東北大学 コース・実績

文系

英語

大問数4題
試験時間100分
解答形式選択式、記述式
傾向

例年2題は英文和訳、内容説明を軸に空所補充、内容真偽、同意表現、文整序などの問題を配した長文読解総合問題となっている。英文の量は年度によって差があり、1題800~1000語程度のものが中心である。英文の内容は、今日的な話題から論説文、自伝的なエッセイなどバラエティーに富んでいる。2題のうち1題は学術的な内容が多いのも特徴である。英作文は全体的な構成としてはシンプルだが逐語的に訳すことができない部分がある。テーマ英作文はさまざまな形で出題されている。大問4題で負担の大きい問題ばかりのため、時間配分には十分注意が必要である。

対策

読解英文には一部に難しい語も含まれているため、単語や熟語は基本的に英文の中で覚えておくべきである。英文和訳はポイントとなる文法や構文、イディオムを見落とすことがないよう知識を確実にしておき、また精読の訓練をしておくとよい。英作文問題では実際に自分で書いてみて解答例と見比べ、できれば先生に添削してもらうとよい。英作文を書く手順をパターン化しておき、その手順に従って書く内容を箇条書きにしてまとめてから清書するというような練習を繰り返すとよい。

数学

大問数4題
試験時間100分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は数Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)
出題頻度の高い項目は、微・積分法、図形と方程式、確率、ベクトルである。次いで数列がよく出題されている。微分法では関数の最大・最小への応用、積分法では面積への応用が多い。

対策

用語の定義や公式・定理の証明など、基本事項の習得が確実にできるようになるまで教科書を反復学習しよう。標準問題が自力で解けることを目標とし、解答を見るときは基本事項の使い方を学ぶことが重要である。正確かつ迅速に計算できるよう十分練習しておきたい。全範囲にわたる学習がひととおりできたら、頻出項目に対してさらに重ねて学習しておこう。週に1回程度は答案の作成練習を行うこと、数や式を断片的に書き並べただけでは答案としては不十分であるため、経過説明や論証を加えた記述になっているようにすること。

国語

大問数4題
試験時間150分
解答形式記述式
傾向

字数制限つきの説明問題の割合が高く全体の記述量も多い。現代文は例年、1題は評論から出題され書き取りと字数制限付きの内容説明の計5問で構成されている。もう1題は小説もしくは随筆から出題され、語意と字数制限付きの内容説明の計5問による構成が続いている。古文では、さまざまなジャンル・時代の作品から出題されている。漢文は近年の入試の出典としては比較的珍しい文章から出題が続いている。

対策

評論はやや硬めの内容の新書をある程度読みこなしておくことが重要である。小説(随筆)は年度によって文章内容や難易度にばらつきがあるが、基本的にやや難しい文章が出ることを想定して、日頃からある程度慣れておこう。古文の題材はさまざまなジャンルからとられている。偏りなく広く古典に親しんでおくことが大切である。漢文は重要語句や重要語法などの基本事項はしっかりと押さえて、数多くの文章を読みこなし、こまめに漢和辞典をひく習慣をつけておくこと。

理系

英語

大問数4題
試験時間100分
解答形式記述式、選択式
傾向

例年2題は英文和訳、内容説明を軸に空所補充、内容真偽、同意表現、文整序などの問題を配した長文読解総合問題となっている。会話文問題は空所補充や内容真偽に加えてテーマ英作文や英文での内容説明を含む問題となる。英文の内容は2題のうち1題はバラエティーに富んだもの、もう1題は科学論や進化など理系の学術的な内容が多い。英作文は全体的な構成としてはシンプルだが逐語的に訳すことができない部分がある。大問4題で負担の大きい問題ばかりのため、時間配分には十分注意が必要である。

対策

読解英文には一部に難しい語も含まれているため、単語や熟語は基本的に英文の中で覚えていくこと。英文和訳はポイントとなる文法や構文、イディオムを見落とすことがないよう知識を確実にし、また精読の訓練をしておくこと。英作文問題では実際に自分で書いてみて解答例と見比べ、できれば先生に添削してもらうとよい。英作文を書く手順をパターン化しておき、その手順に従って書く内容を箇条書きにしてまとめてから清書するというような練習を繰り返すとよい。

