千葉大学 コース・実績

文系

英語

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

長文読解問題のテーマは自然科学分野の論説文や、人文・社会科学分野のものやエッセイ風のものもみられる。
抽象的内容や専門的内容が含まれていることも多く、論旨や状況を押さえて丁寧に読むことが要求されている。
英作文は長い文章を論理的に書かせるタイプの問題ではないが、英文の前後関係から状況を把握し、的確に英文にする力が必要とされている。

対策

長文読解問題の比率が高いため、読解力の養成が合格へのカギとなる。長文を読み慣れないうちは、まずは短い英文を使って、文構造を丁寧に分析する精読から始めよう。
記述式中心の問題であり、読解問題では内容説明への対策が不可欠である。
限られた時間内に、適切な分量でポイントを押さえて解答するには、過去問や記述式模擬試験などを利用して数をこなすことが必要である。

数学

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

出題範囲からまんべんなく出題されているが、微・積分法、数列、確率からの出題が目立つ。
基礎学力を身につけているかどうかを試す標準レベルの問題が大半である。ただし、計算量の多い問題、内容を理解した上で的確な処理方法を思いつかなければならない問題も含まれている。

対策

途中の計算でつまずかないために、符号ミスなどの単純ミスを克服するとともに、手間のかかる計算を最後までやり抜く粘り強さを養い、確かな計算技術の習得に努めよう。
全体的に比較的素直で取り組みやすい問題が多いため、教科書や標準的な問題集で基本事項をマスターすれば、十分に合格ラインに到達することが可能である。

国語

大問数2~3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

現代文は随筆などが出題されることもあるが、文化・社会系統の評論が取り上げられることが多い。
古文は中古・中世の物語・説話系統の作品や近世の随筆や地誌など、さまざまなジャンルから出題されている。 漢文は思想、説話、随筆など、幅広い分野から出題されている。

対策

社会・文化・芸術・哲学といった幅広い分野の評論を中心とした問題集を解き慣れておこう。主旨理解に関わる設問が多いため、主旨をすばやく把握し、その一方で部分部分は緻密に読むという読み方を習得しておこう。
古文では助動詞の識別や品詞分解、係り結び、頻出の和歌や俳諧の技法は確実にマスターすること。
漢文については訓点、書き下ろし文、重要句形の理解が必須である。

日本史

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式、論述式
傾向

年度によりばらつきがあるが、数年を通してみると、原始から現代までまんべんなく出題されている。
政治史をはじめ対外関係史・社会経済史・文化史まで幅広く出題されている。
史料問題は、毎年出題されている。

対策

歴史用語は教科書にある文章のなかで押さえるようにしよう。教科書を読むときには、単元やテーマを定めて、目標を設定して読み進めるとよい。
史料問題の対策には、教科書にある基本史料に取り組む、やや分厚い史料集に取り組む、初見史料を扱った他大学の問題にも取り組むこと。

世界史

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式、論述式
傾向

近現代史は毎年必ず出題されている。
分野別では、さまざまな分野を包含したスケールの大きいテーマが散見される。歴史事象の経緯・意義・背景などを考察する問題が多く、歴史の構造的理解力が要求されている。政治史が中心であるが、経済・社会・文化史からも頻出している。

対策

教科書の内容に精通しておくことが基本となる。その際、歴史事象の因果関係や全体像などに配慮して、問題意識をもって学習することが望ましい。
論述対策として要点を簡潔に記述する訓練を日頃から心がけること。論述問題には一定の傾向があるため、それを探究し、今後出題が予想されるテーマについて対策を講じておくとよい。

理系

英語

大問数3題
試験時間80分
解答形式記述式
傾向

長文読解問題のテーマは自然科学分野の論説文や人文・社会科学分野のものやエッセイ風のものが見られる。抽象的内容や専門的内容が含まれていることも多い。2題ある読解問題はともに800~1000語程度。読解問題の設問形式は内容説明、英文和訳を中心に、年度によっては書き換え、要約文の完成、内容真偽、段落指摘などを含む多様な形式である。

