神戸山手女子中学校の偏差値と入試傾向を徹底解説!合格のための科目別対策法とは?
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カテゴリ:学校情報
今回は神戸山手女子中学校についてご紹介します。
本記事では、神戸山手女子中学校の偏差値や入試システム、各科目の対策法を解説します。
学校の特徴や進路状況も紹介し、合格に向けた具体的な戦略もまとめました。
神戸山手女子中学校の特徴
まずは、神戸山手女子中学校の特徴について解説していきます。
学校概要
神戸山手女子中学校は兵庫県神戸市中央区にある私立中高一貫制の女子校です。
1924年に創立され、2024年に100周年を迎えた伝統ある学校となっています。
2025年4月からは共学化・グローバル化され、名称は神戸山手女子中学校から「神戸山手グローバル中学校高等学校」に変わります。
これまで、名門女子校として社会で活躍する自立した女性を輩出してきましたが、現在の世界的なジェンダーレス化・グローバル化に対応すべく、国内外からの生徒も受け入れ新たな時代に求められる学校づくりを目指しています。
教育方針
神戸山手女子中学校は、「自主・協調・創造」を教育理念に掲げ、時代に即した人間教育を重視しています。
同校は、豊かな人間性と社会性を育むために、生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、主体的に学ぶ力を伸ばす教育環境を提供しています。
少人数制の授業やアクティブラーニングを取り入れたカリキュラムにより、生徒が自ら考え、意見を発信する力を養います。
また、地域連携や国際交流を通じて、広い視野と多文化理解を深める機会を提供しています。
さらに、部活動や学校行事を通じて、協調性や挑戦する心を育成し、生徒たちが将来、社会で活躍するための基盤を築けるよう、学びと体験を融合した教育を実践しています。
卒業生の進路状況
神戸山手は中高一貫校であるため、ここでは高等部卒業後の進路実績をまとめました。
データは、2022年度から2024年度の3年間です。
関西国際大学は3年間合計で32名の生徒が合格しています。
そのうち、30名が推薦入試での合格となっています。
その他の4年制大学には過年度生20名を含む350名が合格しています。
また、青山学院大学や関西大学、立命館大学、同志社大学といった私立大学や、お茶の水大学や神戸大学、広島大学などの国公立大学への進学実績があります。
卒業生の進路の内訳は、80%が四年制大学で、短期大学が5%、専門学校が11%です。
四年制大学に進学する生徒は推薦入試での合格が多いようです。
神戸山手女子中学校の偏差値・倍率
次に、神戸山手女子中学校の偏差値と倍率についてまとめました。
偏差値
神戸山手女子中学校の偏差値は37です。
神戸山手女子高等学校の偏差値は49~53で、中学校よりも10以上高くなっています。
併願先としては、神戸山手女子中学校と同じく兵庫県に所在し、私立中高一貫校である、小林聖心女子中学校、雲雀丘学園中学校、三田学園中学校、神戸海星女子学院中学校が挙げられます。
小林聖心女子中学校は偏差値が40~43とやや神戸山手女子中学校よりも高いですが、偏差値帯は同じといえるでしょう。
雲雀丘学園中学校、三田学園中学校、神戸海星女子学院中学校は、コースにもよりますが偏差値は50~60程度で、これらの中学校のすべり止めとして神戸山手中学校を併願受験する生徒が見られます。
倍率
2024年度の実質倍率は全てのコースが1.0倍でした。
2023年度もそのようになっていて、倍率はかなり低いといえるでしょう。
しかし、2022年度には中期が1.75倍、後期が4.75倍だったため、油断は禁物です。
また、2025年度から共学になるため、倍率が例年よりも変動する可能性があります。
同じ偏差値帯の小林聖心女子中学校は、2024年度の倍率はA日程が1.05倍、B日程が1.06倍と、神戸山手女子中学校とほぼ変わりませんでした。
併願校の選び方は、偏差値や学習環境、カリキュラム、立地、学費、部活動の活発さなどがあります。
学校のホームページやパンフレット、説明会などに参加して、各学校の雰囲気を掴み、自分に合った受験先を選択しましょう。
神戸山手女子中学校の入試システム
次に、神戸山手女子中学校の入試システムについてまとめました。
コース別の募集人数
2025年度の募集人数と出願資格は、グローバル選抜探究コースが60名、ミライ探究コースが30名で、出願資格は2025年3月に小学校を卒業見込みの者です。
2025年度から共学に変わり、グローバル選抜探究コースは男子女子共に募集がありますが、未来探究コースは女子だけの募集ですのでご注意ください。
前期試験日程
