | マークシート方式と記述式 |
傾向
出題範囲は「化学基礎、化学」である。理論・有機を中心とした出題である。理論では気体の溶解度や化学平衡の分野に関して難度の高いものが出題されている。有機では構造決定の問題で構造式に関連させた問題が多い。全体として標準問題が多いが、相当な化学知識、応用力を必要とする。
対策
理論は問題演習を数多く行う必要がある。計算量も多いため、確実に速く計算できるようにしておくこと。有機に関しては化合物の名称と化学式、特に構造式を確実に覚えておくこと。次にそれらの製法と性質を理解しておくこと。無機は教科書に記載されている沈殿反応、気体の発生反応、酸化還元反応などの化学反応式をノートにまとめて、確実に書けるようにしておこう。