対策

長文読解問題の比率が高いため、読解力の養成が必要である。論説文を中心にさまざまなジャンルの英文を読むようにしたい。読解問題では内容説明への対策が不可欠なため過去問や記述式模擬試験などを利用して数をこなすこと。また、基礎的な文法・語彙力の強化に努めること。英作文問題への対策としては、実際に英文を書く練習はもちろん、普段から自然な英語の表現を、自分でも使えるように意識して音読などの学習を取り入れておくことが必要である。

数学

大問数6題
試験時間180分
解答形式記述式
傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・数学A・B(数列、ベクトル)」
出題範囲から幅広く出題されているが、微・積分法からの出題が目立つ。
また、全体的に確立の出題頻度が高い。整数問題の出題が比較的多いことも特徴である。

対策

教科書や標準的な問題集で基本事項をしっかりと身につけておくことが第一である。
かなり複雑な計算を必要とする問題も出題されているため、普段から手間のかかる計算を最後までやり抜く粘り強さを養い、確かな計算技術の習得に努めよう。

化学

大問数4題
試験時間50分~2科目150分(学部・学科で異なる)
解答形式空所補充式、記述式
傾向

理論分野では、熱化学や酸・塩基、酸化還元、電池・電気分解、結晶格子や気体の性質、溶液の性質、反応速度と化学平衡など全分野からまんべんなく出題される。いずれも計算問題だけでなく、論述問題も含めて出題されている。無機分野は、気体の製法や金属の性質などが理論と組み合わせて出題されることが多く、有機分野は、脂肪族・芳香族化合物がまんべんなく出題され、構造決定の内容もよく出題される。

対策

理論分野は理論の理解と問題演習で、基礎的な得点力を固めることから始めよう。よく出題される無機分野との融合問題も、十分な無機の知識を身につけた上で対応していくことが望ましい。
思考力や応用力を試す設問が出されることがあるため、記述対策の問題集などで十分な演習をしておくことが必要である。

物理

大問数6題
試験時間50分~2科目150分(学部・学科で異なる)
解答形式記述式
傾向

力学・電磁気(原子を含む)・熱力学・波動からバランスよく出題される。
計算問題が主流で、描図問題や論述問題も出題されている。
教科書や問題集にみられるような標準的なものが大部分であるが、かなりの工夫がなされている問題もある。

対策

基本的な法則や公式を確実に記憶しているだけでは不十分で、それらの導き方や、他の法則との関係も正しく把握しておくことが大切である。物理用語の定義を正しく押さえておくとともに、誤りなく使用できるよう、教科書の用例を参考にして練習しておこう。
描図問題が頻出のため、正しく図示できるよう、日頃から実際に手を動かす学習を心がけておくこと。

生物

大問数5題
試験時間50分~2科目150分(学部・学科で異なる)
解答形式記述式
傾向

論述問題が多く、計算問題や描図問題なども出題されている。
例年、出題範囲全体から幅広く出題されているが、特に遺伝情報、生殖・発生、進化・系統、生態からよく出題されている。
論述問題は教科書レベルの知識や理解を問うものと、与えられたデータから考える思考力型、実験考察型のものがともに出題される。

対策

標準レベルの問題で知識の定着を確認し、自分の弱点を把握しよう。問題を解いたら解答の解説を確認するだけでなく、教科書や資料集の関連箇所を確認してポイントをチェックしたり、ノートに整理したりしておくとよい。実験考察問題では、仮説の立案や検証に関する問題が出されることもあるため、入試問題集などで実験問題の演習をしておくことも必要である。

地学

大問数3題
試験時間50分~2科目150分(学部・学科で異なる)
解答形式記述式
傾向

近年は、地球、岩石、地質からの出題が主で、ときどき大気からの出題もある。出題範囲は全分野と指定されており、宇宙の内容が他分野に関連して出題されたこともある。
例年、論述問題が多く、描図・計算問題も出されている。

対策

日頃から地学図表などに目を通し、実際に自分の手を動かして実習・演習を行っておくこと。
過去問を中心に各種グラフや、地質図の作成などは必ず練習しておくこと。
論述問題については教科書を中心に、科学雑誌や地学関連の一般教養書などに多く接しておくと、論理の組み立て方などが参考になり、大いに役立つ。