項目 | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|
試験日 | 1月18日(土)9:00 | 1月19日(日)15:00 |
時間帯 | 午前 | 午後 |
試験内容 | 一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
合格発表 | 1月19日(日)16:00 | 1月20日(月)16:00 |
手続き締切 | 1月20日(月)15:00 | 1月21日(火)15:00 |
中期試験日程
項目 | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|
試験日 | 1月19日(日)9:00 | 1月20日(月)15:00 |
時間帯 | 午前 | 午後 |
試験内容 | 一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
合格発表 | 1月20日(月)16:00 | 1月21日(火)16:00 |
手続き締切 | 1月21日(火)15:00 | 1月22日(水)15:00 |
後期試験日程
項目 | 1回目 | 2回目 |
---|---|---|
試験日 | 1月20日(月)9:00 | 1月21日(火)15:00 |
時間帯 | 午前 | 午後 |
試験内容 | 一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
一般方式(90分) 【科目】算数、国語 |
合格発表 | 1月21日(火)16:00 | 1月25日(土)試験当日 |
手続き締切 | 1月22日(水)15:00 | 1月27日(月)15:00 |
前期、中期、後期の一般方式は、算数、国語、英語の中から、1~3科目(1科目受験の場合は、数学または英語)選択での受験となります。
英語の試験はコースにより問題が一部異なっており、また、グローバル選抜探究コースの試験にはリスニング問題を含みます。
入試日程と選抜方法
入試日程と選抜方法について、以下の表にまとめました。
優遇制度
神戸山手女子中学校の入試では、優遇制度による加点があります。
以下の表にまとめました。
グローバル選抜探究コース ・ 未来探究コース共通 |
全日程志願の上、受験 | +10点 |
---|---|---|
前期午前受験 | +10点 | |
前期午前 + 前期午後受験 |
+10点 | |
全日程志願の上、前期午後以降からの受験 | +5点 | |
グローバル選抜探究コース | 英検4級相当 | +10点 |
英検3級相当以上 | 英語の教科試験免除(2科目以上受験の場合) |
受験料は1回20,000円ですが、同時出願の場合は複数出願でも20,000円なので、日程に余裕がある方は、複数出願がおすすめです。
各入試科目の対策方法と入試傾向
ここでは、神戸山手女子中学校の各入試科目の対策方法と入試傾向についてまとめました。
国語
小学校教科書レベルの基礎的な問題です。
漢字や文法、慣用句、ことわざをしっかりと抑え、教科書レベルの問題が解けるようにしておきましょう。
論理的文章での出題では、傍線部の内容を本文のワードを使って説明できることが重要で、文学的文章での出題では、登場人物の心情の変化についてまとめられるようにしましょう。
算数
国語と同じく、小学校教科書レベルの基礎的な問題です。
まずは四則混合計算ができることが求められます。
その他には、割合や速さに関する問題、面積や体積を求める問題、図形の性質やグラフを用いた問題にも習熟しておきましょう。
英語
英語も、国語や算数と同じく、小学校教科書レベルの基礎的な問題です。
アルファベットを書けるようにしておきましょう。
また、小学校で習う程度の英語や英検4級レベルの英語に慣れておくとよいでしょう。
よく使う単語を書けるようにしておくことも重要です。
また、2024年度から新設されたグローバル選抜探究コースの英語入試では、リスニングが課されます。
作文
作文は、前期午前の自己アピール方式と英語重視方式の入試科目です。
どちらも日本語での作文となります。
作文では、自分の考えを自分の言葉でまとめたり、テーマにそって論理的に思考し、表現することが求められます。
神戸山手女子中学校の作文問題の過去問は公開されていませんが、日ごろから作文演習を行い、時間内に文章をまとめる練習を行いましょう。
また、書いた作文を先生に添削してもらうとよいでしょう。
面接
面接も、作文と同じく、前期午前の自己アピール方式と英語重視方式の入試科目になりますが、面接内容が少し異なります。
自己アピール方式では日本語での面接、英語重視方式では簡単な英語での質問を含む日本語での面接になります。
面接では、受験生本人のコミュニケーション能力や、言葉遣いと、マナーが問われます。