数学


試験問題A

大問数6題
試験時間150分
解答形式全問記述式
傾向

出題範囲は数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)
微・積分法が必出で、微分法では関数値の変化への応用(最大・最小、方程式、不等式など)、積分法では面積・体積への応用が多い。数列の輪の極限値への応用、定積分の計算の出題もある。次いで多いのが確率、複素数平面、数列、図形と方程式などである。


試験問題B

大問数4題
試験時間150分
解答形式全問記述式
傾向

出題範囲は数Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)
例年1、2題が試験問題Aと共通または類似問題となっている。微・積分法、図形と方程式、確率、ベクトルが頻出で、次いで数列がよく出題される。微分法では関数の最大・最小への応用、積分法では面積への応用が多い。

対策

教科書の学習よりさらに進んで受験問題集による演習をすること。問題集のレベルは標準程度でよい。正確で迅速な計算力の養成が重要である。問題に対して適切な図が描けると、題意の理解、解法の発見、解答結果の検討などが容易となり、問題の本質を的確に把握できるようになる。適切な図を描く技量を養おう。出題範囲全般をひととおり学習出来たら、頻出項目に対して特に強化学習すること。

物理

大問数3題
試験時間150分(理科2科目)
解答形式記述式、論述問題、描図問題
傾向

出題範囲は「物理基礎、物理」である。力学と電磁気が出題の中心で、毎年それぞれ1題が出題され、残る1題は熱力学か波動であることが多い。計算問題が中心で、文字式の計算が主であるが、数値計算が含まれることもある。また、計算問題に関連して描図問題が含まれることが多い。いずれもよく練られた良問で全体的にはオーソドックスな問題が多い。

対策

出題されている問題の難易度は高くても、基本的・標準的な設問から誘導的に考えさせるようになっていることが多い。まずは標準問題がひととおり解けることが重要で、そのためにも公式を導く過程や物理量の定義などに注意しながら、教科書の事項をきちんと理解して物理的なイメージを養っておくことが大切である。数をこなすのではなく、計算結果の持つ意味を考えてみる、グラフ化する、別の方法で多角的に考えるなど、一歩踏み込んで掘り下げる積極的な勉強が必要である。計算問題は考え方や計算の過程の記述が求められるため、要点を的確に表現するような問題練習が必要である。描図問題にも積極的に当たり自分で描いてみること。

化学

大問数3題
試験時間150分(理科2科目)
解答形式記述式、選択式、計算問題、論述問題
傾向

出題範囲は「化学基礎・化学」である。理論・無機・有機全般にわたり、高校化学の習得度をみる問題と、思考力を試す標準~応用問題からなる。基本~標準的な問題に、やや難度の高い設問が含まれている。有機の構造決定問題に難度が高いものが含まれることが多い。

対策

理論分野では特に結晶格子、化学平衡、酸化還元に関する問題は頻出である。その他も含めて重要項目をまとめ、標準問題を中心に完全マスターをめざし、実践的な演習を積む。理論では計算問題が必出であり、導出過程の記述が要求されるものもあるため、正確に早く計算する力を身につけよう。無機分野は教科書中心に基本事項の整理といろいろな化学反応を整理するとともに、問題演習により総合力を養うこと。有機分野は今後も難易度の高い構造決定問題が出題される可能性が高いため、問題演習により実践的なトレーニングを数多く積む必要がある。

生物

大問数3題
試験時間150分(理科2教科)
解答形式空所補充、記述、論述、計算問題
傾向

出題範囲は「生物基礎・生物」である。大問1題に1つのテーマが主流であるが、1つのテーマで複数の分野にまたがる内容を問うものが多く、代謝、遺伝情報、生殖・発生、体内環境が頻出である。実験・考察問題重視の傾向が強く、基本知識を軸とした応用的問題が多く出題されている。思考力・理解力や、やや専門的な知識を必要とする問題と、標準的な問題とがバランスよく出題されている。論述問題は、比較的論述しやすいものが多いが、年度によっては設問数・論述量ともに多くまとめ上げるのが難しいこともある。

対策

論述問題の処理能力で点差がつくと考えてよいため、ポイントをおさえて十分に練習しておくこと。実験結果の資料について考察する問題が多いため、数多くの類題に挑戦しておくこと。教科書や参考書に載っている典型的なグラフや模式図は自分で描けるようにしておくこと。関連のある内容が連続して、または何年か後に出題されることがあるため、過去問研究の効用は高いといえる。