また、エントリーシートに記載したことを面接時に聞かれた際に食い違いが無いようにしておくとよいでしょう。
神戸山手女子中学校の受験対策なら個別の会
神戸山手女子中学校の受験対策をするなら個別の会をおすすめします。
個別の会には、豊富な指導経験を持っている最高峰のプロ講師が在籍しており、他の塾・予備校よりも圧倒的に高い指導力を兼ね備えています。
個別の会では、各生徒の志望校に合わせた授業内容で、1コマ2時間講師が付きっきりで徹底指導し、志望校合格まで導きます。
授業内容は、生徒の学力状況、進捗度や定着度により適宜見直す完全オーダーメイドの個別カリキュラムとなっておりますので、授業についていけないという心配もありません。
神戸山手女子中学校の試験科目である国語・算数・英語が苦手または基礎力が身についていないという生徒でも、個別の会では基礎から分かりやすく丁寧に指導しています。
また、学力試験以外の作文・面接についても緻密なデータを基に、専門講師が指導していきます。
個別の会では入塾試験を設けておらず、真面目に頑張るお子さまなら必ず受け入れています。
随時無料面談・体験授業を受付けておりますので、少しでも気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
合格に向けた戦略
神戸山手女子中学校合格に向け、どのような戦略を立てたらよいのか詳しく解説していきます。
入試までのスケジュールを立てる
まずは、入試までのスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てる際には、試験日から逆算して、効率的に学習できるように計画を立てることが大切です。
大まかなスケジュールとして、1年間の計画を立てる場合は、まず1年前~9ヶ月前は準備期間となります。
この時期は、まだあまり焦る必要はなく基礎固めをしっかり行うことが重要となります。
試験科目である国語・算数・英語の基本的な理解を深め、学校での授業や塾を活用して基礎的な内容をしっかり学習しましょう。
この時期に得意科目や苦手科目を把握し、苦手分野には特に時間を多く割くようにするとよいでしょう。
次に9ヶ月前~半年前は、受験を意識し本格的な学習を始めましょう。
受験向けのカリキュラムに基づいて学習を進め、塾に通っていない場合はこの時期に通い始めることをおすすめします。
次に半年前~3ヶ月前は受験に向けた実力をつける最も重要な期間です。
この時期に過去問を繰り返し解き、試験の傾向を理解し、時間配分の練習も行いましょう。
そして、弱点を強化しておくことも大切です。
最後に3ヶ月前~試験前日までは最終調整となりますので、苦手科目や苦手単元を徹底的に復習したり、体調管理が大切な時期でもあるため、十分な睡眠と栄養を摂ることを心がけましょう。
大まかにスケジュールを述べましたが、あくまでも自分のペースに合った計画を立て、適切な休息も取りながら、着実に準備を進めていくことが合格への一歩となるでしょう。
模擬試験を活用する
次に、模擬試験を活用しましょう。
模擬試験は受験するにあたって、非常に重要な学習ツールであり、うまく活用することで、実際の試験に向けての実力を高めることができます。
主なメリットとして試験の流れや時間配分、問題の種類に慣れることで、本番での緊張感や不安を軽減できることや自分の学力や弱点を客観的に確認でき、今後の学習の方針を決めるための指針になります。
模擬試験を受ける際の注意点として、結果に一喜一憂しないようにしましょう。
あくまで自己分析のためのツールであるため、結果が悪くても焦らず次に向けて改善をしていきましょう。
まとめ
今回は神戸山手女子中学校の偏差値や入試システム、各科目の対策法について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
神戸山手女子中学校は2025年度4月より男女共学化・グローバル化に伴い名称も「神戸山手グローバル中学校高等学校」へと変わります。
神戸山手女子中学校では、特にグローバル教育に力を入れており、「グローバル選抜探究コース」のカリキュラムは英語の授業時間数が多くなっているため、英語に関心を持っていたり、将来身につけた英語力を活かし社会貢献をしたいと考えているお子さまにおすすめです。
神戸山手女子中学校はこれまで以上に発展的な学びを実践し、生徒一人ひとりの夢を実現するために多彩なサポートをしています。
本記事を通して神戸山手女子中学校に興味を持たれた方は、ぜひ検討してみて下さい。
この記事の執筆者:個別の会代表 谷本秀樹

関西No.1の個別の医学部受験予備校『医進の会』の代表でもあり、これまで600人以上の生徒家庭に関わり、豊富な入試情報と卓越した受験指導で数多く志望校合格に導いてきた、関西屈指のカリスマ代表。